アストロスケールホールディングス(186A):IPO上場情報


アストロスケールホールディングスは、グループ事業としてスペースデブリ(宇宙ごみ)除去や人工衛星寿命延長、点検・観測等の軌道上サービス事業を行っています。

グループは同社と連結子会社6社(日本、英国、米国、フランス、イスラエル、シンガポール)で構成。

事業内容

コア技術である「宇宙空間の非協力物体に対するRPO技術」および関連技術の研究開発並びに宇宙空間で提供されるサービスの開発を行っています。RPO技術は、人工衛星やデブリの除去、軌道変更・軌道維持、燃料補給、観測・点検、再利用・交換、製造・修理といった様々な軌道上サービスを実現可能にするものです。

RPO技術

宇宙空間における物体(衛星やデブリ)の数は危機的な水準まで達しており、低軌道におけるデブリと衛星のニアミスの数は加速度的に増加し、衝突も起きています。

地球周回軌道上における物体数の推移

宇宙利用の拡大は加速しており、2030年までに人工衛星の数は大幅に増加すると予見され、同社グループは、デブリの増加防止及び衝突や爆発をする前の既存デブリの除去など、宇宙の安全と持続利用を担保する取組みが必要になると考えています。

事業面では、グループが取り組む4つのサービスにつき、日本、英国、欧州、米国等において、調査研究・研究開発・宇宙空間での実証・サービス等購入に関する契約の締結や補助金等の獲得をしています。

今後、政府・宇宙機関からの需要獲得を継続・拡大し、民間からの需要獲得へとさらに成長することを目指しています。

設立は2018年11月
同社の従業員数は29名、平均年齢は45.7歳、平均勤続年数は1.5年、平均年間給与は1225万円。連結の従業員数は481名(2024年3月末)


アストロスケールHDのIPOの内容や事業内容は日本取引所グループに掲載されています。
本ページで掲載している画像は、アストロスケールHDの目論見書から引用しています。
庶民のIPOは、初心者でもIPOに参加しやすいよう要約し、評価や初値予想を掲載。はじめての人へ

アストロスケールホールディングスの上場日

A
  • 業績:不安
  • IPO人気:あり
  • 調達金額:大きい

上場日 2024/6/5(水) 証券コード 186A
市場 東証グロース 業種 サービス業
Webサイト Webサイト 単元株 100株
Yahoo!ファイナンス アストロスケールホールディングス(186A)
時価総額
960.7億円(公開価格で計算)
1,447.9億円(初値で計算)

アストロスケールホールディングスのブックビルディング内容

ブックビルディング期間中に、幹事証券からIPOに申し込みましょう。

ブックビルディング期間

2024/5/20 (月) ~ 5/24 (金)

仮条件 750円~850円 (抽選資金:7.5万円 ~ 8.5万円)
当選口数 280,541口
発行済株式数 113,028,400株 オファリングレシオ 24.8%
公募株数 22,169,200株 売出株数 2,760,000株
吸収金額 238.4億円 O.A分 3,124,900株
仮条件決定日 5/20 (月) 公開価格決定日 5/27 (月)
購入期間 5/28 (火) ~ 5/31 (金)
備考

【5.27追記】公募は、国内12,486,200株、海外9,683,000株(海外販売の割合 43.7%)

※ 吸収金額は公募株、売出株、OA株を含む。
※ 申込・購入期間は各証券会社で異なります。

アストロスケールホールディングスの公開価格と初値

仮条件 750円~850円
公開価格 850円 初値 1,281円
騰落率 50.71%  倍率  1.51倍
初値売り損益 43,100円(1,281円 - 850円)× 100株

※予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。

アストロスケールホールディングスの初値予想と予想利益

アストロスケールホールディングスの初値予想と予想利益です。予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。

仮条件と初値予想

仮条件 750円 ~ 850円 ※抽選資金:7.5万円 ~ 8.5万円
上限は18.1%上ブレ↑
初値予想 1,280円 ~ 1,700円※5/20 修正
(1.5倍~2.0倍)
予想利益 4.3万円~8.5万円

想定価格と初値予想

想定価格 720円あたり ※抽選資金:7.2万円あたり
初値予想 1,080円 ~ 1,230円 (1.5倍~1.7倍)
予想利益 3.6万円~5.1万円
送信中...

