MFS(196A):IPO上場情報
MFSは、オンライン住宅ローンサービス「モゲチェック」の開発・提供、不動産投資の総合プラットフォーム「INVASE(インベース)」の開発・提供を行っている企業です。グループは同社と連結子会社1社で構成。
モゲチェック事業
不動産テックを活用したオンライン住宅ローン比較サービス。
テクノロジーとデータ分析を活かして「住宅ローン借り入れ可能額の判定」「金融機関ごとの融資承認確率の推定」「ユーザーにとってベストな条件の住宅ローン商品の提案」などを行っています。
住宅ローンの借入または借換を検討するユーザーに対して、独自のシステムを用いて顧客情報および各銀行の審査ロジックを分析した上で、サービスをお申込みされたユーザーの借入/借換可能額、融資承認確率を算出し、年齢、地域、自己資金、団体信用保険に対する顧客ニーズ等に基づき、住宅ローンを当該ユーザーに提示。
モゲチェックは貸金業に基づいたオンラインにおける提案サービスを提供しており、他の住宅ローン比較サイトのような広告業とは成り立ちが異なります。
INVASE事業
投資用物件購入予定者及び投資用物件保有者に対する不動産投資用ローンの媒介、投資用物件購入予定者に対する投資用不動産物件の紹介、不動産会社に対する投資用物件購入予定者の紹介等。
顧客の情報および銀行の不動産投資用ローンに係る審査ロジックを分析の上、不動産投資用ローンの借入可能額を提示。
設立は2009年7月
同社の従業員数は44名、平均年齢は38.8歳、平均勤続年数は3.1年、平均年間給与は687.3万円。連結の従業員数は60名(2024年4月末)
MFSのIPOの内容や事業内容は日本取引所グループに掲載されています。
本ページで掲載している画像は、MFSの目論見書から引用しています。
庶民のIPOは、初心者でもIPOに参加しやすいよう要約し、評価や初値予想を掲載。はじめての人へ
MFSの上場日
上場日 | 2024/6/21(金) | 証券コード | 196A |
---|---|---|---|
市場 | 東証グロース | 業種 | その他金融業 |
Webサイト | Webサイト | 単元株 | 100株 |
Yahoo!ファイナンス | MFS(196A) | ||
時価総額 | 36.3億円(公開価格で計算) 33.4億円(初値で計算) |
MFSのブックビルディング内容
ブックビルディング期間中に、幹事証券からIPOに申し込みましょう。
ブックビルディング期間 |
2024/6/6 (木) ~ 6/12 (水) |
||
---|---|---|---|
仮条件 | 370円~400円 (抽選資金:3.7万円 ~ 4万円) | ||
当選口数 | 49,728口 | ||
発行済株式数 | 9,072,600株 | オファリングレシオ | 54.8% |
公募株数 | 2,700,000株 | 売出株数 | 1,624,200株 |
吸収金額 | 19.8億円 | O.A分 | 648,600株 |
仮条件決定日 | 6/5 (水) | 公開価格決定日 | 6/13 (木) |
購入期間 | 6/14 (金) ~ 6/19 (水) | ||
備考 |
【6.13追記】公募は、国内1,775,800株、海外924,200株(海外販売の割合 34.2%)。売出は、国内1,068,300株、海外555,900株(海外販売の割合 34.2%)。 |
※ 吸収金額は公募株、売出株、OA株を含む。
※ 申込・購入期間は各証券会社で異なります。
- IPO管理帳 / IPO管理帳ログイン版
IPOの申込み、当選管理がカンタンに。 - IPOのメール通知システム
ブックビルディングの開始時にメールが届く。
MFSの公開価格と初値
仮条件 | 370円~400円 | ||
---|---|---|---|
公開価格 | 400円 | 初値 | 368円 |
騰落率 | -8.00% | 倍率 | 0.92倍 |
初値売り損益 | -3,200円(368円 - 400円)× 100株 |
※予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
公募割れ時の株価下落の目安となる引受価額は、368.00円でした。
MFSの初値予想と予想利益
MFSの初値予想と予想利益です。予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
仮条件と初値予想
仮条件 | 370円 ~ 400円 ※抽選資金:3.7万円 ~ 4万円 |
---|---|
初値予想 |
390円 ~ 520円
(1.0倍~1.3倍) |
予想利益 | -1,000円~1.2万円 |
想定価格と初値予想
想定価格 | 400円あたり ※抽選資金:4万円あたり |
---|---|
初値予想 | 390円 ~ 520円 (1.0倍~1.3倍) |
予想利益 | -1,000円~1.2万円 |
初値予想アンケート
MFS(196A)の初値予想アンケートに、ご協力をお願いします。
公開価格(400円)を基準価格に修正しています。
有効回答:360票 投票期限:2024/6/20 (木) 23:59までMFSの主幹事と幹事証券
MFSのIPOを取り扱っている証券会社です。
MFSの割当数とネット抽選の当選数
