Hmcomm(エイチエムコム)(265A):IPO上場情報と初値予想
Hmcomm(エイチエムコム)は、「音」に着目したAIの研究・開発を行い、音声認識処理、異音検知・自然言語解析処理を用いたプロダクトの提供等を行っている企業です。
研究開発から製品提供まで、自社内で完結することを目的に、研究開発人材を採用し、またこの独自の研究開発型ビジネスプロセスを実践しているのが特徴。
AIプロダクト事業(2023年度売上高比率:69.5%)とAIソリューション事業(同:30.5%)を展開。
主力サービスは「Voice Contact」で売上高の3割を占めています。
同社が提供するプロダクトは下記の通り。
プロダクトを活用した具体的な取組み事例は下記の通り。
設立は2012年7月
従業員数は37名、平均年齢は39.3歳、平均勤続年数は3.7年、平均年間給与は773.5万円(2024年8月末)
HmcommのIPOの内容や事業内容は日本取引所グループに掲載されています。
本ページで掲載している画像は、Hmcommの目論見書から引用しています。
庶民のIPOは、初心者でもIPOに参加しやすいよう要約し、評価や初値予想を掲載。はじめての人へ
Hmcomm(エイチエムコム)の上場日
上場日 | 2024/10/28(月) | 証券コード | 265A |
---|---|---|---|
市場 | 東証グロース | 業種 | 情報・通信業 |
Webサイト | Webサイト | 単元株 | 100株 |
Yahoo!ファイナンス | Hmcomm(エイチエムコム)(265A) | ||
時価総額 | 33.6億円(公開価格で計算) 44.6億円(初値で計算) |
Hmcomm(エイチエムコム)のブックビルディング内容
ブックビルディング期間中に、幹事証券からIPOに申し込みましょう。
ブックビルディング期間 |
2024/10/10 (木) ~ 10/17 (木) |
||
---|---|---|---|
仮条件 | 800円~850円 (抽選資金:8万円 ~ 8.5万円) | ||
当選口数 | 10,474口 | ||
発行済株式数 | 3,956,800株 | オファリングレシオ | 26.4% |
公募株数 | 198,800株 | 売出株数 | 712,000株 |
吸収金額 | 8.9億円 | O.A分 | 136,600株 |
仮条件決定日 | 10/9 (水) | 公開価格決定日 | 10/18 (金) |
購入期間 | 10/21 (月) ~ 10/24 (木) |
※ 吸収金額は公募株、売出株、OA株を含む。
※ 申込・購入期間は各証券会社で異なります。
- IPO管理帳 / IPO管理帳ログイン版
IPOの申込み、当選管理がカンタンに。 - IPOのメール通知システム
ブックビルディングの開始時にメールが届く。
Hmcomm(エイチエムコム)の公開価格と初値
仮条件 | 800円~850円 | ||
---|---|---|---|
公開価格 | 850円 | 初値 | 1,128円 |
騰落率 | 32.71% | 倍率 | 1.33倍 |
初値売り損益 | 27,800円(1,128円 - 850円)× 100株 |
※予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
Hmcomm(エイチエムコム)の初値予想と予想利益
Hmcomm(エイチエムコム)の初値予想と予想利益です。予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
仮条件と初値予想
仮条件 | 800円 ~ 850円 ※抽選資金:8万円 ~ 8.5万円 |
---|---|
初値予想 |
890円 ~ 1,020円※10/9 修正
(1.0倍~1.2倍) |
予想利益 | 4,000円~1.7万円 |
想定価格と初値予想
想定価格 | 850円あたり ※抽選資金:8.5万円あたり |
---|---|
初値予想 | 940円 ~ 1,110円 (1.1倍~1.3倍) |
予想利益 | 9,000円~2.6万円 |
初値予想アンケート
Hmcomm(エイチエムコム)(265A)の初値予想アンケートに、ご協力をお願いします。
公開価格(850円)を基準価格に修正しています。