初値予想アンケート

アストロスケールホールディングス(186A)の初値予想アンケートに、ご協力をお願いします。

公開価格(850円)を基準価格に修正しています。

有効回答:1671   投票期限:2024/6/4 (火) 23:59まで
3倍以上(2,550円以上)
1,156票  69%
投票済み

2.5倍以上~3倍未満(2,125円以上~2,550円未満)
110票  7%
投票済み

2倍以上~2.5倍未満(1,700円以上~2,125円未満)
155票  9%
投票済み

1.5倍以上~2倍未満(1,275円以上~1,700円未満)
114票  7%
投票済み

1.2倍以上~1.5倍未満(1,020円以上~1,275円未満)
42票  3%
投票済み

1倍以上~1.2倍未満(850円以上~1,020円未満)
39票  2%
投票済み

公募割れ(850円未満)
55票  3%
投票済み

アストロスケールホールディングスの主幹事と幹事証券

アストロスケールホールディングスのIPOを取り扱っている証券会社です。

アストロスケールホールディングスの割当数とネット抽選の当選数

目論見書で公表されている証券会社の割当数と、ネット抽選分の当選数(個人配分)の予想です。

割当数にネット抽選分のパーセンテージをかけた単純な計算ですので、参考程度にお願いします。

証券会社 割当率 割当数 ネット
抽選分
主幹事
三菱UFJモルガン・スタンレー証券
57.15% 10,500,000株 10,500口
主幹事
モルガンスタンレーMUFG証券
17.95% 3,297,900株 0口
主幹事
みずほ証券
18.35% 3,370,200株 3,370口
SBI証券 2.49% 457,200株 2,743口
楽天証券 0.83% 152,300株 1,523口
SMBC日興証券 0.83% 152,300株 152口
野村證券 0.83% 152,300株 152口
岡三証券 0.41% 76,000株 76口
東海東京証券 0.41% 76,000株 76口
水戸証券 0.25% 45,700株 0口
マネックス証券 0.08% 15,200株 152口
松井証券 0.08% 15,200株 106口
岩井コスモ証券 0.08% 15,200株 15口
アイザワ証券 0.08% 15,200株 15口
東洋証券 0.08% 15,200株 0口
あかつき証券 0.08% 15,200株 0口

委託幹事である岡三オンラインauカブコム証券は、委託数が公表されていません。

楽天証券の抽選倍率は、289倍でした。

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アストロスケールホールディングスの決算情報

単独 財務情報 (単位/千円)

決算期 2023年4月 2022年4月 2021年4月
売上高 6,708 396 110
経常利益 -9,350,844 -5,466,927 -1,248,789
当期利益 -12,784,164 -5,460,145 -17,886,772
純資産 13,744,108 16,271,805 9,218,313
配当金
EPS -153.40 -73.34 -26,693.33
BPS -398.24 197.32 -18,283.61
前期比(売上高) 1593.9% 260%
※配当金、EPS、BPSは(単位/円)

連結 財務情報 (単位/千円)

決算期 2023年4月 2022年4月 2021年4月
売上高 1,792,991 910,368 651,343
営業利益 -9,665,628 -6,404,277
営業利益率 -539.08% -703.48%
経常利益 -9,314,001 -5,563,449 -4,895,986
当期利益 -9,264,266 -5,484,122 -4,893,050
純資産 14,890,596 14,091,753 7,277,400
EPS -111.16 -73.66 -7,302.14
BPS -379.46 172.04 -20,965.86
前期比(営業利益) 50.9%
前期比(売上高) 97% 39.8%
※EPS、BPSは(単位/円)
業績

アストロスケールホールディングスのPERとPBR

公開価格(850円)で算出したPERとPBRです。

決算月 PER PBR EPS BPS
2022年4月期
(実績)
- 4.94倍 -73.66 172.04
2023年4月期
(実績)
- - -111.16 -379.46

