サイエンスアーツ(4412):IPO上場情報
サイエンスアーツは、スマートフォンIP無線を活用した映像と音声のプラットフォーム「Buddycom(バディコム)」を開発している企業です。
Buddycomは、スマホやタブレットにインストールして使える、映像、音声、位置情報(IoT)を利用した業務用チームコミュニケーションアプリ。
鉄道会社、航空会社、総合スーパー、介護施設、工場、商業施設、大規模小売店舗など業界業種を問わず、現場の課題を解決するコミュニケーションツールとして、370社、5万人以上のユーザーが利用。2021年5月実績
開発当初よりBtoB向けの大規模運用を想定した設計思想と自社内製による開発をしており、ひとつのグループに登録できる人数は無制限です。
音声受信については、一度に8グループまで指定したグループからの送信を同時に受信。
ノンデスクワーカーのDXを進める現場向けSaaS。
設立は2003年9月。
従業員数は2021年9月末で22名、平均年齢は31.7歳、平均勤続年数は3年、平均年間給与は484.4万円。
サイエンスアーツのIPOの内容や事業内容は日本取引所グループに掲載されています。
本ページで掲載している画像は、サイエンスアーツの目論見書から引用しています。
庶民のIPOは、初心者でもIPOに参加しやすいよう要約し、評価や初値予想を掲載。はじめての人へ
サイエンスアーツの上場日
サイエンスアーツのブックビルディング内容
ブックビルディング期間中に、幹事証券からIPOに申し込みましょう。
ブックビルディング期間 |
2021/11/4 (木) ~ 11/10 (水) |
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仮条件 | 1,510円~1,710円 (抽選資金:15.1万円 ~ 17.1万円) | ||
当選口数 | 2,530口 | ||
発行済株式数 | 3,356,000株 | オファリングレシオ | 7.5% |
公募株数 | 200,000株 | 売出株数 | 20,000株 |
吸収金額 | 4.3億円 | O.A分 | 33,000株 |
仮条件決定日 | 11/1 (月) | 公開価格決定日 | 11/11 (木) |
購入期間 | 11/15 (月) ~ 11/18 (木) |
※ 吸収金額は公募株、売出株、OA株を含む。
※ 申込・購入期間は各証券会社で異なります。
サイエンスアーツの公開価格と初値
仮条件 | 1,510円~1,710円 | ||
---|---|---|---|
公開価格 | 1,710円 | 初値 | 4,545円 |
騰落率 | 165.79% | 倍率 | 2.66倍 |
初値売り損益 | 283,500円(4,545円 - 1,710円)× 100株 |
※予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
サイエンスアーツの初値予想と予想利益
サイエンスアーツの初値予想と予想利益です。予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
仮条件と初値予想
仮条件 |
1,510円 ~ 1,710円
※抽選資金:15.1万円 ~ 17.1万円
上限は13.2%上ブレ↑ |
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初値予想 |
3,000円 ~ 3,850円※11/1 修正
(1.8倍~2.3倍) |
予想利益 | 12.9万円~21.4万円 |
想定価格と初値予想
想定価格 | 1,510円あたり ※抽選資金:15.1万円あたり |
---|---|
初値予想 | 2,570円 ~ 3,320円 (1.7倍~2.2倍) |
予想利益 | 10.6万円~18.1万円 |
初値予想アンケート
サイエンスアーツ(4412)の初値予想アンケートに、ご協力をお願いします。
公開価格(1,710円)を基準価格に修正しています。
有効回答:332票 投票期限:2021/11/23 (火) 23:59までサイエンスアーツの主幹事と幹事証券
サイエンスアーツのIPOを取り扱っている証券会社です。
サイエンスアーツの割当数とネット抽選の当選数
目論見書で公表されている証券会社の割当数と、ネット抽選分の当選数(個人配分)の予想です。
割当数にネット抽選分のパーセンテージをかけた単純な計算ですので、参考程度にお願いします。
証券会社 | 割当率 | 割当数 | ネット 抽選分 |
---|---|---|---|