有効回答:361票 投票期限:2024/10/27 (日) 23:59までHmcomm(エイチエムコム)の主幹事と幹事証券
Hmcomm(エイチエムコム)のIPOを取り扱っている証券会社です。
Hmcomm(エイチエムコム)の割当数とネット抽選の当選数
目論見書で公表されている証券会社の割当数と、ネット抽選分の当選数(個人配分)の予想です。
割当数にネット抽選分のパーセンテージをかけた単純な計算ですので、参考程度にお願いします。
証券会社 | 割当率 | 割当数 | ネット 抽選分 |
---|---|---|---|
主幹事 SMBC日興証券 |
100.00% | 1,047,400株 | 1,047口 |
現金8,000円+2,000ポイントがもらえる口座開設タイアップ企画を行っています。
抽選資金が不要の岡三オンラインと松井証券。委託幹事で穴場のauカブコム証券。ポイントが貯まるSBI証券
Hmcomm(エイチエムコム)の決算情報
単独 財務情報 (単位/千円)
決算期 | 2023年12月 | 2022年12月 | 2021年12月 |
---|---|---|---|
売上高 | 801,196 | 727,175 | 560,648 |
営業利益 | 83,475 | 88,227 | ― |
営業利益率 | 10.42% | 12.13% | ― |
経常利益 | 87,098 | 145,784 | 74,226 |
当期利益 | 69,738 | 170,423 | 72,217 |
純資産 | 1,368,569 | 1,298,831 | 1,129,195 |
配当金※ | ― | ― | ― |
EPS※ | ― | 42.06 | ― |
BPS※ | -145.57 | -180.90 | -510,734.42 |
前期比(営業利益) | -5.4% | ― | ― |
前期比(売上高) | 10.2% | 29.7% | ― |
Hmcomm(エイチエムコム)のPERとPBR
公開価格(850円)で算出したPERとPBRです。
決算月 | PER | PBR | EPS | BPS |
---|---|---|---|---|
2022年12月 (実績) |
20.21倍 | - | 42.06 | -180.90 |
2023年12月 (実績) |
- | - | - | -145.57 |
Hmcomm(エイチエムコム)の配当金と配当利回り
公開価格(850円)と配当金で算出した配当利回りです。
決算月 | 1株あたり の配当金 |
配当利回り | 配当性向 |
---|---|---|---|
2023年12月 (実績) |
0円 | - | - |
上位株主とロックアップ情報
Hmcomm(エイチエムコム)の上位10名の株主構成、ロックアップの情報です。
株主名 | 株数 | 売出数 | ロック アップ |
---|---|---|---|
三本 幸司 代表取締役 |
1,280,000株
31.22%
(40,000)
|
20,500株 | 180日 |
伊藤 かおる 取締役 |
640,000株
15.61%
(40,000)
|
20,500株 | 180日 |
三菱UFJキャピタル5号投資事業有限責任組合 VC |
406,000株
9.90%
|
209,000株 | 90日/ 1.5倍 |
DBJキャピタル投資事業有限責任組合 VC |
226,000株
5.51%
|
- | 90日/ 1.5倍 |
ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社 |
204,000株
4.98%
|
204,000株 | |
三本 智美 代表取締役の配偶者 |
160,000株
3.90%
|
- | 180日 |
ウィルグループHRTech投資事業有限責任組合 VC |
128,000株
3.12%
|
- | 90日/ 1.5倍 |
橋本 弥央 従業員 |
120,000株
2.93%
(20,000)
|
- | 180日 |
株式会社FRACORA |
106,000株
2.59%
|
106,000株 | |
株式会社JR西日本イノベーションズ |
100,000株
2.44%
|
102,000株 |
- 公開価格は850円。ロックアップ解除となる株価(1.5倍)は、1,275円
- 90日のロックアップ期間は、2025年1月25日まで
