CINC(4378):IPO上場情報
CINCは、独自のデータ収集技術で取得したビッグデータを、機械学習・AIを用いて確かな情報に変え、デジタルマーケティングの調査・分析ツールとコンサルティングサービスを提供している企業です。
ソリューション事業
「Keywordmap」および「Keywordmap for SNS」を主軸に、マーケティングにおける調査、分析、運用を支援するソフトウェアの開発・販売。どちらも月額定額制のサブスクリプション型の料金体系。
同社が運営するクローラーや、データサービスプロバイダーを通じて取得したビッグデータを、自然言語処理・機械学習・深層学習技術と統計学を用いて解析を加えながら、分析用のデータを提供。
TwitterやYouTubeなどSNS経由の売上影響度も高まっている中、2019年10月にTwitterのデータ解析を通じてSNSマーケティングを調査・分析・プラニングできるサービス Keywordmap for SNSをリリース。
アナリティクス事業
「Keywordmap」シリーズを活用し、ビッグデータの解析を基盤としたマーケティングソリューションを提供。
活用することで、コンサルティングおよび分析、クリエイティブ制作ディレクションなどの業務フローが統一され、高品質なアウトプットを効率的に提供できるほか、人材の育成期間も短縮。
設立は2014年4月。
従業員数は2021年8月末で87名、平均年齢は30.8歳、平均勤続年数は2.1年、平均年間給与は532.5万円。
CINCのIPOの内容や事業内容は日本取引所グループに掲載されています。
本ページで掲載している画像は、CINCの目論見書から引用しています。
庶民のIPOは、初心者でもIPOに参加しやすいよう要約し、評価や初値予想を掲載。はじめての人へ
CINCの上場日
CINCのブックビルディング内容
ブックビルディング期間中に、幹事証券からIPOに申し込みましょう。
ブックビルディング期間 |
2021/10/11 (月) ~ 10/15 (金) |
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仮条件 | 2,850円~3,080円 (抽選資金:28.5万円 ~ 30.8万円) | ||
当選口数 | 9,572口 | ||
発行済株式数 | 3,328,000株 | オファリングレシオ | 28.7% |
公募株数 | 328,000株 | 売出株数 | 504,400株 |
吸収金額 | 29.4億円 | O.A分 | 124,800株 |
仮条件決定日 | 10/8 (金) | 公開価格決定日 | 10/18 (月) |
購入期間 | 10/19 (火) ~ 10/22 (金) |
※ 吸収金額は公募株、売出株、OA株を含む。
※ 申込・購入期間は各証券会社で異なります。
CINCの公開価格と初値
仮条件 | 2,850円~3,080円 | ||
---|---|---|---|
公開価格 | 3,080円 | 初値 | 3,950円 |
騰落率 | 28.25% | 倍率 | 1.28倍 |
初値売り損益 | 87,000円(3,950円 - 3,080円)× 100株 |
※予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
CINCの初値予想と予想利益
CINCの初値予想と予想利益です。予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
仮条件と初値予想
仮条件 |
2,850円 ~ 3,080円
※抽選資金:28.5万円 ~ 30.8万円
上限は8.1%上ブレ↑ |
---|---|
初値予想 |
4,320円 ~ 5,840円※10/8 修正
(1.4倍~1.9倍) |
予想利益 | 12.4万円~27.6万円 |
想定価格と初値予想
想定価格 | 2,850円あたり ※抽選資金:28.5万円あたり |
---|---|
初値予想 | 3,990円 ~ 5,400円 (1.4倍~1.9倍) |
予想利益 | 11.4万円~25.5万円 |
初値予想アンケート
CINC(4378)の初値予想アンケートに、ご協力をお願いします。
公開価格(3,080円)を基準価格に修正しています。
有効回答:418票 投票期限:2021/10/25 (月) 23:59までCINCの主幹事と幹事証券
CINCのIPOを取り扱っている証券会社です。
CINCの割当数とネット抽選の当選数
目論見書で公表されている証券会社の割当数と、ネット抽選分の当選数(個人配分)の予想です。
割当数にネット抽選分のパーセンテージをかけた単純な計算ですので、参考程度にお願いします。
証券会社 | 割当率 | 割当数 | ネット 抽選分 |
---|---|---|---|
主幹事 SMBC日興証券 |
87.86% | 841,000株 | 841口 |
野村證券 | 4.35% | 41,600株 | 41口 |
SBI証券 | 3.47% | 33,200株 | 199口 |
楽天証券 | 0.87% | 8,300株 | 83口 |
松井証券 | 0.87% | 8,300株 | 58口 |
岩井コスモ証券 | 0.87% | 8,300株 | 8口 |
いちよし証券 | 0.87% | 8,300株 | 0口 |
マネックス証券 | 0.43% | 4,100株 | 41口 |
東海東京証券 | 0.43% | 4,100株 | 4口 |
楽天証券の抽選倍率は、571倍でした。
現金8,000円+2,000ポイントがもらえる口座開設タイアップ企画を行っています。
抽選資金が不要の岡三オンラインと松井証券。委託幹事で穴場のauカブコム証券。ポイントが貯まるSBI証券
CINCの決算情報
単独 財務情報 (単位/千円)
決算期 | 2020年10月 | 2019年10月 | 2018年10月 |
---|---|---|---|
売上高 | 934,358 | 764,181 | 336,502 |
経常利益 | 39,476 | 99,892 | 38,193 |
当期利益 | 11,433 | 74,002 | 25,879 |
純資産 | 235,835 | 224,142 | 150,140 |