主幹事 岡三証券 |
86.96% | 220,000株 | 220口 |
SBI証券 | 3.48% | 8,800株 | 52口 |
大和証券 | 3.48% | 8,800株 | 8口 |
SMBC日興証券 | 1.74% | 4,400株 | 4口 |
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 | 1.74% | 4,400株 | 4口 |
岡地証券 | 0.87% | 2,200株 | 0口 |
マネックス証券 | 0.43% | 1,100株 | 11口 |
楽天証券 | 0.43% | 1,100株 | 11口 |
むさし証券 | 0.43% | 1,100株 | 1口 |
JTG証券 | 0.43% | 1,100株 | 1口 |
大和コネクト証券のネット抽選分は、1口あたりが想定されます。(大和証券の約1%)
委託幹事である岡三オンラインとauカブコム証券は、委託数が公表されていません。
楽天証券の抽選倍率は、4,432倍でした。
現金7,500円+2,000ポイントがもらえる口座開設タイアップ企画を行っています。
抽選資金が不要の岡三オンラインと松井証券。平等抽選のauカブコム証券。落選でポイントが貯まるSBI証券。
サイエンスアーツの決算情報
単独 財務情報 (単位/千円)
決算期 | 2020年8月 | 2019年8月 | 2018年8月 |
---|---|---|---|
売上高 | 222,760 | 179,102 | 143,983 |
経常利益 | -92,373 | -95,238 | -34,127 |
当期利益 | -92,063 | -95,988 | -34,849 |
純資産 | 278,601 | 218,514 | 49,603 |
配当金※ | ― | ― | ― |
EPS※ | -31.48 | -33.26 | -1,268.18 |
BPS※ | 92.43 | 74.72 | 1,805.07 |
前期比(売上高) | 24.4% | 24.4% | ― |
上位株主とロックアップ情報
サイエンスアーツの上位10名の株主構成、ロックアップの情報です。
株主名 | 株数 | 売出数 | ロック アップ |
---|---|---|---|
合同会社平岡秀一事務所 役員等により総株主の議決権の過半数が所有されている会社 |
1,500,000株
45.66%
|
- | 90日 |
平岡秀一 代表取締役社長 |
640,000株
19.48%
|
20,000株 | 90日 |
SBテクノロジー株式会社 |
225,000株
6.85%
|
- | 90日 |
auカブコム証券株式会社 |
200,000株
6.09%
|
- | 90日 |
株式会社ブロードバンドタワー |
133,000株
4.05%
|
- | 90日 |
横道 克己 取締役 |
83,600株
2.54%
(83,600)
|
- | |
岡地証券株式会社 |
70,000株
2.13%
|
- | 90日 |
日本ATM株式会社 |
66,000株
2.03%
|
- | 90日 |
JPE第2号株式会社 |
60,000株
1.83%
|
- | 継続保有 |
株式会社プラネット |
50,000株
1.52%
|
- | 90日 |
直近の類似IPOの上場結果
サイエンスアーツと同じホットワードのIPOの上場結果です。
「SaaS」のIPOの直近の結果です。
- 2021/09/02 モビルス…
初値売り損益:55,000円
(騰落率:42.97%、倍率:1.43倍) - 2021/06/30 プラスアルファ・コンサルティング…
初値売り損益:42,000円
(騰落率:18.26%、倍率:1.18倍) - 2021/03/30 スパイダープラス…
初値売り損益:56,200円
(騰落率:48.45%、倍率:1.48倍) - 2021/03/25 ジーネクスト…
初値売り損益:162,100円
(騰落率:131.79%、倍率:2.32倍) - 2020/12/22 ヤプリ…
初値売り損益:208,000円
(騰落率:65.82%、倍率:1.66倍)
サイエンスアーツと市場と業種が同じIPOの上場結果です。
「市場:東証マザーズ」かつ「業種:情報・通信業」の直近のIPO結果です。
- 2021/11/05 Photosynth
… 初値売り損益:-9,000円
騰落率:-6%、倍率:0.94倍 - 2021/10/26 CINC
… 初値売り損益:87,000円
騰落率:28.25%、倍率:1.28倍 - 2021/10/07 ワンキャリア
