スカイマーク(9204):IPO上場情報
スカイマークは、国内線輸送人員において国内第三位の航空会社。
長らく大手数社の寡占により運賃が高止まり状態にあった航空業界に競争原理を起こすべく設立。
保有・運用コストが比較的低廉な小型機(ボーイング737-800型機)のみの単一機材で運航。
整備士や部品が統一され、整備コストを抑制。
2015年に東証一部上場廃止。再上場へ。
設立は1996年11月。
従業員数は各部門の合計または平均で、2022年9月末で2,365名、平均年齢は37.1歳、平均勤続年数は8.8年、平均年間給与は544.7万円。
スカイマークのIPOの内容や事業内容は日本取引所グループに掲載されています。
本ページで掲載している画像は、スカイマークの目論見書から引用しています。
庶民のIPOは、初心者でもIPOに参加しやすいよう要約し、評価や初値予想を掲載。はじめての人へ
スカイマークの上場日
上場日 | 2022/12/14(水) | 証券コード | 9204 |
---|---|---|---|
市場 | 東証グロース | 業種 | 空運業 |
Webサイト | Webサイト | 単元株 | 100株 |
Yahoo!ファイナンス | スカイマーク(9204) | ||
時価総額 | 705.9億円(公開価格で計算) 767.4億円(初値で計算) |
スカイマークのブックビルディング内容
ブックビルディング期間中に、幹事証券からIPOに申し込みましょう。
ブックビルディング期間 |
2022/11/28 (月) ~ 12/2 (金) |
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仮条件 | 1,150円~1,170円 (抽選資金:11.5万円 ~ 11.7万円) | ||
当選口数 | 319,578口 | ||
発行済株式数 | 60,329,400株 | オファリングレシオ | 52.9% |
公募株数 | 13,043,400株 | 売出株数 | 14,746,000株 |
吸収金額 | 373.9億円 | O.A分 | 4,168,400株 |
仮条件決定日 | 11/28 (月) | 公開価格決定日 | 12/5 (月) |
購入期間 | 12/6 (火) ~ 12/9 (金) | ||
備考 |
【12.5追記】公募は、国内5,217,400株、海外7,826,000株(海外販売の割合 60.0%)。売出は、国内3,397,400株、海外11,348,600株(海外販売の割合 77.0%)。 |
※ 吸収金額は公募株、売出株、OA株を含む。
※ 申込・購入期間は各証券会社で異なります。
- IPO管理帳 / IPO管理帳ログイン版
IPOの申込み、当選管理がカンタンに。 - IPOのメール通知システム
ブックビルディングの開始時にメールが届く。
スカイマークの公開価格と初値
仮条件 | 1,150円~1,170円 | ||
---|---|---|---|
公開価格 | 1,170円 | 初値 | 1,272円 |
騰落率 | 8.72% | 倍率 | 1.09倍 |
初値売り損益 | 10,200円(1,272円 - 1,170円)× 100株 |
※予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
スカイマークの初値予想と予想利益
スカイマークの初値予想と予想利益です。予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
仮条件と初値予想
仮条件 |
1,150円 ~ 1,170円
※抽選資金:11.5万円 ~ 11.7万円
上限は1.7%上ブレ↑ |
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初値予想 |
1,110円 ~ 1,220円※11/28 修正
(0.9倍~1.0倍) |
予想利益 | -6,000円~5,000円 |
想定価格と初値予想
想定価格 | 1,150円あたり ※抽選資金:11.5万円あたり |
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初値予想 | 1,080円 ~ 1,190円 (0.9倍~1.0倍) |
予想利益 | -7,000円~4,000円 |
初値予想アンケート
スカイマーク(9204)の初値予想アンケートに、ご協力をお願いします。
公開価格(1,170円)を基準価格に修正しています。
有効回答:644票 投票期限:2022/12/13 (火) 23:59までスカイマークの主幹事と幹事証券
スカイマークのIPOを取り扱っている証券会社です。
スカイマークの割当数とネット抽選の当選数
目論見書で公表されている証券会社の割当数と、ネット抽選分の当選数(個人配分)の予想です。
割当数にネット抽選分のパーセンテージをかけた単純な計算ですので、参考程度にお願いします。
証券会社 | 割当率 | 割当数 | ネット 抽選分 |
---|---|---|---|
主幹事 大和証券 |
62.09% | 7,937,600株 | 7,937口 |
主幹事 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 |