目論見書で公表されている証券会社の割当数と、ネット抽選分の当選数(個人配分)の予想です。
割当数にネット抽選分のパーセンテージをかけた単純な計算ですので、参考程度にお願いします。
証券会社 | 割当率 | 割当数 | ネット 抽選分 |
---|---|---|---|
主幹事 SMBC日興証券 |
72.85% | 3,622,800株 | 3,622口※ |
主幹事 みずほ証券 |
21.72% | 1,080,000株 | 1,080口※ |
主幹事 マネックス証券 |
1.63% | 81,000株 | 810口※ |
野村證券 | 1.36% | 67,500株 | 67口※ |
SBI証券 | 1.09% | 54,000株 | 324口※ |
東海東京証券 | 0.54% | 27,000株 | 27口※ |
楽天証券 | 0.27% | 13,500株 | 135口※ |
松井証券 | 0.27% | 13,500株 | 94口※ |
中銀証券 | 0.27% | 13,500株 | 0口※ |
※海外売出し1,480,100株分が含まれているので、実際のネット抽選分は数値より低いです。
楽天証券の抽選倍率は、390倍でした。
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抽選資金が不要の岡三オンラインと松井証券。委託幹事で穴場のauカブコム証券。ポイントが貯まるSBI証券
MFSの決算情報
単独 財務情報 (単位/千円)
決算期 | 2023年6月 | 2022年6月 | 2021年6月 |
---|---|---|---|
売上高 | 1,369,737 | 712,363 | 504,591 |
営業利益 | -44,443 | -483,989 | ― |
営業利益率 | -3.24% | -67.94% | ― |
経常利益 | -36,571 | -485,551 | -230,315 |
当期利益 | -38,864 | -526,253 | -231,265 |
純資産 | 1,328,929 | 498,195 | 1,024,449 |
配当金※ | ― | ― | ― |
EPS※ | -6.42 | -98.12 | -10,177.04 |
BPS※ | -821.21 | -801.78 | -107,730.33 |
前期比(営業利益) | -90.8% | ― | ― |
前期比(売上高) | 92.3% | 41.2% | ― |
連結 財務情報 (単位/千円)
決算期 | 2023年6月 | 2022年6月 |
---|---|---|
売上高 | 1,607,947 | 843,689 |
営業利益 | -139,543 | -547,285 |
営業利益率 | -8.68% | -64.87% |
経常利益 | -147,111 | -552,070 |
当期利益 | -149,694 | -555,521 |
純資産 | 1,188,830 | 468,927 |
EPS※ | -24.72 | -103.58 |
BPS※ | -891.26 | -816.41 |
前期比(営業利益) | -74.5% | ― |
前期比(売上高) | 90.6% | ― |
MFSのPERとPBR
公開価格(400円)で算出したPERとPBRです。
決算月 | PER | PBR | EPS | BPS |
---|---|---|---|---|
2022年6月 (実績/連結) |
- | - | -103.58 | -816.41 |
2023年6月 (実績/連結) |
- | - | -24.72 | -891.26 |
MFSの配当金と配当利回り
公開価格(400円)と配当金で算出した配当利回りです。
決算月 | 1株あたり の配当金 |
配当利回り | 配当性向 |
---|---|---|---|
2023年6月 (実績) |
0円 | - | - |
上位株主とロックアップ情報
MFSの上位10名の株主構成、ロックアップの情報です。
株主名 | 株数 | 売出数 | ロック アップ |
---|---|---|---|
中山田 明 代表取締役社長 |
1,614,200株
23.05%
|
63,700株 | 180日 |
JICベンチャー・グロース・ファンド1号投資事業有限責任組合 VC |
812,400株
11.60%
|
- | 180日/ 1.5倍 |
塩澤 崇 取締役 |
600,000株
8.57%
|
63,700株 | 180日 |
テクノロジーベンチャーズ5号投資事業有限責任組合 VC |
464,000株
6.62%
|
- | 180日/ 1.5倍 |
グロービス5号ファンド投資事業有限責任組合 VC |
456,800株
6.52%
|
137,000株 | 180日/ 1.5倍 |
BIG1号投資事業有限責任組合 VC |
306,000株
4.37%
|
306,000株 | (全株売出) |
YJ2号投資事業組合 VC |
284,000株
4.05%
|
284,000株 | (全株売出) |
Globis Fund V, L.P. 投資ファンド |
192,500株
2.78%
|
58,400株 | 180日/ 1.5倍 |
ジー・エス・グロース・インベストメント合同会社 |
