許すまじ?!抽選後に上場を中止したIPOやブックビルディング終了後にIPO中止を発表した企業たち

上場中止したIPO

新規上場を発表後に 上場を中止したIPOです。

年に1~2社の上場中止があります。
延期と発表される場合もありますが すぐに再開されるわけではないので、実質中止です。

上場中止で怒る

IPOを中止するタイミングは各会社で違いますが・・・ブックビルディング開始前の中止ならいざ知らず、上場直前に中止する企業もあります。

こちらで上場中止したIPOを紹介(晒して)していきたいと思います。

許すまじ!!上場直前に中止したIPO

IPO当選者にとってはかなりショック!

IPOの抽選を終え、購入資金も用意したのに・・・上場を中止(延期)したIPOです!
ヽ(*゜Д゜)ノガォー ヽ(*゜Д゜)ノガォー

IPOはなかなか当たりませんので、かなりのショックだと思います・・。

2018年9月20日:テノ.ホールディングス

2018年9月20日に上場予定だった「テノ.ホールディングス」。

市場からの調達金額が大きいものの、事業内容は応援したくなる内容のIPOでした。

が・・まさかの上場2日前にIPOの中止が発表されました。

「コーポレート・ガバナンス及び内部管理体制の有効性」について新たに確認すべき事項が生じ、新規上場の承認が取り消されたため

内容を見る限り、同社が上場を中止したわけではなく、東証側から上場承認を取り消されたようです。自社でIPOを中止するパターンとは違いますが、上場直前の中止は非常に残念です。

2018年のIPO中止は異例の4社目となりました。

2018年6月27日:インバウンドテック

2018年6月27日に上場予定だった「インバウンドテック」。

上場の5日前にIPOの中止が発表されました。

インバウンド関連として注目され市場注目度は「S」。
予想利益も50万円と非常に高いIPOだった為、当選した方のショックも非常に大きいと思います。

確認すべき事項が発生し、平成30年6月22日開催の当社取締役会において当該確認に時間を要するものと判断したことから、募集株式発行及び株式売出しの中止と東京証券取引所への上場申請の取り下げを決議いたしました

発表する中止理由については、もう少し具体的なものを出して欲しいところです。
2018年のIPO中止は3社目となりました。

2017年12月7日:アトリエはるか

2017年12月7日に上場予定だった「アトリエはるか」。

上場の2日前にIPOの中止が発表されました。

市場注目度「S」で当選口数はごくわずかの510口。
プレミアムIPOとも言える内容だっただけに 当選した方のショックも相当だったと思います。

個人的には市場からの調達金額も0.8億円と非常に小さく、IPOの使用使途もサロンのシステム開発費となっており、一体 何のためにわざわざ上場するのか(上場させるのか)疑問だったIPOですが。

アトリエはるか側は社員から会社への内部通報で「コンプライアンス(法令順守)に関して確認すべき事項が発生したという理由」で新株発行などを中止し、2017年12月の上場を見送ったようです。

名証より「株券上場審査基準に定める形式基準を満たさない」として上場取り消しが発表されました。
承認後の取り消しは異例で名証では10年ぶりでした。

2015年8月10日:リッチメディア

2015年8月10日に上場予定だった「リッチメディア」。

上場の4日前にIPOの中止が発表されました。

当社内部統制の有効性に関して確認すべき事項が発見され、本日開催の当社取締役会において、当該確認に時間を要するものと判断したことから、募集株式発行並びに株式売出しの中止と、それに伴う上場手続きの延期を決議いたしました。

会社の予想利益と実際の利益に剥離が見受けられたことが中止の理由になっているようです。

2015年のIPOは利益予想がいい加減なIPOも何社か上場し、日本証券取引所から証券会社や監査法人に注意が出ておりました。(ブログ)2015年は合計3社のIPO中止がありましたが上記の関連で中止になったと思われます。

当たったかも?抽選前に中止したIPO

ブックビルディングが終了し、当選結果を待っている間にIPOを中止した企業です。

2017年3月22日:エスキュービズム

2017年3月22日に上場予定だった「エスキュービズム」。

ブックビルディングが終了し抽選待ちでしたがIPOの中止が発表されました。

当社普通株式の東京証券取引所マザーズ市場への上場に伴う募集株式発行及び株式売出しについて決議いたしましたが、確認すべき事項が発生し、平成29年3月10日開催の当社取締役会において、当該確認に時間を要するものと判断したことから、募集株式発行並びに株式売出しの中止と、それに伴う上場手続きの延期を決議いたしましたので、お知らせ申し上げます。

管理人も期待していたIPOだけに中止は残念でした。
上場の再開時期については状況を見極めたうえで総合的に判断するようです。

2016年12月19日:ZMP

2016年12月19日に上場予定だった「ZMP」。

ブックビルディングの終了日にIPOの中止が発表されました。

自動運転技術を手掛けるベンチャー企業で非常に注目度が高く、管理人も数年前から上場を待望しておりました!(ZMPとは?

