Terra Drone(テラドローン)(278A):IPO上場情報と初値予想
Terra Drone(テラドローン)は、測量・点検・農業等におけるドローンを含むハード・ソフトの開発及びサービスの提供、安全かつ効率的なドローンや空飛ぶクルマの運航を管理するためのシステム(UTM)の開発・提供 を行っている企業です。グループは同社と連結子会社8社、持分法適用会社1社で構成。
測量事業
建設コンサルタントや測量会社等に対して、自社開発製品であるTerra Lidarシリーズの販売、ドローンを使用した高精度の3次元計測から図面作成、BIM/CIMによる3次元モデル作成、画像処理まで一気通貫で提供しており、i-Constructionにも対応したサービスを提供。
点検事業
超音波で板厚検査が可能なTerra UTドローンと、ドローンで取得したデータをクラウド上で管理するプラットフォームを用いて、石油化学プラントのガスタンクやFPSO等の定期点検を行っています。
石油化学プラントを始めとする各種施設での点検に関わる作業員の不足や、高所作業に伴う危険への懸念から、ドローンによる板厚検査のニーズが高まりを見せています。
設立は2016年2月
同社の従業員数は110名、平均年齢は32.6歳、平均勤続年数は1.7年、平均年間給与は483万円。連結の従業員数は624名(2024年8月末)
Terra DroneのIPOの内容や事業内容は日本取引所グループに掲載されています。
本ページで掲載している画像は、Terra Droneの目論見書から引用しています。
庶民のIPOは、初心者でもIPOに参加しやすいよう要約し、評価や初値予想を掲載。はじめての人へ
Terra Drone(テラドローン)の上場日
上場日 | 2024/11/29(金) | 証券コード | 278A |
---|---|---|---|
市場 | 東証グロース | 業種 | 精密機器 |
Webサイト | Webサイト | 単元株 | 100株 |
Yahoo!ファイナンス | Terra Drone(テラドローン)(278A) | ||
時価総額 | 219億円(想定価格で計算) |
Terra Drone(テラドローン)のブックビルディング内容
ブックビルディング期間中に、幹事証券からIPOに申し込みましょう。
ブックビルディング期間 |
2024/11/14 (木) ~ 11/20 (水) |
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仮条件 | 11/13 (水)に決定 | ||
当選口数 | 16,052口 | ||
発行済株式数 | 9,319,700株 | オファリングレシオ | 17.2% |
公募株数 | 1,155,000株 | 売出株数 | 240,900株 |
吸収金額 | 37.7億円あたり | O.A分 | 209,300株 |
仮条件決定日 | 11/13 (水) | 公開価格決定日 | 11/21 (木) |
購入期間 | 11/22 (金) ~ 11/27 (水) | ||
備考 |
公募・売出株の一部は、海外市場で販売される予定。 |
※ 吸収金額は公募株、売出株、OA株を含む。
※ 申込・購入期間は各証券会社で異なります。
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ブックビルディングの開始時にメールが届く。
Terra Drone(テラドローン)の初値予想と予想利益
Terra Drone(テラドローン)の初値予想と予想利益です。予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
想定価格と初値予想
想定価格 | 2,350円あたり ※抽選資金:23.5万円あたり |
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初値予想 | 2,230円 ~ 2,460円 (0.9倍~1.0倍) |
予想利益 | -1.2万円~1.1万円 |
初値予想アンケート
Terra Drone(テラドローン)(278A)の初値予想アンケートに、ご協力をお願いします。
目論見書の想定価格(2,350円)を基準価格としています。
有効回答:183票 投票期限:2024/11/28 (木) 23:59までTerra Drone(テラドローン)の主幹事と幹事証券
Terra Drone(テラドローン)のIPOを取り扱っている証券会社です。
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Terra Drone(テラドローン)の決算情報
単独 財務情報 (単位/千円)
決算期 | 2024年1月 | 2023年1月 | 2022年1月 |
---|---|---|---|
売上高 | 1,807,254 | 1,596,890 | 1,415,364 |
営業利益 | 61,381 | 177,748 | ― |
営業利益率 | 3.4% | 11.13% | ― |
経常利益 | 192,700 | 285,646 | -492,469 |
当期利益 | -555,578 | 158,425 | -591,538 |
純資産 | 5,469,000 | 5,566,129 | 849,661 |
配当金※ | ― | ― | ― |
EPS※ | -73.16 | 21.15 | -9,682.62 |
BPS※ | -84.10 | 4.28 | -2,197.15 |
前期比(営業利益) | -65.5% | ― | ― |
前期比(売上高) | 13.2% | 12.8% | ― |
連結 財務情報 (単位/千円)
決算期 | 2024年1月 | 2023年1月 |
---|---|---|
売上高 | 2,963,323 | 1,949,350 |
営業利益 | -243,072 | 90,295 |
営業利益率 | -8.2% | 4.63% |
経常利益 | -111,024 | -855,397 |
当期利益 | -353,868 | -1,111,632 |
純資産 | 5,045,016 | 4,516,362 |
EPS※ | -46.60 | -148.42 |
BPS※ | -233.76 | -167.81 |
前期比(営業利益) | -369.2% | ― |
前期比(売上高) | 52% | ― |
Terra Drone(テラドローン)のPERとPBR
想定価格(2,350円)で算出したPERとPBRです。
