ZenmuTech(ゼンムテック)(338A):IPO上場情報と初値予想


ZenmuTech(ゼンムテック)は、安心・安全なデータセキュリティを社会に提供するため、自社開発した秘密分散技術「ZENMU-AONT」を活用した秘密分散ソリューション「ZENMU」シリーズを提供しています。

データを暗号化したうえで複数の意味のないデータに変換・分散し、分散片単独では元のデータの復元や解析をできないようにする処理(データの無意味化)を行い、データの復元には暗号鍵やパスワードによる管理ではなく、全てのデータの分散片をそろえることで復元するアルゴリズムを実現しています。

秘密分散技術「ZENMU-AONT」
ZenmuTechのHPより

IPO的には、需給が絞られており初値が上昇しやすいIPOです。
売上高が順調に伸びており、赤字から黒字転換。テーマとして人気の高い情報セキュリティであり独自技術。

※詳細は企業紹介IPOのポイントにて。


ZenmuTechのIPOの内容や事業内容は日本取引所グループに掲載されています。
本ページで掲載している画像は、ZenmuTechの目論見書から引用しています。
庶民のIPOは、初心者でもIPOに参加しやすいよう要約し、評価や初値予想を掲載。はじめての人へ

ZenmuTech(ゼンムテック)の上場日

A
  • 業績:好調
  • IPO人気:あり
  • 公募多い
  • 調達金額:小さい
  • 割安感:割安

上場日 2025/3/27(木) 証券コード 338A
市場 東証グロース 業種 情報・通信業
Webサイト Webサイト 単元株 100株
Yahoo!ファイナンス ZenmuTech(ゼンムテック)(338A)
時価総額
20.7億円(仮条件の上限で計算)

ZenmuTech(ゼンムテック)のブックビルディング内容

ブックビルディング期間中に、幹事証券からIPOに申し込みましょう。

ブックビルディング期間

2025/3/10 (月) ~ 3/14 (金)

仮条件 1,500円~1,580円 (抽選資金:15万円 ~ 15.8万円)
当選口数 3,312口
発行済株式数 1,312,800株 オファリングレシオ 25.2%
公募株数 240,000株 売出株数 48,000株
吸収金額 4.9億円~5.2億円 O.A分 43,200株
仮条件決定日 3/6 (木) 公開価格決定日 3/17 (月)
購入期間 3/18 (火) ~ 3/24 (月)

※ 吸収金額は公募株、売出株、OA株を含む。
※ 申込・購入期間は各証券会社で異なります。

ZenmuTech(ゼンムテック)の公開価格と初値

仮条件 1,500円~1,580円
公開価格 3/17 (月)に決定 初値 (初値予想)2,380円 ~ 3,160円※3/6 修正
騰落率 -  倍率  -
初値売り損益 (予想利益)80,000円~158,000円※3/6 修正

※予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。

ZenmuTech(ゼンムテック)の初値予想と予想利益

ZenmuTech(ゼンムテック)の初値予想と予想利益です。予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。

仮条件と初値予想

仮条件 1,500円 ~ 1,580円 ※抽選資金:15万円 ~ 15.8万円
上限は7.5%上ブレ↑
初値予想 2,380円 ~ 3,160円※3/6 修正
(1.5倍~2.0倍)
予想利益 8万円~15.8万円

想定価格と初値予想

想定価格 1,470円あたり ※抽選資金:14.7万円あたり
初値予想 2,200円 ~ 2,940円 (1.5倍~2.0倍)
予想利益 7.3万円~14.7万円
マネックス証券

