ペルセウスプロテオミクス(4882):IPO上場情報
ペルセウスプロテオミクスは、医薬品等の研究開発、製造、販売を行っている企業です。
東京大学先端科学技術研究センター・システム生物医学ラボラトリー(LSBM)で開発された蛋白質発現・抗体作製技術を基盤として、診断・創薬標的に対応する抗体の医療への活用を目指して設立。
最も大きく取り扱っている対象疾患はがん。
今後は白血病にも対応できるような抗体の研究・開発も進めています。
富士フイルムや中外製薬など、複数の大手の製薬会社に抗体医薬を導出。
ペルセウスプロテオミクスのIPOの内容や事業内容は日本取引所グループに掲載されています。
本ページで掲載している画像は、ペルセウスプロテオミクスの目論見書から引用しています。
庶民のIPOは、初心者でもIPOに参加しやすいよう要約し、評価や初値予想を掲載。はじめての人へ
ペルセウスプロテオミクスの上場日
上場日 | 2021/6/22(火) | 証券コード | 4882 |
---|---|---|---|
市場 | 東証マザーズ | 業種 | 医薬品 |
Webサイト | Webサイト | 単元株 | 100株 |
Yahoo!ファイナンス | ペルセウスプロテオミクス(4882) | ||
時価総額 | 101.7億円(公開価格で計算) 117.4億円(初値で計算) |
ペルセウスプロテオミクスのブックビルディング内容
ブックビルディング期間中に、幹事証券からIPOに申し込みましょう。
ブックビルディング期間 |
2021/6/4 (金) ~ 6/10 (木) |
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仮条件 | 830円~870円 (抽選資金:8.3万円 ~ 8.7万円) | ||
当選口数 | 37,950口 | ||
発行済株式数 | 11,686,400株 | オファリングレシオ | 32.4% |
公募株数 | 3,300,000株 | 売出株数 | 0株 |
吸収金額 | 33億円 | O.A分 | 495,000株 |
仮条件決定日 | 6/2 (水) | 公開価格決定日 | 6/11 (金) |
購入期間 | 6/14 (月) ~ 6/17 (木) | ||
備考 |
【6.11追記】公募は、国内2,017,500株、海外1,282,500株(海外販売の割合 38.9%) |
※ 吸収金額は公募株、売出株、OA株を含む。
※ 申込・購入期間は各証券会社で異なります。
ペルセウスプロテオミクスの公開価格と初値
仮条件 | 830円~870円 | ||
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公開価格 | 870円 | 初値 | 1,005円 |
騰落率 | 15.52% | 倍率 | 1.16倍 |
初値売り損益 | 13,500円(1,005円 - 870円)× 100株 |
※予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
ペルセウスプロテオミクスの初値予想と予想利益
ペルセウスプロテオミクスの初値予想と予想利益です。予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
仮条件と初値予想
仮条件 | 830円 ~ 870円 ※抽選資金:8.3万円 ~ 8.7万円 |
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初値予想 |
850円 ~ 1,130円※6/4 修正
(1.0倍~1.3倍) |
予想利益 | -2,000円~2.6万円 |
想定価格と初値予想
想定価格 | 870円あたり ※抽選資金:8.7万円あたり |
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初値予想 | 850円 ~ 1,310円 (1.0倍~1.5倍) |
予想利益 | -2,000円~4.4万円 |
初値予想アンケート
ペルセウスプロテオミクス(4882)の初値予想アンケートに、ご協力をお願いします。
公開価格(870円)を基準価格に修正しています。
有効回答:769票 投票期限:2021/6/21 (月) 23:59までペルセウスプロテオミクスの主幹事と幹事証券
ペルセウスプロテオミクスのIPOを取り扱っている証券会社です。
ペルセウスプロテオミクスの割当数とネット抽選の当選数
