住信SBIネット銀行(7163):IPO上場情報
住信SBIネット銀行は、主にモバイルアプリ・インターネットをチャネルとした預金業務・貸出業務等の銀行業務、クレジットカード業務、BaaS事業等の金融サービスを提供している企業です。
グループは同社と連結子会社6社び持分法適用関連会社1社で構成。
デジタルバンク事業
主にモバイルアプリ・インターネットをチャネルとした預金業務・貸出業務等の銀行業務、クレジットカード業務等の金融サービスを提供。主力商品は住宅ローン。
貸出金残高、住宅ローン累計取扱高については、国内ネット銀行第1位の金額(連結ベース)
BaaS事業
BaaS(Banking as a Service)とは、銀行が手掛ける預金、貸出、決済などの金融機能を、銀行以外の事業者に提供するもの。2020年にサービス開始。
同社銀行サービス機能の中から、提携先の課題解決に必要な銀行機能を、APIなどのFinTechを活用してスムーズに提携先に提供する事業。
提携先は、同社が提供する銀行機能を自社のWebサービスやアプリケーションに組み込んで活用し、住宅購入時の住宅ローンや会員向けのポイント優遇プラン等を提供することにより、同社を通じた銀行サービスの顧客への展開、金融機能の内製化を通じたコスト削減やキャッシュ・フローの改善、顧客から新たな金融収益の獲得ができるようになる一方で、提携先の顧客は、同社のデジタルバンク事業で提供されるものと同様の商品・サービスを利用できるようになります。
設立は1986年6月。
同社の従業員数は2023年1月末で531名、平均年齢は38.1歳、平均勤続年数は4.4年、平均年間給与は794.7万円。
住信SBIネット銀行のIPOの内容や事業内容は日本取引所グループに掲載されています。
本ページで掲載している画像は、住信SBIネット銀行の目論見書から引用しています。
庶民のIPOは、初心者でもIPOに参加しやすいよう要約し、評価や初値予想を掲載。はじめての人へ
住信SBIネット銀行の上場日
上場日 | 2023/3/29(水) | 証券コード | 7163 |
---|---|---|---|
市場 | 東証スタンダード | 業種 | 銀行業 |
Webサイト | Webサイト | 単元株 | 100株 |
Yahoo!ファイナンス | 住信SBIネット銀行(7163) | ||
時価総額 | 1,809.5億円(公開価格で計算) 1,842.7億円(初値で計算) |
住信SBIネット銀行のブックビルディング内容
ブックビルディング期間中に、幹事証券からIPOに申し込みましょう。
ブックビルディング期間 |
2023/3/14 (火) ~ 3/17 (金) |
||
---|---|---|---|
仮条件 | 1,200円~1,260円 (抽選資金:12万円 ~ 12.6万円) | ||
当選口数 | 476,886口 | ||
発行済株式数 | 150,793,800株 | オファリングレシオ | 31.6% |
公募株数 | 0株 | 売出株数 | 41,468,400株 |
吸収金額 | 572.2億円 | O.A分 | 6,220,200株 |
仮条件決定日 | 3/13 (月) | 公開価格決定日 | 3/20 (月) |
購入期間 | 3/22 (水) ~ 3/27 (月) | ||
備考 |
【2.28追記】売出は、国内29,546,400株、海外11,922,000株(海外販売の割合 28.7%) |
※ 吸収金額は公募株、売出株、OA株を含む。
※ 申込・購入期間は各証券会社で異なります。
- IPO管理帳 / IPO管理帳ログイン版
IPOの申込み、当選管理がカンタンに。 - IPOのメール通知システム
ブックビルディングの開始時にメールが届く。
住信SBIネット銀行の公開価格と初値
仮条件 | 1,200円~1,260円 | ||
---|---|---|---|
公開価格 | 1,200円 | 初値 | 1,222円 |
騰落率 | 1.83% | 倍率 | 1.02倍 |
初値売り損益 | 2,200円(1,222円 - 1,200円)× 100株 |
※予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
住信SBIネット銀行の初値予想と予想利益
住信SBIネット銀行の初値予想と予想利益です。予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
仮条件と初値予想
仮条件 | 1,200円 ~ 1,260円 ※抽選資金:12万円 ~ 12.6万円 |
---|---|
初値予想 |
1,200円 ~ 1,330円※3/13 修正
(1.0倍~1.1倍) |
予想利益 | -6,000円~7,000円 |
想定価格と初値予想
想定価格 | 1,260円あたり ※抽選資金:12.6万円あたり |
---|---|
初値予想 | 1,220円 ~ 1,350円 (1.0倍~1.1倍) |
予想利益 | -4,000円~9,000円 |
初値予想アンケート
住信SBIネット銀行(7163)の初値予想アンケートに、ご協力をお願いします。
公開価格(1,200円)を基準価格に修正しています。
有効回答:889票 投票期限:2023/3/28 (火) 23:59まで住信SBIネット銀行の主幹事と幹事証券
住信SBIネット銀行のIPOを取り扱っている証券会社です。
住信SBIネット銀行の割当数とネット抽選の当選数
