アイ・パートナーズフィナンシャル(7345):IPO上場情報
アイ・パートナーズフィナンシャルは、金融商品仲介業を基軸としたIFAによる金融サービスの提供事業を展開している企業です。
IFAとは一般的には、証券会社や銀行など特定の金融機関と従属関係になく、独立した立場で顧客へ金融商品・サービスの提案を行う金融商品仲介業者および金融商品仲介業者の登録外務員を指します。
アイ・パートナーズフィナンシャルのIFAには、営業ノルマも転勤も拘束時間もありません。
IFAは時間を有意義に使って顧客との信頼構築のために自己を研鑽し、同社はIFAのためのオフィス環境やコンプライアンスのサポートを行っています。
(Webサイトより)
楽天証券、SBI証券、エース証券、あかつき証券と金融証券仲介業に係る業務委託契約を締結し、同社が運営する全国20のIFAオフィスに所属するIFAが顧客に金融商品・サービスの提案を行いつつ、株式や債券、投資信託などの金融商品の売買注文を証券会社へ取次いでいます。(2020年12月末現在)
グループは同社と連結子会社1社で構成。
設立は2006年2月。
従業員数は2021年4月末で37名、平均年齢は42.7歳、平均勤続年数は2.5年、平均年間給与は900.7万円。
アイ・パートナーズフィナンシャルのIPOの内容や事業内容は日本取引所グループに掲載されています。
本ページで掲載している画像は、アイ・パートナーズフィナンシャルの目論見書から引用しています。
庶民のIPOは、初心者でもIPOに参加しやすいよう要約し、評価や初値予想を掲載。はじめての人へ
アイ・パートナーズフィナンシャルの上場日
上場日 | 2021/6/23(水) | 証券コード | 7345 |
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市場 | 東証マザーズ | 業種 | その他金融業 |
Webサイト | Webサイト | 単元株 | 100株 |
Yahoo!ファイナンス | アイ・パートナーズフィナンシャル(7345) | ||
時価総額 | 24.7億円(公開価格で計算) 78.2億円(初値で計算) |
アイ・パートナーズフィナンシャルのブックビルディング内容
ブックビルディング期間中に、幹事証券からIPOに申し込みましょう。
ブックビルディング期間 |
2021/6/7 (月) ~ 6/11 (金) |
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仮条件 | 2,940円~3,120円 (抽選資金:29.4万円 ~ 31.2万円) | ||
当選口数 | 1,150口 | ||
発行済株式数 | 791,000株 | オファリングレシオ | 14.5% |
公募株数 | 100,000株 | 売出株数 | 0株 |
吸収金額 | 3.5億円 | O.A分 | 15,000株 |
仮条件決定日 | 6/3 (木) | 公開価格決定日 | 6/14 (月) |
購入期間 | 6/15 (火) ~ 6/18 (金) |
※ 吸収金額は公募株、売出株、OA株を含む。
※ 申込・購入期間は各証券会社で異なります。
アイ・パートナーズフィナンシャルの公開価格と初値
仮条件 | 2,940円~3,120円 | ||
---|---|---|---|
公開価格 | 3,120円 | 初値 | 9,880円 |
騰落率 | 216.67% | 倍率 | 3.17倍 |
初値売り損益 | 676,000円(9,880円 - 3,120円)× 100株 |
※予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
アイ・パートナーズフィナンシャルの初値予想と予想利益
アイ・パートナーズフィナンシャルの初値予想と予想利益です。予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
仮条件と初値予想
仮条件 |
2,940円 ~ 3,120円
※抽選資金:29.4万円 ~ 31.2万円
上限は6.1%上ブレ↑ |
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初値予想 |
5,000円 ~ 6,520円※6/3 修正
(1.6倍~2.1倍) |
予想利益 | 18.8万円~34万円 |
想定価格と初値予想
想定価格 | 2,940円あたり ※抽選資金:29.4万円あたり |
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初値予想 | 4,700円 ~ 6,100円 (1.6倍~2.1倍) |
予想利益 | 17.6万円~31.6万円 |