29.49% | 3,769,200株 | 3,769口 |
主幹事 BofA証券 |
2.53% | 323,000株 | 0口 |
SMBC日興証券 | 1.00% | 128,100株 | 128口 |
みずほ証券 | 1.00% | 128,100株 | 128口 |
野村證券 | 1.00% | 128,100株 | 128口 |
マネックス証券 | 0.53% | 67,800株 | 678口 |
楽天証券 | 0.53% | 67,800株 | 678口 |
松井証券 | 0.53% | 67,800株 | 474口 |
SBI証券 | 0.53% | 67,800株 | 406口 |
岡三証券 | 0.18% | 22,600株 | 22口 |
東海東京証券 | 0.18% | 22,600株 | 22口 |
丸三証券 | 0.18% | 22,600株 | 0口 |
水戸証券 | 0.18% | 22,600株 | 0口 |
あかつき証券 | 0.06% | 7,500株 | 0口 |
大和コネクト証券のネット抽選分は、793口あたりが想定されます。(大和証券の約1%)
委託幹事である岡三オンラインとauカブコム証券は、委託数が公表されていません。
楽天証券の抽選倍率は、10倍でした。
現金8,000円+2,000ポイントがもらえる口座開設タイアップ企画を行っています。
抽選資金が不要の岡三オンラインと松井証券。委託幹事で穴場のauカブコム証券。ポイントが貯まるSBI証券
スカイマークの決算情報
単独 財務情報 (単位/百万円)
決算期 | 2022年3月 | 2021年3月 | 2020年3月 |
---|---|---|---|
売上高 | 47,147 | 34,064 | 90,360 |
経常利益 | -15,079 | -29,602 | 2,811 |
当期利益 | -6,729 | -16,342 | -1,265 |
純資産 | 9,299 | 10,424 | 21,640 |
配当金※ | ― | ― | ― |
EPS※ | -145.78 | -363.16 | -28.13 |
BPS※ | 196.67 | 231.65 | 480.91 |
前期比(売上高) | 38.4% | -62.3% | ― |
スカイマークのPERとPBR
公開価格(1,170円)で算出したPERとPBRです。
決算月 | PER | PBR | EPS | BPS |
---|---|---|---|---|
2021年3月 (実績) |
- | 5.05倍 | -363.16 | 231.65 |
2022年3月 (実績) |
- | 5.95倍 | -145.78 | 196.67 |
2023年3月 (予想) |
6.64倍 | - | 176.11 | - |
上位株主とロックアップ情報
スカイマークの上位10名の株主構成、ロックアップの情報です。
株主名 | 株数 | 売出数 | ロック アップ |
---|---|---|---|
インテグラル2号投資事業有限責任組合 VC |
20,300,700株
42.93%
|
6,652,200株 | 180日 |
UDSエアライン投資事業有限責任組合 VC |
15,793,524株
33.40%
|
7,358,300株 | 180日 |
ANAホールディングス株式会社 |
7,802,190株
16.50%
|
- | 180日 |
Integral Fund II(A)L.P. VC |
2,244,300株
7.75%
|
- | 180日 |
インテグラル2号SS投資事業有限責任組合 VC |
1,145,286株
2.42%
|
735,500株 |
- 180日のロックアップ期間は、2023年6月11日まで
直近の類似IPOの上場結果
スカイマークと同じホットワードのIPOの上場結果です。
「知名度が高い」のIPOの直近の結果です。
「再上場」のIPOの直近の結果です。
- 2021/12/23 クルーバー…
初値売り損益:-36,000円
(騰落率:-16.67%、倍率:0.83倍) - 2021/09/22 シンプレクスHD…
初値売り損益:4,000円
(騰落率:2.47%、倍率:1.02倍) - 2021/03/16 ウイングアーク1st…
初値売り損益:41,000円
(騰落率:25.79%、倍率:1.26倍) - 2020/12/16 ローランド…
初値売り損益:-14,600円
(騰落率:-4.71%、倍率:0.95倍) - 2020/11/30 バリオセキュア…
初値売り損益:-10,000円
(騰落率:-4.44%、倍率:0.96倍)
スカイマークのIPO分析
スカイマークは、2015年3月に経営不振による民事再生法を申請、上場廃止。負債総額は710億円。
需要回復を前提に再上場を目指していました。2023年3月期の黒字化が上場への第一関門だったようですが、どうやら達成できそうな見込みということで12月の上場か。
9~10月頃はコロナウィルスの感染が落ち着きつつあり、政府や地方自治体の観光支援策が始まり、観光需要が高まりつつありました。
・・が、最近になり、また感染者数が増えてきたという報道が多くなってきました。同社には逆風か。
2022年度と2020年度には「顧客満足度」第1位を獲得。JALやANAより満足度高いとは・・!
