主幹事証券とは?IPOのまとめ役で割当数が多い

主幹事証券は、IPOの一連の流れをとりしきる証券会社です。

上場が成功するよう、様々な助言を未上場企業に行い、公開準備から公開後までサポートを行います。

主幹事証券は幹事証券の中で、最も役回りが多くなりますが、IPOの公開株を引き受ける株数も多くなります。

4コマ漫画:主幹事証券とは?1コマ目 4コマ漫画:主幹事証券とは?2コマ目 4コマ漫画:主幹事証券とは?3コマ目 4コマ漫画:主幹事証券とは?4コマ目

主幹事証券は公開準備から公開後までサポートをする

未上場企業が上場(IPO)するには、数年かかります。

上場前の準備段階から、上場後のサポートまで行うのが主幹事証券です。

いわば、未上場企業のパートナー。

  • IPO 承認前
    上場予定の企業と審査基準を満たすよう取り組む
  • IPO 承認後
    公開価格の算定や事務手続きなど
  • IPO 上場後
    資金調達の助言・指導や上場後のIRのサポートなど

主幹事証券は、ほかの幹事証券より多くの公開株を引き受けます。

引き受けた公開株(引受価額で取得)は上場時の公開価格(発行価格)よりも安く、その差額が幹事証券の利益となります。

主幹事証券は当選数が多くなる

主幹事証券はIPOの割当数が多くなりますので、個人投資家への当選数も多くなります。

参考までに人気IPOのANYCOLORは、SMBC日興証券が主幹事でしたが、IPOの割当数は次の通りです。

Welbyの割当数

主幹事のSMBC日興証券が、全体の91%の割当数(当選数)を占めています。

IPOによりますが、主幹事は全割当数の7割~9割の割当数(当選数)を占めることが多いです。

主幹事になる機会が多い証券会社は口座開設しておきましょう。

IPOの主幹事ランキング

主幹事になる証券会社は、大体決まってます。
各証券会社の主幹事実績です。

2024.12.9時点
証券会社 主幹事数 騰落率 初値売りの
平均損益
SMBC日興証券 20社 全体の28% 32.54% 54,420円
みずほ証券 14社 全体の20% 43.58% 45,979円
大和証券 13社 全体の18% 25.49% 37,792円
野村證券 11社 全体の15% 16.97% 26,582円
SBI証券 9社 全体の13% 67.68% 82,256円
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 7社 全体の10% 24.6% 40,486円
東海東京証券 4社 全体の6% 46.36% 94,350円
岡三証券 2社 全体の3% -10.98% -26,800円
マネックス証券 1社 全体の1% -8% -3,200円
証券会社 主幹事数 騰落率 初値売りの
平均損益
みずほ証券 22社 全体の23% 73.41% 132,218円
大和証券 22社 全体の23% 34.01% 50,459円
SBI証券 21社 全体の22% 52.52% 92,414円
SMBC日興証券 19社 全体の20% 28.9% 38,021円
野村證券 19社 全体の20% 59.02% 88,489円
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 9社 全体の9% 36.44% 47,289円
東海東京証券 5社 全体の5% 26.74% 28,020円
岡三証券 3社 全体の3% -4.28% -6,600円
東洋証券 1社 全体の1% 265% 265,000円
証券会社 主幹事数 騰落率 初値売りの
平均損益
SMBC日興証券 24社 全体の26% 49.9% 71,079円
みずほ証券 19社 全体の21% 29.64% 40,342円
大和証券 17社 全体の19% 81.26% 119,735円
SBI証券 13社 全体の14% 67.12% 88,085円
野村證券 11社 全体の12% 20.81% 38,991円
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 4社 全体の4% 71.69% 89,975円
東海東京証券 3社 全体の3% -10.47% -28,367円
岡三証券 2社 全体の2% 4.34% 9,900円
いちよし証券 2社 全体の2% 100.38% 66,750円
証券会社 主幹事数 騰落率 初値売りの
平均損益
みずほ証券 33社 全体の26% 54.36% 102,748円
野村證券 28社 全体の22% 41.67% 88,318円
SMBC日興証券 26社 全体の21% 31.28% 55,469円
SBI証券 21社 全体の17% 72.11% 137,652円
大和証券 16社 全体の13% 35.71% 77,494円
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 5社 全体の4% 16.37% 40,200円
岡三証券 4社 全体の3% 68.16% 137,000円
東海東京証券 4社 全体の3% 35.44% 113,750円
いちよし証券 4社 全体の3% 65.91% 144,500円
マネックス証券 1社 全体の1% 50% 60,000円
東洋証券 1社 全体の1% 7.07% 20,500円
証券会社 主幹事数 騰落率 初値売りの
平均損益
野村證券 22社 全体の24% 65.07% 129,132円
みずほ証券 21社 全体の23% 175.52% 300,967円
SMBC日興証券 16社 全体の17% 68.39% 127,506円
SBI証券 15社 全体の16% 148.39% 255,827円
