東京地下鉄(東京メトロ)(9023):IPO上場情報と初値予想


東京地下鉄(東京メトロ)は、旅客鉄道事業の運営(運輸業)、都市・生活創造事業の運営(不動産、流通・広告事業)などを行っている企業です。

グループは同社と連結子会社14社、非連結子会社1社、持分法適用関連会社4社で構成。

東京地下鉄の前身である民間会社の東京地下鉄道株式会社により、1927年12月30日東洋初の地下鉄として浅草~上野間を開業したことが始まり。

運輸業は東京都区部を中心に、9路線からなる地下鉄ネットワークを保有し、鉄道の運行及び運営並びに鉄道施設等の保守管理を行っています。運輸業による収益が全体の95.1%(2024年3月期)

首都圏鉄道ネットワークの中核

不動産事業は、鉄道事業とのシナジー効果が発揮できる事業展開を基本とし、路線沿線において、渋谷マークシティ、渋谷ヒカリエ、東急プラザ原宿「ハラカド」など、オフィスビルやホテルを中心とした不動産の賃貸を行っています。

流通・広告事業は、路線駅においてEchikaなどの商業施設の運営を行う流通事業、主として駅構内や車両内の広告を取り扱う広告事業などを行っています。

不動産事業と流通・広告事業

不動産事業による収益が全体の3.5%、流通・広告事業による収益が全体の6.1%(2024年3月期)

設立は2004年4月。前身の営団の設立は1941年3月。
同社の従業員数は9,644名、平均年齢は39.6歳、平均勤続年数は17.5年、平均年間給与は770.4万円。連結の従業員数は11,598名(2024年7月末)

【IPO初心者、投資初心者の方へ】
IPO参加のポイント東京メトロのIPOは参加がおすすめ。理由と買い方で丁寧に説明していますので、IPO参加の判断材料としてください。


東京地下鉄(東京メトロ)のIPOの内容や事業内容は日本取引所グループに掲載されています。
本ページで掲載している画像は、東京地下鉄(東京メトロ)の目論見書から引用しています。
庶民のIPOは、初心者でもIPOに参加しやすいよう要約し、評価や初値予想を掲載。はじめての人へ

東京地下鉄(東京メトロ)の上場日

B
  • IPO人気:あり
  • オファリングレシオ:高い
  • 割安感:割安

上場日 2024/10/23(水) 証券コード 9023
市場 東証プライム 業種 陸運業
Webサイト Webサイト 単元株 100株
Yahoo!ファイナンス 東京地下鉄(東京メトロ)(9023)
時価総額
6,391億円(想定価格で計算)

東京地下鉄(東京メトロ)のブックビルディング内容

ブックビルディング期間中に、幹事証券からIPOに申し込みましょう。

ブックビルディング期間

2024/10/8 (火) ~ 10/11 (金)

仮条件 10/7 (月)に決定
当選口数 2,905,000口
発行済株式数 581,000,000株 オファリングレシオ 50%
公募株数 0株 売出株数 290,500,000株
吸収金額 3,195.5億円あたり O.A分 0株
仮条件決定日 10/7 (月) 公開価格決定日 10/15 (火)
購入期間 10/16 (水) ~ 10/21 (月)
備考

【9.20追記】売出は、国内232,400,000株、海外58,100,000株(海外販売の割合 20.0%)

※ 吸収金額は公募株、売出株、OA株を含む。
※ 申込・購入期間は各証券会社で異なります。

東京地下鉄(東京メトロ)の初値予想と予想利益

東京地下鉄(東京メトロ)の初値予想と予想利益です。予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。

想定価格と初値予想

想定価格 1,100円あたり ※抽選資金:11万円あたり
初値予想 1,210円 ~ 1,430円 (1.1倍~1.3倍)
予想利益 1.1万円~3.3万円
送信中...

