ミーク(332A):IPO上場情報と初値予想
ミークは、IoTサービス事業者およびDXを推進する企業向けにIoT/DXプラットフォーム「MEEQ」を提供する「IoT/DXプラットフォームサービス」、およびMVNE事業者として、多くのMVNO事業者にネットワークおよび業務システム、業務支援等を提供する「MVNEサービス」を展開している企業です。


IPOとしては、IoTのキーワードが注目されそう。売上高の減少もあり初値予想がチョット難しいですが、公募割れのリスクは低いんじゃないかと考えています。
ミークのIPOの内容や事業内容は日本取引所グループに掲載されています。
本ページで掲載している画像は、ミークの目論見書から引用しています。
庶民のIPOは、初心者でもIPOに参加しやすいよう要約し、評価や初値予想を掲載。はじめての人へ
ミークの上場日
上場日 | 2025/3/21(金) | 証券コード | 332A |
---|---|---|---|
市場 | 東証グロース | 業種 | 情報・通信業 |
Webサイト | Webサイト | 単元株 | 100株 |
Yahoo!ファイナンス | ミーク(332A) | ||
時価総額 | 91.1億円(公開価格で計算) |
ミークのブックビルディング内容
ブックビルディング期間中に、幹事証券からIPOに申し込みましょう。
ブックビルディング期間 |
2025/3/5 (水) ~ 3/11 (火) |
||
---|---|---|---|
仮条件 | 760円~800円 (抽選資金:7.6万円 ~ 8万円) | ||
当選口数 | 36,595口 | ||
発行済株式数 | 11,388,000株 | オファリングレシオ | 32.1% |
公募株数 | 1,668,000株 | 売出株数 | 1,514,200株 |
吸収金額 | 29.2億円 | O.A分 | 477,300株 |
仮条件決定日 | 3/4 (火) | 公開価格決定日 | 3/12 (水) |
購入期間 | 3/13 (木) ~ 3/18 (火) |
※ 吸収金額は公募株、売出株、OA株を含む。
※ 申込・購入期間は各証券会社で異なります。
- IPO管理帳 / IPO管理帳ログイン版
IPOの申込み、当選管理がカンタンに。 - IPOのメール通知システム
ブックビルディングの開始時にメールが届く。
ミークの公開価格と初値
仮条件 | 760円~800円 | ||
---|---|---|---|
公開価格 | 800円 | 初値 | (初値予想)1,000円 ~ 1,200円※3/4 修正 |
騰落率 | - | 倍率 | - |
初値売り損益 | (予想利益)20,000円~40,000円※3/4 修正 |
※予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
ミークの初値予想と予想利益
ミークの初値予想と予想利益です。予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
仮条件と初値予想
仮条件 |
760円 ~ 800円
※抽選資金:7.6万円 ~ 8万円
上限は5.3%上ブレ↑ |
---|---|
初値予想 |
1,000円 ~ 1,200円※3/4 修正
(1.3倍~1.5倍) |
予想利益 | 2万円~4万円 |
想定価格と初値予想
想定価格 | 760円あたり ※抽選資金:7.6万円あたり |
---|---|
初値予想 | 950円 ~ 1,100円 (1.3倍~1.4倍) |
予想利益 | 1.9万円~3.4万円 |
初値予想アンケート
ミーク(332A)の初値予想アンケートに、ご協力をお願いします。
公開価格(800円)を基準価格に修正しています。
有効回答:303票 投票期限:2025/3/20 (木) 23:59までミークの主幹事と幹事証券
ミークのIPOを取り扱っている証券会社です。
ミークの割当数とネット抽選の当選数
目論見書で公表されている証券会社の割当数と、ネット抽選分の当選数(個人配分)の予想です。
割当数にネット抽選分のパーセンテージをかけた単純な計算ですので、参考程度にお願いします。
証券会社 | 割当率 | 割当数 | ネット 抽選分 |
---|---|---|---|
主幹事 SMBC日興証券 |
86.96% | 3,182,400株 | 3,182口 |
主幹事 大和証券 |
8.70% | 318,200株 | 318口 |
マネックス証券 | 0.87% | 31,800株 | 318口 |
楽天証券 | 0.87% | 31,800株 | 318口 |
あかつき証券 | 0.87% | 31,800株 | 0口 |
松井証券 | 0.35% | 12,700株 | 88口 |
岡三証券 | 0.35% | 12,700株 | 12口 |
東海東京証券 | 0.35% | 12,700株 | 12口 |
極東証券 | 0.35% | 12,700株 | 0口 |
水戸証券 | 0.35% | 12,700株 | 0口 |
大和コネクト証券のネット抽選分は、31口あたりが想定されます。(大和証券の約1%)
委託幹事である岡三オンラインは、委託数が公表されていません。
現金8,000円+2,000ポイントがもらえる口座開設タイアップ企画を行っています。
抽選資金が不要の岡三オンラインと松井証券。委託幹事で穴場の三菱UFJ eスマート証券。ポイントが貯まるSBI証券
ミークの決算情報
単独 財務情報 (単位/千円)
決算期 | 2024年3月 | 2023年3月 | 2022年3月 |
---|---|---|---|
売上高 | 5,375,659 | 5,976,244 | 6,882,990 |
営業利益 | 785,394 | 816,818 | ― |
営業利益率 | 14.61% | 13.67% | ― |
経常利益 | 784,648 | 816,791 | 723,680 |
当期利益 | 542,828 | 535,001 | 473,876 |
純資産 | 3,119,823 | 2,576,995 | 2,095,450 |
配当金※ | ― | ― | ― |
EPS※ | 55.84 | 55.04 | 4,875.27 |
BPS※ | 319.99 | 264.14 | 21,460.46 |
前期比 (営業利益) |
-3.8% | ― | ― |
前期比(売上高) | -10% | -13.2% | ― |

