IPO投資のメリットは初心者でも簡単にできて利益が見込めること
IPO投資の最大のメリットは、抽選に参加しIPO株を購入することで、大きな利益を得る可能性があることです。
抽選で手に入れたIPO株は割安に設定されている為、上場後に売却することで利益が得やすくなっています。
IPO投資は参加したいIPOにポチポチと申込んでいくだけなので、投資初心者でも参加がカンタンです。
少ない投資資金で参加できるのもIPO投資のメリットのひとつです。
参加だけなら、抽選資金ゼロで参加できる証券会社もあります。(当選後に入金)
参加が簡単で、運さえ良ければIPOに当選し利益を得るチャンスがあるのがIPO投資です。
デメリットも少なく、IPO投資は個人投資家に人気があります。
目次
IPO投資のメリットは4つ
IPO投資歴19年のカブスルが考える、IPO投資のメリットは4つあります。
- 人気IPOに当選すると大きな利益を得られる
- 投資初心者でもIPO投資の参加は簡単
- 少ない投資資金でも参加できる
- 損失を出すリスクが低い
4つの魅力を合わせると「ローリスク・ハイリターン」となり、投資初心者にもおすすめです。
カブスルはIPOに167回当選し、1,810万円の利益を得ています(  ̄∇ ̄)
1. 人気IPOに当選すると大きな利益を得られる
株式投資で利益を得る仕組みは、株を安く買って高く売ることです。
IPO株は、上場前の「公開価格」より、上場後 最初の価格である「初値」の方が、株価が高くなるケースが多いです。よって、公開価格で購入し上場後に売却することで利益になります。
- 公開価格
IPO株が上場する前に、株式の購入希望者に販売する価格 - 初値(はつね)
IPO株が上場した際に、株式市場ではじめてついた価格
AI関連企業など人気の高いIPO株は、初値が公開価格の数倍になることも珍しくありません。
直近5年間で、初値が公開価格の数倍になった企業数と割合です。
2023年 全96社 |
2022年 全91社 |
2021年 全125社 |
2020年 全93社 |
2019年 全86社 |
|
---|---|---|---|---|---|
2倍以上 | 16社 16.6% |
14社 15.4% |
21社 16.8% |
19社 20.4% |
25社 29.1% |
3倍以上 | 8社 8.3% |
2社 2.2% |
3社 2.4% |
6社 6.5% |
5社 5.8% |
4倍以上 | 1社 1.0% |
3社 2.4% |
5社 5.4% |
1社 1.2% |
|
5倍以上 | 1社 1.0% |
1社 1.1% |
9社 9.7% |
公開価格で購入し初値で売った場合、2倍以上の価格になったIPO株が毎年全体の2割以上もあります。
上場する企業の期待感(将来性)が高いほど、IPOの人気が高く利益も大きくなります。
参考までに
IPO株の公開価格(上場前の価格)は、同業他社の業績推移や株価の推移、PERやPBRといった指標との比較、また直近の株式市況などを考慮し、機関投資家へのヒアリングを経て決定されます。
このとき、IPOディスカウントという調整が加わり、適正価格よりも2~3割低い価格に決まります。
このディスカウントは、投資家に対するインセンティブとして機能し、新規株式を購入する意欲を高める効果があります。
IPOディスカウントが適用される理由は、企業が株式市場への参入に際して、投資家にリスクを取る価値があると感じさせるためです。
新規上場企業は、未知の要素や情報不足が伴うことから、投資家にとってリスクが高いとされることが多いです。そのため、企業は株式を割安な価格で提供することで、投資家に利益のチャンスを提示し、資金調達を円滑に進めることができます。
適正とされる価格よりもディスカウントされている為、IPO株は上場後に上昇しやすくなっています。
(企業側も上場後にすぐ株価が下がるとイメージが悪い)
利益が大きくなったIPO株
2023年のIPO株で利益額が大きかった3社はこちら。
IPO | 騰落率 (倍率) |
初値売り の利益 |
---|---|---|
ジーデップ・アドバンス 公開:4,510円、 初値:10,680円 |
137% 2.4倍 |
61.7万円 |
Fusic 公開:2,000円、 初値:6,530円 |
227% 3.3倍 |
45.3万円 |
アイデミー 公開:1,050円、 初値:5,560円 |
430% 5.3倍 |
45.1万円 |
将来性が高い事業は上場後に買い注文が集まりやすく、大きな利益となります。
2023年は相場が不安定でIPOの勢いも弱かったですが、数年前までは利益額が100万円を超えるIPOが年に数社誕生していました。
2. 投資初心者でもIPO投資の参加は簡単
庶民のIPOで紹介しているIPO投資は、3つのステップで完了します。
投資経験者、投資未経験者に関わらず、やることはカンタンです。
- IPOのブックビルディング(抽選)に参加する
- 抽選で当選したらIPO株を購入する
- 上場日以降に売却する
この3ステップだけで、特に難しいことはありません。また、やり始めるとすぐに慣れると思います。
わたしの70代の父や身内も、投資初心者ですが やり方を教えたらスグに慣れました。
IPOに当選して利益がでると、飲み屋で使ったり孫にオモチャを買っています。
どのIPOがオススメかも五段階で評価していますので、投資初心者でも悩まずに参加ができます。
2.少ない資金でも大きなリターンを得られる!