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初値予想アンケート

ZenmuTech(ゼンムテック)(338A)の初値予想アンケートに、ご協力をお願いします。

仮条件の上限(1,580円)を基準価格に修正しています。

有効回答:336   投票期限:2025/3/26 (水) 23:59まで
3倍以上(4,740円以上)
183票  54%
投票済み

2.5倍以上~3倍未満(3,950円以上~4,740円未満)
20票  6%
投票済み

2倍以上~2.5倍未満(3,160円以上~3,950円未満)
39票  12%
投票済み

1.5倍以上~2倍未満(2,370円以上~3,160円未満)
44票  13%
投票済み

1.2倍以上~1.5倍未満(1,896円以上~2,370円未満)
11票  3%
投票済み

1倍以上~1.2倍未満(1,580円以上~1,896円未満)
13票  4%
投票済み

公募割れ(1,580円未満)
26票  8%
投票済み

ZenmuTech(ゼンムテック)の主幹事と幹事証券

ZenmuTech(ゼンムテック)のIPOを取り扱っている証券会社です。

ZenmuTech(ゼンムテック)の割当数とネット抽選の当選数

目論見書で公表されている証券会社の割当数と、ネット抽選分の当選数(個人配分)の予想です。

割当数にネット抽選分のパーセンテージをかけた単純な計算ですので、参考程度にお願いします。

証券会社 割当率 割当数 ネット
抽選分
主幹事
岡三証券
91.43% 302,800株 302口
SBI証券 3.47% 11,500株 69口
松井証券 1.72% 5,700株 39口
マネックス証券 0.85% 2,800株 28口
岩井コスモ証券 0.85% 2,800株 2口
アイザワ証券 0.85% 2,800株 2口
むさし証券 0.85% 2,800株 2口

委託幹事である岡三オンラインは、委託数が公表されていません。

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ZenmuTech(ゼンムテック)の決算情報

単独 財務情報 (単位/千円)

決算期 2023年12月 2022年12月 2021年12月
売上高 440,791 232,282 208,962
営業利益 46,983
営業利益率 10.66%
経常利益 56,937 -113,429 -49,996
当期利益 72,889 -115,236 -50,176
純資産 156,809 -155,657 -40,420
配当金
EPS 74.09 -117.88 -10,446.93
BPS -563.20 -977.76 -171,976.32
前期比
(営業利益)
前期比(売上高) 89.8% 11.2%
※配当金、EPS、BPSは(単位/円)
業績

ZenmuTech(ゼンムテック)のPERとPBR

仮条件の上限(1,580円)で算出したPERとPBRです。

決算月 PER PBR EPS BPS
2022年12月
(実績)
- - -117.88 -977.76
2023年12月
(実績)
21.33倍 - 74.09 -563.20
2024年12月
(実績)
16.99倍 - 93.01 -
2025年12月
(予想)
12.48倍 - 126.65 -

ZenmuTech(ゼンムテック)の配当金と配当利回り

仮条件の上限(1,580円)と配当金で算出した配当利回りです。

決算月 1株あたり
の配当金
配当利回り 配当性向
2023年12月
(実績)
0円 - -
2024年12月
(実績)
0円 - -
2025年12月
(予定)
0円 - -

上位株主とロックアップ情報

ZenmuTech(ゼンムテック)の上位10名の株主構成、ロックアップの情報です。

株主名 株数 売出数 ロック
アップ
岡積 正夫 145,400
12.21%
40,000 180日
セグエグループ株式会社 19,800
10.06%
- 180日
田口 善一 84,000
7.06%
(13,200)
- 180日
四国電力株式会社 65,200
5.48%
8,000 90日/
1.5倍
株式会社Win4 63,600
5.34%
- 180日
株式会社テクノスジャパン 61,600
5.17%
- 180日
TNPスレッズオブライト投資事業有限責任組合 VC 53,400
4.49%
- 90日/
1.5倍
松倉 泉 44,200
3.71%
(200)
- 180日
北陸電力ビジネス・インベストメント合同会社 43,800
3.68%
- 180日
ミツイワ株式会社 40,000
3.36%
- 180日
※()内の数値は、新株予約権による潜在株式数。
  • 90日のロックアップ期間は、2025年6月24日まで
  • 180日のロックアップ期間は、2025年9月22日まで
詳細は目論見書にてご確認ください。

