Sansan(4443):IPO上場情報

Sansan

Sansanは、「出会いからイノベーションを生み出す」というミッションを掲げ、クラウドソフトウェアに「テクノロジーと人力による名刺データ化の仕組み」を組み合わせた新しい手法を軸に、名刺管理をはじめとした企業やビジネスパーソンが抱えるさまざまな課題の解決につながるサービスを展開しています。

  • 法人向けにクラウドで名刺を管理する「Sansan」。
  • 個人向けの名刺管理アプリ「eight」。

名刺をスキャンするだけで、自分や交換相手の名刺情報が正確にデータ化されます。

  • Sansan事業売上高の96.2%
    名刺をデータ化し、人と人のつながりを情報として可視化・共有できる、法人向けクラウド名刺管理サービス「Sansan」を展開。
    クラウド上の名刺データにはパソコンやスマートフォンから素早くアクセスが可能。
    組織内で名刺情報の共有や企業内の顧客データの名寄せ等が行えることで、ユーザー企業のビジネス機会の創出につながる高度なマーケティング活動、顧客管理等が可能に。
  • Eight事業売上高の3.8%
    ソーシャル・ネットワーキング・サービスの仕組みを取り入れ、名刺をビジネスのつながりに変える個人向け名刺アプリ「eight」を展開。
    ネットワーキング・サービスを通じてつながった相手の情報に変更があった場合には、登録した名刺情報が自動で最新の状態に更新され、通知が届く。
    ビジネスチャットが送り合えるメッセージ機能も利用可。

売上高の集計期間は2017年6月1日~2018年5月31日。

Sansanは、2019年5月期第3四半期末時点で契約件数5,738件、名刺管理サービス市場で81.9%のシェアを獲得。また、直近12か月平均の月次解約率は1.0%以下です。

期間 2016年
5月期末
2017年
5月期末
2018年
5月期末
契約件数 3,612件
前年比148%
4,541件
前年比126%
5,147件
前年比113%

利便性の良さが解約率を低く抑えているようです。

利用企業のメリット

同社の中長期的な経営戦略を目論見書から抜粋したものです。

  1. 名刺の持つユニークな価値と市場機会。
    国内における総従業者数に占めるSansan利用者数の割合は、約1%程度に留まっている。(Sansanのシェア率は81.9%)
  2. ビジネス・プラットフォームとしての価値。
    名刺管理という極めて基本的なビジネスニーズと、そこに自律的に蓄積されるデータや情報が土台となっていることから、他のサービスやデータベースとの連携性・拡張性が高く、エコシステムの中心となることでビジネスにおけるプラットフォームになり得る要件を兼ね備えている
    ビジネス・プラットフォームとしての価値を高めていくことで、さまざまなビジネス機会にアクセスしやすいという特徴を有している。
  3. 名刺データ化精度99.9%を実現する仕組みとテクノロジー 。
    精度は、サービスの本質的な品質・競争力に資するものであり、「Sansan」では99.9%の精度を、そして「Eight」でもそれに準ずる高い精度。
    械学習等によって日々進化するテクノロジーと、人力の組み合わせによって名刺のデータ化。
  4. 高い安定性を誇る財務・収益モデル。
    継続収入が見込めるサブスクリプションモデル(月額課金)が中心で、安定的かつ継続的な事業進捗が見込める収益モデル
    また、サービスの月次解約率は、直近12か月平均で1.0%以下。

経営戦略をみると、収益性は高く、見込みユーザー数も非常に多いです。

単純に利用者数が増えれば業績が良くなる事業内容です。
また、蓄積されたデータも多方面で利用できそうです。

ビジネス・プラットフォーム

気になるのは業績ですが、長くなるのでIPOのポイントで紹介したいと思います。

Sansan事業では利益がでていますが、Eight事業で損失を計上しています。

グループは同社と連結子会社2社で構成。

設立は2007年6月。
従業員数は平成31年3月末で475名、平均年齢は32.6歳、平均勤続年数は2.6年、平均年間給与は608.5万円。


Sansanの詳しい企業情報やIPOの内容は日本取引所グループに掲載されています。
庶民のIPOは、初心者でも参加しやすいよう要約し、IPOの評価や初値予想を掲載しています。はじめての人へ