運航品質面では2021年度において5年連続となる「定時運航率No1」を確保。
上場市場は成長市場のグロース市場。
グロース市場でこのサイズ感、業績や既存株主の売出しなどを考えると買われづらそう。
スカイマークは2000年に東証マザーズ(現:グロース市場)に上場しましたが、2015年の上場廃止時は東証一部(現:プライム市場)でした。
ちなみに、航空会社二社の株価は2020年2月のコロナショックから徐々に株価を戻しつつあります。
マネックス証券の5年チャート画像より
個人投資家に人気の株主優待の発行があるのか?もみていきたいです。
ANA HD(9202)や日本航空(9201)は株主優待割引あり。
スカイマーク、なかなか厳しいですが個人的には応援したいです。
昔は非常に高かった飛行機代。スカイマークが半額運賃を武器に航空運送事業に参入し、競争原理が働く。
客室乗務員さんの年収って低いんですね・・。もっと高いのかと思っていました。是非、稼いで賃金UPへ。
IPO的にはマイナス要素が多く、公募割れのリスクがありそうです。
ただし、株式市況ではアフターコロナを意識した銘柄に買いが入っているように見受けられますので、その買い注文がどの程度はいるのか・・。仮条件、もう少し安く決まると公募割れリスクもやや後退しそうですが。
参考までに
評価は下記を考慮して、公募割れのリスクがややある「C」に設定しました。
- 知名度が高い
- グローバルオファリング(海外販売)あり。海外販売比率は69.0%に増加
- 2022年度「顧客満足度」第1位
- 業績はコロナ禍に左右される
- ベンチャーキャピタルのEXIT感が強い
- IPOで人気が低い再上場案件(データ)
- オファリングレシオが52.9%と高い(オファリングレシオによる実績)
- 市場からの吸収金額が373億円と非常に大きい(吸収金額による実績)
- 配当実績なし
- 12月はIPOが多く、選別される可能性あり
- 個人投資家に人気の株主優待の発行に期待
- アフターコロナ銘柄
11.28追記。仮条件が想定発行価格(1,150円)より1.7%の上振れ決定(1,150円 ~ 1,170円)。
初値予想を1,110円 ~ 1,220円に修正。予想利益は-6,000円~5,000円です。
目論見書の想定仮条件は1,150円。初値予想は1,080円 ~ 1,190円としました。
予想利益は-7,000円~4,000円で、市況によっては公募割れのリスクがあるIPOになります。
う~ん・・。評価の項目を並べてもキツそうですね。
グロース市場というのも他のグロース銘柄との比較になりますのでキツイ。
IPO参加はギリギリまで考えます!
注意点として、SMBC日興証券と松井証券は、当選後に辞退するとペナルティがありますのでブックビルディングの参加にはご注意を。
スカイマーク、前回の上場廃止決定から最終取引終了までの流れは、姉妹サイトで記事化しています。
上場廃止銘柄は、マネーゲームとなりますので初心者は手出し不要!
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庶民のIPO限定のタイアップ企画を行っていますので、口座開設がまだの方は お得なこの機会に是非どうぞ(  ̄∇ ̄)