IPO投資の申し込みは慣れると1分で完了。やり方のポイントを紹介

IPO投資がはじめての方は、「どうやってIPOに申し込んだら良いのか分からない」と思います。

各証券会社で共通している申込のポイントとやり方を、申込にかかる目安の時間と合わせて紹介します。

IPOの申し込みはとても簡単で、すぐに覚えられます。

IPOに申し込むポイント

IPOの申し込みについて、共通しているポイントをご紹介します。

  • 幹事証券の口座開設が事前に必要
  • IPOの申込みに手数料はかからない
  • 目論見書の閲覧
  • 仮条件の上限、または成行で申込むのがベスト

各証券会社ごとの申込み方法は、のちほど紹介。

幹事証券の口座開設が事前に必要

IPOに申し込むには「証券会社の口座開設」が必要になります。

最短で当日に口座開設できますが、余裕を持って口座開設しておきましょう。

なお、口座開設が遅くなる理由としては下記があります。

  • 提出した書類の不備
  • 銀行の口座名と本人確認書類の名前が違う(旧姓など)
  • 人気IPOの登場で口座開設数が急増している

わたしも書類の不備で人気IPOの応募に、口座開設が間に合わなかったことが2回ほどあります(照)

事前に口座開設しておくデメリットはありませんので、早めに口座開設しておきましょう。

IPOの申込みに手数料はかからない

ブックビルディングに参加する際に、「手数料」はかかりません

つまり、ブックビルディングに参加するだけで「損する」ことはありません

ここが「代金を支払って購入する宝クジ」と違うところで、気軽にIPOに参加できるポイントです(  ̄∇ ̄)

抽選資金不要の証券会社では、証券会社への入金が0円でもIPOのブックビルディングに参加できます。

目論見書の閲覧

ブックビルディングに参加する際、参加するIPOの「目論見書」を読んで内容を確認する必要があります。

目論見書には、IPOを行う企業の事業内容、業績、事業の目標やリスク、株主の構成、幹事証券などその対象IPOのすべてが書かれています。

IPOに参加するときは、「その対象企業のことを知って応募してね」という意味で、目論見書の閲覧が必須となっています。

目論見書は各証券会社で閲覧できるほか、上場予定の市場EDINETで閲覧が可能です。

仮条件の上限、または成行で申込むのがベスト

ブックビルディングでは、IPO株をいくらの価格で、何株買いたいかを申告(入力)します。

(例)IPO株の仮条件が「1,000円 ~ 1,500円」で、単元株が100株の場合。

抽選に参加
  • Xさん:1,000円で、100株 購入したい
  • Yさん:1,200円で、300株 購入したい
  • Zさん:1,500円で、200株 購入したい

それぞれ、希望の株価と株数を申告します。

自分が希望する価格で申告するシステムなんですが、決まった公開価格よりも下の価格で申請すると、抽選対象外となり落選します。

そこで、欲しいIPOの抽選に参加する際は、「成行注文」または「仮条件の上限」で申込むのがベストです。

成行注文とは、決まった価格で購入しますという意思表示で入力間違いもないため、一番オススメです。

(参考)IPOの申し込みにかかる時間は1分

IPOの応募に慣れているカブスルが、申込にかかる時間を計測してみました。
計測時間はログインから申し込み、確認、ログアウトまで。

計測の条件は次の通りです。

  • パソコンから申し込む
  • 証券会社のHPを開いている
  • IDとパスワードはコピペする
  • 目論見書はすでに読んでいるので、開いてすぐ閉じる(証券会社内で読んでいない)
証券会社 1回目
(秒)
2回目
(秒)
3回目
(秒)
備考
マネックス証券 33 37 27 年間の利用回数が多いので慣れている。
取引パスワードの入力がないのでラク
SMBC日興証券 33 30 31 目論見書はクリックしなくてもOK。画面も見やすくはやい
年間の利用回数が多いので慣れている
大和コネクト証券 24 30 28 非常にカンタンで早い
岡三オンライン 38 31 35 年間の利用回数が多いので慣れている
SBIネオトレード証券 31 19 25 IPOの申し込み場所を把握していれば、いちばん早い
松井証券 33 30 31 慣れているので早い。ただし、二回申し込む必要あり
auカブコム証券 34 34 24 二回申し込む必要ありで実質は×2倍の時間がかかる
楽天証券 44 22 27 二回申し込む必要ありで実質は×2倍の時間がかかる
SBI証券 19 32 35 クリック多い。操作に慣れているとはやい
野村證券 39 41 25 ページスクロール長い
みずほ証券 42 40 40 ページスクロール長いがショートカットで飛ばせる
大和証券 36 18 26 慣れないと少し迷うかも。慣れると早い