目論見書で公表されている証券会社の割当数と、ネット抽選分の当選数(個人配分)の予想です。
割当数にネット抽選分のパーセンテージをかけた単純な計算ですので、参考程度にお願いします。
証券会社 | 割当率 | 割当数 | ネット 抽選分 |
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主幹事 SBI証券 |
86.96% | 3,300,000株 | 19,800口※ |
みずほ証券 | 4.35% | 165,000株 | 165口※ |
SMBC日興証券 | 2.61% | 99,000株 | 99口※ |
岡三証券 | 0.87% | 33,000株 | 33口※ |
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 | 0.87% | 33,000株 | 33口※ |
いちよし証券 | 0.87% | 33,000株 | 3口※ |
松井証券 | 0.43% | 16,500株 | 115口※ |
岩井コスモ証券 | 0.43% | 16,500株 | 16口※ |
東洋証券 | 0.43% | 16,500株 | 16口※ |
JTG証券 | 0.43% | 16,500株 | 16口※ |
アイザワ証券 | 0.43% | 16,500株 | 16口※ |
むさし証券 | 0.43% | 16,500株 | 16口※ |
極東証券 | 0.43% | 16,500株 | 0口※ |
水戸証券 | 0.43% | 16,500株 | 0口※ |
委託幹事である岡三オンラインとauカブコム証券とネオモバは、委託数が公表されていません。
※海外売出し1,282,500株分が含まれているので、実際のネット抽選分は数値より低いです。
現金8,000円+2,000ポイントがもらえる口座開設タイアップ企画を行っています。
抽選資金が不要の岡三オンラインと松井証券。委託幹事で穴場のauカブコム証券。ポイントが貯まるSBI証券
ペルセウスプロテオミクスの決算情報
単独 財務情報 (単位/千円)
決算期 | 2020年3月 | 2019年3月 | 2018年3月 |
---|---|---|---|
売上高 | 85,759 | 275,959 | 303,983 |
経常利益 | -834,362 | -145,545 | -163,663 |
当期利益 | -841,731 | -163,054 | -178,284 |
純資産 | 485,889 | 1,327,621 | 1,490,676 |
配当金※ | ― | ― | ― |
EPS※ | -136.95 | -26.53 | -2,072.47 |
BPS※ | 79.05 | 216.00 | 7,275.85 |
前期比(売上高) | -68.9% | -9.2% | ― |
上位株主とロックアップ情報
ペルセウスプロテオミクスの上位10名の株主構成、ロックアップの情報です。
株主名 | 株数 | 比率 | ロック アップ |
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富士フイルム(株) | 2,988,210株 | 32.39% | 90日/ 1.5倍 |
NVCC8号投資事業有限責任組合 VC | 1,274,370株 | 13.81% | 90日/ 1.5倍 |
DBJキャピタル投資事業有限責任組合 VC | 444,400株 | 4.82% | 継続保有 180日 |
SBI4&5投資事業有限責任組合 VC | 444,400株 | 4.82% | 継続保有 180日 |
エムスリー株式会社 | 444,400株 | 4.82% | 継続保有 180日 |
イノベーション・エンジン産業創出投資事業有限責任組合 VC | 390,000株 | 4.23% | 90日/ 1.5倍 |
みずほ成長支援第2号投資事業有限責任組合 VC | 384,300株 | 4.17% | 90日/ 1.5倍 |
横川 拓哉 代表取締役社長 |
379,000株
(379,000)
|
4.11% | 180日 |
Newton BiocapitalI Pricaf privée SA VC | 329,200株 | 3.57% | 継続保有 180日 |
三菱UFJキャピタル株式会社 VC | 284,910株 | 3.09% | 90日/ 1.5倍 |