大和証券 15社 全体の16% 86.94% 136,267円
いちよし証券 5社 全体の5% 138.21% 281,940円
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 2社 全体の2% 0% 0円
岡三証券 1社 全体の1% -25.33% -95,000円
東海東京証券 1社 全体の1% 28.07% 160,000円
証券会社 主幹事数 騰落率 初値売りの
平均損益
大和証券 21社 全体の24% 98.65% 178,933円
SMBC日興証券 20社 全体の23% 87.09% 220,820円
野村證券 17社 全体の20% 59.28% 115,429円
みずほ証券 13社 全体の15% 90.13% 210,908円
SBI証券 7社 全体の8% 96.6% 127,786円
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 5社 全体の6% 20.72% 26,400円
東海東京証券 4社 全体の5% 60.12% 140,375円
いちよし証券 1社 全体の1% 20% 40,000円
証券会社 主幹事数 騰落率 初値売りの
平均損益
野村證券 23社 全体の26% 74.39% 132,461円
みずほ証券 22社 全体の24% 89.14% 216,191円
SMBC日興証券 20社 全体の22% 210.66% 449,290円
大和証券 12社 全体の13% 59.84% 98,083円
SBI証券 11社 全体の12% 116.65% 285,255円
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 6社 全体の7% 44.28% 93,717円
岡三証券 1社 全体の1% 133.25% 266,500円
東海東京証券 1社 全体の1% 19.69% 38,000円
いちよし証券 1社 全体の1% 98.44% 315,000円
証券会社 主幹事数 騰落率 初値売りの
平均損益
野村證券 27社 全体の30% 62.4% 130,481円
大和証券 15社 全体の17% 140.36% 220,640円
みずほ証券 14社 全体の16% 108.17% 193,129円
SMBC日興証券 11社 全体の12% 101.78% 235,382円
SBI証券 8社 全体の9% 183.81% 327,650円
岡三証券 4社 全体の4% 207.56% 382,425円
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 4社 全体の4% 27.48% 54,750円
いちよし証券 4社 全体の4% 185.96% 413,750円
東海東京証券 3社 全体の3% 85.67% 197,333円
マネックス証券 1社 全体の1% 93.55% 145,000円
東洋証券 1社 全体の1% 320.67% 481,000円
証券会社 主幹事数 騰落率 初値売りの
平均損益
みずほ証券 18社 全体の22% 45.62% 74,994円
野村證券 18社 全体の22% 45.81% 82,689円
大和証券 15社 全体の18% 93.01% 185,900円
SMBC日興証券 13社 全体の16% 86.39% 182,554円
SBI証券 13社 全体の16% 81.47% 162,115円
東海東京証券 5社 全体の6% 60.14% 127,260円
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 2社 全体の2% 35.59% 105,000円
いちよし証券 1社 全体の1% 60% 120,000円
証券会社 主幹事数 騰落率 初値売りの
平均損益
野村證券 28社 全体の30% 56.31% 88,989円
SMBC日興証券 24社 全体の26% 92.65% 191,875円
みずほ証券 15社 全体の16% 65.62% 144,987円
大和証券 14社 全体の15% 94.22% 168,457円
SBI証券 8社 全体の9% 92.66% 183,350円
岡三証券 6社 全体の7% 137.09% 227,333円
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 5社 全体の5% 52.08% 74,060円
東海東京証券 5社 全体の5% 29.52% 57,100円
いちよし証券 2社 全体の2% 47.04% 61,150円
証券会社 主幹事数 騰落率 初値売りの
平均損益
野村證券 26社 全体の34% 73% 145,065円
大和証券 21社 全体の27% 104.2% 229,733円
SMBC日興証券 8社 全体の10% 100.72% 266,913円
みずほ証券 7社 全体の9% 25.15% 52,643円
SBI証券 5社 全体の6% 158.81% 297,300円
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 4社 全体の5% 60.72% 148,000円
東海東京証券 3社 全体の4% 5.91% 7,167円
東洋証券 1社 全体の1% 12% 15,000円
いちよし証券 1社 全体の1% 10% 12,000円
証券会社 主幹事数 騰落率 初値売りの
平均損益
野村證券 27社 全体の50% 110.31% 176,333円
SBI証券 6社 全体の11% 91.4% 192,083円
みずほ証券 6社 全体の11% 143.24% 242,783円
