ローランド(7944):IPO上場情報
ローランド(Roland)は、電子ピアノ、シンセサイザー、ギター関連製品、電子ドラム、デジタル録音機器、映像関連製品などの業務用機器を開発・製造している企業です。
創業当初の1970年代後半から販売会社の設立を積極的に行い、世界中のあらゆる地域において製品展開。
グループの収益の85%は日本国外から得ています。(2019年12月期)
楽器市場の成長は海外が牽引しているようです。
設立は1972年4月。
従業員数は2020年9月末で862名、平均年齢は44歳、平均勤続年数は18年、平均年間給与は691.4万円。
ローランドのIPOの内容や事業内容は日本取引所グループに掲載されています。
本ページで掲載している画像は、ローランドの目論見書から引用しています。
庶民のIPOは、初心者でもIPOに参加しやすいよう要約し、評価や初値予想を掲載。はじめての人へ
ローランドの上場日
ローランドのブックビルディング内容
ブックビルディング期間中に、幹事証券からIPOに申し込みましょう。
ブックビルディング期間 |
2020/12/1 (火) ~ 12/7 (月) |
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仮条件 | 2,810円~3,710円 (抽選資金:28.1万円 ~ 37.1万円) | ||
当選口数 | 122,955口 | ||
発行済株式数 | 27,343,830株 | オファリングレシオ | 44.9% |
公募株数 | 0株 | 売出株数 | 11,710,000株 |
吸収金額 | 381.1億円 | O.A分 | 585,500株 |
仮条件決定日 | 11/30 (月) | 公開価格決定日 | 12/8 (火) |
購入期間 | 12/9 (水) ~ 12/14 (月) | ||
備考 |
【12.8修正】売出株のうち、国内売出し4,947,500株、海外売出し6,762,500株。 |
※ 吸収金額は公募株、売出株、OA株を含む。
※ 申込・購入期間は各証券会社で異なります。
ローランドの公開価格と初値
仮条件 | 2,810円~3,710円 | ||
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公開価格 | 3,100円 | 初値 | 2,954円 |
騰落率 | -4.71% | 倍率 | 0.95倍 |
初値売り損益 | -14,600円(2,954円 - 3,100円)× 100株 |
※予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
公募割れ時の株価下落の目安となる引受価額は、2,954.30円でした。
ローランドの初値予想と予想利益
ローランドの初値予想と予想利益です。予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
仮条件と初値予想
仮条件 |
2,810円 ~ 3,710円
※抽選資金:28.1万円 ~ 37.1万円
上限は13.8%上ブレ↑ |
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初値予想 |
3,540円 ~ 3,740円※11/30 修正
(1.0倍~1.0倍) |
予想利益 | -1.7万円~3,000円 |
想定価格と初値予想
想定価格 | 3,260円あたり ※抽選資金:32.6万円あたり |
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初値予想 | 3,090円 ~ 3,290円 (0.9倍~1.0倍) |
予想利益 | -1.7万円~3,000円 |
初値予想アンケート
ローランド(7944)の初値予想アンケートに、ご協力をお願いします。
公開価格(3,100円)を基準価格に修正しています。
有効回答:401票 投票期限:2020/12/15 (火) 23:59までローランドの主幹事と幹事証券
ローランドのIPOを取り扱っている証券会社です。
ローランドの割当数とネット抽選の当選数
目論見書で公表されている証券会社の割当数と、ネット抽選分の当選数(個人配分)の予想です。
割当数にネット抽選分のパーセンテージをかけた単純な計算ですので、参考程度にお願いします。
証券会社 | 割当率 | 割当数 | ネット 抽選分 |
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主幹事 SMBC日興証券 |
60.85% | 3,367,100株 | 3,367口 |
野村證券 | 18.28% | 1,011,500株 | 1,011口 |
UBS証券 | 12.12% | 670,600株 | 0口 |
松井証券 | 3.97% | 219,900株 | 1,539口 |
楽天証券 | 3.18% | 175,900株 | 1,759口 |
マネックス証券 | 0.80% | 44,000株 | 440口 |
SBI証券 | 0.80% | 44,000株 | 307口 |
楽天証券の抽選倍率は、3倍でした。
現金8,000円+2,000ポイントがもらえる口座開設タイアップ企画を行っています。
抽選資金が不要の岡三オンラインと松井証券。委託幹事で穴場のauカブコム証券。ポイントが貯まるSBI証券
ローランドの決算情報
単独 財務情報 (単位/千円)
決算期 | 2019年12月 | 2018年12月 | 2017年12月 |
---|---|---|---|
売上高 | 24,924 | 24,655 | 43,081 |
経常利益 | 3,341 | 3,214 | 5,863 |
当期利益 | 2,220 | 1,660 | 4,065 |
純資産 | 17,448 | 16,687 | 27,453 |
配当金※ | 3,062.00 | 13,064.00 | ― |
EPS※ | 82.68 | 61.83 | 4,542.16 |
