ゼネテック(4492):IPO上場情報
ゼネテックは、グループとしてシステム受託開発事業、エンジニアリングソリューション事業を行っている企業です。
- システム受託開発事業
- 3,252,876(千円)(売上高の72.4%)
ポケットベル、携帯電話、PHSなどの各種情報端末、自動車関連の組込みシステムの設計開発をコア事業として発展。 - エンジニアリングソリューション事業
- 1,209,042千円(売上高の26.9%)
売上高の集計期間は2018年4月1日~2019年3月31日。
システム受託開発事業は今後、特に、モビリティ分野の自動運転システム、安全運転アシストシステム、インフォテインメントシステムなどの成長が期待されています。
また、各種制御系機器のインテリジェント化やデータ収集ニーズに伴う各種センサーの情報を取りまとめるエッジコンピュータや、ゲートウェイの需要なども成長が期待され、製造業分野でIoT関連の需要が大きく高まっていくと予測されています。
ソフトウェア専業開発と異なり、組み込みシステム開発にはハードウェア制御の知識が必須であり、また、製品の性格上、ソフトウェア開発と比べて非常に厳しい品質確保が要求されるものになるため、この領域は、同社の強みであるソフトウェアとハードウェアの一体型システム開発力および通信・ネットワーク分野の開発技術力を活かせる分野になります。
エンジニアリングソリューション事業の主力製品である「Mastercam」はCADで設計された製品や部品に対し、工具や切削方法といったNC工作機械で加工するための様々な情報を付加し、工作機械を制御する数値データに変換するCAMソフトウェアです。
ほかに、お互いの安否が把握できるスマートフォン用防災アプリ「ココダヨ」の開発を行っています。
設立は1985年7月。
従業員数は2020年1月末で244名、平均年齢は39.4歳、平均勤続年数は7.1年、平均年間給与は528.3万円。
ゼネテックのIPOの内容や事業内容は日本取引所グループに掲載されています。
本ページで掲載している画像は、ゼネテックの目論見書から引用しています。
庶民のIPOは、初心者でもIPOに参加しやすいよう要約し、評価や初値予想を掲載。はじめての人へ
ゼネテックの上場日
ゼネテックのブックビルディング内容
ブックビルディング期間中に、幹事証券からIPOに申し込みましょう。
ブックビルディング期間 |
2020/3/3 (火) ~ 3/9 (月) |
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仮条件 | 1,600円~1,700円 (抽選資金:16万円 ~ 17万円) | ||
当選口数 | 5,074口 | ||
発行済株式数 | 1,920,000株 | オファリングレシオ | 26.4% |
公募株数 | 312,000株 | 売出株数 | 129,300株 |
吸収金額 | 8.6億円 | O.A分 | 66,100株 |
仮条件決定日 | 2/28 (金) | 公開価格決定日 | 3/10 (火) |
購入期間 | 3/11 (水) ~ 3/16 (月) |
※ 吸収金額は公募株、売出株、OA株を含む。
※ 申込・購入期間は各証券会社で異なります。
ゼネテックの公開価格と初値
仮条件 | 1,600円~1,700円 | ||
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公開価格 | 1,700円 | 初値 | 1,620円 |
騰落率 | -4.71% | 倍率 | 0.95倍 |
初値売り損益 | -8,000円(1,620円 - 1,700円)× 100株 |
※予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
公募割れ時の株価下落の目安となる引受価額は、1,564.00円でした。
ゼネテックの初値予想と予想利益
ゼネテックの初値予想と予想利益です。予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
仮条件と初値予想
仮条件 | 1,600円 ~ 1,700円 ※抽選資金:16万円 ~ 17万円 |
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初値予想 |
2,550円 ~ 3,400円
(1.5倍~2.0倍) |
予想利益 | 8.5万円~17万円 |
想定価格と初値予想
想定価格 | 1,700円あたり ※抽選資金:17万円あたり |
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初値予想 | 2,550円 ~ 3,400円 (1.5倍~2.0倍) |
予想利益 | 8.5万円~17万円 |
初値予想アンケート
ゼネテック(4492)の初値予想アンケートに、ご協力をお願いします。
公開価格(1,700円)を基準価格に修正しています。
有効回答:192票 投票期限:2020/3/18 (水) 23:59までゼネテックの主幹事と幹事証券
ゼネテックのIPOを取り扱っている証券会社です。
主幹事証券 | |
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引受幹事証券 |
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委託幹事証券 | |
備考 | 一人一票の平等抽選で資金力に当選が左右されないマネックス証券や、落選しても次回の当選チャンスに活かせるポイントが付与されるSBI証券がおすすめです。 追加の委託幹事として岡三オンライン証券が決まりました。 |
ゼネテックの割当数とネット抽選の当選数
目論見書で公表されている証券会社の割当数と、ネット抽選分の当選数(個人配分)の予想です。
割当数にネット抽選分のパーセンテージをかけた単純な計算ですので、参考程度にお願いします。
証券会社 | 割当率 | 割当数 | ネット 抽選分 |
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主幹事 みずほ証券 |
93.93% | 476,600株 | 476口 |
岡三証券 | 2.60% | 13,200株 | 13口 |
