サイバートラスト(4498):IPO上場情報
サイバートラストは、グループとしてトラストサービス事業を展開している企業です。
トラストサービスとは、さまざまなモノがインターネットサービスやインターネットに繋がり、またIT技術の活用によってあらゆるモノやプロセスがデジタル化される昨今のデジタル社会において「ヒト」「モノ」「コト」の正しさを証明し、顧客のサービスの信頼性を支えるサービス。
サービス区分は「認証・セキュリティ」「IoT」「OSS」の3つ。
認証・セキュリティサービス
SSL/TLS証明書により、Webサイトの運営組織が実在することを証明。
国内のEVSSL/TLS証明書市場において枚数シェアでNo.1。
デバイス認証証明書サービスは、あらかじめシステム担当者が許可したモバイル端末だけを社内ネットワークにアクセスできるようにするサービスです。
電子認証サービスでは、電子取引の信頼性を高めるための電子署名、eシール、タイムスタンプなどを含む包括的な本人確認・電子署名サービスを提供しています。
OSSサービス
LinuxOSに代表されるオープンソースを活用したエンタープライズ向けサービスでは、OSからシステム監視、システムバックアップ等の製品を提供し、ITインフラが正しく動作することを支援。
IoTサービス
IoT機器の脆弱性の低減や脅威への対策、更新ソフトウエアを安全に配信できる仕組みなど、IoT機器のライフサイクルを通して、安心・ 安全に利用できる仕組みを提供。
働き方改革の政府の要望、新柄コロナウィルスの影響でテレワークの需要が伸びていますが、同社のサービスもセキュリティを高めるために必須のサービスです。
グループは同社と連結子会社4社および持分法適用関連会社2社で構成。
従業員数は2021年2月末で214名、平均年齢は40.6歳、平均勤続年数は8年、平均年間給与は680.6万円。
2020年4月17日に上場予定でしたが、コロナショックにより延期となっていました。
サイバートラストのIPOの内容や事業内容は日本取引所グループに掲載されています。
本ページで掲載している画像は、サイバートラストの目論見書から引用しています。
庶民のIPOは、初心者でもIPOに参加しやすいよう要約し、評価や初値予想を掲載。はじめての人へ
サイバートラストの上場日
サイバートラストのブックビルディング内容
ブックビルディング期間中に、幹事証券からIPOに申し込みましょう。
ブックビルディング期間 |
2021/3/31 (水) ~ 4/5 (月) |
||
---|---|---|---|
仮条件 | 1,600円~1,660円 (抽選資金:16万円 ~ 16.6万円) | ||
当選口数 | 6,325口 | ||
発行済株式数 | 3,910,600株 | オファリングレシオ | 16.1% |
公募株数 | 250,000株 | 売出株数 | 300,000株 |
吸収金額 | 10.4億円 | O.A分 | 82,500株 |
仮条件決定日 | 3/29 (月) | 公開価格決定日 | 4/6 (火) |
購入期間 | 4/7 (水) ~ 4/12 (月) |
※ 吸収金額は公募株、売出株、OA株を含む。
※ 申込・購入期間は各証券会社で異なります。
サイバートラストの公開価格と初値
仮条件 | 1,600円~1,660円 | ||
---|---|---|---|
公開価格 | 1,660円 | 初値 | 6,900円 |
騰落率 | 315.66% | 倍率 | 4.16倍 |
初値売り損益 | 524,000円(6,900円 - 1,660円)× 100株 |
※予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
サイバートラストの初値予想と予想利益
サイバートラストの初値予想と予想利益です。予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
仮条件と初値予想
仮条件 | 1,600円 ~ 1,660円 ※抽選資金:16万円 ~ 16.6万円 |
---|---|
初値予想 |
2,490円 ~ 2,980円
(1.5倍~1.8倍) |
予想利益 | 8.3万円~13.2万円 |
想定価格と初値予想
想定価格 | 1,660円あたり ※抽選資金:16.6万円あたり |
---|---|
初値予想 | 2,490円 ~ 2,980円 (1.5倍~1.8倍) |
予想利益 | 8.3万円~13.2万円 |
初値予想アンケート
サイバートラスト(4498)の初値予想アンケートに、ご協力をお願いします。
公開価格(1,660円)を基準価格に修正しています。
有効回答:565票 投票期限:2021/4/14 (水) 23:59までサイバートラストの主幹事と幹事証券
サイバートラストのIPOを取り扱っている証券会社です。
サイバートラストの割当数とネット抽選の当選数
目論見書で公表されている証券会社の割当数と、ネット抽選分の当選数(個人配分)の予想です。
割当数にネット抽選分のパーセンテージをかけた単純な計算ですので、参考程度にお願いします。
証券会社 | 割当率 | 割当数 | ネット 抽選分 |
---|---|---|---|
主幹事 みずほ証券 |
87.83% | 555,500株 | 555口 |
SBI証券 | 5.22% | 33,000株 | 198口 |
大和証券 | 5.22% | 33,000株 | 33口 |
楽天証券 | 0.87% | 5,500株 | 55口 |
いちよし証券 | 0.87% | 5,500株 | 0口 |
大和コネクト証券のネット抽選分は、3口あたりが想定されます。(大和証券の約1%)
楽天証券の抽選倍率は、1,096倍でした。
現金8,000円+2,000ポイントがもらえる口座開設タイアップ企画を行っています。
抽選資金が不要の岡三オンラインと松井証券。委託幹事で穴場のauカブコム証券。ポイントが貯まるSBI証券
サイバートラストの決算情報
単独 財務情報 (単位/千円)
決算期 | 2020年3月 | 2019年3月 | 2018年3月 |
---|---|---|---|
売上高 | 4,419,033 | 4,167,266 | 2,629,590 |
経常利益 | 529,331 | 436,775 | 369,144 |