初値予想アンケート

東京地下鉄(東京メトロ)(9023)の初値予想アンケートに、ご協力をお願いします。

目論見書の想定価格(1,100円)を基準価格としています。

有効回答:2897   投票期限:2024/10/22 (火) 23:59まで
3倍以上(3,300円以上)
409票  14%
投票済み

2.5倍以上~3倍未満(2,750円以上~3,300円未満)
84票  3%
投票済み

2倍以上~2.5倍未満(2,200円以上~2,750円未満)
261票  9%
投票済み

1.5倍以上~2倍未満(1,650円以上~2,200円未満)
844票  29%
投票済み

1.2倍以上~1.5倍未満(1,320円以上~1,650円未満)
729票  25%
投票済み

1倍以上~1.2倍未満(1,100円以上~1,320円未満)
377票  13%
投票済み

公募割れ(1,100円未満)
193票  7%
投票済み

東京地下鉄(東京メトロ)の主幹事と幹事証券

東京地下鉄(東京メトロ)のIPOを取り扱っている証券会社です。

現金7,500円+2,000ポイントがもらえる口座開設タイアップ企画を行っています。
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東京地下鉄(東京メトロ)の決算情報

単独 財務情報 (単位/百万円)

決算期 2024年3月 2023年3月 2022年3月
売上高 370,420 327,042 289,953
経常利益 63,361 16,431 -24,042
当期利益 45,809 26,614 -15,029
純資産 632,803 598,631 581,226
配当金 32.00 20.00 16.00
EPS 78.85 45.81 -25.87
BPS 1,089.16 1,030.35 1,000.39
前期比(売上高) 13.3% 12.8%
※配当金、EPS、BPSは(単位/円)

連結 財務情報 (単位/百万円)

決算期 2024年3月 2023年3月 2022年3月
売上高 389,267 345,370 306,904
営業利益 76,359 27,777 -12,117
営業利益率 19.62% 8.04% -3.95%
経常利益 65,866 19,694 -20,497
当期利益 46,262 27,771 -13,397
純資産 668,395 633,344 618,360
EPS 79.63 47.80 -23.06
BPS 1,150.42 1,090.09 1,064.30
前期比(営業利益) 174.9% -329.2%
前期比(売上高) 12.7% 12.5%
※EPS、BPSは(単位/円)
業績

東京地下鉄(東京メトロ)のPERとPBR

想定価格(1,100円)で算出したPERとPBRです。

決算月 PER PBR EPS BPS
2023年3月
(実績/連結)
23.01倍 1.01倍 47.80 1,090.09
2024年3月
(実績/連結)
13.81倍 0.96倍 79.63 1,150.42
2025年3月
(予想/連結)
12.22倍 - 90.02 -

東京地下鉄(東京メトロ)の配当金と配当利回り

想定価格(1,100円)と配当金で算出した配当利回りです。

決算月 1株あたり
の配当金
配当利回り 配当性向
2023年3月
(実績)
20円 1.81% 43.7%
2024年3月
(実績)
32円 2.9% 40.6%
2025年3月
(予定)
40円 3.63% -

上位株主とロックアップ情報

東京地下鉄(東京メトロ)の上位10名の株主構成、ロックアップの情報です。

株主名 株数 売出数 ロック
アップ
財務大臣 310,343,185
53.42%
155,171,585 180日
東京都 270,656,815
46.58%
135,328,415 180日
  • 180日のロックアップ期間は、2025年4月20日まで
詳細は目論見書にてご確認ください。

直近の類似IPOの上場結果

東京地下鉄(東京メトロ)と同じホットワードのIPOの上場結果です。

知名度が高い」のIPOの直近の結果です。

  • 2024/07/26 タイミー
    初値売り損益:40,000円
    (騰落率:27.59%、倍率:1.28倍)
  • 2024/03/21 トライアルHD
    初値売り損益:51,500円
    (騰落率:30.29%、倍率:1.30倍)
  • 2023/04/21 楽天銀行
    初値売り損益:45,600円
    (騰落率:32.57%、倍率:1.33倍)
  • 2023/03/29 住信SBIネット銀行
    初値売り損益:2,200円
    (騰落率:1.83%、倍率:1.02倍)
  • 2023/03/27 カバー
    初値売り損益:100,000円
    (騰落率:133.33%、倍率:2.33倍)

