IPO(新規公開株)とは?個人投資家に人気の理由は?
IPOとは、企業が上場し市場に株式を公開することです。
未上場だった企業は、上場することで投資家に株を買ってもらい、事業資金を調達できます。
みなさんもご存知の会社もIPOを行っています。
上場日 | 会社名 | 上場前 の価格 (公開価格) |
上場後 の価格 (初値) |
初値売り の利益 |
---|---|---|---|---|
2023年 4月 |
楽天銀行 | 14万円 | 18.5万円 | 4.5万円 |
2023年 3月 |
カバー | 7.5万円 | 17.5万円 | 10万円 |
2022年 12月 |
note | 3.4万円 | 5.2万円 | 1.8万円 |
2022年 6月 |
ANYCOLOR | 15.3万円 | 48.1万円 | 32.8万円 |
2021年 3月 |
ココナラ | 12万円 | 23万円 | 11万円 |
これらの有名企業も、事業資金を調達するために上場(IPO)しています。
IPOによって公開される株を、IPO株と呼びます。
IPO株を上場前に購入し、上場後に売却することで、売買の差額による値上がり益が期待できます。
株初心者でもカンタンに参加できる、人気のIPOについて紹介します。




目次
IPO株は上場前に買って上場後に売るだけで利益になる

IPO株は上場前に購入すると、上場後に値上がり益を得やすいです。
何故なら、IPO株はIPOディスカウントという調整が加わり、適正価格よりも低い価格に決まるから。
上場日に株式が公開されると、上場後 最初の価格である「初値」がつきます。
この初値は上場前の「公開価格」より上昇するケースが多いです。
上場する企業の期待感(将来性)が高ければ高いほど、初値が上昇し利益額も高くなります。
IPO株で利益を得るには上場前に購入し、上場後に売る。
これだけです。
手軽に利益を見込めることから、株をやったことがない初心者にも人気があります。
2022年のIPOの平均利益は、6万7,200円。初値は公募価格の1.47倍に。
IPOはまるで宝くじ!上場前のIPO株は抽選で手に入れる
IPOは、上場前に買って上場後に売るだけで利益になりやすいので、非常に人気があります。
しかし、上場前の株はすべての人が買えるわけではありません。
公開される株式数がIPOごとに決まっていますので、抽選に参加する必要があります。
全体的な流れの図です。ココではそれぞれの用語を覚える必要はありません。
ざっくりと流れを確認しましょう。詳しくは参考記事にて。
IPO株は人気があるので、抽選に参加し当選すると購入できます。
運まかせの抽選により、利益を得やすいので宝くじのようだと表現しています。
株初心者に人気のIPO4つの魅力
IPOの恩恵を最大限に受けているカブスルが、その魅力を紹介します。(18年間で1,695万円の利益)
IPOの魅力は主に4つです。
- 購入金額の「数倍の利益」を得やすい
- 「入金ゼロ」でもIPOに参加できる
- 投資未経験でも「参加はカンタン」
- 損失を出す「リスクが低い」
ひとつずつ手短に魅力を説明し、次のページで詳しく紹介します。
1.購入金額の数倍の利益を得やすい
IPOは、将来性が高いベンチャー企業やスタートアップ企業が数多く上場します。
特に、AI(人工知能)やビッグデータ活用など、これからの生活に関わってくる将来性の高い事業のIPOは人気があり、上場前の購入価格(公開価格)より、上場後の株価(初値など)が高くなりやすいです。
IPO | 倍率 | 初値売り の利益 |
---|---|---|
ヘッドウォータース 購入金額 24万円、 初値の売却金額 285.6万円 |
11.9倍 | 261万円 |
ニューラルポケット 購入金額 9万円、 初値の売却金額 51万円 |
5.6倍 | 42万円 |
AI関連は特に人気がありますが、それ以外の事業でもIPO株の初値は公開価格の数倍になっています。
2022年のIPOのうち、初値が公開価格の2倍以上になったのは14社、3倍以上:2社、5倍以上:1社。
2.入金ゼロでもIPOに参加できる