配当金※ | ― | ― | ― |
EPS※ | 3.81 | 24.67 | 646,998.18 |
BPS※ | 78.53 | 74.71 | 3,753,508.38 |
前期比(売上高) | 22.3% | 127.1% | ― |
上位株主とロックアップ情報
CINCの上位10名の株主構成、ロックアップの情報です。
株主名 | 株数 | 売出数 | ロック アップ |
---|---|---|---|
石松 友典 代表取締役 |
1,290,000株
39.39%
|
301,500株 | 180日 |
株式会社CZ 役員等により総株主の議決権の過半数が所有されている会社 |
810,000株
24.73%
|
1,900株 | 180日 |
株式会社平企画 役員等により総株主の議決権の過半数が所有されている会社 |
465,000株
14.20%
|
- | 180日 |
平 大志朗 取締役 |
435,000株
13.28%
|
201,000株 | 180日 |
前山 奈津子 |
240,000株
7.33%
(240,000)
|
- | 継続保有 180日 |
渡井 弘一 従業員 |
9,000株
0.27%
(9,000)
|
- | |
雨越 仁 取締役 |
9,000株
0.27%
(9,000)
|
- | |
山地 竜太 従業員 |
7,500株
0.23%
(7,500)
|
- | |
間藤 大地 従業員 |
6,600株
0.20%
(6,600)
|
- | |
外石 正行 監査役 |
3,000株
0.09%
(3,000)
|
- |
直近の類似IPOの上場結果
CINCと同じホットワードのIPOの上場結果です。
「ビッグデータ」のIPOの直近の結果です。
- 2019/12/16 JMDC…
初値売り損益:96,000円
(騰落率:32.54%、倍率:1.33倍) - 2019/10/24 インティメート・マージャー…
初値売り損益:210,000円
(騰落率:110.53%、倍率:2.11倍) - 2019/06/19 Sansan…
初値売り損益:26,000円
(騰落率:5.78%、倍率:1.06倍) - 2018/12/18 テクノスデータサイエンス・エンジニアリング…
初値売り損益:315,000円
(騰落率:98.44%、倍率:1.98倍) - 2018/10/30 VALUENEX…
初値売り損益:246,000円
(騰落率:133.70%、倍率:2.34倍)
CINCと市場と業種が同じIPOの上場結果です。
「市場:東証マザーズ」かつ「業種:情報・通信業」の直近のIPO結果です。
- 2021/10/07 ワンキャリア
… 初値売り損益:41,000円
騰落率:19.62%、倍率:1.20倍 - 2021/09/29 セーフィー
… 初値売り損益:92,000円
騰落率:37.86%、倍率:1.38倍 - 2021/09/28 ジィ・シィ企画
… 初値売り損益:67,000円
騰落率:35.45%、倍率:1.35倍 - 2021/09/28 ROBOT PAYMENT
… 初値売り損益:186,500円
騰落率:100.27%、倍率:2.00倍 - 2021/09/22 コアコンセプト・テクノロジー
… 初値売り損益:354,000円
騰落率:101.14%、倍率:2.01倍
CINCのIPO分析
CINCは独自のクローラーを保有しており、Web上の様々なページのコンテンツデータを自社サーバーに蓄積。
そのため、競合ツールではデータ抽出の対象が自社サイトや事前に登録したWebサイトに限られる中、Keywordmapでは自社サイトや事前に登録したWebサイト以外のWebサイトのコンテンツデータも分析対象とすることができます。
ソリューション事業のストック売上高とARRの推移です。
アナリティクス事業の契約件数と単価の推移。
2つの事業の販売実績は半々。
SaaS的な指標を出すなら、ソリューション事業などの解約率もだして欲しいところ。
カブスルはTwitterを利用しているので、同社のKeywordmap for SNSにも興味があります。
利用企業をみると、NIKKEI(日経新聞)も利用しているようです。
参考までに
評価は下記を考慮して、人気が高い「A」に設定しました。
- IPOで非常に人気のある「ビッグデータ」事業。(データ)
- 売上高は右肩上がり、ただし経常利益は上下にブレている。(決算情報)
- 時代にマッチした事業内容で将来性あり。
- 上場による知名度アップで、業績への貢献期待。
- オファリングレシオが28.7%とやや高い。(オファリングレシオによる実績)
- 市場からの吸収金額が29.4億円と大きい。(吸収金額による実績)
- 同業他社が多い。解約率は気になるところ。
- 上位株主は役員関連。売り圧力が低い。
10.8追記。仮条件が想定発行価格(2,850円)より8.1%の上振れ決定(2,850円 ~ 3,080円)したので、初値予想を4,320円 ~ 5,840円に修正しました。予想利益は12.4万円~27.6万円です。
目論見書の想定仮条件は2,850円。初値予想は3,990円 ~ 5,400円としました。
予想利益は11.4万円~25.5万円です。
公募割れリスクは低いと思われます。
積極的に幹事証券から参加して当選を狙いましょう。
ワンポイント
主幹事はSMBC日興証券です。
IPOの一連の流れを取りしきる立場にあり、IPOの当選数が一番多いです。
また、資金力に左右されない平等抽選を採用していますので当選確率は一緒です。
カブスルは18回 IPOに当選。
他にも、平等抽選で資金力に左右されない当選が期待できるマネックス証券や、落選しても次回の当選チャンスに活かせるポイントが付与されるSBI証券がおすすめです。
カブスルは上記の3社だけでIPOに62回当選しています。(全当選数の63.9%)
また、野村證券と松井証券はブックビルディング時の抽選資金が不要です。
当選した後に購入資金を入金すればよいという、嬉しいシステムを採用。
特に松井証券は、IPOの引受部門にチカラを入れており、幹事数が増えています。(4割目標)
抽選資金に余裕があれば、岩井コスモ証券や楽天証券でも参加しておきたいです。