リヴァンプ(4070):IPO上場情報
6.14追記。上場が中止となりました。理由を同社のWebサイトから抜粋しています。
当社内部統制の有効性に関して確認すべき事項が発見され、2021年6月14日開催の当社取締役会において、当該確認に時間を要するものと判断したことから、自己株式の処分並びに株式売出しの中止と東京証券取引所への上場申請の取り下げを決議いたしましたので、お知らせ申し上げます。
リヴァンプは、経営・マーケティング事業、業務・デジタル&IT事業、事業経営事業および投資事業を行っている企業です。
グループは同社と連結子会社4社、持分法適用関連会社4社で構成。
- 経営・マーケティング事業
- 2,048,564(千円)(売上高の29.6%)
経営実務の支援では、各担当業務の最高責任者であるCxOの業務執行を含む実務支援、経営戦略の立案及び執行、経営企画業務に従事しており、多くの場合クライアント先に常駐して職務を執行。
マーケティング/クリエイティブでは、デジタルマーケティングを含むマーケティング戦略の立案及び実行、企業ブランディング及びTV広告制作を含むクリエイティブ業務を提供。 - 業務・デジタル&IT事業
- 4,440,254(千円)(売上高の64.1%)
コンサルティングは、トップライン増加及びコスト削減を企図した全社構造改革/業務改革を支援。(販売管理、在庫管理、顧客管理、従業員管理など)
システム構築では業界・業務の理解に基づき、マーチャンダイジングシステムやサプライチェーンマネジメントシステムなどの基幹システムの開発/刷新を行います。
良品計画などの特定顧客からの売上が大きい。 - 事業経営事業
- 415,773(千円)(売上高の6.0%)
- 投資事業
- 23,840千円(売上高の0.3%)
売上高の集計期間は2019年4月1日~2020年3月31日。
設立は2005年9月。
従業員数は2021年4月末で232名、平均年齢は32.8歳、平均勤続年数は3.1年、平均年間給与は745万円。
リヴァンプのIPOの内容や事業内容は日本取引所グループに掲載されています。
本ページで掲載している画像は、リヴァンプの目論見書から引用しています。
庶民のIPOは、初心者でもIPOに参加しやすいよう要約し、評価や初値予想を掲載。はじめての人へ
リヴァンプの上場日
リヴァンプのブックビルディング内容
ブックビルディング期間中に、幹事証券からIPOに申し込みましょう。
ブックビルディング期間 |
2021/6/11 (金) ~ 6/17 (木) |
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仮条件 | 2,710円~3,100円 (抽選資金:27.1万円 ~ 31万円) | ||
当選口数 | 14,720口 | ||
発行済株式数 | 8,525,180株 | オファリングレシオ | 17.2% |
公募株数 | 280,000株 | 売出株数 | 1,000,000株 |
吸収金額 | 39.8億円~45.6億円 | O.A分 | 192,000株 |
仮条件決定日 | 6/9 (水) | 公開価格決定日 | 6/18 (金) |
購入期間 | 6/21 (月) ~ 6/24 (木) |
※ 吸収金額は公募株、売出株、OA株を含む。
※ 申込・購入期間は各証券会社で異なります。
リヴァンプの公開価格と初値
仮条件 | 2,710円~3,100円 | ||
---|---|---|---|
公開価格 | 6/18 (金)に決定 | 初値 | (初値予想)3,500円 ~ 4,190円※6/9 修正 |
騰落率 | - | 倍率 | - |
初値売り損益 | (予想利益)40,000円~109,000円※6/9 修正 |
※予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
リヴァンプの初値予想と予想利益
リヴァンプの初値予想と予想利益です。予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
仮条件と初値予想
仮条件 |
2,710円 ~ 3,100円
※抽選資金:27.1万円 ~ 31万円
上限は14.4%上ブレ↑ |
---|---|
初値予想 |
3,500円 ~ 4,190円※6/9 修正
(1.1倍~1.4倍) |
