知名度が高い過去の大型IPOの実績
知名度が高く、市場からの調達金額(吸収金額)が1,000億円を超える、大型IPOのデータです。
知名度が高いからといって、IPOとして人気があるとは限らないのですが、上場実績は良好です。
知名度が高く、調達金額が大きいIPOの実績
知名度が高いIPOは、買い需要が高く、初値が上回る傾向にあります。
上場日 | 企業 | 市場からの調達金額 時価総額 |
当選 口数 |
公開価格 初値 |
初値売り 損益 騰落率 |
---|---|---|---|---|---|
2024年10月 | 東京メトロ(9023) | 3,486億円 6,972億円 |
232万口 (国内) |
1,200 1,630 |
4.3万円 35.8% |
2023年3月 | 楽天銀行(5838) | 895億円 2,380億円 |
64万口 | 1,400 1,856 |
4.5万円 32.5% |
2018年12月 | ソフトバンク(9434) | 2.6兆円 7.1兆円 |
1,427万口 | 1,500 1,463 |
-3,700円 -2.4% |
2018年6月 | メルカリ(4385) | 1,306億円 4,059億円 |
19万口 | 3,000 5,000 |
20万円 66.6% |
2017年12月 | 佐川急便 (SG HD)(9143) |
1,276億円 5,187億円 |
71万口 | 1,620 1,900 |
2.8万円 17.2% |
2016年10月 | JR九州(9142) | 4,160億円 4,160億円 |
120万口 (国内) |
2,600 3,100 |
5万円 19.2% |
2016年7月 | LINE(3938) | 1,328億円 6,929億円 |
35万口 | 3,300 4,900 |
16万円 48.4% |
2015年11月 | 日本郵政(6178) | 6,930億円 6.3兆円 |
495万口 | 1,400 1,631 |
2.3万円 16.5% |
2015年11月 | ゆうちょ銀行(7182) | 5,980億円 6.5兆円 |
412万口 | 1,450 1,680 |
2.3万円 15.8% |
2015年11月 | かんぽ生命保険(7181) | 1,452億円 1.3兆円 |
66万口 | 2,200 2,929 |
7.3万円 33.1% |
ソフトバンクに関しては、上場前に大規模な通信障害が発生したり、他にも周りでゴタゴタが起こり、投資家心理が悪い方向に向いてました。ある意味、不運なIPOです。(ソフトバンク上場に関するまとめ)
知名度の高いIPOはタグ付けしていますので、各IPOの実績を年ごとに確認できます。
複数当選で利益は倍々に
大型IPOは当選数が多いので、複数当選もしやすくなります。
上記では、100株あたりの利益を出していますが、200株当選すれば利益は2倍、500株当選すれば利益は5倍になります。
カブスルもこれまでに、大型IPOで複数当選して利益を得ています。
抽選倍率で人気度がわかる
人気が高いIPOほど、申し込みは多くなり抽選倍率が高くなります。
参考までに、過去の大型IPOの抽選倍率です。
上場日 | 企業 | 市場からの 調達金額 |
初値の騰落率 | 抽選倍率 |
---|---|---|---|---|
2024年10月 | 東京メトロ(9023) | 3,486億円 | 35.83% | 15倍 |
2018年12月 | ソフトバンク(9434) | 2.6兆円 | -2.47% | 2倍 |
2018年6月 | メルカリ(4385) | 1,306億円 | 66.67% | 50倍 |
2016年10月 | JR九州(9142) | 4,160億円 | 19.23% | 15倍 |
2016年7月 | LINE(3938) | 1,328億円 | 48.48% | 25倍 |
2015年11月 | 日本郵政(6178) | 6,930億円 | 16.50% | 5倍 |
2015年11月 | ゆうちょ銀行(7182) | 5,980億円 | 15.86% | 5倍 |
2015年11月 | かんぽ生命保険(7181) | 1,452億円 | 33.14% | 15倍 |
日経新聞やロイター通信に載っていた抽選倍率です。
抽選倍率が高いほど、初値の騰落率も高く、利益が大きくなりやすいです。
大型IPOはネガティブ意見も多い
大型IPOは上場の規模が大きく、会社として成熟している場合も多いので、ポジティブよりはネガティブな意見の方が多くなります。
IPO市場は成長性のある事業に人気あり(AIや自動運転など)
日本郵政三社が上場する際もネガティブな声が多く聞こえました。
- 規模が大きすぎる!
- 親子上場だ!
- 目新しい事業でない!
- 下落は確実だ!
大手予想会社の最初の評価は公募割れリスクがある「C」でしたが、配当利回りの高さが見直され、ブックビルディングの申し込みも好調なことから、ゆうちょ銀行とかんぽ生命保険の評価は中立の「B」へ見直されました。
結果は3社ともに初値がプラスに。
大型IPOはその知名度の高さから、過去の実績はおおむね良好です。
当選数も多いので、複数当選も狙えます。