中止理由としては「顧客の個人情報が流出した問題を受け、社内体制を見直すため」とされています。

事業内容はとても面白く将来性も高いと思われますので、早期の再開を期待したい企業です。

2015年12月25日:グラフィコ

2015年12月25日に上場予定だった「グラフィコ」。

ブックビルディングの終了後の抽選前にIPOの中止が発表されました。

2015年最後のIPOとなり期待も高かったので、後味が悪い中止となりました。

今期業績の進捗を慎重に確認すべきと判断され、当該確認に時間を要するとの理由から、株式の募集及び売出しの中止と、それに伴う上場予定の暫時延期が決議されました。

今期業績の進捗が監査法人に指摘されたようです。
投資家保護の観点からは中止は適正かと思いますが、承認前に指摘があればベストですね!

2015年のIPOは利益予想がいい加減なIPOも何社か上場し、日本証券取引所から証券会社や監査法人に注意が出ておりました。(ブログ)2015年は合計3社のIPO中止がありましたが上記の関連で中止になったと思われます。

まだ良い!?ブックビルディング開始前に中止したIPO

ブックビルディング(需要申告)前に上場を中止したIPOです。
利用者が行動する前という点で 中止したIPOの中ではマシだと思います。

2018年6月28日:パデコ

2018年6月28日に上場予定だった「パデコ」。

仮条件が決まる日にIPOの中止が発表されました。

内部管理体制に関連して確認すべき事項が発見され、本日開催の当社取締役会において、当該確認に時間を要するものと判断したことから、募集株式発行及び自己株式処分並びに株式売出しの中止と、上場申請の取下げを決議いたしましたので、お知らせ申し上げます。

2018年は早くも2社目のIPO中止となりました。

2018年2月8日:世紀

2018年2月8日に上場予定だった「世紀」。

ブックビルディング開始の前日にIPOの中止が発表されました。

社内規程に照らして確認すべき事項が発生し、平成30年1月22日開催の当社取締役会において当該確認に時間を要するものと判断したことから募集株式発行並びに株式売出しを中止することを決議し、東京証券取引所への上場を延期いたしましたので、お知らせいたします。

2018年第一弾のIPOということで、市場の期待も高かっただけに残念でした。

繰上にて2018年第一弾のIPOとなった「Mマート」は 待ちに待った投資家の買い意欲を受けてか、騰落率333.87%(4.34倍)の初値をつけました。

また、2018年のIPOは最初のIPOで勢いがついたのか、どれも好調です。結果的には「世紀」が中止になったことでIPO市況が良くなったかもしれません(  ̄∇ ̄)

2016年9月30日:オークネット

2018年2月8日に上場予定だった「オークネット」。

ブックビルディング開始前にIPOの中止が発表されました。

最近の株式市場の動向等諸般の情勢を勘案し、中止することを決議し、東京証券取引所への上場を延期いたしましたので、お知らせいたします。

理由がチョットずるい気がしますが・・・ブックビルディング開始前ということでOKでしょうか・・。

2017年3月29日に上場しました。騰落率は18.18%という結果でした。
ちなみに2008年10月にMBOにより上場廃止となっており、再上場のIPOでした。

2015年9月16日:ネットマーケティング

2015年9月16日に上場予定だった「ネットマーケティング」。

ブックビルディング開始前にIPOの中止が発表されました。

中止の理由は「取り巻く事業環境の変化に関連して、今期業績に与え得る影響を慎重に確認すべき事項が発見された」という事です。

2017年3月31日に上場しました。騰落率は36.14%という結果でした。

2015年のIPOは利益予想がいい加減なIPOも何社か上場し、日本証券取引所から証券会社や監査法人に注意が出ておりました。(ブログ)2015年は合計3社のIPO中止がありましたが上記の関連で中止になったと思われます。

IPO中止(延期)の理由は?

企業が上場しよう!(IPO)と思い、上場するまでには準備を含め 大体 数年かかります。
上場準備の間に監査法人の監査などを受けて万全にしておく必要があります。

数年かけて準備しているわけですから、企業も主幹事も好んで上場中止にする必要はありません。
主に上場中止になる理由としては下記が挙げられます。

  • コンプライアンス
    コンプライアンスとは法令順守の事です。
    本来であればIPO承認前にチェックされるべき事案ですが、社内からの密告であったり、上場を控え注目されることにより明るみに出てくるコンプライアンス問題などがあるようです。
  • 予定の資金が調達できそうにない
    株式市況が弱かったり 企業の市場人気度が低く想定の初値がつかないと判断された場合、上場を中止(延期)する場合があります。
  • 業績予想の根拠・不備
    2015年以前に上場したIPOの中には上場後の決算が予想よりかなり悪いIPOなどがあり、2015年4月以降の業績予想のチェックは厳しくなりました。(ブログ
    よって、そもそも業績が怪しい企業は承認されなくなりました。
  • 仮条件に不満
    市況の状況や投資家の関心度(人気度)を考慮し主幹事が仮条件の引き下げを提案した場合、企業側がそれを拒否するとIPOが中止となります。

以上、IPOが中止になった企業とその理由を掲載してみました。
意外と!?市場注目度の高いIPOでも中止が多かったです。

中止になることは理由があるので仕方ない事ですが、出来ればIPOの抽選前に上場中止の判断をして欲しいものですね。