カウリス(153A):IPO上場情報
カウリスは、法人向けクラウド型不正アクセス検知サービス「FraudAlert」を提供している企業です。
マネー・ローンダリングおよびサイバーセキュリティ対策事業。
マネー・ローンダリング対策・サイバーセキュリティ対策等として 、銀行、証券会社等の資金移動業、並びに、膨大な個人ユーザーを有する通信キャリア、ガス等のインフラ事業者等に対して、サービスを提供。
従来の不正検知サービスと大きく異なり、顧客横断・業界横断でデータを流通させ日本全体の犯罪データをプラットフォーム化し国民の生命・財産を守ることを目指しています。
これまでは個社ごとにモニタリングし検知するというアプローチが主流だけど、時間もコストもかかるため。
設立は2015年12月
従業員数は43名、平均年齢は37.6歳、平均勤続年数は2.7年、平均年間給与は682.7万円(2024年1月末)
カウリスのIPOの内容や事業内容は日本取引所グループに掲載されています。
本ページで掲載している画像は、カウリスの目論見書から引用しています。
庶民のIPOは、初心者でもIPOに参加しやすいよう要約し、評価や初値予想を掲載。はじめての人へ
カウリスの上場日
上場日 | 2024/3/28(木) | 証券コード | 153A |
---|---|---|---|
市場 | 東証グロース | 業種 | 情報・通信業 |
Webサイト | Webサイト | 単元株 | 100株 |
Yahoo!ファイナンス | カウリス(153A) | ||
時価総額 | 93.1億円(公開価格で計算) 175億円(初値で計算) |
カウリスのブックビルディング内容
ブックビルディング期間中に、幹事証券からIPOに申し込みましょう。
ブックビルディング期間 |
2024/3/12 (火) ~ 3/18 (月) |
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仮条件 | 1,440円~1,530円 (抽選資金:14.4万円 ~ 15.3万円) | ||
当選口数 | 18,293口 | ||
発行済株式数 | 6,086,700株 | オファリングレシオ | 30% |
公募株数 | 380,000株 | 売出株数 | 1,210,700株 |
吸収金額 | 27.9億円 | O.A分 | 238,600株 |
仮条件決定日 | 3/8 (金) | 公開価格決定日 | 3/19 (火) |
購入期間 | 3/21 (木) ~ 3/26 (火) |
※ 吸収金額は公募株、売出株、OA株を含む。
※ 申込・購入期間は各証券会社で異なります。
- IPO管理帳 / IPO管理帳ログイン版
IPOの申込み、当選管理がカンタンに。 - IPOのメール通知システム
ブックビルディングの開始時にメールが届く。
カウリスの公開価格と初値
仮条件 | 1,440円~1,530円 | ||
---|---|---|---|
公開価格 | 1,530円 | 初値 | 2,875円 |
騰落率 | 87.91% | 倍率 | 1.88倍 |
初値売り損益 | 134,500円(2,875円 - 1,530円)× 100株 |
※予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
カウリスの初値予想と予想利益
カウリスの初値予想と予想利益です。予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
仮条件と初値予想
仮条件 |
1,440円 ~ 1,530円
※抽選資金:14.4万円 ~ 15.3万円
上限は6.3%上ブレ↑ |
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初値予想 |
1,830円 ~ 2,120円※3/8 修正
(1.2倍~1.4倍) |
予想利益 | 3万円~5.9万円 |
想定価格と初値予想
想定価格 | 1,440円あたり ※抽選資金:14.4万円あたり |
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初値予想 | 1,720円 ~ 1,990円 (1.2倍~1.4倍) |
予想利益 | 2.8万円~5.5万円 |
初値予想アンケート
カウリス(153A)の初値予想アンケートに、ご協力をお願いします。
公開価格(1,530円)を基準価格に修正しています。
有効回答:521票 投票期限:2024/3/27 (水) 23:59までカウリスの主幹事と幹事証券
