ディマージシェア(4195):IPO上場情報
4.7追記。上場が中止となりました。理由を同社のWebサイトから抜粋しています。
当社の事業に関連して、2022年3月期以降の業績等に影響を与える可能性がある事象が発生し、その確認に時間を要するため、2021年4月7日開催の当社取締役会にて、当該新株式発行及び株式売出しの中止と、それに伴う上場手続きの延期を決議いたしましたので、お知らせいたします。
ディマージシェアは、顧客の様々なDXニーズに対して、戦略的パートナーとしてDXの構想・設計・開発・運用をワンストップで支援している企業です。
同社グループは支援にあたり、顧客の事業構想や課題と徹底的に向き合うため、顧客の情報システム部門のみならず、経営陣や事業部門とも密にコミュニケーションを図り、顧客の事業とそのニーズ・課題を深く理解して、顧客と一体的にその実現や課題解決を図っています。
(Webサイトより)
また、完成後に適切に運用・改善されてこそその価値・効果が発揮されるため、顧客の事業に伴走すべく、運用・継続開発を重視。
クラウドサービス事業では、主力製品である「admage®(アドマージ)」は、インターネット広告事業に特化したクラウド型システムのパッケージ製品。累計導入社数は437社。
2019年10月にリリースした「caravas(カラバス)」は、コンテンツマーケティングにおいて、重要でありながら手が回らない、Webメディアへの集客後のユーザーに対して、成果への誘導を支援するAI搭載クラウド型システム。
ディマージシェアのIPOの内容や事業内容は日本取引所グループに掲載されています。
本ページで掲載している画像は、ディマージシェアの目論見書から引用しています。
庶民のIPOは、初心者でもIPOに参加しやすいよう要約し、評価や初値予想を掲載。はじめての人へ
ディマージシェアの上場日
ディマージシェアのブックビルディング内容
ブックビルディング期間中に、幹事証券からIPOに申し込みましょう。
ブックビルディング期間 |
2021/4/8 (木) ~ 4/14 (水) |
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仮条件 | 4/7 (水)に決定 | ||
当選口数 | 2,461口 | ||
発行済株式数 | 1,045,000株 | オファリングレシオ | 23.5% |
公募株数 | 50,000株 | 売出株数 | 164,000株 |
吸収金額 | 4.3億円あたり | O.A分 | 32,100株 |
仮条件決定日 | 4/7 (水) | 公開価格決定日 | 4/15 (木) |
購入期間 | 4/16 (金) ~ 4/21 (水) |
※ 吸収金額は公募株、売出株、OA株を含む。
※ 申込・購入期間は各証券会社で異なります。
ディマージシェアの初値予想と予想利益
ディマージシェアの初値予想と予想利益です。予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
想定価格と初値予想
想定価格 | 1,750円あたり ※抽選資金:17.5万円あたり |
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初値予想 | 2,275円 ~ 2,980円 (1.3倍~1.7倍) |
予想利益 | 5.25万円~12.3万円 |
初値予想アンケート
ディマージシェア(4195)の初値予想アンケートに、ご協力をお願いします。
目論見書の想定価格(1,750円)を基準価格としています。
有効回答:120票 投票期限:2021/4/22 (木) 23:59までディマージシェアの主幹事と幹事証券
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ディマージシェアの決算情報
単独 財務情報 (単位/千円)
決算期 | 2020年3月 | 2019年3月 | 2018年3月 |
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売上高 | 1,366,062 | 1,180,526 | 1,092,358 |
経常利益 | -910 | 73,687 | -55,949 |
当期利益 | -919 | 85,006 | -56,866 |
純資産 | 82,107 | 83,026 | -1,980 |
配当金※ | ― | ― | ― |
EPS※ | -0.92 | 85.43 | -6,015.76 |
BPS※ | 82.52 | 83.44 | -199.00 |
前期比(売上高) | 15.7% | 8.1% | ― |
連結 財務情報 (単位/千円)
決算期 | 2020年3月 | 2019年3月 |
---|---|---|
売上高 | 1,500,082 | 1,320,431 |
経常利益 | 48,439 | 127,588 |
当期利益 | 28,268 | 125,219 |
純資産 | 154,662 | 126,272 |
EPS※ | 28.41 | 125.85 |
BPS※ | 155.44 | 126.91 |
前期比(売上高) | 13.6% | ― |
上位株主とロックアップ情報
ディマージシェアの上位10名の株主構成、ロックアップの情報です。
株主名 | 比率 | ロック アップ |
---|---|---|
大内 慎 代表取締役社長 | 63.98% | 180日 |
段 誠一郎 | 9.24% | 90日 |
峯崎 勇 | 6.22% | 90日 |
髙柳 剛宏 | 4.86% | 90日 |
GMOアドパートナーズ(株) | 3.89% | 180日 |
齋藤 努 従業員 | 2.72% | 90日 |
駒﨑 剛 | 2.14% | 90日 |
森田 房雄 監査役 | 1.94% | 180日 |
中野 真孝 取締役 | 1.75% | 180日 |
成田 仁 | 0.39% | 90日 |
直近の類似IPOの上場結果
ディマージシェアと市場と業種が同じIPOの上場結果です。
「市場:東証マザーズ」かつ「業種:情報・通信業」の直近のIPO結果です。
ディマージシェアのIPO分析
創業は1999年。同社グループで一貫して構想・設計・開発・運用を行うとともに、単にシステムを開発するだけにとどまらず、顧客の事業の成功・成長に徹底的にコミットした持続的な支援を提供。
その結果、同社グループの顧客との直接取引は81.5%、既存顧客との取引継続率は73.9%となっています。
グループの顧客基盤として累計顧客数は556社。
ヤマトホールディングスの情報システム子会社であるヤマトシステム開発株式会社と準委任契約を締結しており、同社への売上割合は2019年3月期において32.1%、2020年3月期においては25.0%。
特に事業として目新しいものはないと思うんですが、調達金額の規模が4.3億円と小さく、市場で人気のDXを全面に押し出しているので、初値は上昇しやすいです。
参考までに
評価は下記を考慮して、中立の「B」に設定しました。
- IPOで人気のある「DX支援」事業。(データ)
- 市場からの吸収金額が4.3億円と小さい。(吸収金額による実績)
- 主要株主にベンチャーキャピタルなしで売り圧力が低い。
- 3~4月のIPOラッシュによる投資家の資金枯渇。
- 特定顧客への売上比率(依存度)が高い。
- 株式市場が高値圏にあり、やや警戒感あり。(調整あるかも)
目論見書の想定仮条件は1,750円。初値予想は2,275円 ~ 2,980円としました。
予想利益は5.25万円~12.3万円です。
いまいち特徴が掴めないIPOですが、需給面は良く売り圧力も低いので、初値は上昇しやすいです。
カブスルは幹事証券にてIPOに参加します。
ワンポイント
主幹事はSMBC日興証券です。
IPOの一連の流れを取りしきる立場にあり、IPOの当選数が一番多いです。
また、資金力に左右されない平等抽選を採用していますので当選確率は一緒です。
カブスルは18回 IPOに当選。
他にも、幹事数が増えてきた楽天証券や、落選しても次回の当選チャンスに活かせるポイントが付与されるSBI証券がおすすめです。