インフォメティス(281A):IPO上場情報と初値予想
インフォメティスは、「エネルギー」と「AI」を掛け合わせ、エネルギーデータのエコシステムを生み出し、電力利用効率を最適化するエナジー・インフォマティクス事業を行っている企業です。創業者である只野太郎氏はソニーグループの元技術者。技術、知的財産や開発中であったシステム資産等をソニーグループから有償にて譲渡され、2023年7月に独立して開業。
EXIT系のIPOは初値が冴えません。
同社もジャフコのEXITのイメージがありIPOの初値への期待値は低いです。
インフォメティスのIPOの内容や事業内容は日本取引所グループに掲載されています。
本ページで掲載している画像は、インフォメティスの目論見書から引用しています。
庶民のIPOは、初心者でもIPOに参加しやすいよう要約し、評価や初値予想を掲載。はじめての人へ
インフォメティスの上場日
上場日 | 2024/12/9(月) | 証券コード | 281A |
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市場 | 東証グロース | 業種 | 情報・通信業 |
Webサイト | Webサイト | 単元株 | 100株 |
Yahoo!ファイナンス | インフォメティス(281A) | ||
時価総額 | 52.5億円(仮条件の上限で計算) |
インフォメティスのブックビルディング内容
ブックビルディング期間中に、幹事証券からIPOに申し込みましょう。
ブックビルディング期間 |
2024/11/21 (木) ~ 11/27 (水) |
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仮条件 | 890円~1,080円 (抽選資金:8.9万円 ~ 10.8万円) | ||
当選口数 | 28,308口 | ||
発行済株式数 | 4,863,357株 | オファリングレシオ | 58.2% |
公募株数 | 600,000株 | 売出株数 | 1,861,600株 |
吸収金額 | 25.1億円~30.5億円 | O.A分 | 369,200株 |
仮条件決定日 | 11/19 (火) | 公開価格決定日 | 11/28 (木) |
購入期間 | 11/29 (金) ~ 12/4 (水) |
※ 吸収金額は公募株、売出株、OA株を含む。
※ 申込・購入期間は各証券会社で異なります。
- IPO管理帳 / IPO管理帳ログイン版
IPOの申込み、当選管理がカンタンに。 - IPOのメール通知システム
ブックビルディングの開始時にメールが届く。
インフォメティスの公開価格と初値
仮条件 | 890円~1,080円 | ||
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公開価格 | 11/28 (木)に決定 | 初値 | (初値予想)990円 ~ 1,110円※11/19 修正 |
騰落率 | - | 倍率 | - |
初値売り損益 | (予想利益)-9,000円~3,000円※11/19 修正 |
※予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
インフォメティスの初値予想と予想利益
インフォメティスの初値予想と予想利益です。予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
仮条件と初値予想
仮条件 | 890円 ~ 1,080円 ※抽選資金:8.9万円 ~ 10.8万円 |
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初値予想 |
990円 ~ 1,110円※11/19 修正
(0.9倍~1.0倍) |
予想利益 | -9,000円~3,000円 |
想定価格と初値予想
想定価格 | 1,080円あたり ※抽選資金:10.8万円あたり |
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初値予想 | 990円 ~ 1,130円 (0.9倍~1.0倍) |
予想利益 | -9,000円~5,000円 |
初値予想アンケート
インフォメティス(281A)の初値予想アンケートに、ご協力をお願いします。
仮条件の上限(1,080円)を基準価格に修正しています。
有効回答:177票 投票期限:2024/12/8 (日) 23:59までインフォメティスの主幹事と幹事証券
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インフォメティスの決算情報
単独 財務情報 (単位/千円)
決算期 | 2023年12月 | 2022年12月 | 2022年3月 |
---|---|---|---|
売上高 | 957,111 | 474,365 | 682,842 |
経常利益 | -120,224 | -268,949 | -260,207 |
当期利益 | -341,973 | -277,134 | -635,745 |
純資産 | 733,793 | 575,875 | 853,010 |
配当金※ | ― | ― | ― |
EPS※ | -84.01 | -72.18 | -173.59 |
BPS※ | 172.12 | 149.98 | 222.15 |
前期比(売上高) | 101.8% | -30.5% | ― |
連結 財務情報 (単位/千円)
決算期 | 2023年12月 | 2022年12月 |
---|---|---|
売上高 | 923,322 | 496,280 |
経常利益 | -71,875 | -300,447 |
当期利益 | -313,027 | -369,513 |
純資産 | 614,297 | 421,301 |
EPS※ | -76.90 | -96.23 |
BPS※ | 144.09 | 109.72 |
前期比(売上高) | 86% | ― |
第10期(2022年12月)は決算期変更により、2022年4月1日~12月31日までの9ヵ月間。
インフォメティスのPERとPBR
仮条件の上限(1,080円)で算出したPERとPBRです。
決算月 | PER | PBR | EPS | BPS |
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2022年12月 (実績/連結) |
- | 9.84倍 | -96.23 | 109.72 |
2023年12月 (実績/連結) |
- | 7.5倍 | -76.90 | 144.09 |
インフォメティスの配当金と配当利回り
