ロコガイド(4497):IPO上場情報
ロコガイドは、チラシ・買い物情報サービス「トクバイ」の運営を行っている企業です。
- 小売企業
新聞折込チラシの画像データやお買い得商品などを掲載することによる販促支援サービス。
情報掲載プランは、無料掲載と月額5,000円の有料掲載プランあり。 - ユーザー
地域の食品スーパーマーケットや、ドラッグストア、ホームセンターといった小売店舗の情報を無料で閲覧。
SaaS型プラットフォームのサービスで、有料版は基本情報掲載に加えて、クーポンやお知らせなど掲載できる情報が増え、また優先的にサイト内で表示されます。
設立は2016年7月。
従業員数は2020年4月末で80名、平均年齢は34.7歳、平均勤続年数は2.5年、平均年間給与は591.7万円。
4月9日に上場予定でしたが、コロナショックにより延期となっていました。
ロコガイドのIPOの内容や事業内容は日本取引所グループに掲載されています。
本ページで掲載している画像は、ロコガイドの目論見書から引用しています。
庶民のIPOは、初心者でもIPOに参加しやすいよう要約し、評価や初値予想を掲載。はじめての人へ
ロコガイドの上場日
ロコガイドのブックビルディング内容
ブックビルディング期間中に、幹事証券からIPOに申し込みましょう。
ブックビルディング期間 |
2020/6/8 (月) ~ 6/12 (金) |
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仮条件 | 1,800円~2,000円 (抽選資金:18万円 ~ 20万円) | ||
当選口数 | 25,907口 | ||
発行済株式数 | 7,040,000株 | オファリングレシオ | 36.7% |
公募株数 | 2,346,700株 | 売出株数 | 0株 |
吸収金額 | 51.8億円 | O.A分 | 244,000株 |
仮条件決定日 | 6/4 (木) | 公開価格決定日 | 6/15 (月) |
購入期間 | 6/16 (火) ~ 6/19 (金) |
※ 吸収金額は公募株、売出株、OA株を含む。
※ 申込・購入期間は各証券会社で異なります。
ロコガイドの公開価格と初値
仮条件 | 1,800円~2,000円 | ||
---|---|---|---|
公開価格 | 2,000円 | 初値 | 4,605円 |
騰落率 | 130.25% | 倍率 | 2.30倍 |
初値売り損益 | 260,500円(4,605円 - 2,000円)× 100株 |
※予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
ロコガイドの初値予想と予想利益
ロコガイドの初値予想と予想利益です。予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
仮条件と初値予想
仮条件 |
1,800円 ~ 2,000円
※抽選資金:18万円 ~ 20万円
上限は11.1%上ブレ↑ |
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初値予想 |
2,460円 ~ 2,800円※6/4 修正
(1.2倍~1.4倍) |
予想利益 | 4.6万円~8万円 |
想定価格と初値予想
想定価格 | 1,800円あたり ※抽選資金:18万円あたり |
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初値予想 | 1,890円 ~ 2,060円 (1.1倍~1.1倍) |
予想利益 | 9,000円~2.6万円 |
初値予想アンケート
ロコガイド(4497)の初値予想アンケートに、ご協力をお願いします。
公開価格(2,000円)を基準価格に修正しています。
有効回答:252票 投票期限:2020/6/23 (火) 23:59までロコガイドの主幹事と幹事証券
ロコガイドのIPOを取り扱っている証券会社です。
主幹事証券 | |
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引受幹事証券 |
|
備考 | 一人一票の平等抽選で資金力に当選が左右されないマネックス証券、落選しても次回の当選チャンスに活かせるポイントが付与されるSBI証券がおすすめです。 また、野村證券は、抽選時に資金が必要ない証券会社で気軽に参加できます。 |
ロコガイドの割当数とネット抽選の当選数