東京地下鉄(東京メトロ)と市場と業種が同じIPOの上場結果です。

「市場:プライムまたは東証一部」かつ「業種:陸運業」の直近のIPO結果です。

  • 2017/12/13 SGHD(佐川急便)
    初値売り損益:28,000円
    騰落率:17.28%、倍率:1.17倍
  • 2016/10/25 JR九州
    初値売り損益:50,000円
    騰落率:19.23%、倍率:1.19倍
  • 2014/04/23 西武ホールディングス
    初値売り損益:0円
    騰落率:0%、倍率:1.00倍
  • 2013/03/15 鴻池運輸
    初値売り損益:38,400円
    騰落率:37.65%、倍率:1.38倍

東京地下鉄(東京メトロ)の株主優待

東京メトロは株主優待の発行が決まっています。
想定価格は1,100円。優待は200株以上からなので、投資額22万円で片道切符が年間6枚もらえます。

東京メトロの株主優待

東京メトロの配当金は25年3月期で年間40円。想定価格で算出した配当利回りは3.63%

参考までに

参考までに、ほかの鉄道会社の株主優待と配当利回りです。

2024.9.19時点
企業名 優待内容 株価 配当
利回り
東急
(9005)
電車・東急バス全線きっぷなど 1,844 1.2%
東武鉄道
(9001)
電車全線回数券など 2,562 2.0%
小田急電鉄
(9007)
電車全線優待乗車証など 1,703 1.8%
近鉄グループHD
(9041)
近鉄招待乗車券など 3,526 1.4%
JR東日本
(9020)
運賃・料金40%割引券など 2,929 1.8%
JR西日本
(9021)
運賃・料金50%割引券など 2,690 2.7%
JR九州
(9142)
一日限定乗車券など 4,126 2.3%

みなさんに、株主優待目当てで長期投資されますか?とX(Twitter)にてアンケートを行いました。
長期投資(優待目当て)が39.3%、長期投資(その他)が24.8%、長期投資しないが36%でした。

東京地下鉄(東京メトロ)のIPO分析

東京メトロは、東日本大震災による復興財源確保法により、2027年度までに完全民営化することが決まっています。
東京メトロの株式を国と東京都が保有していますが、民営化に向けて上場時に半分ずつ売り出します。

株の売却益は鉄道の整備や防災など、都市インフラの整備に使われる予定です。

個人的に注目しているのは、コロナ禍により行われたコスト削減。
2024年3月期の営業利益率は19.6%。2025年3月期の業績予想による営業利益率は21.6%(2023年3月期は8.0%)
2024年7月の旅客運輸収入はコロナ前と比較して95%まで回復しており、高収益体制に。

コスト削減

2025年3月期の業績予想(連結)が発表されています。
想定価格で算出したPERは12.2倍。前期実績で算出したPERは13.8倍、PBRは0.96倍(PERとPBR

業績予想

予定されている配当金は40円。想定価格で算出した配当利回りは3.63%(配当利回り
連結配当性向は40%以上を目指し、継続的かつ安定的な配当を行うことを基本方針としています。

東京の私鉄3社と2016年に上場したJR九州の比較です。※2024年9月20日時点の株価で算出。東京メトロは想定価格

IPO 東京
メトロ
(9023)
東急
(9005)
小田急
電鉄
(9007)
JR九州
(9142)
売上高
(百万円)
2024年3月期
389,267 1,037,819 409,837 420,402
時価総額
(億円)
6,391 11,526 6,277 6,498
株価 1,100 1,844.5 1,703.5 4,131
PER 13.8倍 18.4倍 16.0倍 15.4倍
PBR 0.96倍 1.35倍 1.27倍 1.48倍
配当利回り 2.91% 2.15% 1.76% 2.25%
EPS 79.6円 106.4円 227.8円 244.7円