大和証券 6社 全体の11% 61.39% 96,683円
SMBC日興証券 5社 全体の9% 162.96% 465,400円
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 2社 全体の4% 6.95% 7,750円
いちよし証券 2社 全体の4% 216.38% 508,500円
証券会社 主幹事数 騰落率 初値売りの
平均損益
野村證券 17社 全体の37% 36.11% 43,265円
大和証券 14社 全体の30% 61.73% 93,064円
SBI証券 5社 全体の11% 64.02% 67,860円
SMBC日興証券 2社 全体の4% 114.17% 165,550円
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 2社 全体の4% 117.86% 74,250円
みずほ証券 1社 全体の2% 94.05% 79,000円
証券会社 主幹事数 騰落率 初値売りの
平均損益
野村證券 12社 全体の33% 43.62% 64,517円
みずほ証券 4社 全体の11% 32.89% 66,525円
SMBC日興証券 3社 全体の8% -22.31% -37,933円
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 3社 全体の8% -25.75% -40,000円
東海東京証券 1社 全体の3% -7.92% -21,000円
証券会社 主幹事数 騰落率 初値売りの
平均損益
野村證券 16社 全体の73% 15.72% 41,306円
SBI証券 1社 全体の5% 54% 35,100円
みずほ証券 1社 全体の5% 52.17% 120,000円
証券会社 主幹事数 騰落率 初値売りの
平均損益
野村證券 7社 全体の37% 67.15% 189,357円
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 5社 全体の26% 30.71% 86,600円
みずほ証券 1社 全体の5% 2.33% 4,000円
証券会社 主幹事数 騰落率 初値売りの
平均損益
野村證券 14社 全体の29% 36.49% 16,421円
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 4社 全体の8% 55.65% 106,075円
東海東京証券 2社 全体の4% 30.88% 52,500円
みずほ証券 1社 全体の2% -7.6% -5,700円
証券会社 主幹事数 騰落率 初値売りの
平均損益
野村證券 34社 全体の28% 34.48% 47,709円
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 10社 全体の8% 32.75% 97,600円
みずほ証券 3社 全体の2% 70.51% 108,667円
いちよし証券 3社 全体の2% 108.46% 127,000円
SBI証券 2社 全体の2% 67.65% 345,000円
岡三証券 2社 全体の2% 190.63% 357,500円
東海東京証券 2社 全体の2% 16.85% 75,000円
東洋証券 2社 全体の2% -2.78% -5,000円
大和証券 1社 全体の1% 72.5% 116,000円
証券会社 主幹事数 騰落率 初値売りの
平均損益
野村證券 34社 全体の18% 51.01% 145,544円
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 15社 全体の8% 181.43% 412,467円
東海東京証券 5社 全体の3% 5.51% 87,200円
マネックス証券 3社 全体の2% 269.23% 1,050,000円
楽天証券 3社 全体の2% 49.99% 103,333円
東洋証券 3社 全体の2% 13.65% 28,667円
SBI証券 2社 全体の1% 74.7% 373,500円
みずほ証券 2社 全体の1% 47.21% 87,000円
証券会社 主幹事数 騰落率 初値売りの
平均損益
野村證券 34社 全体の22% 141.02% 414,324円
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 4社 全体の3% 183.59% 537,250円
いちよし証券 4社 全体の3% 121.74% 859,750円
みずほ証券 3社 全体の2% 57.36% 687,333円
東海東京証券 3社 全体の2% 79.6% 220,667円
マネックス証券 1社 全体の1% 160% 800,000円
SBI証券 1社 全体の1% 181.25% 290,000円
岡三証券 1社 全体の1% 200% 1,100,000円
楽天証券 1社 全体の1% 50.42% 242,000円
東洋証券 1社 全体の1% 40% 400,000円
証券会社 主幹事数 騰落率 初値売りの
平均損益
野村證券 39社 全体の22% 72.06% 297,669円
東洋証券 5社 全体の3% 161.04% 286,000円
いちよし証券 3社 全体の2% 111.96% 780,000円
みずほ証券 2社 全体の1% 13.67% 33,500円
大和証券 1社 全体の1% 172.26% 267,000円
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 1社 全体の1% 309.52% 650,000円
東海東京証券 1社 全体の1% 181.25% 290,000円

