人気が高く、3営業日目に初値がついたIPO

IPO当選おめでとう!

将来性・注目度が高く人気のあるIPOは、上場日初日に初値がつかないことが多いです。
上場初日に初値がつかない場合、翌営業日に初値が持ち越されます。

翌営業日には即金規制がかかるため、初値がつきやすくなります。

が、かなり強い買い注文により翌営業日にも初値がつかず、3営業日目以降に初値がつくIPOがあります。

いわば 超人気のIPO
3営業日目に突入するIPOは年に1回あるかないかです。

2020年11月25日:MIT HD(4016)

ソフトウエア開発などのシステムインテグレーションサービス。

  • MIT HD(4016)
  • 公開価格:690円、初値:3,590円
  • 騰落率:420.2%
  • 当選数:5,500口
  • 初値売りによる利益:29万円

SBI証券が主幹事の2020年のIPOの特徴として、公開価格を低く抑え、需給面で上がりやすくしたIPOが増えています。

同社も需給面+IPOで人気のIT系企業ということで、ココまで上昇しているように思います。

3営業目に初値が突入するIPOは2020年で6社目と、年間最多です。(例年0~1社)

タスキ(2987)

2020年10月2日 上場

新築投資用IoTレジデンスの企画、販売。

  • タスキ(2987)
  • 公開価格:670円、初値:5,060円
  • 騰落率:655%(7.55倍)
  • 当選数:3,450口
  • 初値売りによる利益:43万9,000円

うーん・・。
正直、なんでココまで上がっているのかは不明ですが、理由を後付けすると、オファリングレシオが6.5%と需給面で高騰しやすいのと、公開価格が670円と低かったことが要因かなぁと思います。

ちなみに、この時期はIPOセカンダリーが活発で、直近IPOは2桁台の上昇などしています。
積極的にIPOに資金が買い向かっているのも要因かと思われます。

3営業目に初値が突入するIPOは2020年で5社目です。(例年0~1社)

妻がSBI証券で100株当選。予想外の利益に。(IPO当選実績

ヘッドウォータース(4011)

2020年9月29日 上場

企業の経営課題をITやAIのシステム開発を通して解決。

  • ヘッドウォータース(4011)
  • 公開価格:2,400円、初値:2万8,560円
  • 騰落率:1090%(11.9倍)
  • 当選数:1,150口
  • 初値売りによる利益:261万6,000円

IPOで人気のあるキーワードである「DX」や「AI」といったキーワードが多様に目論見書に盛り込まれていました。

調達金額が小さく、当選数も少ないことから、需給面でプラチナチケット化!

2018年のHEROZ以来の初値テンバガー(初値が公開価格の10倍以上)となりました。(2社目)

3営業目に初値が突入するIPOは2020年で4社目。
例年以上にIPOが盛り上がっています。

本来の3営業日目は東証がまさかのシステムダウンに。
丸一日取引停止となり翌日が3営業日目となりました。

ニューラルポケット(4056)

2020年8月20日 上場

独自開発のAIアルゴリズムによる画像・動画解析と端末処理技術。

物体・人物認識技術

IPO人気ド真ん中のAI事業、かつ自動運転などにも応用ができ、将来性が高い画像・動画解析。
さらに経営陣も強力で、初日から強い買い注文が入りました。

3営業日目の9時13分に初値がつきました。(前営業日の気配値は4,765円)

妻が100株当選しました。(IPO当選実績

Branding Engineer(7352)

2020年7月7日 上場

Branding Engineerは、ITエンジニアに特化した事業を行っている企業です。

  • Branding Engineer(7352)
  • 公開価格:490円、初値:2,920円
  • 騰落率:495.92%(5.96倍)
  • 当選数:4,362口
  • 初値売りによる利益:24.3万円

IT業界は、慢性的な人材不足。
人材不足を解決する事業はIPOで人気があります。

とはいえ…ココまで上がったのは、6月・7月IPOの勢いによるものだと思われます。

初値は、3営業日目の9時20分につきました。

フィーチャ(4052)

2020年6月24日 上場

フィーチャは、画像認識ソフトウェア開発事業を行っている企業です。

フィーチャのサービス
公式サイトより

自動運転関連株として注目度が高いです。

  • フィーチャ(4052)
  • 公開価格:520円、初値:4,710円
  • 騰落率:805.77%(9.06倍)
  • 当選数:6,670口
  • 初値売りによる利益:41.9万円

コロナ禍でIPO中止が相次いでから2ヵ月半ぶりのIPOとなり、買い注文が膨らんでいます。

上場日は201万株の買い越し、翌営業は即金規制が入りながら28万株と大幅に買い越しです。
3営業日目の11時に初値がつきました。

HEROZ(4382)

2018年4月20日 上場

HEROZは、人工知能(AI)を活用したサービスの提供を行っている企業です。

  • HEROZ(ヒーローズ)(4382)
  • 公開価格:4,500円、初値:49,000円
  • 騰落率:988.89%(10.89倍)
  • 当選数:1,722口
  • 初値売りによる利益:445万円

IPOの人気テーマ ど真ん中である「AI開発/活用」サービスを展開。

初値が公開価格の10倍を超え、初値だけでテンバガー(10倍)を達成するという IPO史に名を残す銘柄となりました!