上場規模が大きいIPOは当選口数も多くなり、IPOの内容によっては、当選しやすく利益になりやすいチャンス銘柄となります。
東京メトロの当選口数は国内分で232万口とかなり当選しやすい部類にはいります。

【IPO初心者、投資初心者の方へ】
IPOとは未上場企業が上場すること。証券会社を通じて東京メトロの株の売買が可能になります。

上場前のIPO株は、算出された相場価格よりディスカウント(割引)された価格で購入できるため、IPO株を上場前に購入し、上場後に売却することで、売買の差額による利益を期待できます。また、保有していると株主優待配当金がもらえます。

下記の記事でさらに丁寧に説明していますので、IPO参加の判断材料としてください。

同業他社と比較して、割安な価格設定で配当利回りが高く、株主優待の発行もあり。
コロナ禍によるコスト削減で利益もだしやすく。需給は重いですが買い需要も多そうなIPOで、積極的に参加されるのがおすすめです。

参考までに

評価は下記を考慮して、中立の「B」に設定しました。

中立
  • 業績は安定的(決算情報
  • 2025年3月期の業績予想(前期比)は、営業収益 407,500百万円(+4.7%)、営業利益 88,000百万円(+15.2%)
  • 想定価格と2025年3月期の予想実績(連結)によるPERは12.2倍。前期実績で計算したPERは13.8倍、PBRは0.96倍(PERとPBR
  • 2025年3月期の配当金は40円の予定。想定価格による配当利回りは3.63%。同業他社と比較して高い利回り(配当利回り
  • 連結配当性向は40%以上を目指す
  • 知名度が高い
  • 個人投資家に人気の高い株主優待の発行あり
  • 国策事業。倒産の心配もなく長期投資しやすい
  • 同じ10月に上場予定だったキオクシアが上場延期に
  • 成長をイメージしにくい事業内容
  • 需給がかなり重い
  • コロナ禍のような事態で影響をうける事業内容
  • 上位株主は国と東京都。上場で多くの個人株主に保有してもらいたい意図がありそう
  • 海外景気の下振れリスク(インバウンド減少)
  • 独自アンケート結果:長期投資(優待目当て)が39.3%、長期投資(その他)が24.8%、長期投資しないが36%

目論見書の想定仮条件は1,100円。初値予想は1,210円 ~ 1,430円としました。
予想利益は1.1万円~3.3万円です。

カブスルは東京メトロのIPOに一家3名で全力参加する予定です。
郵政3社のIPOで合計1,300株のIPOに当選し、約50万円の利益を得たことがあります(思い出の当選IPO BEST5

1人1票の平等抽選で、資金力に左右されない当選が期待できるマネックス証券SMBC日興証券や、落選しても次回以降の当選チャンスに活かせるポイントが付与されるSBI証券がおすすめです。

カブスルはこちらの3社だけでIPOに81回当選しています(全当選数の52.3%)

主幹事証券のとみずほ証券野村證券、幹事証券の松井証券岡三オンライン岡三証券はブックビルディング時の抽選資金が不要です。
当選後に購入資金を入金すれば良いので気軽に参加できます。(口座開設タイアップ中)

特に松井証券はIPOの引受部門にチカラを入れており、幹事数が増えています(5割目標)

委託幹事として大和コネクト証券auカブコム証券が決まりました。

委託幹事は目論見書に掲載されないので気づかれず、大和コネクト証券の認知度もまだ低いので狙い目です!(カブスルは4回当選)

そのほかに楽天証券岩井コスモ証券など、ほとんどの証券会社でIPOへの参加が可能です(幹事証券

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