IPOの用語

IPOで利用されている専門用語の解説です。

初心者は覚えておきたい基本的な用語の解説から、知っておくとツウな即金規制やグレーマーケットなど。

上場前に利用されるIPO用語

上場後のIPO用語

IPOに関連する専門用語

IPOで人気のあるホットワード

上場前に利用されるIPO用語

上場前のブックビルディング(抽選申し込み)時期に関するIPO用語です。

IPO

IPOとは?

企業が上場し市場に株式を公開すること。またその流れ。

IPOで新規発行される株をIPO株と呼んでいます。


仮条件

IPO株の「公開価格」をいくらにするか?を決める一次的な価格帯のこと。

価格帯は企業と機関投資家が情報交換を行う「ロードショー」にてレンジ(価格の幅)が決まります。

ブックビルディング

ブックビルディング完了

IPO株の購入(買いたい意思)を申告すること。またその期間。

ブックビルディングに参加することで、IPO株を安く手に入れるチャンスがあります。
申し込みは忘れずに。庶民のIPOは管理システムも無料で提供。


公開価格

IPOの購入し忘れ

IPO株を初めて売り出す際の1株あたりの価格のこと。

抽選でIPOに当選した場合に、購入できる価格。単元株は公開価格×100株。

上場後、公開価格よりも株価が上がれば利益が出ますし、公開価格よりも株価が下がれば損失になります。

抽選

IPOに当選しますように

ブックビルディングに参加後、申込者を対象に抽選が行われます。

落選すると、抽選に利用した資金は口座に戻ってきます。
つまり、参加自体は無料。


当選口数

IPOで当選する口数です。
当選口数 100口の場合、1人1口当選なら100人に当選します。

公募株

企業が新しく発行する株式。(企業に資金が入る)
調達した資金で設備投資や人材採用など事業の成長資金等に利用できる。

売出株

既存株主が市場に出す株式。(既存株主に資金が入る)
売り出しだけのIPOは、既存株主のEXITと捉えられ人気が低いです。

OA

オーバーアロットメントのこと。
IPOの申込が募集数より多い場合、追加で販売される株式。

主幹事証券が大株主などから株を一時的に借ります。借りた株は下記のいずれかで返済。

  • シンジケートカバー:市場で買って返済。
  • グリーンシューオプション:第三者割当してもらい返済。

オファリングレシオ

公開比率のこと。
数値が低い方が需給が軽く、株価が上下に大きく動きやすい。IPOでは人気。

主幹事

主幹事は、企業が上場する際に、その手続きや販売を手伝ってくれる証券会社のこと。

IPOのプロセスをスムーズに進めるために、企業と投資家に対して株の価値を評価し、適切な公開価格を決める役割も果たしています。

証券取引所

証券取引所とは、株や債券などの取引が行われる場所のこと。
企業が上場することで、証券取引所でその企業の株が取引されるようになります。

新規株式発行

新規株式発行は、企業が新たに株を作って売ること。
新しい株を作ることで、お金を集めたり、株主を増やすことができます。

発行済み株式数

発行済み株式数は、企業の規模や資本構成を把握する上で重要な指標。

発行済み株式数が多い企業は、多くの投資家がその企業に投資していることを意味し、発行済み株式数が少ない企業は、株式が限られているため、その企業の株価が変動しやすいことがあります。

上場後のIPO用語

上場後のIPO用語です。

初値

上場日

初値は、上場して取引所で初めて売買されるときの最初の価格のこと。

初値が公開価格より上昇すれば利益に、下落すれば損失(公募割れ)に。


初値売り

いつまでも あると思うな 含み益

上場前に購入したIPO株を、上場してすぐに売る方法です。

売買タイミングで悩む必要がなく、IPO初心者にオススメの売り方です。


騰落率

株価の変動をパーセントで表したもの。
株式投資では前日比などと比較して利用されます。

IPOでは、公開価格に対して初値がどれだけ上がったか、下がったかを示しています。

庶民のIPOでは株式投資になじみが薄い初心者にも分かりやすいよう、倍率表記も併記しています。

公募割れ

初値が公開価格を下回ることです。
公募割れのまま売却すると損切りになります。

ロックアップ

ロックアップとは、大株主や経営陣などが上場時にすぐに保有株を売れないようにする取り決めです。
期間や価格、またはその両方で条項を定めています。

  • 期間で設定する場合
    引受契約締結日から、上場日後180日目または90日目まで。
  • 価格で設定する場合
    株価が公開価格の1.5倍または2倍に達するまで。

