インバウンドテック(7031):IPO上場情報
インバウンドテックは、多言語対応コンタクトセンター運営事業と、セールスアウトソーシング事業を行っている企業です。
- マルチリンガルCRM事業
主にクライアントの顧客向けに展開するサポート業務を同社が受託し、同社のコンタクトセンターにて、エンドユーザーからの問い合わせをクライアントに代わって、同社が対応するサービスを提供。
日本語を含めた12カ国語に常時対応。24時間365日体制で稼動。
- セールスアウトソーシング事業
クライアントに代わって、同社のコンタクトセンターや業務委託先から、クライアントの見込み顧客に対して、商品等の紹介、販売勧誘、アンケート調査等の営業活動を電話および訪問により行うことに加え、クライアントの営業員や営業スタッフに対する研修の展開など、営業に関連する様々な業務を請け負っています。
設立は2015年4月。
従業員数は2020年10月末で31名、平均年齢は32.3歳、平均勤続年数は2.8年、平均年間給与は491.6万円。
インバウンドテックのIPOの内容や事業内容は日本取引所グループに掲載されています。
本ページで掲載している画像は、インバウンドテックの目論見書から引用しています。
庶民のIPOは、初心者でもIPOに参加しやすいよう要約し、評価や初値予想を掲載。はじめての人へ
インバウンドテックの上場日
インバウンドテックのブックビルディング内容
ブックビルディング期間中に、幹事証券からIPOに申し込みましょう。
ブックビルディング期間 |
2020/12/3 (木) ~ 12/9 (水) |
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仮条件 | 5,200円~5,700円 (抽選資金:52万円 ~ 57万円) | ||
当選口数 | 2,371口 | ||
発行済株式数 | 849,200株 | オファリングレシオ | 27.9% |
公募株数 | 186,200株 | 売出株数 | 20,000株 |
吸収金額 | 13.5億円 | O.A分 | 30,900株 |
仮条件決定日 | 12/1 (火) | 公開価格決定日 | 12/10 (木) |
購入期間 | 12/11 (金) ~ 12/16 (水) |
※ 吸収金額は公募株、売出株、OA株を含む。
※ 申込・購入期間は各証券会社で異なります。
インバウンドテックの公開価格と初値
仮条件 | 5,200円~5,700円 | ||
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公開価格 | 5,700円 | 初値 | 7,300円 |
騰落率 | 28.07% | 倍率 | 1.28倍 |
初値売り損益 | 160,000円(7,300円 - 5,700円)× 100株 |
※予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
インバウンドテックの初値予想と予想利益
インバウンドテックの初値予想と予想利益です。予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
仮条件と初値予想
仮条件 | 5,200円 ~ 5,700円 ※抽選資金:52万円 ~ 57万円 |
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初値予想 |
5,980円 ~ 6,270円
(1.0倍~1.1倍) |
予想利益 | 2.8万円~5.7万円 |
想定価格と初値予想
想定価格 | 5,700円あたり ※抽選資金:57万円あたり |
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初値予想 | 5,980円 ~ 6,270円 (1.0倍~1.1倍) |
予想利益 | 2.8万円~5.7万円 |
初値予想アンケート
インバウンドテック(7031)の初値予想アンケートに、ご協力をお願いします。
公開価格(5,700円)を基準価格に修正しています。
有効回答:153票 投票期限:2020/12/17 (木) 23:59までインバウンドテックの主幹事と幹事証券
インバウンドテックのIPOを取り扱っている証券会社です。
インバウンドテックの割当数とネット抽選の当選数
目論見書で公表されている証券会社の割当数と、ネット抽選分の当選数(個人配分)の予想です。
割当数にネット抽選分のパーセンテージをかけた単純な計算ですので、参考程度にお願いします。
証券会社 | 割当率 | 割当数 | ネット 抽選分 |
---|---|---|---|
主幹事 東海東京証券 |
92.62% | 219,600株 | 219口 |
SBI証券 | 2.61% | 6,200株 | 43口 |
JTG証券 | 1.73% | 4,100株 | 4口 |
香川証券 | 1.73% | 4,100株 | 0口 |
エース証券 | 0.89% | 2,100株 | 0口 |
水戸証券 | 0.42% | 1,000株 | 0口 |
現金8,000円+2,000ポイントがもらえる口座開設タイアップ企画を行っています。
抽選資金が不要の岡三オンラインと松井証券。委託幹事で穴場のauカブコム証券。ポイントが貯まるSBI証券
インバウンドテックの決算情報
単独 財務情報 (単位/千円)
決算期 | 2020年3月 | 2019年3月 | 2018年3月 |
---|---|---|---|
売上高 | 2,983,411 | 2,953,728 | 2,280,722 |
経常利益 | 210,503 | 50,213 | 148,924 |
当期利益 | 140,930 | 19,739 | 104,464 |
純資産 | 454,392 | 313,660 | 293,920 |
配当金※ | ― | ― | ― |
EPS※ | 212.56 | 29.77 | 157.56 |
