抽選資金の拘束のタイミングはいつ?

Q 質問

抽選資金の拘束のタイミングはいつでしょうか?
また、同じ資金で複数のIPOに申し込めますか?

A 回答

各証券会社で買付余力(抽選資金)の確認、購入資金の拘束のタイミングが違います。

また、同一資金をほかのIPOの抽選に回せる証券会社もあります。

買付余力の確認と購入資金の拘束

IPOの抽選に参加する場合、買付余力(購入資金)が必要になります。

まず最初に、こちらのページで出てくる用語について説明します。

  • 買付余力の確認
    買付余力(現金など)を確認するタイミングです。
  • 購入資金の拘束
    買付余力からIPOの購入資金がロックされます。
  • 同一資金の利用
    同一資金を他のIPOの抽選に利用できます。

買付余力の確認とは?

買付余力とは、株式などを購入できる証券口座の資金(残高)になります。

IPOの抽選に参加する際は、証券会社の買付余力を確認されます。

つまり、応募するIPOを購入する資金があるかどうか?を確認されます。

確認といってもこちら側が何かをするわけでなく、IPOに申しむ際に口座に現金があるかどうかがチェックされます。(買付余力が足りないと、申し込み時に足りませんとエラーメッセージが出ます)

買付余力の確認は、証券会社に現金を入金するタイムリミットと考えると、覚えやすいかもしれません。

例として、メルカリの場合です。

  • 仮条件は2,700円 ~ 3,000円。
  • 3,000円で100株申し込むと、3,000×100 = 30万円。

30万円の買付余力が証券口座にあるか?を確認されます。
買付余力が足りない場合は応募できません。
資金不要の証券会社の場合は応募できます)

最初からややこしくて申し訳ないんですが、買付余力の確認の取り扱いは各証券会社で違います。

  • 買付余力の確認を行う証券会社と、行わない証券会社がある。
    買付余力の確認をしないのは、いわゆる資金不要の証券会社
  • 買付余力は現金のほか、保有している株式の価値もカウントされる証券会社がある。
    カブドットコム証券など。

その他、信用取引の取り扱い状況によっても買付余力の範囲が変わる証券会社があります。

ややこしいので、基本的には「現金」と考えておいてください。

購入資金の拘束とは?

IPOの購入資金が拘束(ロック)されると、株式購入やほかのIPOの購入資金に同一資金を回せません。

例として、買付余力が50万円あった場合。

メルカリの購入資金30万円が拘束されると、50万円-30万円=20万円。
買付余力は20万円になり、株の購入やほかのIPOに応募するのも買付余力内となります。

  • 15万円の株式を購入する。
  • ×30万円の株式を購入する。
  • 20万円のほかのIPOに応募する。
  • ×25万円のほかのIPOに応募する。
  • 10万円の株式を購入し、ほかの10万円のIPOに応募する。(合計20万円)

購入資金を拘束されるタイミングは、各証券会社で違います。

資金を拘束されるタイミングは遅ければ遅いほど、資金が自由になるので助かります。

ワンポイント

  • IPOのブックビルディング時(抽選参加時)に拘束。
    参加ごとに拘束されるので、どんどん買付余力が減っていく。
  • IPOの抽選時に拘束。
  • IPOに当選 or 補欠当選したときに拘束。
    当選後に拘束されるので一番ありがたい!

どの証券会社がどのタイプなのかは下記の表で紹介しています。

購入資金の拘束は、抽選の落選で解放されます。

同一資金の利用とは?

IPOのブックビルディングにおいて、同一資金で複数のIPOに応募できる証券会社があります。

つまり、証券会社の入金が少なくても複数のIPOに応募できるので、資金効率がとても良いです。

参考までに

A社:20万円、B社:30万円、C社:10万円の抽選資金を必要とするIPOがあった場合。

  • 同一資金の利用が可能で、買付余力が30万円の場合。
    同一資金でA社、B社、C社のすべての抽選に参加できます。
  • 同一資金の利用が不可で、買付余力が30万円の場合。
    A社に応募した場合、買付余力は10万円となりC社にだけ参加できます。
    B社に応募した場合、買付余力は0円となり他のIPOに応募できません。

