NISAでIPOの税金をゼロにしよう

「NISA」は、株式投資や投資信託による売却益や配当金/分配金の利益が「非課税」になる制度です。

NISAとは

2024年以降、NISA制度の抜本的拡充・恒久化の方針が出されています。

新NISAの概要

NISA口座で購入した株式や投資信託の売却益、配当金による利益に対して、本来かかるべき税金(20.315%)が「非課税」となり発生しません。

NISA口座やつみたてNISAの口座は、1つの金融機関にしか口座開設できませんので、口座開設する証券会社は考えて開設しましょう。オススメの証券会社も掲載しています。(1年ごとに変更は可能)

NISA口座はIPOの利益も非課税に

NISA口座で購入し、売却した株式に税金は発生しません。

つまり、IPO株をNISA口座で購入し売却した場合、税金がゼロになります!

  • IPOの売却益が20万円の場合。
    • 通常口座:税金は40,630円。
    • NISA口座:税金はゼロ
  • IPOの売却益が100万円の場合。
    • 通常口座:税金は203,150円。
    • NISA口座:税金はゼロ

非課税になる利益額に上限金額はありません。

利益が大きくなりやすい、人気IPOの爆発力と非常に相性が良いです。

4コマ漫画:NISAとは?1コマ目 4コマ漫画:NISAとは?2コマ目 4コマ漫画:NISAとは?3コマ目 4コマ漫画:NISAとは?4コマ目

初値売りの利益額と、NISA口座の非課税額

2022年のIPOのうち、利益が大きかったIPOのトップ3です。

初値売りによる利益と、本来かかる税金です。
表を見て頂くとお分かりの通り、利益が大きくなると課税金額も大きくなります。

銘柄 初値売り
の利益
課税金額
20.315%
INFORICH(9338) 59.1万円 12万61円
ウェルプレイド・ライゼスト(9565) 50.3万円 10万2,184円
ANYCOLOR(5032) 32.8万円 6万6,633円

NISA口座で人気IPOに当選することで、どれだけ恩恵が得られたのかがお分かり頂けるかと思います。

逆にいえば本来より、20%も得らえる利益額が大きくなるということでもあります。

IPOで利益を得るには、NISA口座も開設しておきたいところです。

カブスルは6万円、妻は21万円分が非課税に!

カブスル一家もIPOにNISA口座で参加し、当選しています。

IPO 証券会社 利益 非課税となった金額
RPA HD(6572) SBI証券 107.1万円 21万7,573円
QDレーザー(6613) 7.3万円 1万4,829円
テンダ(4198) マネックス証券 32.5万円 6万6,023円

妻は人気IPOのRPAホールディングスに当選し、NISA口座で購入。

NISA口座でIPOを購入

初値売りによる利益額は107万1,000円

本来かかる税金分の21万7,573円が非課税(0円)となりました。

カブスルもSBI証券でRPA HDに300株当選しましたが、通常口座だったので税金が約65万円発生しました。

NISA口座のデメリットは損益通算できないこと

NISA口座で損失がでた場合、他の利益と損益通算ができません

これが、NISA口座の最大のデメリットになります。

損益通算とは、利益と損失を合算させることです。
確定申告は利益に対して行うので、損失と合算させることで節税対策になります。

  • 特定口座でA株で50万円の利益、B株で30万円の損失がでた場合
    • 損益は、50万円-30万円で利益は20万円に。
    • 20万円に対して税金が発生するので、収める税金は40,630円
  • 特定口座でA株で50万円の利益、NISA口座でB株で30万円の損失がでた場合
    • 損益は通算されず、利益は50万円
    • 50万円に対して税金が発生するので、収める税金は10万1,575円