BPS※ | 645.93 | 618.90 | 30,612.03 |
前期比(売上高) | 1.1% | -42.8% | ― |
連結 財務情報 (単位/千円)
決算期 | 2019年12月 | 2018年12月 |
---|---|---|
売上高 | 63,247 | 61,153 |
経常利益 | 4,726 | 5,169 |
当期利益 | 2,629 | 3,048 |
純資産 | 18,227 | 18,522 |
EPS※ | 97.92 | 113.53 |
BPS※ | 670.07 | 693.09 |
前期比(売上高) | 3.4% | ― |
上位株主とロックアップ情報
ローランドの上位10名の株主構成、ロックアップの情報です。
株主名 | 比率 | ロック アップ |
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Taiyo Jupiter Holdings, L.P. | 90.98% | 360日 |
三木 純一 代表取締役社長 | 2.04% | 360日 |
(株)日本カストディ銀行 | 1.72% | 180日 |
ローランド社員持株会 | 1.21% | 180日 |
柳瀬 和也 執行役員 | 0.89% | 360日 |
池上 嘉宏 執行役員 | 0.88% | 360日 |
ゴードン・レイゾン 取締役 | 0.45% | 360日 |
田村 尚之 執行役員 | 0.34% | 360日 |
ジェイ・ワナメイカー | 0.27% | 360日 |
湯川 純郎 | 0.27% |
直近の類似IPOの上場結果
ローランドと同じホットワードのIPOの上場結果です。
「再上場」のIPOの直近の結果です。
- 2020/11/30 バリオセキュア…
初値売り損益:-10,000円
(騰落率:-4.44%、倍率:0.96倍) - 2020/09/17 雪国まいたけ…
初値売り損益:-10,000円
(騰落率:-4.55%、倍率:0.95倍) - 2019/03/05 日本国土開発…
初値売り損益:11,400円
(騰落率:22.35%、倍率:1.22倍) - 2018/09/28 ワールド…
初値売り損益:-14,500円
(騰落率:-5%、倍率:0.95倍) - 2018/09/06 ナルミヤ・インターナショナル…
初値売り損益:-5,900円
(騰落率:-3.78%、倍率:0.96倍)
ローランドと市場と業種が同じIPOの上場結果です。
「市場:東証一部」かつ「業種:その他製品」の直近のIPO結果です。
- 2006/10/13 SRIスポーツ
… 初値売り損益:-6,000円
騰落率:-3.16%、倍率:0.97倍
ローランドのIPO分析
電子楽器市場の日本での成長率は低迷していますが、中国などが伸びています。
また、コロナ禍による巣ごもり消費で楽器が売れていると、何かで耳にしたことがあります。
上場時の時価総額は891億円で、今年最大級の規模となりそうです。(想定仮条件で計算)
2020年のIPOで規模が大きいIPO。
- 雪国まいたけ(1375)
9/17に上場。
時価総額:836.8億円。(初値で計算) - キオクシアHD(6600)
10/6に上場予定だったが延期に。(12月予定)
時価総額:1兆8,867億円。(前回の仮条件の上限で計算) - ウェルスナビ
12月に上場予定と一部報道あり。
時価総額:500億~600億円の予定。
規模が大きいと聞くと、一見 IPOも人気あるのかな?と思われそうですが、IPOにおいては規模が大きいほどボラティリティ(株価の上下の値動き)が低く、IPOとしては人気がありません。
また、ローランド(Roland)は再上場案件。
1988年に大証二部に上場し、1998年に東証二部に。1999年に東証一部に上場しています。
2014年に、アメリカのタイヨウファンド(TaiyoJupiter Holdings)によるMBOにより上場廃止となりました。
今回の再上場では、そのタイヨウファンドが保有株を大量に売り出します。(持ち株の45.1%)
売出の規模が大きいIPOは、人気が低いです。
上場規模の大きさ&売出しが多いIPOとなりそうで、IPOとしては人気が低くなることが予想されます。
- 人気が高いIPOの特徴
ワンポイント
【12.8追記】
公開価格が仮条件(2,810円 ~ 3,710円)の 下限よりである3,100円に決まりました。
ほとんどのIPOは仮条件の上限で決まります。
上限で決まらないIPOは、価格に対する需要が弱く公募割れのリスクが高くなります。
IPOに当選した場合、当選辞退もご検討ください。
参考までに
12.1追記。11/30に上場したバリオセキュアが残念ながら公募割れとなりました。
ローランドとの共通点は、大型の再上場案件。
公募ゼロの売出し100%案件でIPO的に人気がありません。
同社の評価を「C」から公募割れのリスクが高い「D」へ変更しました。
仮条件が13.8%も上ブレしている点が気になりますが、個人的には参加しません。
(機関投資家の評価が高いかもしれない)
評価は下記を考慮して、公募割れのリスクがややある「C」に設定しました。
- 業績は安定的。
- オファリングレシオが44.9%と高い。
- 再上場案件。
- 全株 売出し。
- 同日に3社が上場。前日に2社上場。
- 12月はIPOが多く、選別される可能性あり。
- 【12.1追記】同じ再上場案件のバリオセキュアが公募割れ。
- コロナ禍による巣ごもり需要。
目論見書の想定仮条件は3,260円。初値予想は3,090円 ~ 3,290円としました。
予想利益は-1.7万円~3,000円で、市況によっては公募割れのリスクがあるIPOになります。
公募割れのリスクが高いので、SBI証券のポイント狙いでブックビルディングに参加するのも有効な手です。
カブスルもポイント狙いで参加します。
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SMBC日興証券は当選後に辞退するとペナルティがありますのでご注意を。