ペイロール(4489):IPO上場情報
ペイロールは、給与計算業務などのアウトソーシング事業を行っている企業です。
給与・定期賞与計算はもちろん、年末調整補助業務や地方税特別徴収補助などの季節性業務、身上異動等の人事関連業務、従業員および各拠点との直接対応など、給与計算に関わる様々な周辺業務をサポートする「フルスコープ型アウトソーシング」。
顧客企業の人事・労務関連業務の工数削減を行い、コア業務に特化するためのサービスを提供。
2016年1月よりマイナンバー管理サービスも。
同社グループは、給与計算の細分化された業務を、顧客企業ごとの給与担当者とは別にBPOセンターが担うことで、顧客企業の共通業務を標準化し、まとめて処理できる体制を確立。
これにより、担当者に頼った運用を回避し、かつ精度の高い大量の業務処理を実現。
従業員数は2021年4月末で566名、平均年齢は33.9歳、平均年間給与は449.8万円。
グループは同社と連結子会社1社で構成。連結会社の従業員は合計で569名。
ペイロールのIPOの内容や事業内容は日本取引所グループに掲載されています。
本ページで掲載している画像は、ペイロールの目論見書から引用しています。
庶民のIPOは、初心者でもIPOに参加しやすいよう要約し、評価や初値予想を掲載。はじめての人へ
ペイロールの上場日
ペイロールのブックビルディング内容
ブックビルディング期間中に、幹事証券からIPOに申し込みましょう。
ブックビルディング期間 |
2021/6/3 (木) ~ 6/9 (水) |
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仮条件 | 1,280円~1,380円 (抽選資金:12.8万円 ~ 13.8万円) | ||
当選口数 | 78,637口 | ||
発行済株式数 | 17,906,100株 | オファリングレシオ | 43.9% |
公募株数 | 428,000株 | 売出株数 | 6,410,000株 |
吸収金額 | 108.5億円 | O.A分 | 1,025,700株 |
仮条件決定日 | 6/1 (火) | 公開価格決定日 | 6/10 (木) |
購入期間 | 6/14 (月) ~ 6/17 (木) | ||
備考 |
【6.10追記】売出は、国内4,770,800株、海外1,639,200株(海外販売の割合 25.6%) |
※ 吸収金額は公募株、売出株、OA株を含む。
※ 申込・購入期間は各証券会社で異なります。
ペイロールの公開価格と初値
仮条件 | 1,280円~1,380円 | ||
---|---|---|---|
公開価格 | 1,380円 | 初値 | 1,290円 |
騰落率 | -6.52% | 倍率 | 0.93倍 |
初値売り損益 | -9,000円(1,290円 - 1,380円)× 100株 |
※予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
公募割れ時の株価下落の目安となる引受価額は、1,283.40円でした。
ペイロールの初値予想と予想利益
ペイロールの初値予想と予想利益です。予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
仮条件と初値予想
仮条件 | 1,280円 ~ 1,380円 ※抽選資金:12.8万円 ~ 13.8万円 |
---|---|
初値予想 |
1,500円 ~ 1,750円
(1.1倍~1.3倍) |
予想利益 | 1.2万円~3.7万円 |
想定価格と初値予想
想定価格 | 1,380円あたり ※抽選資金:13.8万円あたり |
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初値予想 | 1,500円 ~ 1,750円 (1.1倍~1.3倍) |
予想利益 | 1.2万円~3.7万円 |
初値予想アンケート
ペイロール(4489)の初値予想アンケートに、ご協力をお願いします。
公開価格(1,380円)を基準価格に修正しています。
有効回答:705票 投票期限:2021/6/21 (月) 23:59までペイロールの主幹事と幹事証券
ペイロールのIPOを取り扱っている証券会社です。
ペイロールの割当数とネット抽選の当選数
目論見書で公表されている証券会社の割当数と、ネット抽選分の当選数(個人配分)の予想です。
割当数にネット抽選分のパーセンテージをかけた単純な計算ですので、参考程度にお願いします。
証券会社 | 割当率 | 割当数 | ネット 抽選分 |
---|---|---|---|
主幹事 野村證券 |
91.31% | 7,180,200株 | 7,180口※ |
SMBC日興証券 | 4.35% | 341,900株 | 341口※ |
東海東京証券 | 1.74% | 136,700株 | 136口※ |
SBI証券 | 0.87% | 68,300株 | 409口※ |
いちよし証券 | 0.87% | 68,300株 | 6口※ |
岡地証券 | 0.87% | 68,300株 | 0口※ |
※海外売出し1,639,200株分が含まれているので、実際のネット抽選分は数値より低いです。
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抽選資金が不要の岡三オンラインと松井証券。委託幹事で穴場のauカブコム証券。ポイントが貯まるSBI証券
ペイロールの決算情報
単独 財務情報 (単位/千円)
決算期 | 2020年3月 | 2019年3月 | 2018年3月 |
---|---|---|---|
売上高 | 7,273,434 | 6,589,741 | 2,772,056 |
経常利益 | 420,977 | 433,288 | -17,138 |