ミークのPERとPBR
公開価格(800円)で算出したPERとPBRです。
決算月 | PER | PBR | EPS | BPS |
---|---|---|---|---|
2023年3月 (実績) |
14.53倍 | 3.03倍 | 55.04 | 264.14 |
2024年3月 (実績) |
14.33倍 | 2.5倍 | 55.84 | 319.99 |
ミークの配当金と配当利回り
公開価格(800円)と配当金で算出した配当利回りです。
決算月 | 1株あたり の配当金 |
配当利回り | 配当性向 |
---|---|---|---|
2024年3月 (実績) |
0円 | - | - |
上位株主とロックアップ情報
ミークの上位10名の株主構成、ロックアップの情報です。
株主名 | 株数 | 売出数 | ロック アップ |
---|---|---|---|
ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社 親会社 |
3,342,700株
28.47%
|
- | 180日 |
ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 |
1,277,300株
10.88%
|
- | 180日 |
峯村 竜太 代表取締役 |
1,010,000株
8.60%
(1,010,000)
|
- | 180日 |
東京センチュリー株式会社 |
1,000,000株
8.52%
|
222,700株 | 180日 |
株式会社ファミリーマート |
668,100株
5.69%
|
- | 180日 |
SREホールディングス株式会社 |
500,000株
4.26%
|
500,000株 | 全株売出 |
MICイノベーション5号投資事業有限責任組合 VC |
500,000株
4.26%
|
300,000株 | 90日/ 1.5倍 |
大阪瓦斯株式会社 |
500,000株
4.26%
|
141,500株 | 180日 |
SMBCベンチャーキャピタル7号投資事業有限責任組合 VC |
500,000株
4.26%
|
350,000株 | 90日/ 1.5倍 |
細井 邦俊 取締役 |
400,200株
3.41%
(400,200)
|
- |
- 公開価格は800円。ロックアップ解除となる株価(1.5倍)は、1,200円
- 90日のロックアップ期間は、2025年6月18日まで
- 180日のロックアップ期間は、2025年9月16日まで
直近の類似IPOの上場結果
ミークと同じホットワードのIPOの上場結果です。
「IoT」のIPOの直近の結果です。
- 2024/03/26 ソラコム…
初値売り損益:69,300円
(騰落率:79.66%、倍率:1.80倍) - 2021/09/30 アスタリスク…
初値売り損益:246,000円
(騰落率:74.55%、倍率:1.75倍) - 2021/04/15 サイバートラスト…
初値売り損益:524,000円
(騰落率:315.66%、倍率:4.16倍) - 2019/04/08 ヴィッツ…
初値売り損益:345,000円
(騰落率:130.19%、倍率:2.30倍) - 2018/12/21 自律制御システム研究所…
初値売り損益:-57,000円
(騰落率:-16.76%、倍率:0.83倍)
ミークと市場と業種が同じIPOの上場結果です。
「市場:グロース」かつ「業種:情報・通信業」の直近のIPO結果です。
- 2025/02/20 フライヤー
… 初値売り損益:49,800円
騰落率:73.24%、倍率:1.73倍 - 2024/12/26 GVA TECH
… 初値売り損益:1,000円
騰落率:1.45%、倍率:1.01倍 - 2024/12/26 フォルシア
… 初値売り損益:189,000円
騰落率:108%、倍率:2.08倍 - 2024/12/26 visumo
… 初値売り損益:26,600円
騰落率:34.55%、倍率:1.35倍 - 2024/12/19 Synspective
… 初値売り損益:25,600円
騰落率:53.33%、倍率:1.53倍
上場日の初値決定前の気配運用
ミーク(332A)の初値決定前の気配運用です。
公開価格 | 上限価格 | 下限価格 |
---|---|---|
800円 |
1,840円
(上場1日目) |
600円 |
- 上限価格:
更新値幅 40円、更新時間 10分 - 下限価格:
通常の更新値幅、更新時間 3分 - 初値の上限価格:1,880円
引受価額は736円。幹事証券の引受価額は、公募割れ時の目安に(誠意買いとは?)
初値を基にした価格で制限値幅(ストップ高/ストップ安)が決まります。
(例)初値が1,200円の場合、制限値幅は300円に。上場日のストップ高は1,500円、ストップ安は900円
ミークのIPO分析
業績の推移を確認すると、第4期(2022年3月期)以降、減収となっています。
(第4期の期首から収益認識に関する会計基準を変更)
減収の理由は、特定の2社がキャリア化および通信キャリアによる買収をうけたため新規取引が発生しなくなったこと、各通信キャリアからのモバイル通信回線の調達単価の低下による顧客への販売単価の下落が要因となっています。
ただし、IoT/DXプラットフォームサービス「MEEQ」の契約数が増加しています。SIMを活用したSaaS型IoTプラットフォーム。
利益率はMVNE事業より高い。低利益率のMVNE依存を減らし、IoT/DXへシフト。
営業利益率は2024年3月期で14.6%、2023年3月期は13.6%と収益の質が改善しています。