一社あたり、平均で40秒くらいでIPOに応募しています。
数社に応募する際は、次の証券会社のHPを開く必要があるので、多めに考慮しても、

IPO投資歴が長いカブスルは、一社あたり1分くらいでIPOに応募できています。

スマートフォンやタブレットで応募すると、カブスルでも もっと時間がかかると思います。

計測タイムの差は、コピペなどチョットしたことの誤差によるものです。
また、普段のペースで申し込みましたが、急いでやればもっと早いかと思います。

ブックビルディング完了

初心者は10分~15分くらいが目安

IPO初心者の方は、ログイン後の証券会社のホームページと各証券会社のIPO申し込み方法を確認しながら、申し込むと思いますので、時間がかかると思います。

IPO初心者は大体、一社あたり10分~15分くらいが目安かなと思います。

最初にカブスルのタイムを書いたのは、あくまでも今後の参考のためです。

IPO初心者が申し込む際に大切なことは「間違えずに、確実に応募すること」です。

最初は分からないことが多く、時間がかかると思います。
慣れてしまえば一社あたり数分程度で済みますので、是非がんばってみてください。

参考までに

IPO歴 7か月のSさんから、参考になればとタイムを教えてくれました。

  • マネックスやSBIは、1分ほど
  • 野村や松井は、2分ほど

ご協力ありがとうございます!

キーボードのショートカットを覚えよう

パソコンには便利なショートカットキーがあります。

申し込み作業が少しラクになりますので、出来れば覚えておきましょう。

ワンポイント

  • コピーしたい!
    キーボードの「Ctrl」を押しながら「C」を押す。
    IDやパスワードのコピーに便利!
  • 貼り付け(ペースト)したい!
    キーボードの「Ctrl」を押しながら「V」を押す。
    コピーしたIDやパスワードの貼り付け(入力欄の入力)に便利!
  • ページの一番下にスクロールしたい!
    キーボードの「End」を押す。
    野村證券やみずほ証券のページ下部に飛びたいときに便利。

IDとパスワードを管理しよう

ちなみに各証券会社のログインIDとパスワードって管理が大変ですよね?

カブスルは無料で利用できる「ID Manager」というソフトを使っています。

利用する際は万が一のパソコンの故障のため、たまにバックアップをとったり印刷をしておきましょう。

各証券会社のIPO申し込み方法

大多数の証券会社では「IPOの申し込み時」または「IPOの抽選時」に、抽選資金(申し込み資金)が必要になります。あらかじめ証券会社に必要な資金を入金しておきましょう。

参考までに、2023年に上場したIPO数は96社です。

  • 10万円未満で応募できたIPOは22社(全体の23%)
  • 20万円未満は77社(全体の80%)
  • 30万円未満は91社(全体の95%)

30万円の抽選資金があれば、全体の9割のIPOに参加可能です。

IPO申し込み方法について分からない点など ございましたら、お気軽に「お問い合わせ」までご連絡ください。

各証券会社の申込期間

IPOスケジュールでは、目論見書に記載されている申込期間(ブックビルディング期間)を掲載しています。

ネット申し込みの申込期間は、各証券会社により異なります。
IPOごとに期間が異なる場合もありますのでご注意ください。

ブックビルディング終了日と公開価格決定日が同じ場合など、通常より早く終了する場合があります。

(2024.1.22確認)
証券会社 ブックビルディング期間
マネックス証券 申告開始日の0時 ~
申告終了日の11時まで
SMBC日興証券 申告開始日の5時 ~
申告終了日の17時まで
大和コネクト証券 申告開始日の5時30分 ~
申告終了日の15時まで
松井証券 申告開始日の0時 ~
申告終了日の10時30分まで
野村證券 申告開始日の6時 ~
申告終了日の前営業日の23時59分まで
SBI証券 申告開始日の0時 ~
申告終了日の11時まで
岡三オンライン 申告開始日の0時 ~
申告終了日の8時まで
SBIネオトレード証券 申告開始日の0時 ~
申告終了日の9時まで
auカブコム証券 申告開始日の0時 ~
申告終了日の10時まで
楽天証券 申告開始日の10時 ~
申告終了日の10時50分まで
みずほ証券 申告開始日の6時 ~
申告終了日の10時まで
大和証券 申告開始日の0時 ~
申告終了日の11時まで

野村證券のネット&コールは、1営業日早く申し込みが終了しますので、ご注意を。


次項ではIPOが当選したらやることについて説明しますが、その前に改めまして当サイトがはじめての方へ庶民のIPOの特徴と便利な無料ツールを紹介します。


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