アストロスケールホールディングスの配当金と配当利回り

公開価格(850円)と配当金で算出した配当利回りです。

決算月 1株あたり
の配当金
配当利回り 配当性向
2023年4月期
(実績)
0円 - -

上位株主とロックアップ情報

アストロスケールホールディングスの上位10名の株主構成、ロックアップの情報です。

株主名 株数 売出数 ロック
アップ
岡田 光信 代表取締役 27,600,300
26.78%
2,760,000 180日
株式会社INCJ 17,041,200
16.53%
- 180日
ジャフコSV4共有投資事業有限責任組合 VC 4,405,000
4.27%
- 180日
株式会社グーニーズ 3,239,700
3.14%
- 180日
ASエースタート1号投資事業有限責任組合 VC 2,950,200
2.86%
- 180日
三菱電機株式会社 2,649,700
2.57%
- 180日
ブラッカビー・クリストファー 取締役 2,612,900
2.54%
(2,610,900)
- 180日
スペース・エースタート1号投資事業有限責任組合 VC 2,597,000
2.52%
- 180日
日本グロースキャピタル投資法人 VC 2,523,700
2.45%
- 180日
THE FUND投資事業有限責任組合 VC 1,977,500
1.92%
- 180日
※()内の数値は、新株予約権による潜在株式数。
  • 180日のロックアップ期間は、2024年12月1日まで
詳細は目論見書にてご確認ください。

直近の類似IPOの上場結果

アストロスケールホールディングスと同じホットワードのIPOの上場結果です。

ダウンラウンド」のIPOの直近の結果です。

  • 2024/03/27 シンカ
    初値売り損益:35,100円
    (騰落率:26.59%、倍率:1.27倍)
  • 2024/03/26 JSH
    初値売り損益:43,700円
    (騰落率:95.83%、倍率:1.96倍)
  • 2024/03/26 ハッチ・ワーク
    初値売り損益:65,500円
    (騰落率:30.32%、倍率:1.30倍)
  • 2024/03/22 ジンジブ
    初値売り損益:223,000円
    (騰落率:127.43%、倍率:2.27倍)
  • 2023/12/20 ナイル
    初値売り損益:-14,000円
    (騰落率:-8.33%、倍率:0.92倍)

「宇宙」のIPOの直近の結果です。

  • 2023/12/06 QPS研究所
    初値売り損益:47,000円
    (騰落率:120.51%、倍率:2.21倍)
  • 2023/04/12 ispace
    初値売り損益:74,600円
    (騰落率:293.70%、倍率:3.94倍)

アストロスケールホールディングスと市場と業種が同じIPOの上場結果です。

「市場:グロース」かつ「業種:サービス業」の直近のIPO結果です。

  • 2024/03/29 マテリアルGP
    初値売り損益:-9,500円
    騰落率:-8.05%、倍率:0.92倍
  • 2024/03/29 グリーンモンスター
    初値売り損益:72,000円
    騰落率:73.47%、倍率:1.73倍
  • 2024/03/27 ダイブ
    初値売り損益:140,500円
    騰落率:77.20%、倍率:1.77倍
  • 2024/03/26 JSH
    初値売り損益:43,700円
    騰落率:95.83%、倍率:1.96倍
  • 2024/03/25 イシン
    初値売り損益:115,400円
    騰落率:106.85%、倍率:2.07倍

アストロスケールホールディングスのIPO分析

アストロスケールは、スペースデブリ(宇宙ごみ)除去サービスの開発に取り組む世界初の民間企業です。

自動車・船舶・航空業界等には、アフターサービスの市場があり、持続可能な利用環境作りと利用者コストの最適化を実現しています。他方、宇宙空間においてはこのようなサービスは存在せず、このままでは宇宙環境の持続利用が不可能になるため、デブリ除去、軌道変更・軌道維持、燃料補給、観測・点検、再利用・交換、製造・修理といった軌道上サービスを生み出し、宇宙業界のバリューチェーンを拡大することが重要と考えています。

軌道上サービスの必要性

これまでの宇宙業界は、削減・再使用・燃料補給・修理・移動・除去・再利用などができない状態であり、それを可能にするのが同社グループの軌道上サービスです。

宇宙環境問題の解決には全世界的に取り組む必要があるため、同社グループは日本に本社を置き積極的なグローバル展開を実施。
グループの従業員の約7割がエンジニアであり、日本を中心に、英国、米国、イスラエルおよびフランスで研究開発を行っています。(2024年3月末時点)