KDDIからスイングバイIPOを行ったソラコム(147A)と、2022年5月に業務提携を行っています。
ソラコムは個人的に注目している企業なので両者を比較してみます。
IPO | ミーク (332A) |
ソラコム (147A) |
---|---|---|
時価総額 | 91.1億円 | 510億円 |
事業内容 | MVNE事業(MVNO支援)+ IoT/DXプラットフォーム | IoT向け通信プラットフォーム |
事業領域 | 国内中心 (IoT/DX・MVNE) |
日本+グローバル (IoT専業) |
通信インフラ | 3キャリアとL2接続 | 主にNTTドコモ回線を利用 |
セキュリティ | 閉域網対応 (クレジット決済等の高セキュリティ用途) |
クラウド連携 (AWSなどと簡単に統合) |
市場ポジション | MVNE領域に強み、大手通信キャリアとの契約・管理を代行 | IoT市場のリーダー的存在、グローバル展開も進行中 |
主な顧客 | 企業、自治体、MVNO事業者 | 企業、自治体、IoT機器メーカー、エンタープライズ |
PER | 14.3倍 | 163.7倍 |
PBR | 2.50倍 | 5.29倍 |
IoT/DXの分野ではソラコムが圧倒的に優位ですが、ミークはMVNEの強みを活かしながら、セキュリティ特化型のIoTサービスで独自ポジションを築ける可能性があります。価格の割安感も比較するとミークにあり。
東証グロース市場、上場後にグロース(成長)しないと揶揄されているのに、売上高減少での上場は投資家の印象が悪いんですが、シッカリみていくと投資妙味もありそう。
グロース市場に上場する株は、上場日の8時に「成長可能性に関する説明資料」がTDnetなどに公開されます。
セカンダリー投資される方は、成長可能性資料も参考にすると良いと思います。個人的にIoT市場には注目しているので上場日に確認します。
IPOとしては、IoTのキーワードが注目されそう。ただ、ソラコムの決算推移をチェックしているわたしからすると、IoTの市場はいまのところ個人的な想定よりは伸びていないという印象があります。今後のIoTは生成AIと連携してもっと便利になるので、将来性はあると思いますが。
売上高の減少もあり初値予想がチョット難しいですが、公募割れのリスクは低いんじゃないかと考えています。
参考までに
評価は下記を考慮して、中立の「B」に設定しました。