Sansanの上場日

C
  • 業績:不安
  • IPO人気:あり
  • オファリングレシオ:やや高い
  • 売出多い
  • 調達金額:大きい

上場日 2019/6/19 (水) 証券コード 4443
市場 東証マザーズ 業種 情報・通信業
Webサイト Webサイト 単元株 100株
Yahoo!
ファイナンス
Sansan(4443)
時価総額 142,478百万円(初値で計算)

Sansanのブックビルディング内容

ブックビルディング期間中に、幹事証券からIPOに申し込みましょう。

ブックビルディング期間

2019/6/3 (月) ~ 6/6 (木)

仮条件 4,000円~4,500円 (抽選資金:40万円 ~ 45万円)
当選口数 86,365口
発行済株式数 29,932,353株 オファリングレシオ 28.8%
公募株数 500,000株 売出株数 7,010,000株
吸収金額 388.6億円 O.A分 1,126,500株
仮条件決定日 5/30 (木) 公募価格決定日 6/7 (金)
購入期間 6/11 (火) ~ 6/14 (金)

※ 吸収金額は公募株、売出株、OA分を合計して計算しています。
※ IPOの申込・購入期間は証券会社により短くなっている場合があります。

Sansanの公募価格と初値

仮条件 4,000円~4,500円
公募価格 4,500円 初値 4,760円
騰落率 5.78%  倍率  1.06倍
初値売り損益 26,000円(4,760円 - 4,500円)× 100株

Sansanの初値予想と予想利益

Sansanの初値予想と予想利益です。

初値予想は過去データの動向を基に算出。

仮条件決定後

仮条件

4,000円 ~ 4,500円 ※抽選資金:40万円 ~ 45万円
上限は10.4%上ブレ↑

初値予想 4,300円 ~ 4,900円※5/30 修正
(1.0倍~1.1倍)
予想利益 -2万円~4万円

仮条件決定前

仮条件の想定価格 4,075円あたり ※抽選資金:40.8万円あたり
初値予想 3,800円 ~ 4,400円 (0.9倍~1.1倍)
予想利益 -2.75万円~3.25万円

Sansanの主幹事と幹事証券

SansanのIPOを取り扱っている証券会社です。(申し込みが可能)

割当数とネット抽選の当選数

目論見書で公表されている証券会社の割当数と、ネット抽選分の当選数(個人配分)の予想です。

割当数にネット抽選分のパーセンテージをかけた単純な計算ですので、参考程度にお願いします。

証券会社 割当率 割当数 ネット抽選分
主幹事
野村證券
82.79% 7,149,800株 7,149口
大和証券 4.35% 375,500株 938口
SMBC日興証券 4.35% 375,500株 375口
みずほ証券 4.35% 375,500株 375口
SBI証券 1.96% 168,900株 1,182口
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 0.65% 56,300株 56口
マネックス証券 0.52% 45,000株 450口
楽天証券 0.52% 45,000株 450口
極東証券 0.52% 45,000株 0口

委託幹事であるauカブコム証券は、委託数が公表されていません。

落選してもポイントが貯まるSBI証券、抽選資金が不要のライブスター証券松井証券と、現金6千円+5千円のキャッシュバックがもらえる庶民のIPO限定の口座開設タイアップ企画を行っています。
その他、各証券会社でお得な口座開設キャンペーンを行っています。


Sansanの決算情報

単独 財務情報 (単位/千円)

決算期 2018年5月 2017年5月 2016年5月
売上高 7,318,337 4,834,293 3,150,871
経常利益 -3,022,373 -657,793 -1,362,593
当期利益 -3,294,661 -667,864 -1,368,063
純資産 1,312,501 385,365 1,053,230
配当金
EPS -178.68 -41.18 -728,311.49
BPS -311.50 -149.99 -1,172,550.78
※配当金、EPS、BPSは(単位/円)

