ファンペップ(4881):IPO上場情報
ファンペップは、機能性ペプチドを用いた医薬品などの研究開発事業を行っている企業です。
大阪大学大学院医学系研究科の研究成果である機能性ペプチドの研究開発を進め、医薬品、化粧品および医療機器などの事業分野で実用化することを主な事業としています。
2020年4月から、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の制御に重要な予防ワクチン開発に向けて、大阪大学およびアンジェス株式会社との間で、同社の抗体誘導ペプチド等のペプチド技術を活用した次世代DNAワクチンの共同研究を実施しています。
主な事業収益は、提携製薬会社などからの収入であり、医薬品の研究開発段階においては、契約一時金、研究開発協力金および開発マイルストーン、販売段階においては、ロイヤリティーおよび販売マイルストーンなどが想定されています。
設立は2013年10月。
従業員数は2020年10月末で11名、平均年齢は46.6歳、平均勤続年数は4.2年、平均年間給与は841.3万円。
ファンペップのIPOの内容や事業内容は日本取引所グループに掲載されています。
本ページで掲載している画像は、ファンペップの目論見書から引用しています。
庶民のIPOは、初心者でもIPOに参加しやすいよう要約し、評価や初値予想を掲載。はじめての人へ
ファンペップの上場日
ファンペップのブックビルディング内容
ブックビルディング期間中に、幹事証券からIPOに申し込みましょう。
ブックビルディング期間 |
2020/12/10 (木) ~ 12/16 (水) |
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仮条件 | 650円~730円 (抽選資金:6.5万円 ~ 7.3万円) | ||
当選口数 | 31,506口 | ||
発行済株式数 | 16,746,700株 | オファリングレシオ | 18.8% |
公募株数 | 2,739,700株 | 売出株数 | 0株 |
吸収金額 | 20.4億円 | O.A分 | 410,900株 |
仮条件決定日 | 12/8 (火) | 公開価格決定日 | 12/17 (木) |
購入期間 | 12/18 (金) ~ 12/23 (水) | ||
備考 |
公募株の一部は、海外市場で販売される予定。 |
※ 吸収金額は公募株、売出株、OA株を含む。
※ 申込・購入期間は各証券会社で異なります。
ファンペップの公開価格と初値
仮条件 | 650円~730円 | ||
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公開価格 | 650円 | 初値 | 715円 |
騰落率 | 10.00% | 倍率 | 1.10倍 |
初値売り損益 | 6,500円(715円 - 650円)× 100株 |
※予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
ファンペップの初値予想と予想利益
ファンペップの初値予想と予想利益です。予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
仮条件と初値予想
仮条件 |
650円 ~ 730円
※抽選資金:6.5万円 ~ 7.3万円
上限は11%下ブレ↓ |
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初値予想 |
598円 ~ 650円※12/17 修正
(0.8倍~0.9倍) |
予想利益 | -1.32万円~-8,000円 |
想定価格と初値予想
想定価格 | 820円あたり ※抽選資金:8.2万円あたり |
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初値予想 | 770円 ~ 980円 (0.9倍~1.2倍) |
予想利益 | -5,000円~1.6万円 |
初値予想アンケート
ファンペップ(4881)の初値予想アンケートに、ご協力をお願いします。
公開価格(650円)を基準価格に修正しています。
有効回答:320票 投票期限:2020/12/24 (木) 23:59までファンペップの主幹事と幹事証券
ファンペップのIPOを取り扱っている証券会社です。
ファンペップの割当数とネット抽選の当選数
目論見書で公表されている証券会社の割当数と、ネット抽選分の当選数(個人配分)の予想です。
割当数にネット抽選分のパーセンテージをかけた単純な計算ですので、参考程度にお願いします。
証券会社 | 割当率 | 割当数 | ネット 抽選分 |