予想利益 | 4万円~10.9万円 |
想定価格と初値予想
想定価格 | 2,710円あたり ※抽選資金:27.1万円あたり |
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初値予想 | 2,980円 ~ 3,380円 (1.1倍~1.2倍) |
予想利益 | 2.7万円~6.7万円 |
初値予想アンケート
リヴァンプ(4070)の初値予想アンケートに、ご協力をお願いします。
仮条件の上限(3,100円)を基準価格に修正しています。
有効回答:117票 投票期限:2021/6/28 (月) 23:59までリヴァンプの主幹事と幹事証券
リヴァンプのIPOを取り扱っている証券会社です。
リヴァンプの割当数とネット抽選の当選数
目論見書で公表されている証券会社の割当数と、ネット抽選分の当選数(個人配分)の予想です。
割当数にネット抽選分のパーセンテージをかけた単純な計算ですので、参考程度にお願いします。
証券会社 | 割当率 | 割当数 | ネット 抽選分 |
---|---|---|---|
主幹事 野村證券 |
89.02% | 1,310,400株 | 1,310口 |
SBI証券 | 3.37% | 49,600株 | 297口 |
SMBC日興証券 | 2.50% | 36,800株 | 36口 |
みずほ証券 | 2.50% | 36,800株 | 36口 |
マネックス証券 | 0.87% | 12,800株 | 128口 |
松井証券 | 0.87% | 12,800株 | 89口 |
岩井コスモ証券 | 0.43% | 6,400株 | 6口 |
いちよし証券 | 0.43% | 6,400株 | 0口 |
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抽選資金が不要の岡三オンラインと松井証券。委託幹事で穴場のauカブコム証券。ポイントが貯まるSBI証券
リヴァンプの決算情報
単独 財務情報 (単位/千円)
決算期 | 2020年3月 | 2019年3月 | 2018年3月 |
---|---|---|---|
売上高 | 6,151,716 | 5,465,594 | 3,046,959 |
経常利益 | 1,461,153 | 1,341,402 | 546,375 |
当期利益 | 1,105,388 | 923,410 | 1,430,999 |
純資産 | 6,134,061 | 5,250,185 | 4,497,059 |
配当金※ | ― | ― | ― |
EPS※ | 129.66 | 104.87 | 3,232.23 |
BPS※ | 719.52 | 615.84 | 10,143.08 |
前期比(売上高) | 12.6% | 79.4% | ― |
連結 財務情報 (単位/千円)
決算期 | 2020年3月 | 2019年3月 |
---|---|---|
売上高 | 6,928,433 | 6,542,970 |
経常利益 | 1,534,365 | 1,375,894 |
当期利益 | 1,240,062 | 1,046,874 |
純資産 | 6,520,669 | 5,492,821 |
EPS※ | 145.46 | 118.90 |
BPS※ | 757.81 | 638.33 |
前期比(売上高) | 5.9% | ― |
第13期における当期純利益の大幅な増加は、主として2017年10月1日付で連結子会社であったアクトタンク株式会社及びリヴァンプ・ビジネスソリューションズ株式会社を吸収合併したことに伴う抱合せ株式消滅差益の計上によるもの。
上位株主とロックアップ情報
リヴァンプの上位10名の株主構成、ロックアップの情報です。
株主名 | 株数 | 売出数 | ロック アップ |
---|---|---|---|
湯浅 智之 代表取締役 |
2,456,140株
30.13%
(40,000)
|
- | 90日 |
カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社 |
1,600,000株
19.63%
|
- | 90日 |
澤田 貴司 |
1,260,000株
15.46%
|
1,000,000株 | 90日 |
齋藤 武一郎 取締役 |
796,140株
9.77%