- IPOで人気のある「IoT」事業(データ)
- 前期の営業利益率は14.6%。二期前の営業率は13.6%
- 仮条件の上限価格と前期実績によるPERは14.3倍。PBRは2.50倍。ソラコム(147A)よりは割安(PERとPBR)
- MVNE事業は参入障壁が高い。3キャリアと直接接続
- 上場による知名度アップで、IoT/DXプラットフォームサービスの業績への貢献期待
- 業績の推移が見た目上悪く、投資家の印象は悪い
- オファリングレシオが32.1%と高い(IPOデータ)
- 市場からの吸収金額が29.2億円とやや大きい(IPOデータ)
- 配当実績なし
- IoTは生成AIとの連携期待
- 3月はIPOが多く選別される可能性あり。資金枯渇の可能性あり
3.4追記。仮条件が760円 ~ 800円に決定。(想定価格は760円。上限価格で5.3%の上振れに)
初値予想を1,000円 ~ 1,200円に修正し、予想利益を2万円~4万円としました。
目論見書の想定仮条件は760円。初値予想は950円 ~ 1,100円としました。
予想利益は1.9万円~3.4万円です。
カブスルは幹事証券にてIPOに参加します。
初値が安くつけばセカンダリー投資にも参戦するやも。
ワンポイント
主幹事はSMBC日興証券です。
IPOの一連の流れを取りしきる立場にあり、IPOの当選数が一番多いです。
IPOの割当の一部は資金力に左右されない平等抽選を採用しています。
カブスルは24回 IPOに当選。
同じく平等抽選で資金力に左右されない当選が期待できるマネックス証券がおすすめです。
カブスルはこちらの2社だけでIPOに51回当選しています(全当選数の28.7%)
松井証券と岡三オンライン、岡三証券
はブックビルディング時の抽選資金が不要です。
当選後に購入資金を入金すれば良いので気軽に参加できます。(口座開設タイアップ中)
特に松井証券はIPOの引受部門にチカラを入れており、幹事数が増えています(5割目標)
委託幹事として、大和コネクト証券が決まりました。
委託幹事は目論見書に掲載されないので気づかれず、大和コネクト証券の認知度もまだ低いので狙い目です!(カブスルは4回当選)
抽選資金に余裕があれば、楽天証券でも参加しておきたいです。
ブックビルディングの参加スタンスは Twitterにて発信しています。
庶民のIPO限定のタイアップ企画を行っていますので、口座開設がまだの方は お得なこの機会に是非どうぞ(  ̄∇ ̄)

- 松井証券
抽選資金不要で幹事数が多い
口座開設+ネット銀行の入金で2,000ポイントがもらえる! - 岡三オンライン
抽選資金不要で幹事数が多い
口座開設+1回の取引で現金3,500円がもらえる! - SBI証券
幹事数は9割以上とかなり多い!
口座開設+入金・振替で現金2,000円がもらえる! - 三菱UFJ eスマート証券
全体の2~3割の委託幹事に
口座開設+投資信託の購入で現金2,000円がもらえる!
企業紹介
ミークは、IoTサービス事業者およびDXを推進する企業向けにIoT/DXプラットフォーム「MEEQ」を提供する「IoT/DXプラットフォームサービス」、およびMVNE事業者として、多くのMVNO事業者にネットワークおよび業務システム、業務支援等を提供する「MVNEサービス」を展開している企業です。


MVNE事業
ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社からMVNE事業を承継し事業を開始。
MVNE事業は3キャリア(NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク)とL2接続し、閉域網を活用した高セキュリティ通信環境を提供できる点が強み。参入障壁が高い。

- MVNE事業
MVNO(仮想移動体通信事業者)を支援する事業のこと。MVNOは自社で通信インフラを持たず、大手通信キャリア(NTTドコモやソフトバンクなど)から回線を借りてサービスを提供 - L2接続
通信キャリアの回線を直接制御できるネットワーク接続方式。通信の自由度が高くセキュリティが強い
IoT/DX プラットフォームサービス
「MEEQ」は、SIMを活用したSaaS型IoTプラットフォームであり、Web上の画面から、簡単に多数回線の購入・管理が可能となるサービスです。通信やデータ処理のノウハウ不足でIoTやDXの取組みに苦戦している全領域の企業向けに開発。
MEEQを導入することで、大量の通信回線の管理が可能となり、ノーコードでシステム開発無くIoTの導入、DXの実現が可能になると考えています。多種多様な顧客の課題の解決へ。


設立は2019年3月
従業員数は73名、平均年齢は37.7歳、平均勤続年数は2.5年、平均年間給与は766.8万円(2025年1月末)