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主幹事 SBI証券 |
89.56% | 2,821,800株 | 19,752口 |
SMBC日興証券 | 3.48% | 109,600株 | 109口 |
いちよし証券 | 1.30% | 41,100株 | 4口 |
エース証券 | 1.30% | 41,100株 | 0口 |
岩井コスモ証券 | 0.87% | 27,400株 | 27口 |
東海東京証券 | 0.87% | 27,400株 | 27口 |
東洋証券 | 0.87% | 27,400株 | 27口 |
アイザワ証券 | 0.87% | 27,400株 | 27口 |
極東証券 | 0.43% | 13,700株 | 0口 |
水戸証券 | 0.43% | 13,700株 | 0口 |
委託幹事であるSBIネオトレード証券と岡三オンラインとネオモバは、委託数が公表されていません。
上記の割当数は仮の状態です。
海外販売数が決まっておらず、12月17日付けで変更される可能性があります。
現金8,000円+2,000ポイントがもらえる口座開設タイアップ企画を行っています。
抽選資金が不要の岡三オンラインと松井証券。委託幹事で穴場のauカブコム証券。ポイントが貯まるSBI証券
ファンペップの決算情報
単独 財務情報 (単位/千円)
決算期 | 2019年12月 | 2018年12月 | 2017年12月 |
---|---|---|---|
売上高 | 301,417 | 355,866 | 101,179 |
経常利益 | -232,293 | -8,744 | -193,706 |
当期利益 | -235,183 | -11,937 | -204,061 |
純資産 | 930,723 | 1,165,906 | 716,579 |
配当金※ | ― | ― | ― |
EPS※ | -20.25 | -1.06 | -18.26 |
BPS※ | 80.14 | 100.39 | 64.12 |
前期比(売上高) | -15.3% | 251.7% | ― |
上位株主とロックアップ情報
ファンペップの上位10名の株主構成、ロックアップの情報です。
株主名 | 株数 | 比率 | ロック アップ |
---|---|---|---|
森下 竜一 | 2,200,000株 | 13.53% | 180日 |
平井 昭光 取締役 | 1,775,000株 | 10.92% | 180日 |
SBI4&5投資事業有限責任組合 VC | 1,190,400株 | 7.32% | |
三好 稔美 代表取締役社長 | 1,160,000株 | 7.13% | 180日 |
塩野義製薬(株) | 1,095,200株 | 6.74% | 90日/ 1.5倍 |
(有)アドバンステクノロジー | 1,000,000株 | 6.15% | 180日 |
New Life Science 1号投資事業有限責任組合 VC | 793,600株 | 4.88% | |
(株)SOLA | 750,000株 | 4.61% | 180日 |
(株)レックスウェル 役員等により総株主の議決権の過半数が所有されている会社 | 650,000株 | 4.00% | 180日 |
(株)メディパルホールディングス | 595,200株 | 3.66% | 90日/ 1.5倍 |
ロックアップ解除となる株価(1.5倍)は、975円です。
SBI4&5投資事業有限責任組合とNew Life Science 1号投資事業有限責任組合については、2020年8月14日に行われた第三者割当により、保有期間等に関する確約が交わされています。
直近の類似IPOの上場結果
ファンペップと市場と業種が同じIPOの上場結果です。
「市場:東証マザーズ」かつ「業種:医薬品」の直近のIPO結果です。
- 2020/08/03 モダリス
… 初値売り損益:132,000円
騰落率:110%、倍率:2.10倍 - 2019/10/28 セルソース
… 初値売り損益:374,000円
騰落率:164.04%、倍率:2.64倍 - 2019/08/09 ステムリム
… 初値売り損益:-7,000円
騰落率:-7%、倍率:0.93倍 - 2018/10/12 Delta-FlyPharma
… 初値売り損益:-38,500円
騰落率:-8.07%、倍率:0.92倍 - 2017/03/24 ソレイジア・ファーマ
… 初値売り損益:4,900円
騰落率:26.49%、倍率:1.26倍
ファンペップのIPO分析