IPOの抽選は証券会社によっては、口座の入金がゼロでも参加できます。
抽選資金が必要ないので、気軽にIPOに参加することが出来ます。
抽選で当選し購入する場合は資金が必要です。
ただし、IPOは抽選資金を用意した方が抽選に応募できる証券会社が増えます。(当選確率が上がる)
- 10万円あれば、全体の1割のIPOに参加できる
- 20万円あれば、全体の5~6割のIPOに参加できる
- 30万円あれば、全体の8~9割のIPOに参加できる
もし、銀行に預金を寝かせたままであれば、IPOにチャレンジしてみるのをオススメします。
銀行の預金金利は0.001%と超低金利時代。
10万円を1年間あずけた場合、増える預金金利はわずか1円です。
3.株式投資が未経験でも参加はカンタン

IPOの申込みの流れは決まっており、誰でも参加できます。
庶民のIPOでは、株投資未経験の初心者でもカンタンに参加できるよう、IPOの申込みや当選した場合の売り方などを紹介しています。
また、IPOにおすすめの証券会社や、口座開設の方法も紹介しています。
身内や知人にもIPOを勧め、庶民のIPOを見てもらっていますが、分かりやすいと好評です。
4.損失を出すリスクが低い
IPO株も株式投資の一種なので、売買で損失を出すリスクがあります。
2018年に上場したソフトバンクのIPOでは、初値売りで3,700円の損失がでています。
(庶民のIPOでは、損失リスクがあることを説明し、評価もCとしておりました)
上場日 | 会社名 | 上場前 の価格 (公募) |
上場後 の価格 (初値) |
初値売り 損益 |
---|---|---|---|---|
2018年 12月 |
ソフトバンク | 15万円 | 14.6万円 | -3,700円 |
どのIPOに参加するのか?が大事になりますが、株式投資未経験者では判断が難しいです。
庶民のIPOでは、IPO歴18年のカブスルが「S」「A」「B」「C」「D」の五段階で評価しています。

評価「S」がもっとも期待が高く、大きな利益が見込めるIPOになります。
一番低い評価の「D」は損失のリスクが高いので、参加しないようにしましょう。
IPO株を購入する流れ
わたしたちがIPO株の抽選に参加し購入するには、証券会社の口座開設が必要になります。
ブックビルディングに参加するには、幹事証券とよばれる証券会社から参加します。
口座開設は無料ですので、事前に口座開設しておきましょう。
- 証券会社に口座を開設する
- IPOのブックビルディングに参加する
- 当選したらIPO株を購入する
- 上場日に初値で売却する(おすすめ)
カブスルは21社に口座開設しており、その中でIPOにおすすめの証券会社を紹介しています。
特に当選実績のある上位3社の口座開設はオススメです。
IPO(上場)は投資チャンスになる
Initial Public Offeringの頭文字をとって、IPOと呼んでいます。
わたしたちに馴染み深い言葉に置き換えると、「上場」に。
世の中には知名度が高いけれども上場していない企業、将来性の高いベンチャー企業やスタートアップ企業など、上場(IPO)を控えている企業がたくさんあります。2022年は91社が上場しました。
知名度が高い企業だと、12月にスカイマークとnote、サンクゼール(久世福商店)が上場しました。
IPOを目指す企業は、上場することで事業資金を調達したり、知名度向上によりサービスの周知や社員の採用力アップなどを目指します。
わたしたち個人投資家は、企業が上場することでその企業の株を買えるようになります。
人気が高い企業ほど上場後の価格が上昇しやすくなる傾向に。
IPOに参加しIPO株を購入することで、上場後に大きな利益を得らえるチャンスがあります。
次項ではIPOの魅力について、詳しく紹介します。