(170,000)
|
- | 90日 |
瓜生 健太郎 取締役 |
500,000株
6.13%
|
- | 90日 |
伊藤 雅俊 |
400,000株
4.91%
|
- | 90日 |
玉塚 元一 |
205,000株
2.51%
|
- | 90日 |
千田 勇一 取締役 |
181,520株
2.23%
(150,000)
|
- | 90日 |
大山 拓也 取締役 |
100,000株
1.23%
(84,000)
|
- | 90日 |
安藤 大祐 従業員 |
90,000株
1.10%
(90,000)
|
- |
直近の類似IPOの上場結果
リヴァンプと市場と業種が同じIPOの上場結果です。
「市場:JASDAQ スタンダード」かつ「業種:情報・通信業」の直近のIPO結果です。
- 2021/06/24 HCS HD
… 初値売り損益:41,000円
騰落率:22.78%、倍率:1.23倍 - 2021/06/10 テンダ
… 初値売り損益:325,000円
騰落率:100%、倍率:2.00倍 - 2021/04/22 ネオマーケティング
… 初値売り損益:200,500円
騰落率:111.39%、倍率:2.11倍 - 2021/04/07 ファブリカコミュニケーションズ
… 初値売り損益:90,000円
騰落率:15%、倍率:1.15倍 - 2021/02/25 アピリッツ
… 初値売り損益:442,000円
騰落率:374.58%、倍率:4.75倍
リヴァンプのIPO分析
主に4つの事業を展開していますが、主力は業務改革を中心としたコンサルティングを行う「業務・デジタル&IT事業」。
販売実績のうち、販売割合が全体の64.1%。良品計画への売上が大きいです。(第15期連結)
上位株主の澤田 貴司氏はリヴァンプの共同創業者。現在はファミリーマートの代表取締役副会長です。
ファミリーマートの熱血経営ぶりはTVで何度かお見かけしました。IPOで持ち株をほとんど売出し。
同じく上位株主の玉塚 元一氏もリヴァンプの共同創業者で、ファーストリテイリング(ユニクロ)の元副社長で、6月下旬にロッテの社長に就任予定です。
株主の顔ぶれだけでも投資家に話題になりそうです。
IPOで話題性(注目度)は大事ですが、お二人ともリヴァンプの経営からは退いています。
参考までに
評価は下記を考慮して、中立の「B」に設定しました。
- 創業者は実業家のお二人(澤田氏と玉塚氏)で投資家の注目度が高そう。
- オファリングレシオが17.2%とやや低い。(オファリングレシオによる実績)
- 業績は安定的。(決算情報)
- 市場からの吸収金額が45.6億円と大きい。
- 特定顧客への売上比率(依存度)が高い。
- 6月のIPOラッシュによる投資家の資金枯渇。選別される可能性あり。
- 同日に4社が上場。
- 2022年3月期の業績予想は、売上高7,250千円(-5.5%)、営業利益1,620千円(+10.5%)、経常利益1,600千円(+16.2%)。
6.9追記。仮条件が想定発行価格(2,710円)より14.4%の上振れ決定(2,710円 ~ 3,100円)したので、初値予想を3,500円 ~ 4,190円に修正しました。予想利益は4万円~10.9万円です。
目論見書の想定仮条件は2,710円。初値予想は2,980円 ~ 3,380円としました。
予想利益は2.7万円~6.7万円です。
カブスルは幹事証券にてIPOに参加します。
ワンポイント
主幹事証券は大手の野村證券。
主幹事はIPOの一連の流れを取りしきる立場にあり、IPOの当選数(割当数)も主幹事が一番多いです。
また、野村證券はIPOの抽選時に抽選資金が必要ありません。
当選した後に購入資金を入金すればよいという、嬉しいシステムを採用している証券会社です。
他にも、平等抽選で資金力に左右されない当選が期待できるマネックス証券やSMBC日興証券、落選しても次回の当選チャンスに活かせるポイントが付与されるSBI証券がおすすめです。
カブスルはこちらの3社だけでIPOに60回当選しています。(全当選数の64.5%)
松井証券はブックビルディング時の抽選資金が不要です。
当選した後に購入資金を入金すればよいという、嬉しいシステムを採用。
2020年の幹事数は18社で、全体の2割のIPOに申込可能でした。
抽選資金に余裕があれば、岩井コスモ証券でも参加しておきたいです。