3月IPOはコロナショックでボロボロに。中止も18社の異常事態

2020年3月のIPOは29社と例年より多く、将来性を期待できるベンチャー企業の上場もある楽しみな月でした。

ところが、2月に中国武漢よりおこった新型コロナウィルスの感染が、日本、米国、ヨーロッパ各地と感染拡大するにつれ、株式市況は大パニックへ。

ついにはコロナショックとまで呼ばれ、売りが売りを呼ぶ展開へ。
右肩上がりだった日本株や米国株も数年前の状態まで暴落する事態となりました。

VIX指数(恐怖指数)は、株価の振れ幅を示す指標ですが、2008年のリーマンショック級となっています。ここまで振れ幅が大きくなっている理由としては、コンピュータの自動売買や原油安もあります。

IPOも株式投資の一種。
この状態ではまともに株価(初値)がつきません…。

3月IPOは公募割れ続きに
(by ムスカブスル)

日本株と米国株の株価の推移

まずは日本株と米国株の現状です。

マネックス証券で見られる株価チャート。(2020.3.21時点)

日経平均は1ヵ月で約7,000円も下げる

日経平均の終値は、3年4カ月ぶりの安値も記録し、3月20日の終値は16,552円に。
大きい陰線が出現しています。

(日経平均の10年チャート)
日経平均の10年チャート

日経平均株価は暴落前は24,000円あたりでしたので、約7,000円も下げています…

(日経平均の3ヵ月チャート)
日経平均の3ヵ月チャート

1998年からの株価チャートも参考までに貼っておきます。

1998年11月 ~ 2020年1月までの日経平均株価チャート byマネックス証券

米国株は2万ドル割れ

日本株は米国株の影響も受けやすいので、一緒に米国株の株価の推移も確認します。

米国株は2万ドルを割り、トランプ大統領就任前の株価まで戻っています。
こちらも見たことがない陰線です(汗)

(NYダウの10年チャート)
NYダウの10年チャート

NYダウが2万ドルを割ったのは3年ぶりです。
なお、3月21日には渡航禁止に外出禁止令まで出ており、新型コロナウィルスによる悪影響はまだまだ続きそうです…

(NYダウの3ヵ月チャート)
NYダウの3ヵ月チャート

評価も予想利益も意味がない!

IPOの評価と予想は、IPO初心者がブックビルディングの参考になるようにつけています。

IPOの評価

何故 評価をつけているかというと、わたしがIPO初心者のころ、適当に参加して損失をだしたため。

これまでの評価は、我ながらそんなに間違った評価をしていないと思っています。

「評価」別データ(2019年
「評価」別データ(2019年)

騰落率は株価がどれくらい上がったのかを示す指標。

ところが、2020年3月のIPOは想像をはるかに超える事態となり、みなさまにご迷惑をお掛けしています。

3月IPOは公募割れ続き・・

のちほど書いていますが、3月IPOが決まった当初は、非常に楽しみにしていました。

ところがコロナショックの影響がとても大きく、株式市場は暴落へ。
IPOにも投資資金が回ることがなく、初値は期待値を下げる結果となりました。

また、上場運が悪く、同日3社上場の日に限って、NYダウが暴落しておりました…

3月は24社が上場して公募割れが18社です。

IPOは、これまで経験したことがないくらいとんでもない事態となっています。

3月IPOは公募割れ続きに
(自虐です…)

仮条件から公募価格が決定しますが、大抵のIPOは仮条件の上限で決まります。

ところが、前評判が良かったものの、仮条件の下限で決まってしまうIPOが3社もでてきました。

参考までに

仮条件が決定する前に、ヒアリング用の想定価格が設定されています。
仮条件が想定価格より高い株価になると、機関投資家の買い意欲が強い(人気がある)ということです。

ところが、コロナショック相場では、仮条件が想定価格より上ブレて人気があると思ったIPOが、いざ公募価格が決まると仮条件の下限で決定する(人気がない)といった事態になっています。