初値予想アンケート
アイ・パートナーズフィナンシャル(7345)の初値予想アンケートに、ご協力をお願いします。
公開価格(3,120円)を基準価格に修正しています。
有効回答:579票 投票期限:2021/6/22 (火) 23:59までアイ・パートナーズフィナンシャルの主幹事と幹事証券
アイ・パートナーズフィナンシャルのIPOを取り扱っている証券会社です。
アイ・パートナーズフィナンシャルの割当数とネット抽選の当選数
目論見書で公表されている証券会社の割当数と、ネット抽選分の当選数(個人配分)の予想です。
割当数にネット抽選分のパーセンテージをかけた単純な計算ですので、参考程度にお願いします。
証券会社 | 割当率 | 割当数 | ネット 抽選分 |
---|---|---|---|
主幹事 SBI証券 |
86.96% | 100,000株 | 600口 |
楽天証券 | 4.35% | 5,000株 | 50口 |
マネックス証券 | 0.87% | 1,000株 | 10口 |
岩井コスモ証券 | 0.87% | 1,000株 | 1口 |
みずほ証券 | 0.87% | 1,000株 | 1口 |
東洋証券 | 0.87% | 1,000株 | 1口 |
JTG証券 | 0.87% | 1,000株 | 1口 |
アイザワ証券 | 0.87% | 1,000株 | 1口 |
あかつき証券 | 0.87% | 1,000株 | 0口 |
水戸証券 | 0.87% | 1,000株 | 0口 |
エース証券 | 0.87% | 1,000株 | 0口 |
委託幹事であるネオモバとSBIネオトレード証券は、委託数が公表されていません。
楽天証券の抽選倍率は、1,021倍でした。
現金8,000円+2,000ポイントがもらえる口座開設タイアップ企画を行っています。
抽選資金が不要の岡三オンラインと松井証券。委託幹事で穴場のauカブコム証券。ポイントが貯まるSBI証券
アイ・パートナーズフィナンシャルの決算情報
単独 財務情報 (単位/千円)
決算期 | 2020年3月 | 2019年3月 | 2018年3月 |
---|---|---|---|
売上高 | 2,322,412 | 2,061,138 | 2,141,253 |
経常利益 | -2,631 | 26,952 | 128,370 |
当期利益 | -6,905 | 14,708 | 86,306 |
純資産 | 322,468 | 235,483 | 226,085 |
配当金※ | 1,000.00 | 2,000.00 | 2,000.00 |
EPS※ | -10.13 | 27.70 | 37,139.84 |
BPS※ | 466.67 | 443.47 | 85,154.45 |
前期比(売上高) | 12.7% | -3.7% | ― |
連結 財務情報 (単位/千円)
決算期 | 2020年3月 | 2019年3月 |
---|---|---|
売上高 | 2,467,009 | 2,379,704 |
経常利益 | 7,408 | 56,639 |
当期利益 | -765 | 38,790 |
純資産 | 344,905 | 251,781 |
EPS※ | -1.12 | 73.05 |
BPS※ | 499.14 | 474.16 |
前期比(売上高) | 3.7% | ― |
上位株主とロックアップ情報
アイ・パートナーズフィナンシャルの上位10名の株主構成、ロックアップの情報です。
株主名 | 株数 | 比率 | ロック アップ |
---|---|---|---|
石原 章太郎 |
89,200株
(7,800)
|
11.47% | 90日 |
中道 謙 | 80,000株 | 10.29% | 90日 |
田中 譲治 代表取締役社長 |
47,000株
(13,000)
|
6.04% | 90日 |
原田 茂行 | 28,000株 | 3.60% | 90日 |
塩本 かおり 従業員 |
27,800株
(7,800)
|
3.58% | 90日 |
守屋 顕一 取締役 |
27,800株
(7,800)
|
3.58% | 90日 |
島田 和紀 取締役 |
27,800株
(7,800)
|
3.58% | 90日 |
濵﨑 洋 子会社の取締役 |
26,200株
(6,200)
|
3.37% | 90日 |
諸富 滋 子会社の取締役 |
22,200株
(6,200)
|
2.85% | 90日 |
清田 秀彦 子会社の従業員 |
22,000株
(6,000)
|
2.83% | 90日/ 1.5倍 |
直近の類似IPOの上場結果
アイ・パートナーズフィナンシャルと市場と業種が同じIPOの上場結果です。
「市場:東証マザーズ」かつ「業種:その他金融業」の直近のIPO結果です。