目論見書で公表されている証券会社の割当数と、ネット抽選分の当選数(個人配分)の予想です。
割当数にネット抽選分のパーセンテージをかけた単純な計算ですので、参考程度にお願いします。
証券会社 | 割当率 | 割当数 | ネット 抽選分 |
---|---|---|---|
主幹事 野村證券 |
44.70% | 15,988,000株 | 15,988口※ |
主幹事 SBI証券 |
26.51% | 9,483,300株 | 56,899口※ |
主幹事 ゴールドマン・サックス証券 |
0.13% | 45,900株 | 0口※ |
主幹事 大和証券 |
26.51% | 9,483,300株 | 9,483口※ |
主幹事 UBS証券 |
0.13% | 45,900株 | 0口※ |
SMBC日興証券 | 0.41% | 145,600株 | 145口※ |
松井証券 | 0.22% | 78,800株 | 551口※ |
岡三証券 | 0.22% | 78,800株 | 78口※ |
岩井コスモ証券 | 0.22% | 78,800株 | 78口※ |
みずほ証券 | 0.22% | 78,800株 | 78口※ |
アイザワ証券 | 0.22% | 78,800株 | 78口※ |
東洋証券 | 0.22% | 78,800株 | 0口※ |
極東証券 | 0.22% | 78,800株 | 0口※ |
BofA証券 | 0.03% | 11,500株 | 0口※ |
大和コネクト証券のネット抽選分は、948口あたりが想定されます。(大和証券の約1%)
委託幹事である岡三オンラインとSBIネオトレード証券は、委託数が公表されていません。
※海外売出し11,922,000株分が含まれているので、実際のネット抽選分は数値より低いです。
現金8,000円+2,000ポイントがもらえる口座開設タイアップ企画を行っています。
抽選資金が不要の岡三オンラインと松井証券。委託幹事で穴場のauカブコム証券。ポイントが貯まるSBI証券
住信SBIネット銀行の決算情報
単独 財務情報 (単位/百万円)
決算期 | 2022年3月 | 2021年3月 | 2020年3月 |
---|---|---|---|
売上高 | 79,346 | 75,285 | 74,569 |
経常利益 | 22,346 | 20,608 | 18,738 |
当期利益 | 16,680 | 13,900 | 12,477 |
純資産 | 144,792 | 133,521 | 118,798 |
配当金※ | ― | ― | ― |
EPS※ | 110.61 | 92.18 | 8,274.84 |
BPS※ | 960.19 | 885.45 | 78,781.87 |
前期比(売上高) | 5.4% | 1% | ― |
連結 財務情報 (単位/百万円)
決算期 | 2022年3月 | 2021年3月 |
---|---|---|
売上高 | 83,527 | 78,754 |
経常利益 | 23,265 | 20,726 |
当期利益 | 17,113 | 13,928 |
純資産 | 145,392 | 134,182 |
EPS※ | 113.49 | 92.36 |
BPS※ | 963.98 | 886.36 |
前期比(売上高) | 6.1% | ― |
上位株主とロックアップ情報
住信SBIネット銀行の上位10名の株主構成、ロックアップの情報です。
株主名 | 株数 | 売出数 | ロック アップ |
---|---|---|---|
三井住友信託銀行株式会社 |
75,396,900株
50.00%
|
20,734,200株 | 180日 |
SBIホールディングス株式会社 |
75,396,900株
50.00%
|
20,734,200株 | 180日 |
直近の類似IPOの上場結果
住信SBIネット銀行と同じホットワードのIPOの上場結果です。
「知名度が高い」のIPOの直近の結果です。
「BaaS」のIPOの直近の結果です。
- 2021/12/22 Finatext HD…
初値売り損益:-30,000円
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初値売り損益:50,000円
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初値売り損益:145,000円
(騰落率:93.55%、倍率:1.94倍)
住信SBIネット銀行と市場と業種が同じIPOの上場結果です。
住信SBIネット銀行のIPO分析
住信SBIネット銀行は、SBIホールディングスと三井住友信託銀行が共同出資しているネット銀行です(株式を50%ずつ保有)。
店舗を持たず、入出金は銀行ATMなどで行います。
想定価格での時価総額は1,900億円。久しぶりの大型IPO。
預金口座数の伸びと共に、各種サービスも順調に伸びています。
ネット銀行初のIPOということで注目されていますが、BaaS事業が成功するのか?ということでも注目されています。
2022年3月に上場予定でしたが、昨年末からの弱い株式市況とウクライナ情勢を受けて延期へ。(上場中止したIPO)
一年前の中止時と今回との比較。前回より規模は小さくなりました。
そのほかの変更点はこちら。
- 想定価格での時価総額 約3,000億円 → 1,900億円
- 東証一部上場 → 東証スタンダード上場
- 公募増資で調達した資金をBaaS事業にあてる予定 → 公募なし(何故!?)
