市場注目度が高いIPOの特徴

IPOは市場注目度が高い程、初値の騰落率が高くなる傾向があります。

初値の騰落率が高くなるので、得られる利益も大きくなります。

下記のデータを見ても、市場注目度と初値の騰落率の関連性は顕著です。

当サイトでは、大手の予想も勘案し市場注目度を「S」「A」「B」「C」「D」の5段階で評価しご案内しておりますが、評価項目にはどんな要素があるのかをコチラでご紹介致します。

IPOの人気を左右するチェック項目

IPOの初値を決める要素は「市場からの人気度(市場注目度)」と言っても過言ではありません。
こちらは、その人気度を図るチェック項目の一例です。

がついた項目は下記にて詳しく紹介しています。

チェック項目 プラスの要素 マイナスの要素
市場からの吸収金額 小さい
(東証マザーズ市場の5億円以下は特に人気が高い)
大きい
(特に知名度がないのは人気が低い)
公募株数 売出株数より多い
(最も人気があるのは公募株だけの上場)
売出株数より少ない
(特に人気度が低いのは公募株数0)
売出株数 公募株数より少ない
(最も人気があるのは売出株数0)
公募株数より多い
(特に人気度が低いのは売出株だけの上場)
公開株数 少ない
(少ないほど人気化)
多い
業種 その時代で人気のある業種
(2016年ならビックデータやIoTなど)
その他の業種
公開市場 東証マザーズ
JASDUQ(ジャスダック)
東証二部
ロックアップ あり なし
ベンチャーキャピタル なし あり
知名度 高い その他
業績
(売上や経常利益成長率など)
良い 悪い
企業の割安性
(PERやPBRなど)
割安 割高
財務健全性
(自己資本比率や有利子負債)
安全 危険
配当利回り 高い 低い
株主優待 設定あり 設定なし
株式市場の活況度 活況 不況
同時期に上場する他のIPO銘柄 ない ある

各チェック項目の詳しい説明

上記のチェック項目の詳しい説明や補足です。

市場からの吸収金額

市場からの吸収金額(公開規模)が小さければ小さい程、市場注目度が高まる傾向があります。

IPOで人気のある「東証マザーズ市場」の場合。

  • 市場からの吸収金額が「5億円 以下」・・・・かなり人気が高い!!
  • 市場からの吸収金額が「10億円 以下」・・・人気が高い!
  • 市場からの吸収金額が「20億円 以上」・・・人気が低い

ただし、公開規模が大きい東証一部上場だったり、上場企業の知名度が高い場合には、市場からの吸収金額がそれ程気にされない場合もあります。

公募株数、売出株数、公開株数

公募株数と売出株数の違いです。

  • 公募株数」・・・企業が新しく発行する株式 (企業にお金が入る)
  • 売出株数」・・・既存株主が市場に出す株式 (既存株主にお金が入る)

この2つを合わせたものが上場企業の「公開株数(当選口数)」になります。

売出株数が公募株数よりも多い または 100%売出株のIPOは市場人気度が低くなりやすくなります。
理由としてはIPOで調達される資金が「企業」ではなく「既存株主」に渡る為 嫌気されるというわけです。

また、「公開株数(当選口数)」が小さければ小さい程、IPOの人気度も高くなりやすくなります。

当選口数が小さいと、当選倍率が高くなるのでプラチナチケット化されます。
欲しい人がもらえない状況になり、上場日に買いが集まる可能性があります。

業種

その年により人気のある業種は変わりますが、「政策テーマ」や「その年のトレンド」と合った業種は市場からの人気度が高くなります。

  • 2016年~2014年は「ビックデータ」や「クラウド」「IoT」といった「IT系」
    IT系の「ネオジャパン」は初値が約5倍になり、初値売りによる利益は116万円に!
  • 2013年は「iPS細胞」やアベノミクスによる民間投資で恩恵を受けそうな「医療系」
    医療系の「リプロセル」は初値が約5.6倍になり、初値売りによる利益は146万円に!

株式市場の活況度

株式市況の活況度も市場注目度に影響します。

項目 人気化しやすい 人気化しづらい
株式市場の活況度 取引が活発
株価は上昇傾向
取引が少ない
下落が続いている
Yahoo!掲示板などの状況 書き込みが多い 書き込みが少ない
直前のIPO銘柄の初値 高い 安い

IPOが持つ実力(企業の業務内容や実績)だけで、市場注目度が決まらないところもIPOの面白いところです。

あのIPO・・・この時期ではなく あの時期に上場していたら もっと凄かったのに・・・といった事も少なくありません。
逆もまた然りで、どんなに実力がないIPO(赤字企業など)でも初値が上がっていた時代がありました。