カブスルはIPO歴が長いですが、このような事例はあまり見たことがなく、また数社続くといったこともありません…。

機関投資家の買い意欲が急激に落ちている証拠で、初値にも悪影響。
公募価格の下限決定のこれまでの実績をみても、公募割れの可能性が大きいです。

本来はやりたくないんですが、公募価格決定後に購入申込みを再考していただけるよう、評価も急遽「D」に変更しております。(混乱させてしまい申し訳ありません)

IPO中止も18社の異常事態に

2020年のIPO中止は18社となりました。(2020.4.16時点)

上場日 銘柄名 備考
3/26
1社目
ウイングアーク1st 企業の情報活用を促進するソフトウェア、クラウドサービス。
3/24
2社目
ペルセウスプロテオミクス 医薬品等の研究開発、製造、販売。
3/18
3社目
Fast Fitness Japan 24時間型フィットネスクラブ「エニタイムフィットネス」。
事業内容は新型コロナウィルスの影響をモロに受ける。
3/30
4社目
バリオセキュア ネットワークセキュリティ機器と独自監視システムによる運用。
4/9
5社目
ロコガイド チラシ・買い物情報サービス「トクバイ」の運営。
4/8
6社目
アルマード 卵殻膜原料を活用した化粧品・健康食品の販売。
4/7
7社目
アイキューブドシステムズ 法人向けモバイルデバイス管理サービスの提供。
個人的にはテレワーク関連として注目。
4/9
8社目
ステムセル研究所 民間さい帯血バンク。再生医療。
4/2
9社目
コパ・コーポレーション 実演販売士による販売チャネルによる販売。
コロナショックの恩恵が多少あったと思える事業内容。
4/20
10社目
Speee データ資産を利活用しマーケティング活動を支援。
4/9
11社目
コマースOneHD ECプラットフォーム関連事業。
巣ごもり消費として恩恵があったかも。
4/9
12社目
サイバートラスト IoT、認証・セキュリティ、Linux・OSSの分野で事業を展開。
テレワーク関連のセキュリティでイケると思ってました。
4/22
13社目
アールプランナー 注文住宅の請負事業。
4/23
14社目
スマート・ソリューション・テクノロジー 勤怠管理システムのIC打刻や交通カード情報の読取りなど。
4/24
15社目
SANEI 給水栓・給排水金具・継手及び配管部材の製造・販売。
4/28
16社目
ヤマイチエステート 不動産の開発、売買、賃貸、管理及び仲介業。
4/30
17社目
GMOフィナンシャルゲート キャッシュレス決済市場において対面決済サービス事業。
上場期待していただけに残念。
4/24
18社目
さくらさくプラス 認可保育所を中心とした保育所等の運営。

2004年以降では、2018年の5社のIPO中止が最多でしたが、この記録を超えました。

IPO中止の理由はすべてコロナショックによる株式市況の変動によるものです。

また、IPO中止の裏事情を、IPOに関わった関係者さまからお聞きすることが出来ました。

(愚痴)目論見書をみた日々はなんだったのか

IPOが承認されるたびに、カブスルは目論見書に目を通しています。

やけ酒

目を通したうえで、IPOを簡潔に個別ページで紹介し、業務内容や業績、IPOの内容や過去の類似IPOの結果なども踏まえて、評価と予想利益をつけています。

この作業に結構 時間がかかっているんですが、IPO中止ですべてぶっ飛びます…。

もっとも、株式市況が壊れているので、評価と予想利益もぶっ壊れているんですが。

庶民の楽しみであるIPOを、コロナショックに奪われたことに、イライラしています(怒)

上場している株の購入もご検討ください

IPOはボロボロですが、すでに上場している株の中には割安感が強くなっている株もゴロゴロしています。

株主優待が魅力の株や、配当利回りが良い株も軒並み下落しています。

買いのタイミングは非常に難しいですが、一番カンタンなのはコロナウィルスの増加傾向に収束がみられるときです。(世界的に)

よろしければ、下記の記事も参考にしてください。

(コロナショック前の記事)2020年3月の注目IPOは10社

2020.3.31追記。
コロナショック前の記事で、このときはウキウキしていました。
備考欄に赤字で結果を追記していきます…

2020年3月のIPOは28社で例年よりも多くなっています!