いちよし証券 | 1.73% | 8,800株 | 0口 |
マネックス証券 | 0.87% | 4,400株 | 44口 |
SBI証券 | 0.87% | 4,400株 | 30口 |
委託幹事である岡三オンラインは、委託数が公表されていません。
現金7,500円+2,000ポイントがもらえる口座開設タイアップ企画を行っています。
抽選資金が不要の岡三オンラインと松井証券。平等抽選のauカブコム証券。落選でポイントが貯まるSBI証券。
ゼネテックの決算情報
単独 財務情報 (単位/千円)
決算期 | 2019年3月 | 2018年3月 | 2017年3月 |
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売上高 | 4,440,262 | 3,949,740 | 3,657,465 |
経常利益 | 262,032 | 106,647 | 288,240 |
当期利益 | 168,810 | 64,386 | 298,914 |
純資産 | 849,879 | 687,383 | 626,708 |
配当金※ | 3,500.00 | 3,500.00 | 3,500.00 |
EPS※ | 112.99 | 43.10 | 200,076.83 |
BPS※ | 568.86 | 460.10 | 419,483.63 |
前期比(売上高) | 12.4% | 8% | ― |
連結 財務情報 (単位/千円)
決算期 | 2019年3月 | 2018年3月 |
---|---|---|
売上高 | 4,482,808 | 4,004,951 |
経常利益 | 275,877 | 134,639 |
当期利益 | 179,516 | 83,628 |
純資産 | 943,033 | 770,117 |
EPS※ | 120.16 | 55.98 |
BPS※ | 631.21 | 515.47 |
前期比(売上高) | 11.9% | ― |
上位株主とロックアップ情報
ゼネテックの上位10名の株主構成、ロックアップの情報です。
株主名 | 比率 | ロック アップ |
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上野 憲二 | 41.85% | 90日/ 1.5倍 |
上野 大輔 | 21.64% | 90日/ 1.5倍 |
山田 陽國 | 10.07% | 90日/ 1.5倍 |
ゼネテック従業員持株会 | 7.59% | |
井上 由佳 | 5.41% | 90日/ 1.5倍 |
八戸 雅利 | 3.42% | 90日/ 1.5倍 |
夏野 剛 | 2.49% | 90日/ 1.5倍 |
金井 登志雄 | 1.87% | 90日/ 1.5倍 |
遠藤 直哉 | 1.24% | 90日/ 1.5倍 |
濱登 弘一 | 0.12% | 90日/ 1.5倍 |
直近の類似IPOの上場結果
ゼネテックと市場と業種が同じIPOの上場結果です。
「市場:JASDAQ スタンダード」かつ「業種:情報・通信業」の直近のIPO結果です。
- 2020/03/11 コンピューターマネージメント
… 初値売り損益:161,000円
騰落率:58.55%、倍率:1.59倍 - 2018/10/19 ディ・アイ・システム
… 初値売り損益:202,000円
騰落率:157.81%、倍率:2.58倍 - 2018/09/26 ブロードバンドセキュリティ
… 初値売り損益:125,100円
騰落率:166.80%、倍率:2.67倍 - 2018/06/21 SIG
… 初値売り損益:266,500円
騰落率:133.25%、倍率:2.33倍 - 2017/11/29 トレードワークス
… 初値売り損益:1,140,000円
騰落率:518.18%、倍率:6.18倍
ゼネテックのIPO分析
経営戦略として、同社の強みであるソフトウェア・ハードウェアの一体型開発力と幅広いソリューションサービスの販売力を活かして、既存事業分野のさらなる強化と成長分野投資バランスをとり、持続的かつ健全な成長の実現を目指しています。
- ソフトウェアとハードウェアの一体型システム開発力を強みに、オートモーティブやデジタル家電などの分野を主力に確実な成長を図る。
- 「Mastercam」を中心に、「Robotmaster」「FlexSim」など製造業向けの全てのソリューションサービスについて、代理店網を活かした効率的な販売を図り、大きな伸長を獲得する。
- ソフトとハードの開発力により独自の製造業向けIoTソリューションを開発し、製造業向けの販売力を活用して展開し、新たなビジネスモデル開拓に挑戦する。
- 社会の安心と安全を支援する災害時位置情報自動通知システム「ココダヨ」の事業基盤の拡大と収益化への精度を上げる。
参考までに
評価は下記を考慮して、人気が高い「A」に設定しました。
- IPOで人気のあるIT企業。
- 同社のこれまでの実績は将来性に期待できる。
- 売上高は右肩上がり。経常利益はややバラつきあり。(決算情報)
- 購入単価が低い(17万円)。
- 市場からの吸収金額が8.6億円と小さい。
- 同日に3社が上場。
目論見書の想定仮条件は1,700円。初値予想は2,550円 ~ 3,400円としました。
予想利益は8.5万円~17万円になります。
公募割れリスクは低いです。
積極的に幹事証券から参加して当選を狙いましょう。
1人1票の平等抽選で、資金力に左右されない当選が期待できるマネックス証券や、落選しても次回以降の当選チャンスに活かせるポイントが付与されるSBI証券がおすすめです。
追加の委託幹事として岡三オンライン証券が決まりました。
抽選時に資金が必要ない証券会社です。
庶民のIPO限定のタイアップ企画を行っています。
- SBI証券
幹事数は9割以上とかなり多い!
口座開設+入金・振替で現金2,000円がもらえる。 - 岡三オンライン証券
抽選資金不要で幹事数が多い
口座開設+入金で現金2,000円がもらえる。
口座開設を行っていない方はお得なこの機会に是非どうぞ(  ̄∇ ̄)
上場後の補足
3社の同日上場でしたが、前日のNYダウが節目の2万ドル割れとなりました。(前日比-6.3%)
日本株、米国株ともに相場は軟調で、同社も個人的に期待していた企業でしたが、残念ながら公募割れとなりました。
3月IPOはコロナショックでボロボロに。