宇宙ベンチャー企業の上場結果は良好

これまでに宇宙ベンチャー事業を行っている企業が二社、上場しました。
どちらも上場時の初値やその後の株価推移が好調です。アストロスケールHDとの比較はこちら。

IPO アストロスケールHD(186A) QPS研究所(5595) ispace(9348)
事業内容 スペースデブリ除去サービス 小型SAR衛星の開発、製造、データ販売 月への物資輸送サービス、月面開発事業
創業 2018年11月 2005年6月 2010年1月
上場月 2024年6月 2023年12月 2023年4月
時価総額 960.7億円
仮条件の上限価格
136.5億円
公開価格
204.3億円
公開価格
IPOの調達額 238.4億円
仮条件の上限価格
39.9億円 70.5億円
公開価格 850円
(仮条件の上限価格)
390円 254円
初値
騰落率
- 860円
(120.51%)
1,000円
(293.70%)
現在の株価
2024.5.20
- 3,175円 741円
現在の
時価総額
2024.5.20
- 1153.7億円
2024.5.20
690.1億円
2024.5.20

親引け先(IPO株の販売先を指定)は次の4社です。上限で45億円分。
親引け先

目論見書を読んでみると・・・思っていたより宇宙ゴミの問題が深刻なよう。
物体がわずか大きさ数mmであっても、衛星やロケットなどの宇宙機に衝突すれば壊滅的な被害に。
ゴミだらけだと宇宙空間の有効活用が難しくなる可能性も。今年3月にはISSから放出された宇宙ゴミの一部が米フロリダの民家に直撃。

興味のある方は幹事証券で目論見書をみることが出来ますので、チェックしてみてください。

IPOとしては、宇宙ベンチャー企業のispace(9348)QPS研究所(5595)の上場結果とその後の株価推移が好調なので、投資家の注目度は高くなりそうです。

前回調達時より時価総額が低いダウンラウンドとなっています。評価額は36.3%のダウン。

2022年末からダウンラウンドのIPOが増えました。
個人的にはダウンラウンドとなろうとも今が上場時期としては最適かなと思います。

今年2月に商業デブリ除去実証衛星「ADRAS-J」の打上げに成功。4月にはデブリの後方数百mの距離にまで接近に成功しています。
事業展開スケジュールはこちら。顧客は政府(宇宙機関及び防衛機関)が中心。

親引け先

参考までに

評価を「B」から初値に期待がもてる「A」に一段、引き上げました。
今のところ6月IPOに目新しいものがなく、同社のIPOが直近IPOでは一番注目度が高そうです。

人気が高い
  • IPOで非常に人気の高い宇宙関連事業(データ
  • 市場規模が非常に大きい
  • 顧客は政府(宇宙機関、防衛機関)が中心
  • 購入単価が低いIPOが好調抽選資金による実績
  • 【5.27追記】グローバルオファリング(海外販売)あり。海外販売比率は37.4%→43.7%に上振れ
  • 【5.20追記】仮条件が18.1%も上振れして決定。需要高い?
  • 先行投資で業績は赤字。まだ開発段階で今後の業績は非常に読みづらい
  • 市場からの吸収金額が238.4億円と非常に大きいIPOデータ
  • 上場市場の東証グロース市場が軟調(配当株が人気高い)
  • 上場前の資金調達の評価額より、低い評価額(時価総額)でIPOを行うダウンラウンドのIPO
  • 45億円分の親引けにより需給がその分絞られる予定
  • 時価総額804.2億円想定価格で試算
  • ベンチャーキャピタルの保有株が多いが180日間の期間ロックアップあり
  • 目論見書に記載されている事業等のリスクが多い(きちんと書かれている)

5.20追記。仮条件が750円~850円に決定。(想定価格は720円。上限価格で18.1%の上振れに)
初値予想を1,280円 ~ 1,700円に修正し、予想利益を4.3万円~8.5万円としました。

目論見書の想定仮条件は720円。初値予想は1,080円 ~ 1,230円としました。
予想利益は3.6万円~5.1万円です。

カブスルは幹事証券にてIPOに積極的に参加します。

1人1票の平等抽選で、資金力に左右されない当選が期待できるマネックス証券SMBC日興証券や、落選しても次回以降の当選チャンスに活かせるポイントが付与されるSBI証券がおすすめです。

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特に松井証券はIPOの引受部門にチカラを入れており、幹事数が増えています(5割目標)

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ブックビルディングの参加スタンスは Twitterにて発信しています。

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