証券会社の口座開設、取引開始にかかる日数は?
証券会社の口座開設や取引開始にかかる最短日数の一覧です。
IPO投資では証券会社からIPOのブックビルディングに参加しますが、ブックビルディング期間は5日間と短く、慌てて口座開設しても間に合わない場合があります。
証券会社の口座開設が多い時期や、提出書類の不備などがあると、下記で紹介している最短日数以上の時間がかかりますので、早めに口座開設しておきましょう。
目次
証券会社の口座開設方法。おすすめはネット申込み
各証券会社の口座開設方法です。大体、3種類の方法が用意されています。
手続き | 開設日数 | オススメ度 | 特徴 |
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アプリ | 申込者やマイナンバーカードをスマートフォンで撮影して提出するので本人確認が早く、口座開設日数も最短に。 ただし、読み取りが上手くいかないこともあり、イライラすることも |
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Web上 (ネット) |
Web上で必要事項を記入し、本人確認書類をアップロード。 口座開設が早く、個人的には一番オススメ。用意した資料をそのまま他の証券会社の本人確認に利用可 |
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郵送 | 書類の郵送が双方にあるので口座開設は遅い。ただ、急いでいないなら昔ながらの郵送も良い |
個人的には、Web(ネット)からの口座開設申込みがおすすめです。口座開設日数が郵送より早く、免許証などの本人確認書類の提出も画像をアップロードするだけなので、かんたんです。
複数の証券会社で口座開設する際も、パソコンに保存した本人確認書類を使いまわせるので便利です。IPO投資では、複数の証券会社に口座を開設することで、IPOの当選確率が上がりますので、口座開設の手間の削減も考慮したいです。
スマートフォンアプリからの申込みは、マイナンバーカードの読み込み失敗などがあり個人的には苦手ですが、慣れている方だと良いかもしれません。ただ、アプリで複数証券の口座開設を行う場合、都度同じ操作を行う必要がありますが。
各証券会社の最短口座開設日数と最短取引開始日数
各証券会社の口座開設日数と取引開始までの最短日数を調べてみました。
いずれも最短日数ですので、状況により変わる場合があります。また調査日時時点での日数となります。
証券会社 | 最短 口座開設 |
最短 取引開始 |
各申込方法の最短日数 |
---|---|---|---|
SMBC日興証券 | 当日 | 当日 | アプリで当日。Web上で最短3日。郵送で9日 |
松井証券 | 当日 | 当日 | アプリで当日。Web上で3日。郵送で一週間 |
野村證券 | 当日 | 当日 | アプリで当日。Web上で5営業日。郵送で7営業日 |
DMM.com証券 | 当日 | 当日 | Web上で当日。郵送で5日 |
SBI証券 | 当日 | 翌日 | Web上で当日。郵送で10日 |
岡三オンライン | 当日 | 翌日 | Web上で当日。郵送で一週間程度 |
大和証券 | 当日 | 翌日 | Web上と店舗で当日。郵送で5日~2週間程度 |
マネックス証券 | 翌日 | 翌日 | アプリで当日。Web上で2~3営業日。郵送で1週間~10日 |
楽天証券 | 翌日 | 翌日 | アプリで翌日。Web上で約5営業日 |
LINE証券 | 翌日 | 翌日 | アプリで翌日。郵送で4営業日 |
auカブコム証券 | 翌日 | 翌日 | アプリで翌日。Web上で4営業日。郵送で7営業日 |
岩井コスモ証券 | 翌日 | 翌日 | Web上で翌日。郵送で5営業日 |
みずほ証券 | 3営業日 | 3営業日 | アプリで最短3営業日。店頭で3~4営業日。Web上で10営業日 |
SBIネオトレード証券 | 1週間 | 1週間 | IPOも含めた取引はIDとパスワードが到着しだい |
IPOの幹事数が多い証券会社は、事前に口座開設しておきたいところです。
口座開設に必要なものを準備しよう
口座開設に必要な書類や準備するものです。
- 本人確認書類
運転免許証やパスポート、住民票などのコピー - マイナンバー確認書類
マイナンバーカードまたは通知カードのコピー - お届け印
シャチハタなどのスタンプ印は不可 - 振込先金融機関
証券会社からの出金や配当金の受取先です。
各証券会社で準備するものが、若干違いますが大体上記のものが必要になります。
なお、本人確認書類も証券会社により一点で済む場合と二点必要な場合があります。
ネット経由の申し込みが早い
ネット経由で申し込むと、口座開設が最短になります。
郵送は往復の時間がかかるため、少し時間がかかります。
ネット経由で申し込む場合は、パソコンやスマートフォンアプリから、本人確認書類やマイナンバーカード確認書類の画像をアップロードする必要があります。
ブックビルディングの申込期間が迫ったIPOにも、証券会社によっては間に合うかもしれません。
ネット証券と店頭型証券会社の違い
庶民のIPOで紹介している証券会社には「ネット証券会社」と「店頭型証券会社」があります。




IPOの応募(抽選参加)においては、あまり違いはありません。
- ネット証券
- 取引手数料が安い
- 担当者はいないがカスタマーサポートはある(質問できる)
- 条件検索(スクリーニング)などの無料ツールが多い
- 店頭型証券
- 取引手数料はやや高め
- 店頭窓口に担当者がいる
- 資産運用の相談ができる
参考までに、個人投資家の約8割の売買がネット証券を通じた取引になります。
株式サイト「カブスル」で詳しく紹介しています。
口座開設に関するよくある質問
口座開設後、すぐにIPOに申し込めますか?
口座開設が完了し、本人確認手続きが終わればIPOに申し込むことができます。
このページでも紹介している最短日数も目安となりますので、余裕をもって口座開設してみてください。
特定口座と一般口座って何ですか?
特定口座は、配当や売却益にかかる税金が自動的に源泉徴収され、確定申告の手続きが原則として不要です。
IPOをはじめとした投資初心者には、特定口座をおすすめしています。詳しい紹介は参考記事にて。
NISA口座や信用取引口座は一緒に開設した方がいいですか?
どちらも、後から口座開設できるので、良く分からない場合、一緒に口座開設する必要はありません。
口座開設にかかる費用はありますか?
ほとんどの証券会社では、口座開設自体に費用はかかりません。
カブスルが口座開設している証券会社の中で、口座管理料が発生する証券会社は二社あり、大和証券で年間1,650円、東海東京証券で年間3,300円の口座管理料が発生します。
ただし、どちらの証券会社も口座管理料を無料にするカンタンな条件があります。大和証券であればeメンバーに加入(電子交付)すること、東海東京証券であれば取引報告書等電子交付サービスを登録することなど。電子交付とは書面の代わりに取引残高報告書や取引報告書などの書類をネット上で閲覧し、必要に応じて端末に保存できるサービスです。