カウリスのIPOを取り扱っている証券会社です。
カウリスの割当数とネット抽選の当選数
目論見書で公表されている証券会社の割当数と、ネット抽選分の当選数(個人配分)の予想です。
割当数にネット抽選分のパーセンテージをかけた単純な計算ですので、参考程度にお願いします。
証券会社 | 割当率 | 割当数 | ネット 抽選分 |
---|---|---|---|
主幹事 SBI証券 |
81.32% | 1,487,600株 | 8,925口 |
主幹事 大和証券 |
13.04% | 238,600株 | 238口 |
楽天証券 | 2.61% | 47,700株 | 477口 |
マネックス証券 | 1.48% | 27,000株 | 270口 |
SMBC日興証券 | 1.30% | 23,800株 | 23口 |
岡三証券 | 0.17% | 3,100株 | 3口 |
松井証券 | 0.08% | 1,500株 | 10口 |
大和コネクト証券のネット抽選分は、23口あたりが想定されます。(大和証券の約1%)
委託幹事である岡三オンラインとSBIネオトレード証券は、委託数が公表されていません。
楽天証券の抽選倍率は、233倍でした。
現金7,500円+2,000ポイントがもらえる口座開設タイアップ企画を行っています。
抽選資金が不要の岡三オンラインと松井証券。平等抽選のauカブコム証券。落選でポイントが貯まるSBI証券。
カウリスの決算情報
単独 財務情報 (単位/千円)
決算期 | 2022年12月 | 2021年12月 | 2020年12月 |
---|---|---|---|
売上高 | 769,468 | 489,209 | 328,717 |
経常利益 | 219,854 | 13,753 | -189,964 |
当期利益 | 249,960 | 13,463 | -190,254 |
純資産 | 191,285 | -56,925 | -70,388 |
配当金※ | ― | ― | ― |
EPS※ | 39.37 | -2.07 | -3,790.71 |
BPS※ | -71.74 | -124.33 | -12,717.87 |
前期比(売上高) | 57.3% | 48.8% | ― |
カウリスのPERとPBR
公開価格(1,530円)で算出したPERとPBRです。
決算月 | PER | PBR | EPS | BPS |
---|---|---|---|---|
2021年12月 (実績) |
- | - | -2.07 | -124.33 |
2022年12月 (実績) |
38.86倍 | - | 39.37 | -71.74 |
2023年12月3Q (3Q時点) |
85.43倍 | - | 17.91 | - |
カウリスの配当金と配当利回り
公開価格(1,530円)と配当金で算出した配当利回りです。
決算月 | 1株あたり の配当金 |
配当利回り | 配当性向 |
---|---|---|---|
2022年12月 (実績) |
0円 | - | - |
上位株主とロックアップ情報
カウリスの上位10名の株主構成、ロックアップの情報です。
株主名 | 株数 | 売出数 | ロック アップ |
---|---|---|---|
株式会社rhizome 代表取締役の資産管理会社 |
3,252,900株
50.14%
|
- | 180日 |
島津 敦好 代表取締役 |
576,900株
8.88%
|
200,000株 | 180日 |
造田 洋典 取締役 |
300,000株
4.61%
|
100,000株 | 180日 |
Salesforce Ventures LLC |
293,400株
4.51%
|
88,000株 | 90日/ 1.5倍 |
安藤 洋輔 |
280,000株
4.32%
(40,000)
|
240,000株 | 180日 |
大久保 久幸 従業員 |
189,400株
2.92%
(129,400)
|
50,000株 | 180日 |
ソニーグループ株式会社 |
188,600株
2.91%
|
94,300株 | 90日/ 1.5倍 |
株式会社電通総研 |
188,600株
2.91%
|
188,600株 | |
関西電力送配電株式会社 |
154,400株
2.38%
|
46,300株 | 180日 |
眞武 信和 取締役 |
139,500株
2.15%
(99,500)
|
30,000株 | 180日 |
- 公開価格は1,530円。ロックアップ解除となる株価(1.5倍)は、2,295円
- 90日のロックアップ期間は、2024年6月25日まで