IPO投資は抽選資金が多いほど参加できるIPOも増えますが、少ない資金でもIPO投資に参加できます。
各年ごとにIPO投資に必要な抽選資金を表にしてみます。
抽選資金 | 2023年 全96社 |
2022年 全91社 |
2021年 全125社 |
---|---|---|---|
10万円未満 | 22社 全体の23% 平均利益:47,341円 |
31社 全体の34% 平均利益:39,903円 |
14社 全体の11% 平均利益:41,621円 |
10万円~ 20万円 |
55社 全体の57% 平均利益:89,176円 |
45社 全体の49% 平均利益:72,849円 |
62社 全体の50% 平均利益:75,782円 |
20万円~ 30万円 |
14社 全体の15% 平均利益:62,029円 |
8社 全体の9% 平均利益:93,688円 |
32社 全体の26% 平均利益:141,178円 |
表の数値をまとめると下記になります。
ワンポイント
IPO投資の抽選資金は、
- 10万円あれば、全体の1割~3割のIPOに参加できる
- 20万円あれば、全体の6割~8割のIPOに参加できる
- 30万円あれば、全体の8割~9割のIPOに参加できる
10万円以下の投資資金でも参加できるIPOは、2割ほどあります。
抽選資金を用意するのは大変ですが、IPOに当選すれば銀行に預けているだけより資産は増えやすいです。
また、証券会社によっては投資資金がゼロでもIPOに参加できます。
ゆうちょ銀行に一年間 定期預金をあずけた場合。(金利一覧)
定期預金金利(3年)は0.15%で、10万円預けた際の利子は150円です。通常預金だと20円
10万円以内の抽選資金での利益額TOP3
2023年のIPO投資のうち、10万円の抽選資金があれば参加でき、初値売りによる利益額が大きかったIPOです。
株式投資では大きな資金が必要なイメージがあるかもしれませんが、そんなことはありません。
用意する抽選資金が10万円以下でも大きな利益を得られるのが、お分かり頂けるかと思います。
抽選資金不要の証券会社を積極利用しよう!
IPO投資を行う際に、抽選資金が必要のない証券会社があります。
証券会社への入金ゼロでIPO投資の抽選に参加できるので、IPO初心者でも気軽に参加が可能です。
抽選でIPO株に当選し購入する場合は、購入資金を入金する必要があります。
抽選資金が必要ない証券会社では、抽選資金に30万円必要な場合でも、証券会社への入金ゼロでIPOに参加できます。当選した場合、頑張って購入資金を用意しましょう。
カブスルも何回か入金ゼロでIPOに当選しています。
4.損失を出すリスクが低い!
IPO投資は、損失を出すリスクが低いのも 魅力の一つです。
損失を出すリスクはゼロではありませんが、カンタンに回避する方法があります。
庶民のIPOでは、企業の将来性や業績などを考慮して、五段階の評価をつけています。
評価をつけているカブスルのIPO投資歴は19年。
評価が低い「C」や「D」は損失を出すリスクが高まります。
評価の低いIPOの参加を見送ることで、損失リスクがグッと低くなります。
IPO投資は利益が出やすいのが魅力ですが、損失のリスクはゼロではありません。
次項では、IPO投資で損失を出す理由と、その回避方法を詳しく紹介しています。