    (例)公開価格が1,000円で1.5倍のロックアップがついている場合、株価が1,500円以上でないと市場で売却できません。

新規株式発行後の市場の安定を図る目的があり、株式を大量に売却することによる株価暴落を防ぐための制度。
ロックアップ期間終了後株式売却が可能になります。

誠意買い

誠意買いとは、IPOが公募割れする際に見受けられる引受価額での買い注文のこと。
公募割れ時の下落の目安にもなります。

IPOに関連する専門用語

IPOに関連する専門用語です。
IPO初心者は覚える必要がありませんが、知っておいて欲しい順に並べています。

ベンチャーキャピタル(VC)

IPOを行う企業に出資している投資会社です。企業からみれば出資者。
VCは上場時や上場日以降に株式を売却し利益を得ます。

プライベートエクイティファンド(PE)

IPOを行う企業に出資している投資会社。VCと比べると投資タイミングがIPOに近い。
VC同様に上場時や上場日以降に株式を売却し利益を得ます。

気配値(けはいね)

気配値とは、株式市場で売買される株の価格が、まだ確定していない段階での予想価格です。

売り注文と買い注文の価格が一致しない場合、取引所では注文を一時停止し、その間に売りと買いの最も近い価格を気配値として表示します。気配値は取引が再開されるまでの参考価格であり、実際の取引価格とは異なる場合があります。

値がさ株(値嵩株)

価格が高い株のこと。
定義はありませんが、IPOでは価格が3,500円(100株で35万円)を超えると値がさ株に入りそうです。

引受価額

幹事の証券会社が、発行者または売出人から株式を買い取る1株当たりの金額のこと。
発行価格から引受価額を引いた金額が証券会社の収益に。

シンジゲートカバー取引が入るため、人気のないIPOの初値がどこまで下がるか?の目安になります。

即金規制

上場初日に初値がつかなかった場合、初値決定日まで対象のIPOに対して規制がかかります。
相場の過熱感を抑えるために実施。

  • 即日に現金を徴収
  • 成行買い注文の禁止

親子上場

親会社と子会社が共に上場していること。日本特有の問題。

スピンオフ

子会社を本体と資本関係のない独立した会社にする仕組み。
子会社の独立性が親子上場より高まります。

東京プロマーケット

東京プロマーケット(TOKYO PRO Market)とは、機関投資家などプロに限定した市場のことで一般人は売買不可です。

企業がTOKYO PRO Marketに上場するメリットとしては、株主に株式の売買機会を提供できる、東証ロゴマークを利用できる、金融機関から借り入れがしやすくなるなどの点があります。

東京プロマーケットから東証グロースや東証スタンダード、地方市場への鞍替え上場があります。

上場適格性要件(上場にふさわしいか?)を満たす必要がありますが、売上高や株主数などの審査はなし。
上場にかかる主な費用は1,500万円~2,500万円。

グレーマーケット

グレーマーケットとは、発行前取引のこと。
企業が正式に株式市場に上場する前に、未公開株が非公式に取引される市場です。

時価総額

株価 × 発行済み株式数。

安定株主となりうる機関投資家は、流動性の観点から時価総額500億円以上を目安として投資先を選んでいます。(流動性が低いと、売りたい時に売れない)

親引け

IPOを行う企業がIPO株の販売先を指定すること。
親会社や関連会社の株式を保有している投資家が優先的に新規公開株を割り当てられる制度。
従業員持株会に行われることも。