当期利益 | 346,611 | 194,788 | 269,078 |
純資産 | 3,434,387 | 3,087,775 | 2,614,217 |
配当金※ | ― | ― | ― |
EPS※ | 94.69 | 53.76 | 20,992.24 |
BPS※ | 938.20 | 843.52 | 148,005.30 |
前期比(売上高) | 6% | 58.5% | ― |
連結 財務情報 (単位/千円)
決算期 | 2020年3月 | 2019年3月 |
---|---|---|
売上高 | 4,421,401 | 4,168,907 |
経常利益 | 535,617 | 440,438 |
当期利益 | 350,748 | 207,748 |
純資産 | 3,444,846 | 3,094,139 |
EPS※ | 95.82 | 57.34 |
BPS※ | 941.06 | 845.25 |
前期比(売上高) | 6.1% | ― |
上位株主とロックアップ情報
サイバートラストの上位10名の株主構成、ロックアップの情報です。
株主名 | 株数 | 売出数 | ロック アップ |
---|---|---|---|
SBテクノロジー(株) |
2,632,600株
64.83%
|
300,000株 | 180日 |
(有)SPCトラスト※ |
400,000株
9.85%
|
- | |
日本電気(株) |
224,000株
5.52%
|
- | 180日 |
(株)オービックビジネスコンサルタント |
224,000株
5.52%
|
- | 180日 |
(株)ラック |
224,000株
5.52%
|
- | 180日 |
(株)エヌ・ティ・ティ・データ |
64,000株
1.58%
|
- | 180日 |
(株)日立製作所 |
64,000株
1.58%
|
- | 180日 |
(株)サンブリッジコーポレーション |
64,000株
1.58%
|
- | 180日 |
セコム(株) |
64,000株
1.58%
|
- | |
大日本印刷(株) |
64,000株
1.58%
|
- |
※SPCトラストは、新株予約権による潜在株式数及びその割合。
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(騰落率:56.03%、倍率:1.56倍)
サイバートラストと市場と業種が同じIPOの上場結果です。
「市場:東証マザーズ」かつ「業種:情報・通信業」の直近のIPO結果です。
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… 初値売り損益:43,000円
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… 初値売り損益:180,000円
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… 初値売り損益:110,000円
騰落率:91.67%、倍率:1.92倍
サイバートラストのIPO分析
サイバートラストは、SBテクノロジーの子会社です、
SBテクノロジーが、サイバートラストの議決権の71.92%を所有しています。
サイバートラストはソフトバンクグループ。親会社はこちら。
- ソフトバンクグループ(9984)
ソフトバンク・ビジョン・ファンドなど多数の事業展開。 - ソフトバンク(9434)
国内通信事業。2018年12月に上場。売上高の割合が11.7%。 - SBテクノロジー(4726)
国内の法人及び官公庁を中心にICTサービス事業を展開。売上高の割合が9.2%。 - ソフトバンクグループジャパン:中間持株会社。
売上高の割合は2020年3月期の総売上高に占める割合。
サービスの提供形態は3つ。売上高はリカーリングサービスの割合が60.8%と高いです。
Googleなどでは、常時SSL化を推進しており、SSL化していないWebサイトには警告が表示されます。
同社が取り扱っているSSL/TLS証明書は、Webサイト運営において必須の証明書でもあります。(庶民のIPOも他社のものを導入しています)
また、同社のiTrustサービスは電子認証(電子署名、タイムスタンプ、eKYC:電子的本人確認)サービスに利用されています。
2020年4月17日に上場予定でしたが、コロナショックにより延期となっていました。
参考までに中止時と今回との比較です。
価格を上げ公開株数を増やし、前回の中止時より強気設定です。(前回はコロナ禍だったので小さめでした)
今回(2021/4/15) | 前回(2020/4/17) | |
---|---|---|
時価総額 | 6,491百万円 (想定価格) |
4,382百万円 (想定価格) |
公開価格 | 1,660円 | 1,150円 |
公募株数 | 250,000株 | 150,000株 |
売出株数 | 300,000株 | 200,000株 |
吸収金額 | 10.4億円 | 4.6億円 |
オファリングレシオ | 16.1% | 10.5% |
その他の違いとして、前回はみずほ証券とSBI証券のみ幹事証券でしたが、今回は5社に増えています。
カブスルはコロナ禍でも上場できる事業内容だと思っていましたし、再承認もされるだろうと思っていました。
参考までに
評価は下記を考慮して、人気が高い「A」に設定しました。
- IPOで人気のある「DX支援」「IoT」事業。(データ)
- 業績が好調。コロナ禍でも落ちていない。(決算情報)
- 働き方改革、新型コロナウィルスによりテレワークは需要あり。
- 上場による知名度アップで、業績への貢献期待。
- オファリングレシオが16.1%と低い。(オファリングレシオによる実績)
- 市場からの吸収金額が10.4億円とやや小さい。(吸収金額による実績)
- コロナ禍でも強い事業内容。
- 市場で敬遠される親子上場。
- グループに頼り切った売上ではない。
- 新型コロナウィルスの収束が未定。
- 株式市場が高値圏にあり、やや警戒感あり。(調整あるかも)
目論見書の想定仮条件は1,660円。初値予想は2,490円 ~ 2,980円としました。
予想利益は 8.3万円~13.2万円です。
幹事数が増えてきた楽天証券や、落選しても次回以降の当選チャンスに活かせるポイントが付与されるSBI証券がおすすめです。