同じ買付余力があった場合、同一資金の利用ができる証券会社の方が資金効率は良いです。

同一の抽選資金を利用して、IPOに応募が可能な証券会社はこちらです。

参考までに50万円を入金しておけば、ほぼすべて(98%)のIPOに参加することができます。
30万円を入金すると約8割、20万円では約5割のIPOに参加できます。

また、IPOの抽選資金が必要ない証券会社は、そもそも当選するまで購入資金がいらないので、複数のIPOに同じようにどんどん応募ができます。

参考までに抽選の順番ですが、SBI証券の場合、下記の順になります。

  1. 発行決議日順
  2. ブックビルディング開始日順
  3. 上場日順
  4. 銘柄コード順

各証券会社のIPOの入金期限と資金拘束のタイミング

IPOの抽選資金の入金期限(買付余力の確認)と、資金拘束のタイミングを各証券会社で調べました。
まずは、用語を再確認しておきましょう。

  • 買付余力の確認
    買付余力(現金など)を確認するタイミングです。
  • 購入資金の拘束
    買付余力からIPOの購入資金がロックされます。
  • 同一資金の利用
    同一資金を他のIPOの抽選に利用できます。
2019.4.17時点
証券会社 同一
資金
【入金】買付余力の確認
【拘束】資金拘束のタイミング
抽選申込み
(需要申告)
抽選時 当選
(補欠)
購入申込み
マネックス証券 × 【入金】
【拘束】
     
SMBC日興証券 × 【入金】
【拘束】
     
東海東京証券 × 【入金】 【拘束】    
SBI証券   【入金】 【拘束】  
大和証券 【入金】 資金確認   【拘束】
みずほ証券 【入金】 資金確認   【拘束】
野村證券 抽選資金が必要なし! 【入金】
【拘束】
岡三オンライン証券 抽選資金が必要なし! 【入金】
【拘束】
松井証券 抽選資金が必要なし! 【入金】
【拘束】
ライブスター証券 抽選資金が必要なし! 【入金】
【拘束】

入金&資金拘束に関して、一番ゆるいのが、野村證券岡三オンライン証券のパターンになり、一番厳しいのが、マネックス証券SMBC日興証券のパターンになります。

上記の表の【入金】【拘束】の欄が右側にくるほど、ゆるく(楽に)なります。

抽選資金が必要ない証券会社は「当選」してから購入資金を入金すればOKです。
資金0円で気軽にIPOへ応募できるので、口座開設しておきたい証券会社になります。

参考までに

初心者にもわかりやすいよう「入金」という表現をしておりますが、正確には「買付余力」になります。

買付余力は「現金」がメインとなりますが、カブドットコム証券などの一部の証券会社や信用取引を行っている人は「保有株式」も買付余力に反映されます。

各証券会社の買付余力はログイン後に口座情報などから確認できます。

購入申し込みの後に抽選がある証券会社の場合

一部の証券会社では「購入申し込み」の後に「抽選」を行います。
また、「抽選申込み時」と「購入申込み時」の「2回」手続きが必要になります。

2019.4.17時点
証券会社 同一
資金
【入金】買付余力の確認
【拘束】資金拘束のタイミング
抽選申込み
(需要申告)
1回目
購入申込み
(抽選前)
2回目
抽選時 当選
(補欠)
カブドットコム証券 × 【入金】 【拘束】    
楽天証券 × 【入金】 【拘束】    
岩井コスモ証券 ×   【入金】
【拘束】
   
GMOクリック証券 ×     【入金】
【拘束】
 

上記の証券会社は 抽選の前に2回 手続き(申し込み)が必要になります。

  1. 抽選申し込み(需要申告)
    ⇒ ブックビルディングに参加するという意思表示。
  2. 購入申し込み
    ⇒ 当選したら購入するという意思表示。

2回 手続きが必要な証券会社では「抽選申し込み(需要申告)」を行わないと次の「購入申し込み」ができない、または 当選確率が下がります。

1回で申し込みが済むタイプと比べるとブックビルディングの申し込み忘れも発生しやすく、やや面倒です。
IPOスケジュール管理帳を活用して申し込み忘れを防いでください。管理人も何度忘れた事か…。

拘束資金解放のタイミングは落選後

各証券会社で購入資金が拘束されるタイミングが違うことをご紹介しました。

拘束された購入資金が解放されるタイミングは、

  • 落選したとき。
  • 購入の申し込みを辞退したとき。

上記になります。
なお、出金については各証券会社の取り扱いや、出金を申請した時間帯により出金日が異なります。

各証券会社にはどれくらい入金が必要?