連結 財務情報 (単位/千円)

決算期 2018年5月 2017年5月
売上高 7,324,098 4,839,233
経常利益 -3,077,015 -780,055
当期利益 -3,085,890 -790,126
純資産 1,312,523 172,627
EPS -168.44 -47.18
BPS -311.50 -160.42
※EPS、BPSは(単位/円)

上位株主とロックアップ情報

Sansanの上位10名の株主構成、ロックアップの情報です。

株主名 比率 ロックアップ
寺田 親弘 35.90% 90日間
DCM Ventures China Fund(DCM VII), L.P. 6.67% 90日間 / 1.5倍
(株)INCJ 5.72%
(株)SMBC信託銀行(特定運用金外信託口 契約番号12100440) 5.62%
Sansan従業員持株会 4.83% 180日間
ジー・エス・グロース・インベストメント合同会社 4.27%
A-Fund, L.P. 4.21% 90日間 / 1.5倍
富岡 圭 3.45% 90日間
ニッセイ・キャピタル5号投資事業有限責任組合 2.96% 90日間 / 1.5倍
EEIクリーンテック投資事業有限責任組合 2.27% 90日間 / 1.5倍

直近の類似IPOの上場結果

Sansanと同じホットワードのIPOの上場結果です。

SaaS」がついたIPOの上場結果。

  • 2019/03/15 カオナビ
    初値売りによる損益:199,000円
    (騰落率:100.51%、倍率:2.01倍)
  • 2019/02/28 スマレジ
    初値売りによる損益:185,500円
    (騰落率:135.40%、倍率:2.35倍)
  • 2018/08/22 チームスピリット
    初値売りによる損益:121,700円
    (騰落率:101.42%、倍率:2.01倍)
  • 2018/04/04 ビープラッツ
    初値売りによる損益:780,000円
    (騰落率:354.55%、倍率:4.55倍)
  • 2017/11/29 トレードワークス
    初値売りによる損益:1,140,000円
    (騰落率:518.18%、倍率:6.18倍)

ビッグデータ」がついたIPOの上場結果。

  • 2018/12/18 テクノスデータサイエンス・エンジニアリング
    初値売りによる損益:315,000円
    (騰落率:98.44%、倍率:1.98倍)
  • 2018/10/30 VALUENEX
    初値売りによる損益:246,000円
    (騰落率:133.70%、倍率:2.34倍)
  • 2018/04/20 HEROZ
    初値売りによる損益:4,450,000円
    (騰落率:988.89%、倍率:10.89倍)
  • 2017/12/18 ジーニー
    初値売りによる損益:132,400円
    (騰落率:98.07%、倍率:1.98倍)
  • 2017/03/30 ユーザーローカル
    初値売りによる損益:956,000円
    (騰落率:325.17%、倍率:4.25倍)

「クラウド」がついたIPOの上場結果。

  • 2017/12/18 ナレッジスイート
    初値売りによる損益:301,000円
    (騰落率:150.50%、倍率:2.51倍)
  • 2017/06/21 エコモット
    初値売りによる損益:146,500円
    (騰落率:53.66%、倍率:1.54倍)
  • 2016/09/27 チェンジ
    初値売りによる損益:179,900円
    (騰落率:149.92%、倍率:2.50倍)
  • 2016/04/19 グローバルウェイ
    初値売りによる損益:1,104,000円
    (騰落率:372.97%、倍率:4.73倍)
  • 2013/12/09 ホットリンク
    初値売りによる損益:447,000円
    (騰落率:165.56%、倍率:2.66倍)

Sansanと市場と業種が同じIPOの上場結果。

「市場:東証マザーズ」かつ「業種:情報・通信業」のIPO結果です。

  • 2019/05/30 バルテス
    初値売りによる損益:116,000円
    (騰落率:175.76%、倍率:2.76倍)
  • 2019/04/25 トビラシステムズ
    初値売りによる損益:302,000円
    (騰落率:125.83%、倍率:2.26倍)
  • 2019/04/08 ヴィッツ
    初値売りによる損益:345,000円
    (騰落率:130.19%、倍率:2.30倍)
  • 2019/04/03 東名
    初値売りによる損益:91,500円
    (騰落率:27.81%、倍率:1.28倍)
  • 2019/03/29 Welby
    初値売りによる損益:1,283,000円
    (騰落率:246.73%、倍率:3.47倍)