決算月 | PER | PBR | EPS | BPS |
---|---|---|---|---|
2023年1月 (実績/連結) |
- | - | -148.42 | -167.81 |
2024年1月 (実績/連結) |
- | - | -46.60 | -233.76 |
Terra Drone(テラドローン)の配当金と配当利回り
想定価格(2,350円)と配当金で算出した配当利回りです。
決算月 | 1株あたり の配当金 |
配当利回り | 配当性向 |
---|---|---|---|
2024年1月 (実績) |
0円 | - | 0% |
上位株主とロックアップ情報
Terra Drone(テラドローン)の上位10名の株主構成、ロックアップの情報です。
株主名 | 株数 | 売出数 | ロック アップ |
---|---|---|---|
テラ株式会社 役員等により総株主の議決権の過半数が所有されている会社 |
3,845,200株
39.40%
|
- | 180日 |
德重 徹 代表取締役 |
1,866,700株
19.13%
(500,000)
|
21,000株 | 180日 |
Saudi Aramco Entrepreneurship Ventures Company Limited |
484,000株
4.96%
|
- | |
三井物産株式会社 |
351,400株
3.60%
|
- | 180日 |
SBI4&5投資事業有限責任組合 VC |
224,200株
2.30%
|
- | 180日 |
株式会社INPEX |
218,200株
2.24%
|
218,200株 | 全株売出 |
株式会社 海外交通・都市開発事業支援機構 |
194,500株
1.99%
(194,500)
|
- | |
株式会社ヒルストン |
177,600株
1.82%
|
- | 180日/ 1.5倍 |
関 鉄平 取締役 |
156,900株
1.61%
(127,200)
|
- | 180日 |
VLI-SAベンチャーファンド2号投資事業有限責任組合 VC |
153,000株
1.57%
|
- | 180日 |
- 180日のロックアップ期間は、2025年5月27日まで
直近の類似IPOの上場結果
Terra Drone(テラドローン)と同じホットワードのIPOの上場結果です。
「ダウンラウンド」のIPOの直近の結果です。
Terra Drone(テラドローン)と市場と業種が同じIPOの上場結果です。
「市場:グロースまたは東証マザーズ」かつ「業種:精密機器」の直近のIPO結果です。
- 2024/07/29 Liberaware
… 初値売り損益:14,400円
騰落率:46.45%、倍率:1.46倍 - 2016/12/16 シンシア
… 初値売り損益:-15,000円
騰落率:-7.14%、倍率:0.93倍 - 2014/03/26 CYBERDYNE
… 初値売り損益:481,000円
騰落率:130%、倍率:2.30倍
Terra Drone(テラドローン)のIPO分析
ドローンソリューション市場とUTM市場の市場規模予測図。
UTMとはドローンの運航を管理するプラットフォームで空域の混雑を解消(空の道づくり)
作業員の代わりとなるドローン点検などは伸びていくんだろうなぁと数年前に個人的に思っていましたが、過去3年間の実績値をみると全然伸びてませんね。「黎明期を抜け普及期へ」と目論見書にあるので、今後、予測値のように伸びていく市場なんでしょうか。
成長戦略をみると測量・点検事業の収益化フェーズはまだ先のよう。
上場により調達した手取金の使途のうち、9億円はM&Aに充当する予定。成長戦略にもあるように積極的に事業領域を拡大か。
(手取金はほかに子会社成長の為の投融資に8億円、国内UTMシステムやグループ管理システムに約7.8億円)
最近のIPOでは、赤字のグロース上場企業の初値は軒並み振るわず。
加えて、下記のドローン企業2社は連続赤字で上場後の株価は冴えません。
- 2018年12月上場:ACSL(旧:自律制御システム研究所)(6232)
公開価格 3,400円、初値2,830円(騰落率 -16.7%)
10/25の終値 758円(公開価格からの騰落率は-77.7%) - 2023年12月上場:ブルーイノベーション(5597)
公開価格 1,584円、初値2,023円(騰落率 +27.7%)
10/25の終値 708円(公開価格からの騰落率は-55.3%)
前回調達時(404.8億円)より時価総額が低いダウンラウンドとなっています。
想定価格で算出した時価総額は219億円で評価額は45.9%のダウン。
前期の単独・連結のEPS(1株あたり純利益)もBPS(1株あたり純資産)もマイナス。
こうなると…想定価格(2,350円)とは何か?が問われてきそう。
上位株主のSaudi Aramco Entrepreneurship Ventures Co., Ltd.は、サウジアラムコ社のVC。ロックアップによる売却制限はなし。
日本最大の石油・天然ガス開発企業であるINPEXも上位株主ですが、こちらは上場時に持ち株をすべて売出へ。
IPOとしては、需給の重さと赤字上場が目立ち、初値は弱くなりそう。想定価格も高いのでは。
ドローンを活用した事業は個人的には将来性があるとは思いますが、同業他社の株価の推移をみると、投資家の現在の期待値は低そうです。
参考までに
評価は下記を考慮して、公募割れのリスクがややある「C」に設定しました。
- 注目はされやすいドローン活用事業
- オファリングレシオが17.2%と低い(IPOデータ)
- グローバルオファリング(海外販売)あり。
- 業績が微妙(先行投資)
- 上場市場の東証グロース市場が軟調。特に赤字企業は厳しい株価に
- 市場からの吸収金額が37.7億円とやや大きい(IPOデータ)
- 同業他社の上場後の決算&株価推移がよろしくない
- 新株予約権に係る潜在株式数は1,594,100株で、発行済株式総数の16.3%に相当
- 配当実績なし
- M&Aの活用
- サウジアラムコのVCにロックアップなし
目論見書の想定価格は2,350円。初値予想は2,230円 ~ 2,460円としました。
予想利益は-1.2万円~1.1万円で、市況によっては公募割れのリスクがあるIPOになります。
カブスルは相場の動向をみて、ブックビルディングに参加するか決めようと思います。
ブックビルディングの参加スタンスは Twitterにて発信しています。
庶民のIPO限定のタイアップ企画を行っていますので、口座開設がまだの方は お得なこの機会に是非どうぞ(  ̄∇ ̄)