IPOの抽選資金別のデータを公開していますが、36万円くらい 入金しておけば 約8割のIPOに応募 できます。50万円を入金すれば ほぼすべて(98%)のIPOに参加可能です。

IPO初心者は各証券会社の入金額で悩むと思います。
下記のコンテンツを公開しましたので、ご参考にどうぞ。

ワンポイント

参考までに 管理人の入金スタイルです。

  • 前受金 採用の証券会社
    マネックス証券SMBC日興証券IPOごとに抽選資金が拘束されますので、多めに入金しています。
    また、当選回数が多い事や、通常の株式の購入も行っているので多めの入金となっています。
  • 抽選資金不要の証券会社
    野村證券岡三オンライン証券抽選資金が必要ないので、入金しておりません。
    当選または補欠当選した際に購入資金を入金しております。
  • その他の平等抽選の証券会社
    大体 30万円~50万円ほどを入金しています。
    幹事数が少ない証券会社はIPOがあった際に入金しています。
  • SBI証券
    上記で各証券会社に配分して余った金額を入金しています。
    また、マネックス証券などと同様 株式の購入にも資金を利用しています。

(実例)メルカリの資金拘束タイミング

参考までに2018年6月に上場したメルカリの、各証券会社の資金拘束タイミングです。

  • ブックビルディング期間:6/4 ~ 6/8
  • 抽選日:6/11
  • 購入期間:6/12 ~ 6/15
証券会社 【入金】買付余力の確認
【拘束】資金拘束のタイミング
抽選申込み
6/4 ~ 6/8
抽選時
6/11
当選
6/11
購入申込み
6/12 ~ 6/15
マネックス証券 【入金】
【拘束】
     
SMBC日興証券 【入金】
【拘束】
     
SBI証券   【入金】 【拘束】  
大和証券 【入金】 資金確認   【拘束】
みずほ証券 【入金】 資金確認   【拘束】
野村證券 抽選資金が必要なし! 【入金】
【拘束】

購入申し込みの後に抽選がある証券会社の場合はこちらです。

  • ブックビルディング期間:6/4 ~ 6/8
  • 購入期間:6/12 ~ 6/15
  • 抽選日:6/15
証券会社 【入金】買付余力の確認
【拘束】資金拘束のタイミング
抽選申込み
6/4 ~ 6/8
購入申込み
6/12 ~ 6/15
抽選時
6/15
当選
6/15
カブドットコム証券 【入金】 【拘束】    
岩井コスモ証券   【入金】
【拘束】
   

各証券会社で抽選資金を用意するタイミングや その資金が拘束されるタイミングが違います。

参考までに

一部のブログなどで、入金タイミングについて誤った情報が掲載されているようです。

上記のメルカリの例でいえば、下記の方法が紹介されています。

  1. 資金が少ない人に朗報!
  2. マネックス証券などの前期型のブックビルディングに参加。
  3. 前期型の抽選が終わったら後期型のカブドットコム証券に資金を移動。
  4. 後期型の購入申し込みにだけ参加する。
  5. 同一資金で、前期型も後期型も申込めて当選確率アップ!

この方法、間違っているんですが どうやったら出来ますか?と当サイトにお問合せが来ます。
下記にて間違いを指摘し、代替案も出しています。


IPOラッシュ時は資金管理が大変。資金拘束タイミングは覚えておきましょう。

こちらの記事は、IPO歴14年の運営者が執筆しています。IPOに66回当選。長年の経験と実績による内容です。
株式投資歴は15年。NISAや株主優待など投資全般に詳しいです。