こちらがNISA口座のデメリットですが、実際はIPOであまり関係ありません

というのも、IPOに応募する際またはIPOに当選して購入する際に、特定口座とNISA口座、どちらで購入するのかを選択できます。

  • 利益が見込めるIPOの場合
    NISA口座で購入
  • やや損失リスクがあるIPOの場合
    特定口座で購入

こうすることにより、NISAのデメリットは回避できます。

NISA口座におすすめの証券会社

IPOだけで考えた場合、IPOに当選しないとNISA口座の非課税の恩恵が受けられません

よって、IPOに当選しやすい証券会社がNISA口座におすすめの証券会社となります。

  • NISA口座は1つの金融機関にしか口座開設できません
  • 1年ごとに金融機関を変更することが可能です

マネックス証券は割当のほぼ100%が平等抽選

マネックス証券

マネックス証券は、IPOの割当(当選数)がほぼ100%抽選に回ってくる、カブスルイチオシの証券会社です。

平等抽選を採用していますので、当選確率は投資資金の大小に左右されません。

つまり、一般人でも運しだいで当選します。


カブスルはIPOに17回当選
利益額が200万円を超えた超人気IPOにも補欠当選から繰上げ当選しました。

  2022年
全91社
2021年
全125社
2020年
全93社
幹事数 60社
全体の66%
65社
全体の52%
50社
全体の54%

SMBC日興証券は平等抽選で幹事数が多い

SMBC日興証券

SMBC日興証券は、主幹事になる機会も多い証券会社です。

主幹事はIPOの割当(当選数)が多いので当選も期待できます。

ネット取引専用のダイレクトコースは平等抽選を採用していますので、当選確率は投資資金の大小に左右されません。つまり、一般人でも当選しやすいです。


カブスルはIPOに25回当選しています。

2019年よりダイレクトコースの落選者を対象に、再抽選されるステージ制が導入されました。
つまり、2回目の抽選チャンスが増えました。

  2022年
全91社
2021年
全125社
2020年
全93社
幹事数 47社
全体の52%
80社
全体の64%
52社
全体の56%

SBI証券は幹事数が全体の9割と最多

SBI証券

SBI証券は、IPOの幹事数が9割と多いのが特徴です。

また、IPOで人気のネット系企業の主幹事を務めることも多いです。

他社にない仕組みとして、抽選で落選するとIPOチャレンジポイントがもらえます。
こちらを貯めて使用すると上位利用者より必ず割当(当選)します。


カブスルはIPOに30回当選。ポイントで高額当選もしました。

現金2,000円がもらえる口座開設タイアップ企画を行っています。

  2022年
全91社
2021年
全125社
2020年
全93社
幹事数 89社
全体の98%
122社
全体の98%
85社
全体の91%

参考までにカブスルは平等抽選で幹事数が多いマネックス証券、妻は落選でポイントが貯まるSBI証券でNISA口座を開設しています。

楽天証券はNISA口座でIPOに申込めません。(2022.4.28時点)
通常の総合口座で申し込めます。

NISA口座の対応や口座開設日数の比較

証券会社の口座開設に関する比較です。

最短口座開設日数は、証券会社の口座開設が完了する日数です。
口座管理料とは、口座開設することによりかかる料金です。

2023.4.29調べ
証券会社 口座
管理料
最短口座
開設日数
NISA
口座
SMBC日興証券 無料 当日 対応
松井証券 当日 対応
野村證券 当日 対応
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 当日 対応
DMM.com証券 当日 非対応
マネックス証券 翌日 対応
SBI証券 翌日 対応
岡三オンライン 翌日 対応
auカブコム証券 翌日 対応
LINE証券 翌日 非対応
楽天証券 翌日 非対応
岩井コスモ証券 翌日 非対応
みずほ証券 3営業日 対応
GMOクリック証券 3営業日 対応
SBIネオトレード証券 1週間 対応
大和証券 年間1,650円
無料条件あり
翌日 対応

ネット証券は書類を取り寄せて口座開設するよりも、ネット上で入力や本人確認書類などをアップロードする方が早く口座開設できます。

お子さんがいらっしゃれば、ジュニアNISAの活用も

NISA口座には0歳~19歳まで利用できる「ジュニアNISA」もあります。

未成年口座からIPOに申込できる証券会社はいくつかありますが、その中でジュニアNISAに個人的におすすめな証券会社は、次の2社です。

証券会社 おすすめのポイント
マネックス証券
マネックス証券
  • カブスルの子供もジュニアNISAでIPOに参加!
  • IPOは投資資金に左右されない平等抽選
  • カブスルはIPOに17回の当選実績あり。
  • IPOの幹事数が多い。
SBI証券
SBI証券
  • カブスルの子供も特定口座でIPOに参加!
  • 1回の当選実績。(ポイントによる当選)
  • 抽選で落選しても当選チャンスに活かせるIPOチャレンジポイントが貯まる。
  • カブスルはIPOに30回の当選実績あり。
  • IPOの幹事数は非常に多く、主幹事も多い。

ジュニアNISA口座内で得た利益は非課税となりますので、積極的に利用しましょう。

ジュニアNISAの注意点です。

  • ひとつの金融機関しか選べません。
  • 設定された期間が過ぎる前に、払い出しすると課税対象となります。
    (18歳になったら、または制度が終わる2024年以降に払い出すと非課税)

楽天証券はジュニアNISA口座でIPOに申込めません。(2022.4.28時点)
通常の未成年口座から申し込めます。

詳しくは、株式サイトのカブスルでも説明しています。

親子間の資金の移動も贈与税の対象になる可能性あり

親子間といえども、投資目的で銀行の預金などを移動させると「贈与税」の対象になる可能性があります。(年間110万円が目安)

カブスルの場合、子供の投資資金は「贈与契約書」を作成し、年間100万円を上限に3回 贈与しました。
贈与以降、銀行口座間のお金の移動は一切ありません。

参考までに、税理士監修の外部記事とカブスルが利用した贈与契約書もリンクしておきます。

大きな金額を移動させるときなどは、贈与税にご注意下さい。

NISA口座のIPO申込に関してよくある質問

NISA口座でIPO株を取得した場合、税制上の優遇措置は適用されますか?

はい。NISA口座でIPO株を取得・売却し、売却益が発生した場合、税金が非課税となります。

NISA口座でIPOに申し込む際、資金はどのように用意すればよいですか?

NISA口座でIPOに申し込む際は、NISA口座に資金を入金し、その資金を使ってIPOに申し込むことができます。

各証券会社の取り扱い状況によりますが、多くの証券会社では総合口座へ入金している投資資金をNISA口座申込時に利用できます。

NISA口座でIPO株を取得した後、特定口座に移動させることはできますか?

NISA口座で取得したIPO株は、特定口座に直接移動させることはできません。

NISA口座で取得した株は、非課税期間中はそのままNISA口座に保管され、非課税の優遇措置が適用されます。非課税期間が終了した後、株を特定口座に移動させることができますが、移動時点で優遇措置が終了し、通常の税金が適用されることになります。


IPOに慣れてきたら、節税効果が高いNISA口座も開設しましょう。


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