ロックアップ解除となる株価(1.5倍)は、1,305円です。
直近の類似IPOの上場結果
ペルセウスプロテオミクスと市場と業種が同じIPOの上場結果です。
ペルセウスプロテオミクスのIPO分析
日経ハイオテクの記事によると、2018年3月に日本ベンチャーキャピタルなど計6社から14億円の資金を調達し、上場を目指すビジネスモデルに転換されたようです。(それ以前は富士フィルムが77%を出資。現在は44.28%を保有する大株主)
ペルセウスプロテオミクスは2020年3月に上場予定だったものの、「株式市場の動向等諸般の事情を総合的に勘案」し上場中止となりました。
3月IPOはコロナショックでボロボロに。中止も18社の異常事態
前回のIPO中止時との比較です。
今回 | 前回 (2020/3/24) |
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吸収金額 | 33億円 (205%アップ↑) |
9.7億円~10.8億円 |
公募株数 | 3,300,000株 (109%アップ↑) |
1,575,000株 |
OA数 | 495,000株 (109%アップ↑) |
236,000株 |
想定価格 | 870円あたり | 960円 仮条件は37%ダウンの540円~600円に。 |
主幹事 | SBI証券 | みずほ証券 |
幹事証券 | 14社 | 6社 |
第三者割当増資で上位株主も顔ぶれが変わってます。
上位株主のベンチャーキャピタルの売出しがゼロというのが、とても気になります。
売り出さないということは、投資先が事業内容を高く評価しているとも考えられます。
類似IPOの結果をみると、赤字のバイオベンチャー企業でも初値がやや高くついています。(ただし、上場後は軟調に)
直近のバイオベンチャー3社と比較すると、東大発ということもあり同社の方が魅力あるように感じます。
【6.9追記】アメリカの製薬会社と日本のエーザイが共同で開発したアルツハイマー病の治療薬が承認され、バイオ系IPOの注目度の高まりが予想されます。ブックビルディング中なので初値予想は変更しませんが、予想より初値が高くなりそうです。
参考までに
評価は下記を考慮して、中立の「B」に設定しました。
普段なら赤字のバイオベンチャー企業は、評価「C」または「D」ですが、直近のバイオベンチャーの初値がよいことからやや強気に「B」に設定しています。
- 社会定義が高い事業内容。
- 購入単価が低いIPOが好調。(抽選資金による実績)
- 類似IPOの結果を考慮。
- 公開株がすべて公募株。売出ゼロ。
- ベンチャーキャピタルも投資しているが、上場時の売出しゼロ(上昇を見込んでいる?)。ロックアップもかかっている。
- 業績は赤字。今後の見通しも赤字。
- オファリングレシオが32.4%と高い。(オファリングレシオによる実績)
- 市場からの吸収金額が33億円と大きい。(吸収金額による実績)
- 同日に3社が上場。
- 公募株の海外販売あり。
- 主幹事のSBI証券に期待。
- 社名で個人投資家に好かれる可能性あり。(聖闘士星矢ででてきそう)
- 東大発の創薬ベンチャー。
- 株式市場がやや不安定。(調整あるかも)
6.4追記。仮条件が830円 ~ 870円に決定。(想定価格の870円が上限でやや弱気)。
初値予想を850円 ~ 1,130円に修正。予想利益は-2,000円~2.6万円です。
なお、やや強気に予想していますが公開価格が仮条件の上限で決まらない場合、公募割れのリスクが高まります。
目論見書の想定仮条件は870円。初値予想は850円 ~ 1,310円としました。
予想利益は-2,000円~4.4万円です。
カブスルは幹事証券にてIPOに参加します。
バイベンチャーという事業内容的に、公募割れのリスクもあるかと思います。
ワンポイント
主幹事証券は、IPOで人気のIT系の主幹事を務める機会が多いSBI証券です。
主幹事証券は割当数が多いので、当選数も多くなります。
また、落選しても次回の当選チャンスに活かせるポイントがもらえます。
カブスルは16回 IPOに当選しています。
他にも、平等抽選で資金力に左右されない当選が期待できるSMBC日興証券がおすすめです。
松井証券と岡三オンライン証券は、ブックビルディング時の抽選資金が不要です。
当選した後に購入資金を入金すればよいという、嬉しいシステムを採用。
2020年の幹事数は18社で、全体の2割のIPOに申込可能でした。
追加の委託幹事として、auカブコム証券も決まりました。