当期利益 | 77,965 | 77,746 | -294,436 |
純資産 | 8,085,473 | 8,007,507 | 7,929,761 |
配当金※ | ― | ― | ― |
EPS※ | 4.46 | 4.45 | -2,060.77 |
BPS※ | 462.22 | 457.76 | 45,330.84 |
前期比(売上高) | 10.4% | 137.7% | ― |
連結 財務情報 (単位/千円)
決算期 | 2020年3月 | 2019年3月 |
---|---|---|
売上高 | 7,252,039 | 6,629,003 |
経常利益 | 1,069,577 | 934,257 |
当期利益 | 727,897 | 649,372 |
純資産 | 9,829,413 | 9,097,302 |
EPS※ | 41.65 | 37.15 |
BPS※ | 562.38 | 520.50 |
前期比(売上高) | 9.4% | ― |
上位株主とロックアップ情報
ペイロールの上位10名の株主構成、ロックアップの情報です。
株主名 | 株数 | 売出数 | ロック アップ |
---|---|---|---|
Pacific グロース投資事業有限責任組合 VC |
4,000,100株
22.13%
|
2,371,100株 | 90日 |
Pacific戦略投資1号投資事業有限責任組合 VC |
3,816,600株
21.11%
|
- | 90日 |
Pacific2号投資事業有限責任組合 VC |
2,540,000株
14.05%
|
1,505,500株 | 90日 |
リサ・コーポレート・ソリューション・ファンド4号投資事業有限責任組合 VC |
2,533,400株
14.01%
|
2,533,400株 | |
Pacific グロース3号投資事業有限責任組合 VC |
1,280,000株
7.08%
|
- | 90日 |
Pacificプリンシパル投資事業有限責任組合 VC |
1,250,000株
6.91%
|
- | 90日 |
(株)アイネット |
1,000,000株
5.53%
|
- | 90日 |
湯浅 哲哉 代表取締役 |
987,000株
5.46%
(360,000)
|
- | 90日 |
ペイロール従業員持株会 |
416,000株
2.30%
|
- | 180日 |
山﨑 雅敏 従業員 |
49,900株
0.28%
(49,900)
|
- | 90日 |
ロックアップ解除となる株価(1.5倍)は、2,070円です。
直近の類似IPOの上場結果
ペイロールと市場と業種が同じIPOの上場結果です。
「市場:東証マザーズ」かつ「業種:情報・通信業」の直近のIPO結果です。
ペイロールのIPO分析
給与・定期賞与計算、年末調整補助、地方税特別徴収補助を基本サービスとして、附随する各種オプションサービスを提供。
給与計算業務が複雑な大規模企業から受注を積み重ね、順調に業績を伸長。(253社/2020年3月末時点)
今後は、中規模企業にもサービスの展開を検討。
サービス内容的に大規模企業向けで、中規模企業(300人~1,000人)が利用するかどうかは、コストと導入企業の事業内容によりそう。
導入実例をみると様々な業種で導入されています。
(コンビニエンスチェーン、日本マクドナルド、回転すしチェーン、日本マイクロソフト、東急ハンズ、ディー・エヌ・エーなどなど)
事業内容的に大手企業は導入しやすいのかなと考えています。
IPO的には、大株主がベンチャーキャピタルが並んでいたり、マザーズ市場にしては吸収金額が大きすぎる点などマイナス要素が多いです。
売出し株の一部は海外販売になるようなので、割合がどの程度になるのか注目です。(大半が海外に回ればいいかな)
参考までに
評価は下記を考慮して、中立の「B」に設定しました。
とはいえ、「C」寄りなので、仮条件が下振れした場合はCに評価を変更する場合があります。
- 業績は安定的。(決算情報)
- 2022年3月期の業績予想(前期比)は、売上高8,569百万円(+14.5%)、営業利益1,502百万円(+22.7%)。
- 働き方改革のテーマは需要あり。
- 大手企業への導入実績あり。
- 市場からの吸収金額が108.5億円と非常に大きい。ただし海外販売もあり。(吸収金額による実績)
- オファリングレシオが43.9%と高い。(オファリングレシオによる実績)
- 売出比率が93.7%と高い。(海外販売あり)
- 同日に3社が上場。
- 6月のIPOラッシュによる投資家の資金枯渇。選別される可能性あり。
- マイナンバー管理サービスは需要ありそう。
- ベンチャーキャピタルの保有株が多いが、期間しばりのロックアップあり。
- 株式市場がやや不安定。(調整あるかも)
- 【6.10追記】海外販売の割合がカブスルの想定より少ない(売出数の25%)
目論見書の想定仮条件は1,380円。初値予想は1,500円 ~ 1,750円としました。
予想利益は1.2万円~3.7万円です。
カブスルは、いまのところ幹事証券にてIPOに参加しようかと思っていますが、仮条件が引き下げられたり、海外販売分が少ないようだと、消極的な参加になるかもしれません。
イメージ的に、成長性高い企業が上場する東証マザーズと言うよりは、東証二部上場と言われたほうがスッキリしたかもしれません。(もちろん上場審査基準があるんですが)
ワンポイント
主幹事証券は大手の野村證券。
主幹事はIPOの一連の流れを取りしきる立場にあり、IPOの当選数(割当数)も主幹事が一番多いです。
また、野村證券はIPOの抽選時に抽選資金が必要ありません。
当選した後に購入資金を入金すればよいという、嬉しいシステムを採用している証券会社です。
他にも、平等抽選で資金力に左右されない当選が期待できるSMBC日興証券や、落選しても次回の当選チャンスに活かせるポイントが付与されるSBI証券がおすすめです。