… 初値売り損益:41,000円
騰落率:19.62%、倍率:1.20倍 - 2021/09/29 セーフィー
… 初値売り損益:92,000円
騰落率:37.86%、倍率:1.38倍 - 2021/09/28 ジィ・シィ企画
… 初値売り損益:67,000円
騰落率:35.45%、倍率:1.35倍
サイエンスアーツのIPO分析
Buddycomの利用ライセンス(ID)を、サブスクリプションにより、セールスパートナー(販売代理店)を通じてエンドユーザーに販売。
SaaSはIPOの中でも人気の高い業種。
魅力あるサービスかどうかの目安となるチャーンレート(解約率)は0.54%と低いです。(2021年5月までの9ヶ月間の平均)
NRR(売上継続率)は、同期間において123.7%の伸びで好調。
(NRRが100%あると解約よりもアップセルが上回っている状態)
事務作業などのホワイトカラーに比べて、作業現場のIT化(DX化)は遅れています。
電話や昔からある無線機、トランシーバー、インカムなどで作業指示などのやりとり。
サイエンスアーツのBuddycomを利用すれば、スマートフォンやタブレッドなど映像を通じて、情報共有ができます。
例えば、国内だけではなく海外工場など現場の状況をリアルタイムに配信。
オフィスから適宜指示や連絡を行うことができます。
さらに、会話は受け手の言語に合わせて自動翻訳され、音声と共に文字でも表示。
国内外の複数拠点間で映像中継コミュニケーションを実現します。
- 東京都主催「世界発信コンペティション」サービス部門『大賞』受賞(2020年)
- テクノロジー企業成長率ランキング「デロイト 2020年 アジア太平洋地域テクノロジー Fast 500」で入賞
主な取引先はソフトバンクやイオンリテール。
以前から上場の噂があった企業で、文句なしの評価「S」にしようと思っておりましたが、経常赤字が思ったより拡大していることと、どうやら同社のCTO(最高技術責任者)が、先日行われた「第32回高専プロコン」の審査員を努めた際に、高圧的なコメントで批判を集めたようです。
人材獲得の場でやらかしたな・・という印象もあり、一段階評価を下げました。
とはいえ、事業内容とSaaSの指標、IPOの内容どれも良く人気化するのは間違いないかと思います。
参考までに
評価は下記を考慮して、人気が高い「A」に設定しました。
- IPOで非常に人気のある「DX支援」「SaaS」事業。(データ)
- 月次解約率はわずか0.5%!
- NRR(売上継続率)は123.7%の伸びで好調!
- 働き方改革につながる事業内容は需要あり。
- 時代にマッチした事業内容で将来性あり。
- 上場による知名度アップで、業績への貢献期待。
- 大手企業への導入実績あり。
- 購入単価が低いIPOが好調。(抽選資金による実績)
- 市場からの吸収金額が4.3億円と非常に小さい。(吸収金額による実績)
- オファリングレシオが7.5%と非常に低い。(オファリングレシオによる実績)
- 売上高は右肩上がり。経常赤字は拡大しているが回収可能か。(決算情報)
- 【11.1追記】仮条件が13.2%も上振れして決定。需要あり?
- 同社のCTOが「第32回高専プロコン」の審査員を努めた際に批判あり。
11.1追記。仮条件が想定発行価格(1,510円)より13.2%の上振れ決定(1,510円 ~ 1,710円)したので、初値予想を3,000円 ~ 3,850円に修正しました。予想利益は12.9万円~21.4万円です。
目論見書の想定仮条件は1,510円。初値予想は2,570円 ~ 3,320円としました。
予想利益は10.6万円~18.1万円です。
公募割れリスクは低いと思われます。
積極的に幹事証券から参加して当選を狙いましょう。
1人1票の平等抽選で、資金力に左右されない当選が期待できるマネックス証券やSMBC日興証券や、落選しても次回以降の当選チャンスに活かせるポイントが付与されるSBI証券がおすすめです。
カブスルはこちらの3社だけでIPOに62回当選しています。(全当選数の63.9%)
大和証券が幹事となっていますので、委託幹事としてCONNECTも取り扱いが決まりました。(委託幹事は気づかれないことが多い)
CONNECTは、IPOの取り扱いが2020年12月で認知度がまだ低く、狙い目です!(カブスルは1回当選)
追加の委託幹事として岡三オンライン証券が決まりました。
抽選時に資金が必要ないので気軽に参加できる証券会社です。
auカブコム証券も委託幹事になりました。
抽選資金に余裕があれば、楽天証券でも参加しておきたいです。