2004年以降のIPOで、初値売りの利益が一番大きくなりました。
また、初値売りの利益が300万円を超えるのは2005年以来です。

上場日は118万5,600株の買い越し、翌営業日も即金規制が入りながら、31万4,100株の買い越しとなり、3営業日目に初値がつきました。

アジャイルメディア・ネットワーク(6573)

2018年3月28日 上場

アジャイルメディア・ネットワークは、クチコミの活性化や購買の促進を支援するさまざまなサービスを提供している企業です。

市場からの調達金額が 3.7億円程度と人気化しやすい小型案件でした。

また、前日に上場した「RPA HD」が公開価格の4倍をつけ人気化し、IPO市況は良い状態に。同社にも勢いがありました。

上場日は18万9,800株の買い越し、翌営業日は3万6,500株の買い越し(即金規制)となり、3営業日目に初値がつきました。

カブスルが100株 当選しました。(IPO当選実績

トレードワークス(3997)

2017年11月29日 上場

トレードワークスは、証券システム開発事業を中心に展開している企業です。

  • トレードワークス(3997)
  • 公開価格:2,200円、初値:13,600円
  • 騰落率:518.1%(6.1倍)
  • 当選数:2,100口
  • 初値売りによる利益:114万円

上場日は約63万株の買越しにて初日を終えました。

即金規制が翌営業日にあったものの、買い注文は依然として強く約12万5千株の買越しに!

3営業日目に初値がつきました。

ロゼッタ(6182)

2015年11月19日 上場

ロゼッタは、次世代オンライン自動翻訳「熟考」の開発・運営とIT技術による革新的翻訳受託サービスを提供している企業です。

  • ロゼッタ(6182)
  • 公開価格:695円、初値:3,705円
  • 騰落率:433%(5.3倍)
  • 当選数:3,479口
  • 初値売りによる利益:約30万円

上場日に初値はつかず、200万株という大きな買い越しにて初日を終えました。

翌営業日(即金規制)も初値はつかず、17万7,700株の買い越しにて終え、3営業日目に初値がつきました。

公開規模(約2.8億円)が非常に小さかった事や、11月4日に上場を果たした日本郵政グループ3社の滑り出しが順調だった事も同社にとってプラスになりました。

アイリッジ(3917)

2015年7月16日 上場

アイリッジは、次世代O2Oを実現する位置連動型プッシュ通知ASP「popinfo」を中心に各種スマートフォンサービス、インターネットサービスの開発、提供を行なっている企業です。

  • アイリッジ(3917)
  • 公開価格:1,200円、初値:6,350円
  • 騰落率:429%(5.2倍)
  • 当選数:3,300口
  • 初値売りによる利益:約52万円

上場日に初値はつかず101万6,400株の強い買い越し、翌営業日も19万7,500株の買い越し(即金規制)があり 3営業日目に初値がつきました。

ビーロット(3452)

2014年12月11日 上場

ビーロットは、不動産・金融のアドバイザリーをメインとした総合不動産コンサルティングを行っている企業です。

  • ビーロット(3452)
  • 公開価格:2,010円、初値:10,500円
  • 騰落率:422%(5.2倍)
  • 当選数:1,000口
  • 初値売りによる利益:約85万円

同日に4銘柄が上場しましたが、その中でも公開規模が約2億円と非常に小さい「ビーロット」に買いが集まったようです。

リプロセル(4978)

2013年6月26日 上場

リプロセルは、iPS 細胞事業と臓器移植等に係わる臨床検査事業を行っている企業です。

  • リプロセル(4978)
  • 公開価格:3,200円、初値:17,800円
  • 騰落率:456%(5.5倍)
  • 当選数:12,967口
  • 初値売りによる利益:146万円

2013年以前のデータはなし

カブスルが3営業日目に初値がつくIPOをチェックしだしたのは2013年以降。

2013年以前のデータは、残念ながらわかりません。

カブスルが2005年に当選した比較.comも、3営業日目に初値がついたIPOでした。

また、チェックをはじめた2013年以降、初値が4営業日目に突入したIPOは見たことがありません!
どんなに人気があろうとも、3営業日に初値がついています。

初値がなかなかつかないIPOの注意点

3営業日目以降に初値がつくIPOの注意点としては、買い意欲が大きい反面、初値がついた際の値動きも大きくなりがちです。

公開価格というのは市況などを考慮し、適正価格からディスカウントされた価格で決定しています。

その公開価格から大きく剥離した株価は、過熱感で買われ過ぎている場合があるので、初値形成後の急落に要注意です。

もちろん、もう一段上の大相場になる可能性もありますが、下落リスクも考慮するようにしましょう。

初心者は歴戦のツワモノ達の餌食になりやすいので、自信がない方は 初値形成後の取引(セカンダリー)は止めておきましょう!

また、ネット掲示板などには「買い」「売り」ともに煽り文も多くなりますので、ネットの情報は参考程度にとどめておきましょう~。

買い煽りか 売り煽りか

参考までに株式サイトにて煽りに関する記事を書いております。

4営業日目に突入したIPOはゼロ

どんなに人気が高いIPOでも、4営業日目に初値が決まったIPOは今のところありません。

非常に人気が高く、4営業日目突入が期待されたのは、初値で公開価格の10倍以上(テンバガー)を達成した2社くらいです。

IPO 騰落率 初値がついた時間
ヘッドウォータース
2020年9月29日
1090%(11.90倍) 3営業日目の13時53分
HEROZ
2018年4月20日
988.89%(10.89倍) 3営業日目の13時26分

IPOは公開価格が小型化した分、騰落率が高くなっている傾向にあるので、今後 4営業日目に突入するIPOがでてきても不思議はないかもしれません。

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