- 主幹事 野村・SMBC・SBI・大和 → 主幹事 野村・SBI・ゴールドマンサックス・大和・UBS
目論見書をみるのは一年ぶりですが、連結子会社が2社増え、取り組んでいる事業も拡大している気が。
心なしか前回より目論見書の内容に気合も感じられます。(説明が充実)
株式売出届出目論見書にはこんな言葉も。
デジタルバンク事業及びBaaS事業にとどまらず、さらに新たな銀行ビジネスモデルの創造にも挑戦しております。
地方銀行は事業が伸びていくイメージありませんが、ネット銀行としてBaaS事業との組み合わせでこれまでとは異なるビジネスモデルを画策している点は好感。
住信SBIネット銀行は、上場で知名度を高めると共にフィンテック分野を強化し、住宅ローンに偏っている収益構造を改める狙いがあります。
フィンテック(FinTech)とは、金融(Finance)と技術(Technology)を組み合わせた造語です。
金融サービスと情報技術を結びつけたさまざまな革新的な動きのこと。
住信SBIネット銀行のようなネット銀行は、店舗を持ちません。
地代や設備費がかからない分、システムなどへ投資することが可能に。
AI審査モデル等の自社テクノロジーを用いてコスト競争力と顧客利便性・低金利を実現、規模と収益性を高めています。
カブスルは住信SBIネット銀行に口座開設済み。SBI証券のIPO応募は、住信SBIネット銀行で行っています。
使い勝手も非常に良く愛用しているネット銀行です。(ネット銀行とは?)
ということで応援はしたいんですが、IPOの内容としては初値が上昇しづらそう。
売出オンリーで売出数も多く、公募割れの可能性もあります。
参考までに、過去の大型IPOの上場結果はこちら。(知名度が高い大型IPOの実績)
他の大型株と比較して最大のマイナスポイントは、配当金がないこと。
配当狙いの買い注文も見込めないため、株価が上昇するには将来性(業績上昇)期待の買い注文しかなく苦戦しそう。
【3.20追記】
公開価格は、仮条件の下限の1,200円に決定しました。
下限決定は人気のない証。過去データでは公募割れも多いです。
当選しても、購入辞退の検討も。一部、ペナルティがある証券会社もあり。
参考までに
公開価格が仮条件の下限で決まったことにより、評価を引き下げて公募割れのリスクが高い「D」に設定しました。
- 業績が好調。(決算情報)
- 2023年3月期の業績予想(前期比)は、経常利益 29,000百万円(+24.6%)
- 時代にマッチした事業内容で将来性あり。
- 知名度が高い。
- グローバルオファリング(海外販売)あり。
- 市場からの吸収金額が600億円と非常に大きい
- オファリングレシオが31.6%と高い。(オファリングレシオによる実績)
- 全株 売出し
- 配当実績なし。
- IPOで人気の低い東証スタンダード市場
- 同日に3社が上場
- 3月後半のIPOラッシュによる投資家の資金枯渇。選別される可能性あり
- 【3.13追記】米国のシリコンバレー銀行(SVB)が破綻。日本の地銀株も続落へ
- 【3.20追記】公開価格が仮条件の下限に決定
- BaaS事業の成長力に期待!
- 想定価格と2023年3月の予想実績(連結)によるPERは9.8倍。前期実績で計算するとPER11.1倍
3.13追記。仮条件が1,200円 ~ 1,260円に決定。(想定価格の1,260円が上限でやや弱気)
初値予想を1,200円 ~ 1,330円に修正。予想利益は-6,000円~7,000円です。
週末に米国のシリコンバレー銀行(SVB)が破綻したことを受け、日本の地銀株も続落。
上場タイミングが悪くなってしまいました・・(これは仕方なし)
目論見書の想定仮条件は1,260円。初値予想は1,220円 ~ 1,350円としました。
予想利益は-4,000円~9,000円で、市況によっては公募割れのリスクがあるIPOになります。
カブスルは幹事証券にてIPOに参加します。
1人1票の平等抽選で、資金力に左右されない当選が期待できるSMBC日興証券や、落選しても次回以降の当選チャンスに活かせるポイントが付与されるSBI証券がおすすめです。
カブスルはこちらの2社だけでIPOに54回当選しています。(全当選数の43.2%)
松井証券と岡三オンライン、SBIネオトレード証券はブックビルディング時の抽選資金が不要です。
当選した後に購入資金を入金すればよいという、嬉しいシステムを採用。
特に松井証券はIPOの引受部門にチカラを入れており、幹事数が増えています。(5割目標)
追加の委託幹事として、CONNECTが決まりました。
委託幹事は目論見書に掲載されないので気づかれず、CONNECTの認知度もまだ低いので狙い目です!(カブスルは2回当選)
決算が読めるようになるノートでは、楽天銀行とPayPay銀行、メガバンクとの比較も掲載しています。
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