直近の類似IPOの上場結果

ZenmuTech(ゼンムテック)と同じホットワードのIPOの上場結果です。

ダウンラウンド」のIPOの直近の結果です。

  • 2025/02/20 フライヤー
    初値売り損益:49,800円
    (騰落率:73.24%、倍率:1.73倍)
  • 2024/12/26 GVA TECH
    初値売り損益:1,000円
    (騰落率:1.45%、倍率:1.01倍)
  • 2024/11/29 Terra Drone
    初値売り損益:-18,800円
    (騰落率:-8%、倍率:0.92倍)
  • 2024/10/28 Hmcomm
    初値売り損益:27,800円
    (騰落率:32.71%、倍率:1.33倍)
  • 2024/10/22 Schoo
    初値売り損益:7,100円
    (騰落率:10.29%、倍率:1.10倍)

「情報セキュリティ」のIPOの直近の結果です。

  • 2024/03/28 カウリス
    初値売り損益:134,500円
    (騰落率:87.91%、倍率:1.88倍)
  • 2023/12/15 S&J
    初値売り損益:-3,100円
    (騰落率:-2.35%、倍率:0.98倍)
  • 2021/12/22 網屋
    初値売り損益:13,000円
    (騰落率:6.60%、倍率:1.07倍)
  • 2021/12/20 グローバルセキュリティエキスパート
    初値売り損益:122,000円
    (騰落率:43.57%、倍率:1.44倍)
  • 2021/11/18 GRCS
    初値売り損益:180,000円
    (騰落率:50%、倍率:1.50倍)

ZenmuTech(ゼンムテック)と市場と業種が同じIPOの上場結果です。

「市場:グロース」かつ「業種:情報・通信業」の直近のIPO結果です。

  • 2025/02/20 フライヤー
    初値売り損益:49,800円
    騰落率:73.24%、倍率:1.73倍
  • 2024/12/26 GVA TECH
    初値売り損益:1,000円
    騰落率:1.45%、倍率:1.01倍
  • 2024/12/26 フォルシア
    初値売り損益:189,000円
    騰落率:108%、倍率:2.08倍
  • 2024/12/26 visumo
    初値売り損益:26,600円
    騰落率:34.55%、倍率:1.35倍
  • 2024/12/19 Synspective
    初値売り損益:25,600円
    騰落率:53.33%、倍率:1.53倍

ZenmuTech(ゼンムテック)のIPO分析

仮条件の上限価格で算出した時価総額は20.7億円の小型IPO。
独自の「秘密分散技術」が面白い企業で、暗号鍵を不要にすることで高いセキュリティ性と利便性を両立しています。

項目 秘密分散技術
(暗号鍵不要)
暗号鍵が必要
適用分野 機密性が求められる分野
(金融、医療、公共機関)
一般的なセキュリティ対策
鍵管理 鍵不要で管理の手間がゼロ 暗号鍵の保管・管理が必要
(紛失・盗難のリスクあり)
セキュリティ データ自体が無意味化されるので、漏洩しても解読不能 暗号鍵が漏洩すると、データが解読される可能性がある
データの復元 分散データを統合すれば復元可能 鍵があれば復号可能
データ消失リスク すべての分散データを失うと復元不能 バックアップ鍵があれば復元可能
処理速度 復号処理が不要なため、高速に復元可能 復号処理に時間がかかる
量子コンピュータ耐性 数学的な暗号解読の影響を受けない 量子コンピュータによる解読リスクがある
導入のしやすさ 既存の暗号方式と互換性が低く、導入には追加開発が必要 既存のシステムと互換性があり、導入しやすい

暗号鍵(秘密鍵)でよく耳にするのは・・・ハッキングによる暗号資産の流出ですが、秘密分散技術と暗号資産は相性が良さそうですね。
ドローンとの相性も良さそう。落下しても飛行経路や撮影データなどの情報漏洩のリスクを低減できるとか(データを無意味化)

産業技術総合研究所との共同研究を進めるほか、OEM提供や販売代理店経由での拡販を強化した成長を目指しています。
日立システムズエンジニアリングサービスが防犯・監視カメラを「秘密分散フォービデオ」として提供。個人の顔が識別できる映像データのセキュリティ強化に。