190,000株
2.71%
|
190,000株 | (全株売出) |
マネックスベンチャーズ株式会社 CVC |
150,000株
2.14%
|
150,000株 | (全株売出) |
- 公開価格は400円。ロックアップ解除となる株価(1.5倍)は、600円
- 180日のロックアップ期間は、2024年12月17日まで
直近の類似IPOの上場結果
MFSと同じホットワードのIPOの上場結果です。
「ダウンラウンド」のIPOの直近の結果です。
- 2024/06/19 ライスカレー…
初値売り損益:14,000円
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初値売り損益:43,100円
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初値売り損益:43,700円
(騰落率:95.83%、倍率:1.96倍) - 2024/03/26 ハッチ・ワーク…
初値売り損益:65,500円
(騰落率:30.32%、倍率:1.30倍)
MFSと市場と業種が同じIPOの上場結果です。
「市場:グロースまたは東証マザーズ」かつ「業種:その他金融業」の直近のIPO結果です。
- 2022/06/23 ジャパンワランティサポート
… 初値売り損益:-16,000円
騰落率:-9.76%、倍率:0.90倍 - 2021/06/23 アイ・パートナーズフィナンシャル
… 初値売り損益:676,000円
騰落率:216.67%、倍率:3.17倍 - 2018/03/30 日本リビング保証
… 初値売り損益:334,000円
騰落率:189.77%、倍率:2.90倍 - 2016/12/07 イントラスト
… 初値売り損益:22,400円
騰落率:35.56%、倍率:1.36倍 - 2016/06/22 ジェイリース
… 初値売り損益:107,000円
騰落率:34.52%、倍率:1.35倍
MFSのIPO分析
オンライン住宅ローンサービスのモゲチェックはユーザーは無料で利用可。
MFSは、ユーザーの住宅ローン審査申込に際して審査申込先銀行と契約している広告代理店より広告宣伝費を受領。
投資用不動産の仲介を行っているINVASE事業も会員数が順調に伸びています。
紹介1件あたりに対して紹介先不動産会社より手数料を受領。
売上高の62%がモゲチェック事業、INVASE事業が38%。
主な相手先はサイバーエージェントやバリューコマース。
売上高が伸びているものの赤字上場となる点は、現在の相場では資金が入りづらそう。
上場によりSEOが強くなれば販管費をもっと抑えられ、黒字化に期待できるのかも。まぁ、不確定要素ですけど。
株主であるVCのいくつかが上場時に全株売り出すので、個人的には見切りをつけているように思えなくもないのですが。
前回調達時より時価総額が低いダウンラウンドとなっています。評価額は37.6%のダウン。
2022年末からダウンラウンドのIPOが増えましたが、これまで初値の結果は悪くありません。
マネックス証券の主幹事は2021年上場のスローガン(9253)以来。 MFSはマネックスベンチャーズの投資先。
参考までに
評価は下記を考慮して、公募割れのリスクがややある「C」に設定しました。
- 売上高は右肩上がりで高成長。だけど経常損失が続く(決算情報)
- IPOで人気のあるIT関連企業
- 購入単価が低いIPOが好調(抽選資金による実績)
- グローバルオファリング(海外販売)あり。
- 成長をイメージしにくい事業内容
- 上場市場の東証グロース市場が軟調。特に赤字企業は厳しい株価に
- オファリングレシオが54.8%と高い(IPOデータ)
- 市場からの吸収金額が19.8億円とやや大きい(IPOデータ)
- 配当実績なし
- 6月はIPOが多く、選別される可能性あり
- ベンチャーキャピタルの保有株が多いが、上場時の全株売出しも目立つ。保有VCは公開価格の1.5倍でロックアップ解除(売り圧力)
- 上場によるSEO対策の順位UPで、業績への貢献期待
- 上場前の資金調達の評価額より、低い評価額(時価総額)でIPOを行うダウンラウンドのIPO
目論見書の想定仮条件は400円。初値予想は390円 ~ 520円としました。
予想利益は-1,000円~1.2万円で、市況によっては公募割れのリスクがあるIPOになります。
カブスルは幹事証券にてIPOに参加します。
ワンポイント
主幹事はSMBC日興証券、そして共同主幹事となっているマネックス証券です。
IPOの一連の流れを取りしきる立場にあり、IPOの当選数が一番多いです。
また、資金力に左右されない平等抽選を採用していますので当選確率は一緒です。
カブスルはこちらの2社だけでIPOに45回当選しています(全当選数の30.8%)
松井証券と共同主幹事のみずほ証券は、ブックビルディング時の抽選資金が不要です。
当選後に購入資金を入金すれば良いので気軽に参加できます。
特に松井証券はIPOの引受部門にチカラを入れており、幹事数が増えています(5割目標)
ブックビルディングの参加スタンスは Twitterにて発信しています。
庶民のIPO限定のタイアップ企画を行っていますので、口座開設がまだの方は お得なこの機会に是非どうぞ(  ̄∇ ̄)