目論見書で公表されている証券会社の割当数と、ネット抽選分の当選数(個人配分)の予想です。
割当数にネット抽選分のパーセンテージをかけた単純な計算ですので、参考程度にお願いします。
証券会社 | 割当率 | 割当数 | ネット 抽選分 |
---|---|---|---|
主幹事 みずほ証券 |
72.84% | 1,887,100株 | 1,887口 |
三田証券 | 0.90% | 23,400株 | 0口 |
SBI証券 | 3.62% | 93,800株 | 656口 |
野村證券 | 1.81% | 46,900株 | 46口 |
マネックス証券 | 0.90% | 23,400株 | 234口 |
楽天証券 | 0.90% | 23,400株 | 234口 |
大和証券 | 0.90% | 23,400株 | 58口 |
DMM.com証券 | 0.00% | 0株 | 0口 |
楽天証券の抽選倍率は、95倍でした。
現金8,000円+2,000ポイントがもらえる口座開設タイアップ企画を行っています。
抽選資金が不要の岡三オンラインと松井証券。委託幹事で穴場のauカブコム証券。ポイントが貯まるSBI証券
ロコガイドの決算情報
単独 財務情報 (単位/千円)
決算期 | 2019年3月 | 2018年3月 | 2017年3月 |
---|---|---|---|
売上高 | 1,008,807 | 500,887 | 267,780 |
経常利益 | 145,684 | -200,017 | -19,018 |
当期利益 | 156,625 | -200,547 | -19,236 |
純資産 | 338,131 | -30,960 | 164,975 |
配当金※ | ― | ― | ― |
EPS※ | 23.55 | -36.86 | -1,658.74 |
BPS※ | 45.60 | -6.53 | 12,130.55 |
前期比(売上高) | 101.4% | 87.1% | ― |
上位株主とロックアップ情報
ロコガイドの上位10名の株主構成、ロックアップの情報です。
株主名 | 比率 | ロック アップ |
---|---|---|
穐田 誉輝 | 90.29% | 90日/ 1.5倍 |
沖本 裕一郎 | 4.04% | 90日/ 1.5倍 |
前田 卓俊 | 1.33% | |
片桐 優 | 0.90% | |
池田 拓司 | 0.66% | |
林 展宏 | 0.27% | |
小野寺 康崇 | 0.19% | |
青山 哲也 | 0.19% | |
根岸 義輝 | 0.19% | |
菅間 淳 | 0.16% |
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「市場:東証マザーズ」かつ「業種:情報・通信業」の直近のIPO結果です。
- 2020/03/26 サイバーセキュリティクラウド
… 初値売り損益:471,000円
騰落率:104.67%、倍率:2.05倍 - 2020/03/10 ビザスク
… 初値売り損益:-19,000円
騰落率:-12.67%、倍率:0.87倍 - 2019/12/25 AI inside
… 初値売り損益:900,000円
騰落率:250%、倍率:3.50倍 - 2019/12/20 スペースマーケット
… 初値売り損益:71,600円
騰落率:121.36%、倍率:2.21倍 - 2019/12/18 JTOWER
… 初値売り損益:102,000円
騰落率:63.75%、倍率:1.64倍
ロコガイドのIPO分析
ロコガイドのCEOは、価格.com(カカクコム)やクックパッド元社長の穐田氏。
2016年にクックパッドより新設分割により設立。なんとなくロゴの雰囲気が似ていますね。
まだわずか第三期ですが、黒字化を達成しています。
旧会社名はトクバイ。2019年8月1日より社名がロコガイドになっています。
サービス名=会社名から変更したのは、他の事業にも力をいれるためかもしれません。
新聞を購読しない世帯では、チラシアプリを利用してお得情報をGETしていると思われます。
比較サイトの感想では、店舗数の多さはシュフー、使い勝手はトクバイに軍配が上がっていました。
唯一、気になるのが調達資金の大きさ。(46億円)
使途は、販売促進費や人件費などに利用されるようです。
参考までに、Twitterでアンケートをとらせていただきましたが、認知度はシュフーに比べると低いです。
今回の上場で知名度が上がれば利用者数も増えそうです。(調達した資金で TV CMでもうつのかな?)
