リガク・ホールディングス(268A):IPO上場情報と初値予想
リガク・ホールディングスは、X線回折、蛍光X線 分析、X線透過(イメージング)分析など、X線技術を中心とした最先端の分析ソリューションを研究開発や産業用途に提供している理科学機器の専門メーカーです。 グループは同社と連結子会社17社、非連結子会社1で構成。
日本国内においてグループのX線回折装置(XRD)は75%の高い市場シェアを有し、国外に向けては海外売上高比率が69%(2023年12月期)
応用分野は、半導体や電子部品、電池、環境、エネルギー、ライフサイエンスなど、幅広く及んでます。
1951年の創業から70年を超えるグループの歴史を通して、国内のみならず、アメリカ、ヨーロッパ、中東、中国、アジアを網羅する世界各地の拠点をベースに、90ヵ国を超える世界各国においてX線技術を中心とした分析機器の開発、製造、販売、サービスなどの事業を展開。
同社の従業員数は127名、平均年齢は46.2歳、平均勤続年数は8.9年、平均年間給与は927.8万円。連結の従業員数は1,811名(2024年8月末)
リガクHDのIPOの内容や事業内容は日本取引所グループに掲載されています。
本ページで掲載している画像は、リガクHDの目論見書から引用しています。
庶民のIPOは、初心者でもIPOに参加しやすいよう要約し、評価や初値予想を掲載。はじめての人へ
リガク・ホールディングスの上場日
上場日 | 2024/10/25(金) | 証券コード | 268A |
---|---|---|---|
市場 | 東証プライム | 業種 | 精密機器 |
Webサイト | Webサイト | 単元株 | 100株 |
Yahoo!ファイナンス | リガク・ホールディングス(268A) | ||
時価総額 | 2,838.4億円(公開価格で計算) 2,714.5億円(初値で計算) |
リガク・ホールディングスのブックビルディング内容
ブックビルディング期間中に、幹事証券からIPOに申し込みましょう。
ブックビルディング期間 |
2024/10/10 (木) ~ 10/16 (水) |
||
---|---|---|---|
仮条件 | 1,230円~1,260円 (抽選資金:12.3万円 ~ 12.6万円) | ||
当選口数 | 1,024,972口 | ||
発行済株式数 | 225,268,600株 | オファリングレシオ | 45.4% |
公募株数 | 0株 | 売出株数 | 89,128,000株 |
吸収金額 | 1,291.4億円 | O.A分 | 13,369,200株 |
仮条件決定日 | 10/9 (水) | 公開価格決定日 | 10/17 (木) |
購入期間 | 10/18 (金) ~ 10/23 (水) | ||
備考 |
【9.20追記】売出は、国内37,879,400株、海外51,248,600株(海外販売の割合 57.5%) |
※ 吸収金額は公募株、売出株、OA株を含む。
※ 申込・購入期間は各証券会社で異なります。
- IPO管理帳 / IPO管理帳ログイン版
IPOの申込み、当選管理がカンタンに。 - IPOのメール通知システム
ブックビルディングの開始時にメールが届く。
リガク・ホールディングスの公開価格と初値
仮条件 | 1,230円~1,260円 | ||
---|---|---|---|
公開価格 | 1,260円 | 初値 | 1,205円 |
騰落率 | -4.37% | 倍率 | 0.96倍 |
初値売り損益 | -5,500円(1,205円 - 1,260円)× 100株 |
※予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
公募割れ時の株価下落の目安となる引受価額は、1,203.30円でした。
リガク・ホールディングスの初値予想と予想利益
リガク・ホールディングスの初値予想と予想利益です。予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
仮条件と初値予想
仮条件 |
1,230円 ~ 1,260円
※抽選資金:12.3万円 ~ 12.6万円
上限は2.4%上ブレ↑ |
---|---|
初値予想 |
1,180円 ~ 1,290円※10/9 修正
(0.9倍~1.0倍) |
予想利益 | -8,000円~3,000円 |
想定価格と初値予想
想定価格 | 1,230円あたり ※抽選資金:12.3万円あたり |
---|---|
初値予想 | 1,170円 ~ 1,270円 (1.0倍~1.0倍) |
予想利益 | -6,000円~4,000円 |
初値予想アンケート
リガク・ホールディングス(268A)の初値予想アンケートに、ご協力をお願いします。
公開価格(1,260円)を基準価格に修正しています。
有効回答:1209票 投票期限:2024/10/24 (木) 23:59までリガク・ホールディングスの主幹事と幹事証券