- 180日のロックアップ期間は、2024年9月23日まで
直近の類似IPOの上場結果
カウリスと同じホットワードのIPOの上場結果です。
「情報セキュリティ」のIPOの直近の結果です。
- 2023/12/15 S&J…
初値売り損益:-3,100円
(騰落率:-2.35%、倍率:0.98倍) - 2021/12/22 網屋…
初値売り損益:13,000円
(騰落率:6.60%、倍率:1.07倍) - 2021/12/20 グローバルセキュリティエキスパート…
初値売り損益:122,000円
(騰落率:43.57%、倍率:1.44倍) - 2021/11/18 GRCS…
初値売り損益:180,000円
(騰落率:50%、倍率:1.50倍) - 2020/03/26 サイバーセキュリティクラウド…
初値売り損益:471,000円
(騰落率:104.67%、倍率:2.05倍)
カウリスと市場と業種が同じIPOの上場結果です。
カウリスのIPO分析
不正ユーザー情報の蓄積データベースへの共有APIが同社の強み。顧客間でブラックリストを共有するデータベースを構築。
ログインに加えて、口座開設もモニタリングしており、不正利用に用いられた端末での口座開設、クレジットカード入会の抑止にも寄与。
2018年にJ Startupに選考されて以降、金融庁、経済産業省、警察庁、個人情報保護委員会などとのリレーションを構築し、サービス開発をしている点が他のセキュリティ企業と大きく異なります。
キャッシュレス推進協議会における、QRコード決済事業者間での不正利用者情報共有プラットフォームCLUEも手がけています。
2022年12月期に通期で黒字に。2023年12月期3Qまでは同じく黒字。できれば通期予想まで出して欲しかったところ。
売上高に占める主要取引先上位10社の売上高合計の割合は67.6%。取引先は銀行、証券会社などの金融機関、クレジットカード事業者。
上位二社が売上高に占める割合は、三井住友銀行が14.3%、楽天証券が11.5%。(2022年12月期)
SaaSサービスなので各指標の推移も掲載されています。まぁ、参考までに。
3月のIPOラッシュ後半ということで、資金枯れが起きている可能性もあり。
IPOとしては可もなく不可もなくといったところですが、今年3月は良さそうなIPOもあるため、同社に資金が回ってくるかどうか。
参考までに
評価は下記を考慮して、中立の「B」に設定しました。
- 売上高は右肩上がり。2023年12月期は3Qまで黒字(決算情報)
- IPOで人気のある「サイバーセキュリティ」事業(データ)
- 大手企業への導入実績あり
- オファリングレシオが30%とやや高い(IPOデータ)
- 3月のIPOラッシュによる投資家の資金枯渇。選別される可能性あり
- 配当実績なし
- 新株予約権に係る潜在株式数は780,100株で、発行済株式総数の13.7%に相当
- 仮条件の上限価格と前期実績によるPERは38.8倍。PBRはマイナスで出せず(PERとPBR)
- 2023年12月期通期の業績予想がほしかった
- 上位株主は役員関連や取引先。代表とその資産管理会社で67%の株を所有。売り圧力が低い
3.8追記。仮条件が1,440円 ~ 1,530円に決定。(想定価格1,440円。上限価格で6.3%の上振れに)
初値予想を1,830円 ~ 2,120円に修正し、予想利益を3万円~5.9万円としました。
目論見書の想定仮条件は1,440円。初値予想は1,720円 ~ 1,990円としました。
予想利益は2.8万円~5.5万円です。
カブスルは幹事証券にてIPOに参加します。
主幹事証券で落選しても次回以降の当選チャンスに活かせるポイントが付与されるSBI証券や、1人1票の平等抽選で資金力に左右されない当選が期待できるマネックス証券やSMBC日興証券がおすすめです。
カブスルはこちらの3社だけでIPOに75回当選しています(全当選数の52.4%)
松井証券と岡三オンライン、岡三証券はブックビルディング時の抽選資金が不要です。
当選後に購入資金を入金すれば良いので気軽に参加できます。
特に松井証券はIPOの引受部門にチカラを入れており、幹事数が増えています(5割目標)
追加の委託幹事として大和コネクト証券とSBIネオトレード証券が決まりました。
委託幹事は目論見書に掲載されないので気づかれず、大和コネクト証券の認知度もまだ低いので狙い目です!(カブスルは4回当選)
ブックビルディングの参加スタンスは Twitterにて発信しています。
庶民のIPO限定のタイアップ企画を行っていますので、口座開設がまだの方は お得なこの機会に是非どうぞ(  ̄∇ ̄)