非常に数が多く、将来性が期待できるベンチャー企業のIPOも登場します。

こちらで2020年3月のおすすめIPOを紹介します。

IPO 予想損益 備考
3/2上場
カーブスHD
3.3万~
6.9万円
日本初のスピンオフで注目度が高い。業績は好調。
追記。新型コロナウィルスの影響をモロにうけた上場に…。上場前日にはフィットネスが濃厚接触の可能性が高い場所として政府から発表あり。また、日経平均も5営業日連続の続落と最悪の上場日に。
3/11上場
コンピューターマネージメント
14万~
27.5万円
システム開発や運用保守など。
営業の地盤を固めているので業績が安定的。
追記。新型コロナウィルスの影響で相場は軟調だけどプラスに。
3/13上場
フォースタートアップス
4.5万~
8.8万円
スタートアップ(ベンチャー)企業と求職者を結び付けるサービス。
人手不足解消事業はIPOで人気。
追記。初値は-8%の下落に。NYダウは前日比で2352ドル安(-9.99%)と、過去最大の下げ幅。同日3社上場。
3/13上場
木村工機
3万~
6万円
空調システム機器の開発など。
地味な印象のある事業内容はIPOで人気が薄いですが、堅実な業績でジミーに人気がでるかも。
追記。景気に影響されやすい事業内容。初値は-14%の下落に。NYダウは前日比で2352ドル安(-9.99%)と、過去最大の下げ幅。同日3社上場。
3/19上場
関通
1万~
2万円
物流支援サービスで、業界の人手不足解消にも。
抽選資金も5万円ほどと参加しやすい。
追記。同日3社上場で一番強い値動きに。前日のNYダウは2万ドル割れに。騰落率は110%と久しぶりに初値が2倍に。
3/19上場
ゼネテック
8.5万~
17万円
システム受託開発事業。今後 自動運転分野にも期待。
ソフトウェア・ハードウェアの一体型開発力に魅力。
追記。前日のNYダウは2万ドル割れに。カブスルは期待していたものの-4%の下落に。同日3社上場。
3/25上場
ヴィス
9千円~
3万円
オフィス空間の設計デザイン。需要が高い事業で同業種の上場もチラホラ。
抽選資金は8万円ほどで比較的参加しやすい。
追記。景気に影響されやすい事業内容。仮条件が上ブレたものの公募価格は仮条件の下限で決定に。評価をBからDに変更。初値は-8%に。
3/26上場
アディッシュ
7.4万~
12.7万円
ネットのコミュニケーショントラブルの問題解決!
時代にマッチした事業内容で注目!
追記。連日公募割れが続いていたので同社にも不安の声がありましたが、初値は公募価格の1.7倍に。
3/26上場
サイバーセキュリティクラウド
23万~
45万円
AIを活用したサイバーセキュリティ。
需給的にかなり人気化しそうです。
これは・・・かなりの利益額が期待・・・(ゴクリ)
※弱気予想ですが、相場がよくなり強気予想では100万円超えもありえます。
追記。久しぶりのIPOらしく公募価格の2倍の初値に。初値売り利益は47万円に。その後も株価上昇!
3/31上場
Macbee Planet
3.9万~
7万円
データを活用したマーケティング分析サービスの提供。
業績は好調で3月最後のIPO。
追記。仮条件が上ブレたものの公募価格は仮条件の下限で決定に。評価をBからDに変更。初値は好調でしたが、その後ストップ安へ。

是非 参加しておきたいIPOは、コンピューターマネージメントゼネテックです。

そしてとんでもない初値がつきそうなサイバーセキュリティクラウドです。

2019年、2018年は、3月に初値売り利益が100万円を超えるIPOが2社誕生しており、個人的に同社にも期待しています!

100日間IPOに当選していないカブスル

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