リガク・ホールディングスのIPOを取り扱っている証券会社です。
リガク・ホールディングスの割当数とネット抽選の当選数
目論見書で公表されている証券会社の割当数と、ネット抽選分の当選数(個人配分)の予想です。
割当数にネット抽選分のパーセンテージをかけた単純な計算ですので、参考程度にお願いします。
証券会社 | 割当率 | 割当数 | ネット 抽選分 |
---|---|---|---|
主幹事 野村證券 |
53.72% | 27,528,600株 | 27,528口 |
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 | 23.80% | 12,197,200株 | 12,197口 |
大和証券 | 8.81% | 4,515,200株 | 4,515口 |
SMBC日興証券 | 4.97% | 2,545,500株 | 2,545口 |
みずほ証券 | 4.97% | 2,545,500株 | 2,545口 |
SBI証券 | 1.42% | 727,300株 | 4,363口 |
モルガンスタンレーMUFG証券 | 0.99% | 507,500株 | 0口 |
BofA証券 | 0.67% | 340,900株 | 0口 |
J.P.モルガン証券 | 0.67% | 340,900株 | 0口 |
大和コネクト証券のネット抽選分は、451口あたりが想定されます。(大和証券の約1%)
委託幹事であるauカブコム証券は、委託数が公表されていません。
現金8,000円+2,000ポイントがもらえる口座開設タイアップ企画を行っています。
抽選資金が不要の岡三オンラインと松井証券。委託幹事で穴場のauカブコム証券。ポイントが貯まるSBI証券
リガク・ホールディングスの決算情報
単独 財務情報 (単位/百万円)
決算期 | 2023年12月 | 2022年12月 | 2021年12月 |
---|---|---|---|
売上高 | 4,360 | 3,448 | 916 |
経常利益 | 1,971 | -1,494 | -4,424 |
当期利益 | 1,966 | -4,789 | -3,410 |
純資産 | 49,761 | 47,646 | 52,202 |
配当金※ | ― | ― | ― |
EPS※ | 8.74 | -21.35 | -3,950.84 |
BPS※ | 220.83 | 211.78 | 46,567.29 |
前期比(売上高) | 26.5% | 276.4% | ― |
連結 財務情報 (単位/百万円)
決算期 | 2023年12月 | 2022年12月 |
---|---|---|
売上高 | 79,887 | 62,701 |
営業利益 | 15,256 | 6,331 |
営業利益率 | 19.1% | 10.1% |
経常利益 | 15,256 | 6,331 |
当期利益 | 10,904 | 911 |
純資産 | 65,349 | 53,049 |
EPS※ | 48.44 | 4.06 |
BPS※ | 290.09 | 235.87 |
前期比(営業利益) | 141% | ― |
前期比(売上高) | 27.4% | ― |
リガク・ホールディングスのPERとPBR
公開価格(1,260円)で算出したPERとPBRです。
決算月 | PER | PBR | EPS | BPS |
---|---|---|---|---|
2022年12月 (実績/連結) |
310.34倍 | 5.34倍 | 4.06 | 235.87 |
2023年12月 (実績/連結) |
26.01倍 | 4.34倍 | 48.44 | 290.09 |
2024年12月 (予想/連結) |
23.83倍 | - | 52.87 | - |
リガク・ホールディングスの配当金と配当利回り
公開価格(1,260円)と配当金で算出した配当利回りです。
決算月 | 1株あたり の配当金 |
配当利回り | 配当性向 |
---|---|---|---|
2023年12月 (実績) |
0円 | - | - |
上位株主とロックアップ情報
リガク・ホールディングスの上位10名の株主構成、ロックアップの情報です。
株主名 | 株数 | 売出数 | ロック アップ |
---|---|---|---|
Atom Investment, L.P. 投資ファンド |
175,612,200株
75.48%
|
70,284,100株 | 180日 |
志村 晶 |
49,051,800株
21.08%
(1,968,400)
|
18,843,900株 | 180日 |
リガクグループ従業員持株会 |
1,662,400株
0.71%
|
- | |
川上 潤 代表取締役社長 |
494,000株
0.21%
(421,600)
|
- | 180日 |
渡邉 好章 |
460,400株
0.20%
(393,600)
|
- | 180日 |
