ブレインズテクノロジー(4075):IPO上場情報
ブレインズテクノロジーは、企業がデジタル技術による業務やビジネスの変革(DX)を加速するためのAIを実装する、エンタープライズAIソフトウエア事業を行っている企業です。
機械学習やAIを企業の内部に組み込み日常業務に実装し「データ活動の機動性を獲得」することがこれまでになく重要と捉え、業務の高度化・省人化を目指す、異常検知ソリューション「Impulse」と、企業内データの利活用の促進に資する、企業内検索エンジン「Neuron Enterprise Search」という2つのソフトウエアをエンタープライズAIソフトウエアとして提供。
異常検知ソリューション「Impulse」
企業活動に係る複雑で膨大なデータを収集し、加工、整理、モデル構築、モデル運用に至る、AI分析の一連のプロセスをサポートする、オールインワンのAIプラットフォーム。
Impulseにより実装されたAIは、企業内のシステムとして組み込まれることで、予知保全や品質管理などの業務の高度化や省人化に貢献しています。
製造業・建設業など「ものづくり」の業務やプロセスの高度化・省人化、インフラ監視による安心・安全の確保を目的として、様々な業種で導入。
企業内検索エンジン「Neuron Enterprise Search」
企業内のファイルサーバーやポータルサイト、オンラインストレージなど様々な環境に保存されている文書ファイルやデータを、その保存環境に関わらず横断的に一括検索が可能。大容量データを迅速に検索したいという顧客の声から誕生。
製造業・建設業・IT業を中心に導入。
設立は2008年8月。
従業員数は2021年5月末で46名、平均年齢は32.3歳、平均勤続年数は3.1年、平均年間給与は649.3万円。
ブレインズテクノロジーのIPOの内容や事業内容は日本取引所グループに掲載されています。
本ページで掲載している画像は、ブレインズテクノロジーの目論見書から引用しています。
庶民のIPOは、初心者でもIPOに参加しやすいよう要約し、評価や初値予想を掲載。はじめての人へ
ブレインズテクノロジーの上場日
上場日 | 2021/7/28(水) | 証券コード | 4075 |
---|---|---|---|
市場 | 東証マザーズ | 業種 | 情報・通信業 |
Webサイト | Webサイト | 単元株 | 100株 |
Yahoo!ファイナンス | ブレインズテクノロジー(4075) | ||
時価総額 | 95.6億円(公開価格で計算) 223.7億円(初値で計算) |
ブレインズテクノロジーのブックビルディング内容
ブックビルディング期間中に、幹事証券からIPOに申し込みましょう。
ブックビルディング期間 |
2021/7/9 (金) ~ 7/15 (木) |
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仮条件 | 1,630円~1,780円 (抽選資金:16.3万円 ~ 17.8万円) | ||
当選口数 | 9,430口 | ||
発行済株式数 | 5,370,000株 | オファリングレシオ | 17.5% |
公募株数 | 620,000株 | 売出株数 | 200,000株 |
吸収金額 | 16.7億円 | O.A分 | 123,000株 |
仮条件決定日 | 7/8 (木) | 公開価格決定日 | 7/16 (金) |
購入期間 | 7/19 (月) ~ 7/26 (月) |
※ 吸収金額は公募株、売出株、OA株を含む。
※ 申込・購入期間は各証券会社で異なります。
ブレインズテクノロジーの公開価格と初値
仮条件 | 1,630円~1,780円 | ||
---|---|---|---|
公開価格 | 1,780円 | 初値 | 4,165円 |
騰落率 | 133.99% | 倍率 | 2.34倍 |
初値売り損益 | 238,500円(4,165円 - 1,780円)× 100株 |
※予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
ブレインズテクノロジーの初値予想と予想利益
ブレインズテクノロジーの初値予想と予想利益です。予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