仮条件の上限(1,080円)と配当金で算出した配当利回りです。
決算月 | 1株あたり の配当金 |
配当利回り | 配当性向 |
---|---|---|---|
2023年12月 (実績) |
0円 | - | - |
上位株主とロックアップ情報
インフォメティスの上位10名の株主構成、ロックアップの情報です。
株主名 | 株数 | 売出数 | ロック アップ |
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ジャフコSV4共有投資事業有限責任組合 VC |
2,093,975株
46.20%
|
1,712,800株 | 90日 |
株式会社フォーバル |
653,240株
14.01%
|
- | 180日 |
TIS株式会社 |
278,248株
6.14%
|
- | 180日 |
伊藤忠エネクス株式会社 |
254,337株
5.61%
|
- | 180日 |
ジャフコ グループ株式会社 |
181,932株
4.01%
|
148,800株 | 90日 |
IEファスト&エクセレント投資事業有限責任組合 VC |
140,148株
3.09%
|
- | 180日 |
株式会社建設技術研究所 |
129,032株
2.85%
|
- | 180日 |
ヒューリックスタートアップ1号投資事業有限責任組合 VC |
84,745株
1.87%
|
- | 180日 |
JIA1号投資事業有限責任組合 VC |
84,700株
1.87%
|
- | 180日 |
株式会社日立製作所 |
80,400株
1.77%
|
- | 180日 |
- 90日のロックアップ期間は、2025年3月8日まで
- 180日のロックアップ期間は、2025年6月6日まで
直近の類似IPOの上場結果
インフォメティスと市場と業種が同じIPOの上場結果です。
「市場:グロース」かつ「業種:情報・通信業」の直近のIPO結果です。
- 2024/10/29 Sapeet
… 初値売り損益:78,500円
騰落率:52.33%、倍率:1.52倍 - 2024/10/28 Hmcomm
… 初値売り損益:27,800円
騰落率:32.71%、倍率:1.33倍 - 2024/10/11 オルツ
… 初値売り損益:3,000円
騰落率:5.56%、倍率:1.06倍 - 2024/09/26 グロースエクスパートナーズ
… 初値売り損益:31,100円
騰落率:20.33%、倍率:1.20倍 - 2024/09/26 キッズスター
… 初値売り損益:-35,000円
騰落率:-13.67%、倍率:0.86倍
インフォメティスのIPO分析
ソニーからカーブアウトして設立。(カーブアウトとは、親会社が事業の一部を切り離して分離すること)
業績は研究開発で赤字が続いていましたが、2024年12月期3Q時点で黒字。粗利率は50%前後 → 69.5%に。
目論見書には収益化フェーズへと書かれています。
今後の実証実験のパイプラインです。常に10案件以上あるよう。
ジャフコによる売出IPO。81.8%の持ち株を放出。
2022年4月に上場予定でしたが、上場中止に。
この時期はロシアのウクライナ侵攻や株式市場が弱いこともあり、上場を中止する企業が多かったです。(上場中止したIPO)
売出しサイズは前回予定時より小さくなっています。ジャフコの持ち株も株式の移動(売却)により減少。
前回のIPOの内容はこちら(インフォメティスのIPO情報)
EXIT系のIPOは初値が冴えません。
同社もジャフコのEXITのイメージがありIPOの初値への期待値は低いです。
将来性はありそうですが、今期黒字化とはいえまだまだ先が見通せず、投資するにしても様子見されそうな事業内容です。
仮条件の価格、相場環境を考慮して評価と初値予想は変更する可能性があります。(一段下に)
参考までに
仮条件の価格帯が弱気決定で公募割れリスクが高まったように感じたので、評価「C」から公募割れの可能性が高い「D」に一段、引き下げました。
評価は下記を考慮して、公募割れのリスクがややある「C」に設定しました。
- 脱炭素社会を実現するため高精細なエネルギーデータを収集活用
- SDGs事業は時代にマッチ
- 上場による知名度アップで、業績への貢献期待
- ジャフコのEXIT感が強い
- 市場からの吸収金額が30.5億円とやや大きい(IPOデータ)
- オファリングレシオが58.2%とやや高い(IPOデータ)
- 配当実績なし
- 売出比率が75.6%と高い
- 先行投資で赤字が続くが、今期は3Q時点で黒字(決算情報)
- ソニーからカーブアウトして設立
11.19追記。仮条件が890円~1,080円に決定(想定価格の1,080円が上限でやや弱気)
初値予想を990円 ~ 1,110円に修正。予想利益は-9,000円~3,000円です。
目論見書の想定価格は1,080円。初値予想は990円 ~ 1,130円としました。
予想利益は-9,000円~5,000円で、市況によっては公募割れのリスクがあるIPOになります。
カブスルは相場の動向をみて、幹事証券にてブックビルディングに参加するか決めようと思います。
ブックビルディングの参加スタンスは Twitterにて発信しています。
庶民のIPO限定のタイアップ企画を行っていますので、口座開設がまだの方は お得なこの機会に是非どうぞ(  ̄∇ ̄)
企業紹介
インフォメティスは、「エネルギー」と「AI」を掛け合わせ、エネルギーデータのエコシステムを生み出し、電力利用効率を最適化するエナジー・インフォマティクス事業を行っている企業です。グループは同社と連結子会社および関連会社の3社で構成。
創業者である只野太郎氏はソニーグループの元技術者。技術、知的財産や開発中であったシステム資産等をソニーグループから有償にて譲渡され、2023年7月に独立して開業。
グループが開発した電力センサーは、現行スマートメーターと比べると1,000万倍以上粒度の高い計測を行いながらも、スマートメーターはじめ汎用製品等で大量に流通している部品を流用できるため、電力センサーの製造コストを低く抑えることが可能です。
グループでは、エネルギーデータをAIにより分析し、家庭や施設の総電力データから「どの家電がいつ、どのくらい使われているか」をリアルタイムに推定する機器分離推定技術(NILM)により、エネルギーデータを価値のあるデータに加工。
脱炭素社会を実現するため高精細なエネルギーデータを収集活用。
それにより世界中のエネルギーインフラをエネルギーデータインフラに進化させることを目指しています。
設立は2013年4月
同社の従業員数は39名、平均年齢は44.1歳、平均勤続年数は4.7年、平均年間給与は729.9万円。連結の従業員数は42名(2024年9月末)