BPS※ | 684.36 | 471.80 | 442.03 |
前期比(売上高) | 1% | 29.5% | ― |
上位株主とロックアップ情報
インバウンドテックの上位10名の株主構成、ロックアップの情報です。
株主名 | 株数 | 売出数 | ロック アップ |
---|---|---|---|
(株)a2media |
154,200株
20.99%
|
- | 90日/ 1.5倍 |
下大薗豊 取締役 |
101,600株
13.83%
|
- | 180日 |
(株)グローバルキャスト |
76,500株
10.41%
|
20,000株 | 90日/ 1.5倍 |
アイビスAM投資事業組合 VC |
55,800株
7.59%
|
- | 90日/ 1.5倍 |
(株)光通信 |
52,500株
7.15%
|
- | 90日/ 1.5倍 |
(株)アクセル |
52,500株
7.15%
|
- | 90日/ 1.5倍 |
金子将之 執行役員 |
36,300株
4.94%
|
- | 180日 |
(株)ベクトル |
33,000株
4.49%
|
- | 90日/ 1.5倍 |
ソケット(株) |
33,000株
4.49%
|
- | 90日/ 1.5倍 |
東間大 代表取締役社長 |
28,800株
3.92%
|
- | 180日 |
ロックアップ解除となる株価(1.5倍)は、8,550円です。
直近の類似IPOの上場結果
インバウンドテックと同じホットワードのIPOの上場結果です。
「インバウンド」のIPOの直近の結果です。
- 2018/04/25 ベストワンドットコム…
初値売り損益:1,050,000円
(騰落率:242.49%、倍率:3.42倍) - 2018/03/29 和心…
初値売り損益:285,500円
(騰落率:167.94%、倍率:2.68倍) - 2018/03/23 ファイバーゲート…
初値売り損益:133,800円
(騰落率:127.43%、倍率:2.27倍)
インバウンドテックと市場と業種が同じIPOの上場結果です。
「市場:東証マザーズ」かつ「業種:サービス業」の直近のIPO結果です。
- 2020/12/16 Fast Fitness Japan
… 初値売り損益:75,000円
騰落率:33.33%、倍率:1.33倍 - 2020/10/30 Retty
… 初値売り損益:43,100円
騰落率:36.53%、倍率:1.37倍 - 2020/10/28 さくらさくプラス
… 初値売り損益:110,500円
騰落率:47.42%、倍率:1.47倍 - 2020/07/15 KIYOラーニング
… 初値売り損益:306,000円
騰落率:133.04%、倍率:2.33倍 - 2020/07/07 Branding Engineer
… 初値売り損益:243,000円
騰落率:495.92%、倍率:5.96倍
インバウンドテックのIPO分析
2018年6月27日に上場予定でしたが、上場の5日前にIPOの中止が発表されました。
当時の評価は「S」で予想利益も50万円。当選された方のショックも大きいIPOでした。
上場中止したIPO
2018年時に上場していれば、初値は凄いことになりそうでしたが、新型コロナウィルスにより、日本に来る外国人観光客がほぼ消滅した現在では、初値が高くつくのは難しいのかなと思います。
新型コロナウィルスの収束が未定なこと、また2021年に延期された東京オリンピック・パラリンピックの開催が未定なことを考えると、やや不安感が残るIPOです。
ただし、値がさ株(株価が高い株)は、多少の株価の変動で損益も大きくなり、その利ザヤを狙っている投資家から人気があります。
マルチリンガルCRM事業は、コロナ禍でお問い合わせ窓口案件の入電数は激減しているようです。
一方、自治体及び民間企業による新型コロナウイルス対応窓口業務や、コロナウイルス禍によって需要が喚起される形となった通販などにおけるユーザーサポート業務の受託など、新たな業務も発生。
セールスアウトソーシング事業は、現在の同社が取り扱う商材・サービスは、東京電力グループの電力関連が中心となっています。
前期と今期の第二四半期の売上高を比較すると、セールスアウトソーシング事業の落ち込みは激しいものの、マルチリンガルCRM事業の方はやや落ちているくらいになっています。(もしかしたら季節変動要因あるかもしれませんが)
目論見書を読んだ個人的な印象ですが、現実から少し目を背けているような気がします。
特に「経営環境」欄は、2019年6月の古い資料を参考にしており、コロナ禍に即しておりません。
冒頭できちんと投資リスクについて説明し、同社が取り組んでいる内容を紹介していく流れのほうが、好印象だったかもしれません。
当選しました!
12.11追記。東海東京証券で100株 当選しました!
同社からの当選は2回目です。ブログ
2020年のIPO当選は、一家で12回目です。
- IPO当選実績
参考までに
評価は下記を考慮して、中立の「B」に設定しました。
- 収益の柱が二本ある。
- コロナ禍前まで人気のあったインバウンド関連事業。
- 東京オリンピック・パラリンピックの開催が未定。
- 新型コロナウィルスの収束が未定。
- 株価が高い値嵩株。損益が上下に大きく振れやすい。利ザヤ狙いの投資家に人気あり。
- オファリングレシオが27.9%とやや高い。
- 特定顧客への売上比率(依存度)が高い。
- 同日に2社が上場。また前日の人気IPOが初値つかずで同日に回ってくる可能性大。
目論見書の想定仮条件は5,700円。初値予想は5,980円 ~ 6,270円としました。
予想利益は2.8万円~5.7万円です。
カブスルは抽選資金に余裕があれば、参加しようかなぁと思います。
値がさ株は、どっちに株価がふれるかわかりません!
主幹事証券は東海東京証券。
主幹事はIPOの一連の流れを取りしきる立場にあり、IPOの当選数(割当数)も主幹事が一番多いです。