仮条件と初値予想
仮条件 |
1,630円 ~ 1,780円
※抽選資金:16.3万円 ~ 17.8万円
上限は9.2%上ブレ↑ |
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初値予想 |
3,000円 ~ 3,920円※7/8 修正
(1.7倍~2.2倍) |
予想利益 | 12.2万円~21.4万円 |
想定価格と初値予想
想定価格 | 1,630円あたり ※抽選資金:16.3万円あたり |
---|---|
初値予想 | 2,630円 ~ 3,260円 (1.6倍~2.0倍) |
予想利益 | 10万円~16.3万円 |
初値予想アンケート
ブレインズテクノロジー(4075)の初値予想アンケートに、ご協力をお願いします。
公開価格(1,780円)を基準価格に修正しています。
有効回答:434票 投票期限:2021/7/27 (火) 23:59までブレインズテクノロジーの主幹事と幹事証券
ブレインズテクノロジーのIPOを取り扱っている証券会社です。
ブレインズテクノロジーの割当数とネット抽選の当選数
目論見書で公表されている証券会社の割当数と、ネット抽選分の当選数(個人配分)の予想です。
割当数にネット抽選分のパーセンテージをかけた単純な計算ですので、参考程度にお願いします。
証券会社 | 割当率 | 割当数 | ネット 抽選分 |
---|---|---|---|
主幹事 SMBC日興証券 |
90.43% | 852,800株 | 852口 |
野村證券 | 4.35% | 41,000株 | 41口 |
みずほ証券 | 1.74% | 16,400株 | 16口 |
楽天証券 | 0.87% | 8,200株 | 82口 |
松井証券 | 0.87% | 8,200株 | 57口 |
SBI証券 | 0.87% | 8,200株 | 49口 |
いちよし証券 | 0.87% | 8,200株 | 0口 |
楽天証券の抽選倍率は、821倍でした。
現金8,000円+2,000ポイントがもらえる口座開設タイアップ企画を行っています。
抽選資金が不要の岡三オンラインと松井証券。委託幹事で穴場のauカブコム証券。ポイントが貯まるSBI証券
ブレインズテクノロジーの決算情報
単独 財務情報 (単位/千円)
決算期 | 2020年7月 | 2019年7月 | 2018年7月 |
---|---|---|---|
売上高 | 631,597 | 432,740 | 282,340 |
経常利益 | 65,142 | 11,744 | 17,413 |
当期利益 | 78,874 | 39,937 | 17,417 |
純資産 | 80,549 | 1,674 | -38,262 |
配当金※ | ― | ― | ― |
EPS※ | 16.61 | 8.41 | 366.69 |
BPS※ | 16.96 | 0.35 | -805.53 |
前期比(売上高) | 46% | 53.3% | ― |
上位株主とロックアップ情報
ブレインズテクノロジーの上位10名の株主構成、ロックアップの情報です。
株主名 | 株数 | 売出数 | ロック アップ |
---|---|---|---|
齋藤 佐和子 代表取締役 |
3,000,000株
54.17%
|
200,000株 | 180日 |
中澤 宣貴 取締役 |
700,000株
12.64%
(100,000)
|
- | 180日 |
NVCC7号投資事業有限責任組合 VC |
300,000株
5.42%
|
- | 90日/ 1.5倍 |
SMBCベンチャーキャピタル2号投資事業有限責任組合 VC |
300,000株
5.42%
|
- | 90日/ 1.5倍 |
河田 哲 取締役 |
250,000株
4.51%
(50,000)
|
- | 180日 |
今野 勝之 従業員 |
250,000株
4.51%
(50,000)
|
- | 180日 |
三生6号投資事業有限責任組合 VC |
150,000株
2.71%
|
- | 90日/ 1.5倍 |
林 琢磨 取締役 |
140,000株
2.53%
(140,000)
|
- | 180日 |