尾形 潔 |
409,200株
0.18%
(354,200)
|
- | 180日 |
池田 俊幸 |
314,600株
0.14%
(236,000)
|
- | 180日 |
大神田 等 |
266,200株
0.11%
(236,200)
|
- | 180日 |
真田 佳幸 |
256,800株
0.11%
(196,800)
|
- | 180日 |
Kent Heath |
249,400株
0.11%
(249,400)
|
- | 180日 |
Atom Investment, L.P.はカーライルがその持分の全てを保有
- 180日のロックアップ期間は、2025年4月22日まで
直近の類似IPOの上場結果
リガク・ホールディングスと市場と業種が同じIPOの上場結果です。
「市場:プライムまたは東証一部」かつ「業種:精密機器」の直近のIPO結果です。
- 2015/06/25 メニコン
… 初値売り損益:125,000円
騰落率:73.53%、倍率:1.74倍
リガク・ホールディングスのIPO分析
経営環境として、X線回折装置と蛍光X線分析装置の2023年から2027年にかけての年間平均成長率は5%~5.9%と算定されています。
半導体X線計測装置については、同期間における年間平均成長率を11.3%と算出(下記、目論見書より抜粋)
半導体市場の動向と強い相関関係があるとされている半導体X線計測装置の需要につきましては、半導体市場の成長見通しを背景に、2023年で481百万米ドルとされている半導体前工程向けX線計測装置の市場規模が2026年には663百万米ドルに拡大すると予想されており、これらから同期間における年間平均成長率を11.3%と算出することができます。当社グループの半導体X線計測装置は、半導体前工程向けX線計測装置のグローバル市場において2022年で26.9%、2023年で29.5%の市場シェアを有しており、いずれの年についてもマーケット・リーダーとなっております。
グループでは、その強みとする卓越したX線要素技術の開発力と内製力、強固な顧客基盤とそれぞれの業界に関する深い理解、そして顧客とのパートナーシップに基づく共同開発を通じた顧客の顕在・潜在ニーズを解決するソリューション提供力などを活かして、大学や研究機関、また産業分野の研究開発部門(Lab)との協働から発展して、社会が必要とする新たな分析技術・手法を確立し、それらを生産プロセス(Fab)における標準技術として導入する「Lab to Fab戦略」を推進することで、事業領域を拡大。
2024年12月期の業績予想(連結)が発表されています。
仮条件の上限価格で算出したPERは23.8倍。前期実績で算出したPERは26.0倍、PBRは4.34倍(PERとPBR)
公募ゼロ、売出し100%のEXIT系IPO(企業に資金が入らず、既存株主に資金が入る)
EXIT系IPOはたまにありますが、人気がありません。
リガクHDの上場2日前の10月23日には東京メトロの上場が控えています。(東京メトロは注目度が高い)
さらに半導体関連株であればキオクシアの上場観測が11月にあります。
公開規模により需給が重い上、投資資金が他に流れる可能性が高く、価格に割安感も見受けられず。
総合的に考えると初値は弱くなりそうです。
仮条件の価格、相場環境を考慮して評価と初値予想は変更する可能性があります。(一段下に)
【10.9追記】公開価格が仮条件の上限価格の+20%(1,512円)で決まる可能性があります。
(公開価格が仮条件の価格帯より上振れる理由は?)
参考までに
評価は下記を考慮して、公募割れのリスクがややある「C」に設定しました。
- 業績は安定的(決算情報)
- 2024年12月期の業績予想(前期比)は、売上収益 88,500百万円(+10.8%)、営業利益 17,394百万円(+14%)
- 知名度が高い
- グローバルオファリング(海外販売)あり。海外販売比率は57.5%
- 需給が重く初値が上昇しづらい
- 全株 売出株。公募株なし。EXIT感が強い
- オファリングレシオが45.4%と高い(IPOデータ)
- 2日前に東京メトロの上場あり。11月にはキオクシアの上場観測も
- 配当実績なし
- 仮条件の上限価格と2024年12月期の予想実績(連結)によるPERは23.8倍。前期実績で計算したPERは26.0倍、PBRは4.34倍(PERとPBR)
- 地政学リスクあり。海外売上高比率が69%
- 半導体関連銘柄
目論見書の想定仮条件は1,230円。初値予想は1,170円 ~ 1,270円としました。
予想利益は-6,000円~4,000円で、市況によっては公募割れのリスクがあるIPOになります。
カブスルはパスする予定です。IPOの参加の判断は慎重にどうぞ。
ブックビルディングの参加スタンスは Twitterにて発信しています。
庶民のIPO限定のタイアップ企画を行っていますので、口座開設がまだの方は お得なこの機会に是非どうぞ(  ̄∇ ̄)