IPOのポイント

2018年12月に日本経済新聞社が、上場していない企業の企業価値ランキング上位10社を発表しました。

その中で、6番目に選出された企業がSansanです。

投資家の注目も高く、数年前から上場が期待されていました。

投資家が気になっていたのが業績ですが、その業績が目論見書に掲載されています。

売上高の推移 業績などの推移

最初にみた印象は「ガーン…」でした(笑)

売上高がこんなに伸びているのに、何故 経常損失が大きくなっているのか?

経常損失の理由は、人材採用や広告宣伝活動に積極投資を行っているためです。

売上が悪いわけではなく、かけているコスト(先行投資)が大きいんです。

目論見書をみると、CMと思われる広告宣伝費の金額が非常に大きいことが分かります。

期間 2017年
5月期末
2018年
5月期末
連結経常損失 7憶8005万円 30億7701万円
広告宣伝費 15憶7348万円 44億7827万円

また、2018年5月期のSansan事業では14億円の利益を計上しているものの、Eight事業において29億円の損失を計上しています。

Eight事業は、初のテレビコマーシャルの放映を含む広告キャンペーンを展開した(先行投資)ことで損失が大きいですが、前期と比較して会員数は45万人増加し、合計で214万人となっています。

ユーザー数が増えたあとの、Eight事業の収益化も今後の課題になりそうです。

知名度・将来性が高く、直近の経常利益が赤字だったIPOとしては、2018年5月に上場したラクスルや、2017年9月に上場したマネーフォワードを思い出します。

参考までに

評価は下記を考慮して、公募割れのリスクがややある「C」に設定しました。

  • 投資家の注目度が高い。
  • 売上高、ユーザー数の推移は順調。
  • 経常利益は赤字だが理由は広告宣伝費。
  • 市場からの吸収金額が351億円と非常に大きい。吸収金額による実績
  • 売出しが多い。
  • 値がさ株(株価が高い株)で買いづらい。

5.30 追記。
仮条件が想定より上振れ決定(4,000円 ~ 4,500円)に伴い、初値予想を4,300円 ~ 4,900円に修正。
予想利益は-20,000円~40,000円としました。

やはり機関投資家の評価は高いのかもしれません。
業績の赤字はほぼ広告費ですので。

目論見書の想定仮条件は4,075円あたり。初値予想は3,800円 ~ 4,400円としました。
予想利益は-27,500円~32,500円で、公募割れのリスクがあるIPOになります。

ただ、個人的には「B」に限りなく近いと思っています。
IPO初心者のリスク回避のため、弱気の「C」に設定しました。

管理人は幹事証券のブックビルディングに参加して当選を狙います。

ワンポイント

主幹事証券は大手の野村證券

主幹事はIPOの一連の流れを取りしきる立場にあり、IPOの当選数(割当数)も主幹事が一番多いです。

また、野村證券はIPOの抽選時に抽選資金が必要ありません。
当選した後に購入資金を入金すればよいという、嬉しいシステムを採用している証券会社です。

参考までに、管理人は損失リスクをとって参加しました。ブログ
ただし、オススメは損失リスクもあるため、参加は見送ることです。

当選しました!

6.14 追記。
野村證券で繰上当選しました。ブログ

やや損失リスクはありますが、将来性期待の買いを信じて購入です。

上場後の補足

6.19追記。
初値売りはせず、様子を見て上場日に売却しました。ブログ

落選してもポイントが貯まるSBI証券、抽選資金が不要のライブスター証券松井証券と、現金6千円+5千円のキャッシュバックがもらえる庶民のIPO限定の口座開設タイアップ企画を行っています。
その他、各証券会社でお得な口座開設キャンペーンを行っています。


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