余談ですが、我が家は日経新聞しかとっていません。
よって、妻がチラシが見られない!とライバルサイトの「Shufoo!(シュフー)」を利用しています。
個人的な印象としては、中止時よりもIPOとしての軽量感が出ており、需給的にも相場的にも4月より初値がやや上昇しやすくなったかなと思います。
参考までに、中止時と再承認(今回)との比較です。
- 想定価格:2,640円→1,800円。(31.8%ダウン)
- 吸収金額:68.3億円 → 46.6億円。(31.8%ダウン)
4月9日に上場予定でしたが、コロナショックにより延期となっていました。
コロナ禍が及ぼす影響について、同社の認識は次の通りです。(太字はカブスルにて強調)
新型コロナウイルスの感染拡大等に関して、現時点において当社の主な取引先である食品スーパーマーケット等の生活必需品を取り扱う小売業の業績は堅調に維持されており、当社の事業への影響は僅少であると認識しております。
しかし、今後新型コロナウイルスの感染拡大が長期化し、世界的リセッションへと推移した場合には、当社の事業展開、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
3蜜を避けるため、スーパーではチラシを打たず、来客の分散を促しています。
コロナ禍が終われば、チラシは従来通り戻りアプリの利用者も増えると思います。
そういった需要を取り込むのに、6月上場は良いタイミングかもしれません。
参考までに
評価は下記を考慮して、中立の「B」に設定しました。
コロナ禍の影響がどこまで続くのか見えず、やや弱気の評価と予想です。
(例年ならAかBで迷う)
- IPOファン待望の再承認!(4/6の松屋R&D以来。約2ヵ月半ぶり)
- 業績は三期目で黒字化。(決算情報)
- SaaS型プラットフォームはIPOで人気あり。
- 公開株がすべて公募株。売出ゼロ。
- 時代にマッチした事業内容で将来性あり。
- 上場による知名度アップで、業績への貢献期待。
- 市場からの吸収金額が46.6億円と非常に大きい。(吸収金額による実績)
- 同日に3社が上場。
- ライバルのシュフーより認知度低い。逆に言えばシェアの拡大余地あり。
6.4 追記。仮条件が1,800円 ~ 2,000円に決定。(想定価格1,800円より11.1%上ブレ↑)。
初値予想を2,460円 ~ 2,800円に修正。予想利益は4.6万円~8万円です。
目論見書の想定仮条件は1,800円。初値予想は1,890円 ~ 2,060円としました。
予想利益は9,000円~2.6万円です。
公募割れリスクは低いです。
積極的に幹事証券から参加して当選を狙いましょう。
1人1票の平等抽選で、資金力に左右されない当選が期待できるマネックス証券や、落選しても次回以降の当選チャンスに活かせるポイントが付与されるSBI証券がおすすめです。
SBI証券は現在、現金2千円がもらえるお得なタイアップ企画も行っています。
また、野村證券はIPOの抽選時に抽選資金が必要ありません。
当選した後に購入資金を入金すればよいという、嬉しいシステムを採用している証券会社です。
幹事数が増えてきた楽天証券も、狙い目です。
前回は委託幹事にライブスター証券とauカブコム証券が決まっていました。今回もおそらく同様になるかと思います。
上場後の補足
同日に3社が上場し資金の分散が懸念されましたが、上場日までの相場環境が良かったことと、約2ヶ月半ぶりのIPOとなったことで、3社とも買い注文が膨らみました。
初値が初日についたのは同社だけですが、初値形成後はストップ高の5,310円となりました。(ブログ)
中止からの再承認となりましたが、結果的には良い船出となったようです。出来高は169万4,700株。