赤字の創薬系バイオベンチャーと考えるか、予防ワクチン関連事業と捉えるかで評価が分かれそうです。
予防ワクチンは、米国のワクチン開発報道で株価がバリュー株に動く(景気回復期待)ほど、影響力が大きいテーマです。
2020年4月から、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の制御に重要な予防ワクチン開発に向けて、大阪大学およびアンジェスとの間で、当社の抗体誘導ペプチド等のペプチド技術を活用した次世代DNAワクチンの共同研究を実施しています。2015年3月にはアンジェスとの間で、機能性ペプチドの知的財産権の移転を伴う現物出資契約を締結。
ファンペップの筆頭株主は、アンジェス創業者の森下 竜一氏。
参考までに
12.17追記。公開価格が、仮条件の下限で決まり、公募割れリスクが高まりました。
同社の評価を「C」から公募割れのリスクが高い「D」へ変更しました。
理由として、ブックビルディングは仮条件の上限に需要が集まっていたものの、市況を考慮し下限決定したようです。
おそらくですが、バイオベンチャーのサンバイオ(4592)やモダリス(4883)をはじめとしたバイオ株の下落が目立つので、同社にも影響したものと思われます。
- 新型コロナウィルス(COVID-19)の予防ワクチンをアンジェスと共同開発。
- 社会的意義が高い事業内容。
- オファリングレシオが18.8%とやや低い。
- 公開株がすべて公募株。売出ゼロ。
- 購入単価が低い(8万円)。
- 業績が赤字になりやすい創薬系バイオベンチャーはIPOで人気なし。
- 同日に3社が上場。
- 2019年12月に上場予定だったが中止に。
12.8追記。仮条件は650円 ~ 730円に決定。(想定価格820円より11%下ブレ↓)
初値予想を680円 ~ 770円に修正。予想利益は-5,000円~4,000円です。
仮条件が下振れしたので、機関投資家の反応が薄かったんだと思われます。
ワクチン期待よりは、業績をきちんと見られた評価となりそうです。
目論見書の想定仮条件は1,200円。初値予想は1,320円 ~ 1,600円としました。
予想利益は1.2万円~4万円です。
カブスルはとりあえず、今年最後のお祭り気分で幹事証券にて積極的にIPOに参加します。
どっちに初値が転がるのか全くわかりません・・。
最後のIPOに、ある意味面白いものがでてきたなぁという印象です。
今年最後かと思いきや、同じ大阪府のバイオベンチャーであるクリングルファーマの上場が12月28日に決まりました。
どちらも所在地は大阪府茨木市彩都あさぎ。(アンジェスも同じ)
ファンペップ(4881) | クリングルファーマ(4884) | |
---|---|---|
上場日 | 12/25 (金) | 12/28(月) |
事業内容 | 機能性ペプチドを用いた医薬品などの研究開発事業 | HGFタンパク質を用いた難治性疾患の治療薬の研究開発 |
時価総額 (想定価格で計算) |
13,732百万円 | 4,016百万円 |
オファリングレシオ | 18.8% | 15.7% |
想定価格 | 820円 | 950円 |
設立 | 2013年10月 | 2001年12月 |
従業員 | 11名、平均年齢46歳、平均年間給与は841.3万円 | 10名、平均年齢43歳、平均年間給与は424.8万円 |
主幹事 | SBI証券 | 野村證券 |
仮条件 | 650円~730円 | 950円~1,000円 |
公開価格 | 650円(下限) | 1,000円(上限) |
【12.17追記】公開価格と仮条件を表に追記しました。
どちらもバイオベンチャーですが、ファンベップは仮条件の下限で決定。クリングルファーマは仮条件の上限で決定です。
ワンポイント
主幹事証券は、IPOで人気のIT系の主幹事を務める機会が多いSBI証券です。
主幹事証券は割当数が多いので、当選数も多くなります。
また、落選しても次回の当選チャンスに活かせるポイントがもらえます。
カブスルは16回 IPOに当選しています。
追加の委託幹事としてライブスター証券と岡三オンライン証券が決まりました。
抽選時に資金が必要ない証券会社です。
1株からIPOに参加できるネオモバも委託幹事が予定されています。
庶民のIPO限定のタイアップ企画を行っていますので、口座開設がまだの方は お得なこの機会に是非どうぞ(  ̄∇ ̄)
- SBI証券
幹事数は9割以上とかなり多い!
口座開設+入金・振替で現金2,000円がもらえる。 - ライブスター証券
抽選資金不要で穴場的存在
口座開設+取引で現金2,000円がもらえる。 - 岡三オンライン証券
抽選資金不要で幹事数が多い
口座開設+入金で現金2,000円がもらえる。