榎並 利晃 取締役 |
130,000株
2.35%
(130,000)
|
- | 180日 |
田中 幸一 従業員 |
45,000株
0.81%
(45,000)
|
- | 180日 |
ロックアップ解除となる株価(1.5倍)は、2,670円です。
直近の類似IPOの上場結果
ブレインズテクノロジーと同じホットワードのIPOの上場結果です。
「DX支援」のIPOの直近の結果です。
- 2021/06/24 ベイシス…
初値売り損益:316,000円
(騰落率:154.90%、倍率:2.55倍) - 2021/03/30 スパイダープラス…
初値売り損益:56,200円
(騰落率:48.45%、倍率:1.48倍) - 2021/03/25 ジーネクスト…
初値売り損益:162,100円
(騰落率:131.79%、倍率:2.32倍) - 2021/03/24 Sharing Innovations…
初値売り損益:180,000円
(騰落率:63.16%、倍率:1.63倍)
「AI開発」のIPOの直近の結果です。
ブレインズテクノロジーと市場と業種が同じIPOの上場結果です。
「市場:東証マザーズ」かつ「業種:情報・通信業」の直近のIPO結果です。
- 2021/07/16 ラキール
… 初値売り損益:108,000円
騰落率:77.14%、倍率:1.77倍 - 2021/06/30 プラスアルファ・コンサルティング
… 初値売り損益:42,000円
騰落率:18.26%、倍率:1.18倍 - 2021/06/29 BlueMeme
… 初値売り損益:3,000円
騰落率:1.06%、倍率:1.01倍 - 2021/06/24 ベイシス
… 初値売り損益:316,000円
騰落率:154.90%、倍率:2.55倍 - 2021/06/22 ペイロール
… 初値売り損益:-9,000円
騰落率:-6.52%、倍率:0.93倍
ブレインズテクノロジーのIPO分析
2020年7月期におけるソフトウエア売上比率は59%。
うち、継続的な売上が見込めるストック(固定)売上比率は34%(利用料と保守ライセンス費)。
2018年7月期から3年間におけるライセンス販売数の年平均成長率は50%。
同社のソフトウエアサービスは、商品特性ゆえに幅広い産業に対して提供することが可能。(現在は製造業や通信業が中心)
主要顧客は丸紅情報システムズと岡谷システム。
AIを活用して企業のDX化をうながす事業内容、IPOの内容も非常に良く、需給的にも人気化しそうです。
個人的にはもう一歩、具体的に将来性が見えるものが欲しかったです。
参考までに
評価は下記を考慮して、人気が高い「A」に設定しました。
- IPOで非常に人気のある「DX支援」「AI活用」事業。(データ)
- 業績が好調。(決算情報)
- オファリングレシオが17.5%と低い。(オファリングレシオによる実績)
- 時代にマッチした事業内容で将来性あり。
- 上場による知名度アップで、業績への貢献期待。
- ベンチャーキャピタルの保有株が多く、公開価格の1.5倍でロックアップ解除。売出しゼロで株価上昇期待か。
- 市場からの吸収金額が16.7億円とやや大きい。(吸収金額による実績)
7.8追記。仮条件が想定発行価格(1,630円)より9.2%の上振れ決定(1,630円 ~ 1,780円)したので、初値予想を3,000円 ~ 3,920円に修正しました。予想利益は12.2万円~21.4万円です。
目論見書の想定仮条件は1,630円。初値予想は2,630円 ~ 3,260円としました。
予想利益は10万円~16.3万円です。
公募割れリスクは低いと思われます。
積極的に幹事証券から参加して当選を狙いましょう。
ワンポイント
主幹事はSMBC日興証券です。
IPOの一連の流れを取りしきる立場にあり、IPOの当選数が一番多いです。
また、資金力に左右されない平等抽選を採用していますので当選確率は一緒です。
カブスルは18回 IPOに当選。
また、野村證券と松井証券はブックビルディング時の抽選資金が不要です。
当選した後に購入資金を入金すればよいという、嬉しいシステムを採用。
余裕があれば、幹事数が増えてきた楽天証券や、落選しても次回以降の当選チャンスに活かせるポイントが付与されるSBI証券がおすすめです。