親引けの割り当て枠が設けられていると、一般投資家に割り当てられる株式数が減少します。

親引けは原則禁止で実行には条件あり。上限は公募株式数の10%程度

従業員持株会

福利厚生制度のひとつ。奨励金が付与される。

スイングバイIPO

スイングバイIPOとは、スタートアップ企業が大企業のサポートを得て成長し上場を目指すこと。

KDDI子会社のソラコムが上場準備しています。

ソーシャルIPO

ソーシャルIPOでは、社会へのインパクトも評価し開示します。
公益の重視を図るBコープ認証の取得など通常のIPOよりハードルが高い。

従来のIPOでは、企業業績や成長見通しが重視。

ダウンラウンドIPO

上場前の資金調達の評価額より、低い評価額(時価総額)でIPOすること。

上場を目指すスタートアップ企業は一般的に1~2年ごとに資金調達を繰り返します。
これをラウンドと呼び、資金調達を行うごとに評価額が高まるのが理想です。

2022年末以降、市況が悪くダウンラウンドのIPOが次々と上場。
価格が抑えられているため、初値はかえって伸びやすく。

マイクロIPO

時価総額1億ドル以下の企業が株式公開を行うこと。(日本だともっと小さい金額が対象かも)

R&D

R&Dとは、研究開発費用のこと。
研究開発は、企業の競争力を高める上で重要な要素であり、イノベーションを生み出し、成長を促進します。

グローバルオファリング

グローバルオファリングとは、IPOを行う際、国内市場だけでなく海外市場でも販売する手法で、国際的な投資家の需要を引き出し、より大規模な資金調達を可能にします。

ただし、英文目論見書の作成が必要なことからコストが通常のIPOより多額に。(コストが3~4億円ほど。通常のIPOでは1億円ほど)

持ち株会社

持株会社とは、主な業務として他の企業の株式を保有・管理することを目的とした会社のこと。
持株会社が中心となって、いくつかの子会社や関連会社を持つことで、一つの企業グループを形成します。

ダイレクトリスティング

直接上場のことで、上場時に新株を発行(公募)せず既存の株式だけを上場する手法のこと。
引受証券会社を介さずに取引所で販売される。上場コストは安い。

IPOで人気のあるホットワード

IPOにおいて、下記のキーワードに関連した事業だと、人気化する傾向があります。

庶民のIPOでは、「人気のホットワード」として紹介しています。

ビッグデータ

一般的に管理・運用、分析できる能力を超えたサイズのデータのこと。
ビッグデータで顧客の動向などを分析し、活用します。

AI(人工知能)

AI(人工知能)とは、コンピュータやロボットが人間の知能を模倣して、学習や判断をする技術のこと。
投資家は、AI企業が将来的に大きな利益を上げると期待しIPOに注目。IPOで人気が高い。

SaaS/ARR/NRR

サービス提供者がアプリケーションソフトウエアの機能をクラウド上で提供し、ユーザーはネットワーク経由で当該機能をサービスとして利用する形態。

RPA

人工知能(AI)や機械学習を活用し、オフィス業務を自動化・効率化する仕組みのこと。
事務職などのホワイトカラーの作業軽減、人員削減に。

クラウド

インターネットなどのネットワーク経由で、ユーザーにサービスを提供する形態のこと。
ソフトのバージョンアップやサービスの提供が容易になります。

IoT

モノのインターネット化。つながる家電など。高齢者の見守りにも活用。

キャッシュレス

政府が推し進めるクレジットカードや電子マネー決済のこと。
キャッシュ(現金)をレス(使わない)。

5G

次世代の高速通信。IoTや自動運転に必要な技術。

インバウンド

訪日外国人観光客のこと。政府はインバウンドを促進しています。

BtoB、BtoCなど

BtoBやBtoC、OtoOなど、ビジネスモデルを説明するのにこれらの略語が使われます。
「to」ではなく「2」で表記されることも。B2BやB2C、O2O。

略語 ビジネスモデル
BtoB 企業が企業に対して、モノやサービスを提供するビジネスモデル
BtoC 企業が個人消費者に対して、モノやサービスを提供するビジネスモデル
CtoC 個人が個人に対してモノやサービスを提供するモデル
OtoO ネットのオンライン情報をもとに、実店舗への集客などオフラインへの行動を促すビジネスモデル
DtoC 自ら企画・製造した商品を、卸売り業者や店舗を介さず、自社のECサイトで直接顧客へ販売するビジネスモデル

(参考)株式投資の用語

株式投資で利用される用語です。
IPOにもやや関連があるものを紹介しています。

  • NISAとは?
    NISAは、IPOの利益が非課税になる相性のよい制度です。
    当選確率を上げるコツのページで紹介しています。

株式投資に関係のある用語は株式サイト「カブスル」でも説明しています。

IPOに関して良く分からない用語がある場合は、お気軽にお問い合わせまでどうぞ。


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