店舗を持つ大手証券会社とネット証券のSBI証券が、大体 主幹事となります。

上場予定のIPOの主幹事証券

上場を予定しているIPOの主幹事証券です。

主幹事証券だけIPOに参加していればよい?

「IPOは主幹事証券だけ参加していればよいんだよ!」と情報発信している方を見かけることがありますが、

主幹事証券だけ参加しているようじゃ、IPOの当選回数は増えません!

カブスルのIPOの当選回数実績を主幹事と主幹事外でみてみます。

2024.10.23時点
主幹事 主幹事外
80回
(47.9%)
87回
(52.1%)

主幹事証券のIPOの割当数が多いのは事実ですが、主幹事外からもIPOに参加することで当選数と利益額は伸びます。(引受幹事や委託幹事からも参加)

主幹事は証券会社により特徴あり

各証券会社により、主幹事を行う際に特徴があります。
個人的な主観ですが、下記に書いてみます。

SMBC
日興証券
グループの三井住友銀行と連携。
パークシャテクノロジーや、HEROZなどAI開発企業を発掘。
宇宙ベンチャーのispaceQPS研究所など新規性のあるIPOも取扱い
SBI証券 IPOで人気のある IT系の主幹事になることが多い。
グループ会社にベンチャーキャピタルあり。
公開規模を抑えて需給的に初値が上がりやすい内容に。
大和証券 IT関連のスタートアップを発掘。IPO部門の人材を増やす。
国内への営業力が高い。
野村證券 数年前までは、主幹事といえば野村證券でした。
過去にはgumiなど業績が悪い企業も上場させ2015年に見直しを宣言。
審査基準を強めた(選別)からか幹事数が抑えられる。逆の意味では安心に。
みずほ証券 銀行系の証券会社であるため、審査基準はやや高い。

主幹事証券の調べ方

主幹事証券は、IPOの承認時に公開される目論見書を見ると記載されています。

主幹事証券の調べ方

なお、庶民のIPOでも主幹事証券を各IPOごとに紹介しています。


主幹事証券はIPOの割当数(当選数)が多いので積極的に参加しましょう。

ただし、主幹事だけIPOに参加していてもIPOの当選確率は上がりません。(実体験)
次に紹介する引受幹事証券からもIPOに参加しましょう!


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