- 2018/03/30 日本リビング保証
… 初値売り損益:334,000円
騰落率:189.77%、倍率:2.90倍 - 2016/12/07 イントラスト
… 初値売り損益:22,400円
騰落率:35.56%、倍率:1.36倍 - 2016/06/22 ジェイリース
… 初値売り損益:107,000円
騰落率:34.52%、倍率:1.35倍 - 2015/11/19 あんしん保証
… 初値売り損益:427,000円
騰落率:292.47%、倍率:3.92倍 - 2005/06/08 フィンテック グローバル
… 初値売り損益:340,000円
騰落率:103.03%、倍率:2.03倍
アイ・パートナーズフィナンシャルのIPO分析
IFAについて、目論見書にある資料から抜粋します。
当社が行うIFAビジネスでは、お客様に資産運用のアドバイスを行うIFAと当社は主として業務委任契約の関係にあり、IFAは委託金融商品取引業者及び当社の都合に縛られることなく、自分とお客様のためだけに自分の時間と能力のすべてを費やし、真のお客様重視を実現することができます。
また、業務委任契約であるが故、営業成績に基づく昇給や昇格・昇進という概念は存在せず、IFAは個人事業主としてお客様との長期的な信頼関係を構築することが不可欠となります。IFAは、お客様からの信頼がIFAの経営基盤のすべてであり、お客様からの信頼を失ったIFAはその事業を継続することはできません。
つまり、忖度なしで金融商品を顧客に薦めてくれるってことですね。
顧客との関係は信用・信頼に基づくので、証券マンのノルマ消化のための商品を薦められることもなさそうです。
本来、証券マンもそうあるべきですよね。(昔ながらの手法による手数料稼ぎは時代遅れ)
IFAビジネスのモデルとなる米国の独立アドバイザーは、約12万人と大手証券会社の営業社員の数を上回り、対面チャネル営業員数の4割強を占めるなど、米国人の資産形成になくてはならない重要な役割を担っております。
SBI証券主幹事らしく、IPOの構成は初値が需給的に上がりやすい仕組みになっています。
IPO的に文句はありませんが、ひとつだけ注文するとすれば目論見書がやや見づらかったのがもったいない。
アイ・パートナーズフィナンシャルは4/8に上場予定だったものの、「来期以降の業績等に影響を与える可能性がある事象が発生し、その確認に時間を要する」とし上場中止(延期)となりましたが、早くも再承認となりました。
目論見書に理由が書かれていますが、個人顧客から訴訟があったようです。同社は争う姿勢。業種的にこのようなことは起こりそう。
上場中止したIPO
参考までに
評価は下記を考慮して、人気が高い「A」に設定しました。
- オファリングレシオが14.5%と低い。(オファリングレシオによる実績)
- 市場からの吸収金額が3.5億円と小さい。(吸収金額による実績)
- 業績は安定的。(決算情報)
- 口座開設数、資産残高ともに伸びている。
- 時代にマッチした事業内容で将来性あり。
- 上場による知名度アップで、業績への貢献期待。
- ベンチャーキャピタルなしで売り圧力が低い。同社役員などが主要株主。
- 公開株がすべて公募株。売出ゼロ。
- 当選数が少なく競争率が高い。
- 同日に3社が上場。
- 株式市場がやや不安定。(調整あるかも)
- 個人顧客からの訴訟を抱えている。
- 2022年3月期の業績予想(前期比)は、売上高4,540百万円(+12.6%)、営業利益229百万円(-6.3%)、経常利益226百万円(-5.4%)。
6.3追記。仮条件が想定発行価格(2,940円)より6.1%の上振れ決定(2,940円 ~ 3,120円)したので、初値予想を5,000円 ~ 6,520円に修正しました。予想利益は18.8万円~34万円です。
目論見書の想定仮条件は2,940円。初値予想は4,700円 ~ 6,100円としました。
予想利益は17.6万円~31.6万円です。
公募割れリスクは低いです。
積極的に幹事証券から参加して当選を狙いましょう。
ワンポイント
主幹事証券は、IPOで人気のIT系の主幹事を務める機会が多いSBI証券です。
主幹事証券は割当数が多いので、当選数も多くなります。
また、落選しても次回の当選チャンスに活かせるポイントがもらえます。
カブスルは16回 IPOに当選しています。
他にも、平等抽選で資金力に左右されない当選が期待できるマネックス証券や楽天証券もおすすめです。
追加の委託幹事としてSBIネオトレード証券が決まりました。
抽選時に資金が必要ないので気軽に参加できる証券会社です。
1株からIPOに参加できるネオモバからも申込が可能になりました。
抽選資金に余裕があれば、岩井コスモ証券でも参加しておきたいです。