防犯・監視カメラ

製品開発等に関する投資が先行しており、第9期(2022年12月期)まで債務超過。第10期(2023年12月期)から純利益がでています。
2023年12月期の営業利益率は10.6%、2024年12月期は11.8%と好調。

KPI(重要指標)はサブスクリプション契約と保守契約の合計値。順調に伸長。

サブスクリプション契約と保守契約の合計値

売上高は順調に伸びており、2025年12月期の業績予想と仮条件の上限価格で算出したPERは12.4倍。
前期実績で算出したPERは16.9倍(PERとPBR

業績予想

2023年12月時点の評価額33.1億円より時価総額が低いダウンラウンドとなっています(スピーダ参照)
仮条件の上限価格で算出した時価総額は20.7億円で評価額は37.5%のダウン。

IPO的には、需給が絞られており初値が上昇しやすいIPOです。
売上高が順調に伸びており、赤字から黒字転換。テーマとして人気の高い情報セキュリティであり独自技術。

気になるのはダウンラウンド(評価されてない?)という点ですが、ダウンラウンドIPOの初値の結果は悪くないんですよね。お買い得感があるのかも。(ちなみに株価が2,530円になると時価総額が33.2億円となり2023年12月時点と同じ評価額となります)

小型のIPOとなりますが、上場後の成長を期待しての買いも入りそう。
上場により知名度や信頼度がUPすることで業績にも良い影響を及ぼしそうです。

参考までに

評価は下記を考慮して、人気が高い「A」に設定しました。
仮条件の価格が高くならず、市況がよければ評価を一段上に変更するかもしれません。

人気が高い
  • IPOで人気の高い「情報セキュリティ」事業(データ
  • 秘密分散技術は量暗号鍵を不要にすることで高いセキュリティ性と利便性を両立
  • 業績が好調(決算情報
  • 2025年12月期の業績予想(前期比)は、売上高 850百万円(+30.9%)、営業利益 112百万円(+47%)
  • 需給が絞られており初値が上昇しやすい
  • 市場からの吸収金額が5.2億円と小さいIPOデータ
  • 仮条件の上限価格と2025年12月期の業績予想によるPERは12.4倍。前期実績で計算したPERは16.9倍(PERとPBR
  • 既存の暗号方式と互換性が低く導入しづらい
  • 配当実績なし
  • 3月のIPOラッシュによる投資家の資金枯渇
  • 秘密分散技術は量子コンピュータによる暗号解読への耐性が高い
  • 時価総額19.3億円 想定価格で試算
  • 上場前の資金調達の評価額より、低い評価額(時価総額)でIPOを行うダウンラウンドのIPO
  • 企業としてはまだ小さい(設立は2014年、従業員数は35名)
  • 製品開発等に関する先行投資がしばらく続きそう
  • NTTや富士通が提供する秘密計算技術とはアプローチが異なるが、競争関係になりうる
  • OEM戦略の成功がカギ

3.6追記。仮条件が1,500円 ~ 1,580円に決定。(想定価格は1,470円。上限価格で7.5%の上振れに)
初値予想を2,380円 ~ 3,160円に修正し、予想利益を8万円~15.8万円としました。

目論見書の想定仮条件は1,470円。初値予想は2,200円 ~ 2,940円としました。
予想利益は7.3万円~14.7万円です。

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秘密分散ソリューションのうち主力である情報漏洩対策ソリューション「ZENMU Virtual Drive」は、シンクタンク、コンサルティングファーム、金融機関、ITベンダーなどで活用されています。

秘密分散ソリューション「ZENMU」シリーズ

ZENMU Virtual Driveは、サーバー、クラウド、USB、スマートフォン、ウエアラブル端末などあらゆるデバイスに、PCに内蔵されているデータの一部を自由に分散保管し、分散片を外部で管理する仕組みとなっています。保管先も、無意味化されたデータであれば、高価なストレージである必要なし。

設立は2014年3月
従業員数は35名、平均年齢は48.9歳、平均勤続年数は4年、平均年間給与は676.5万円(2025年1月末)

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