- 180日のロックアップ期間は、2025年4月25日まで
直近の類似IPOの上場結果
Hmcomm(エイチエムコム)と同じホットワードのIPOの上場結果です。
「ダウンラウンド」のIPOの直近の結果です。
Hmcomm(エイチエムコム)と市場と業種が同じIPOの上場結果です。
「市場:グロース」かつ「業種:情報・通信業」の直近のIPO結果です。
- 2024/10/11 オルツ
… 初値売り損益:3,000円
騰落率:5.56%、倍率:1.06倍 - 2024/09/26 キッズスター
… 初値売り損益:-35,000円
騰落率:-13.67%、倍率:0.86倍 - 2024/09/26 グロースエクスパートナーズ
… 初値売り損益:31,100円
騰落率:20.33%、倍率:1.20倍 - 2024/09/25 ROXX
… 初値売り損益:-16,900円
騰落率:-8.01%、倍率:0.92倍 - 2024/08/21 オプロ
… 初値売り損益:37,300円
騰落率:28.69%、倍率:1.29倍
Hmcomm(エイチエムコム)のIPO分析
創業からAIに関する研究開発を行っており、近年の生成AIの活用にも可能性があると考えており、生成AIの社会実装に関する知見の共有、ビジネスユースケースの開発、および産学連携による共創の場への参加を目指し一般社団法人Generative AI Japanへの加入等も実施しています。
IPOらしい事業内容で人気化しそうな面あり。2021年12月期から通期黒字化。
業績面をみると、売上高の伸びが低いのと経常利益が縮小気味なところが気になります。
赤字上場のグロース株の初値が冴えないので、黒字化しているだけまだ良い気がしますが、この点が投資家さんにどう映るのか。
2023年12月期の売上高割合 41.4%を占める株式会社FRACORA(旧株式会社協和)との取引が2024年12月期以降に終了するとありました。今期の売上高の伸びが低い原因はこちらでした。
IPOとしては、AIというテーマ性と需給面の軽さがプラス材料です。
一方で今後の業績面では不安な点があり、割安とはいえないこの価格が投資家に受け入れられるのかは不安なところ。
評価の判断が難しいIPO。気持ち的には業績面の不安の方が大きいんですが、上位株主のVCも全株売出をしていません。将来性を感じているのか?それとも、約7割のダウンラウンドとなるこの価格に納得いかず売らないのか?
これまでのIPOを見てきた経験でいうと、初値は業績面よりも需給やテーマ性などで決まる場合が多く、初値はプラスになると予想しています。中長期の株価推移は業績や将来性で決まりますので、売却方針は短期が良さそう。
参考までに
評価は下記を考慮して、中立の「B」に設定しました。
- IPOで非常に人気のある「AI活用」事業(データ)
- 需給が絞られており初値が上昇しやすい
- 市場からの吸収金額が8.9億円と小さい(IPOデータ)
- 業績が微妙(売上の4割を占めていた取引先が外れる)
- 配当実績なし
- 売出比率が78.2%と高い
- 東京メトロのIPOが10月23日にあり(注目度が低くなる)
- 仮条件の上限価格と2022年12月期実績によるPERは20.2倍(PERとPBR)
- 上場前の資金調達の評価額より、低い評価額(時価総額)でIPOを行うダウンラウンドのIPO
- ベンチャーキャピタルも多く出資しているが、上場時の売出しが少ない。(ロックアップ解除後の売り圧力には注意)
(上昇を見込んでいる?または価格が低く売出しに応じていない)
10.9追記。仮条件が800円 ~ 850円に決定(想定価格の850円が上限でやや弱気)
初値予想を890円 ~ 1,020円に下方修正。予想利益は4,000円~1.7万円です。
目論見書の想定仮条件は850円。初値予想は940円 ~ 1,110円としました。
予想利益は9,000円~2.6万円です。
カブスルは幹事証券にてIPOに参加しますが、当選しても初値売りします。
幹事証券はSMBC日興証券のみ。
昔、一社だけのパターンを他に見たような気がしますがどこか忘れました。(記憶違いの可能性も)
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庶民のIPO限定のタイアップ企画を行っていますので、口座開設がまだの方は お得なこの機会に是非どうぞ(  ̄∇ ̄)