オキサイド(6521):IPO上場情報
オキサイドは、単結晶、光部品(光デバイス)、レーザ光源、光計測装置などの光学関連製品を、主に光を使った計測分野の装置メーカーや光学製品メーカー向けに開発・製造・販売している企業です。
同社が製造・販売する放射線を検出するシンチレータ単結晶は、がんの診断用のPET検査装置に使用されており、レーザ光源は、半導体製造に使用されるシリコンウエハの品質検査装置に使用されています。
- 光計測・新領域事業
- 576,659(千円)(売上高の18.8%)
Webサイトより - 半導体事業
- 1,282,276(千円)(売上高の41.8%)
半導体製造工程の「前工程」と呼ばれるウエハ処理工程では、投入するシリコンウエハの品質検査が半導体チップの歩留まり管理上不可欠であり、専用のウエハ検査装置が利用。
- ヘルスケア事業
- 1,206,331千円(売上高の39.4%)
同社の単結晶は、既に主流となっている全身検査用PET検査装置におけるシンチレータ単結晶の世界市場の約20%シェアを獲得。
売上高の集計期間は2019年3月1日~2020年2月29日。
国内外の企業、大学、研究所などから技術、製品への問い合わせや引き合いがあり、第20期では顧客数が160社を超えています。
2014年には経済産業省の「グローバルニッチトップ100選」にも選定。
グローバルニッチトップ100選は、経済産業省が2013年度より継続している事業。
グルーバルニッチトップ企業の定義は、「昨今の産業構造の変化や、求められるニーズに迅速に対応するため、大企業や主要業界団体だけでなく、ニッチ分野において高い世界シェアを有し、優れた経営を行っている中堅・中小企業」です。
設立は2000年10月。
従業員数は2021年1月末で155名、平均年齢は41.7歳、平均勤続年数は4.5年、平均年間給与は484万円。
オキサイドのIPOの内容や事業内容は日本取引所グループに掲載されています。
本ページで掲載している画像は、オキサイドの目論見書から引用しています。
庶民のIPOは、初心者でもIPOに参加しやすいよう要約し、評価や初値予想を掲載。はじめての人へ
オキサイドの上場日
オキサイドのブックビルディング内容
ブックビルディング期間中に、幹事証券からIPOに申し込みましょう。
ブックビルディング期間 |
2021/3/18 (木) ~ 3/24 (水) |
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仮条件 | 2,480円~2,800円 (抽選資金:24.8万円 ~ 28万円) | ||
当選口数 | 12,453口 | ||
発行済株式数 | 4,531,500株 | オファリングレシオ | 27.4% |
公募株数 | 750,000株 | 売出株数 | 332,900株 |
吸収金額 | 34.8億円 | O.A分 | 162,400株 |
仮条件決定日 | 3/16 (火) | 公開価格決定日 | 3/25 (木) |
購入期間 | 3/26 (金) ~ 3/31 (水) |
※ 吸収金額は公募株、売出株、OA株を含む。
※ 申込・購入期間は各証券会社で異なります。
オキサイドの公開価格と初値
仮条件 | 2,480円~2,800円 | ||
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公開価格 | 2,800円 | 初値 | 6,540円 |
騰落率 | 133.57% | 倍率 | 2.34倍 |
初値売り損益 | 374,000円(6,540円 - 2,800円)× 100株 |
※予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
オキサイドの初値予想と予想利益
オキサイドの初値予想と予想利益です。予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
仮条件と初値予想
仮条件 |
2,480円 ~ 2,800円
※抽選資金:24.8万円 ~ 28万円
上限は12.9%上ブレ↑ |
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初値予想 |
3,650円 ~ 4,480円※3/16 修正
(1.3倍~1.6倍) |
予想利益 | 8.5万円~16.8万円 |
想定価格と初値予想
想定価格 | 2,480円あたり ※抽選資金:24.8万円あたり |
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初値予想 | 3,220円 ~ 3,970円 (1.3倍~1.6倍) |
予想利益 | 7.4万円~14.9万円 |
初値予想アンケート
オキサイド(6521)の初値予想アンケートに、ご協力をお願いします。
公開価格(2,800円)を基準価格に修正しています。
有効回答:389票 投票期限:2021/4/4 (日) 23:59までオキサイドの主幹事と幹事証券
オキサイドのIPOを取り扱っている証券会社です。
主幹事証券 | |
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引受幹事証券 |
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委託幹事証券 | |
備考 | 主幹事は野村證券です。 |
オキサイドの割当数とネット抽選の当選数
目論見書で公表されている証券会社の割当数と、ネット抽選分の当選数(個人配分)の予想です。
割当数にネット抽選分のパーセンテージをかけた単純な計算ですので、参考程度にお願いします。
証券会社 | 割当率 | 割当数 | ネット 抽選分 |
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主幹事 野村證券 |
89.58% | 1,115,600株 | 1,115口 |
大和証券 | 6.09% | 75,800株 | 189口 |
SMBC日興証券 | 1.73% | 21,600株 | 21口 |
マネックス証券 | 0.87% | 10,800株 | 108口 |
楽天証券 | 0.87% | 10,800株 | 108口 |
SBI証券 | 0.22% | 2,700株 | 16口 |
極東証券 | 0.22% | 2,700株 | 0口 |
水戸証券 | 0.22% | 2,700株 | 0口 |
岡三証券 | 0.10% | 1,300株 | 1口 |
岩井コスモ証券 | 0.10% | 1,300株 | 1口 |
大和コネクト証券のネット抽選分は、7口あたりが想定されます。(大和証券の約1%)
委託幹事である岡三オンラインは、委託数が公表されていません。
楽天証券の抽選倍率は、492倍でした。
現金8,000円+2,000ポイントがもらえる口座開設タイアップ企画を行っています。
抽選資金が不要の岡三オンラインと松井証券。委託幹事で穴場のauカブコム証券。ポイントが貯まるSBI証券
オキサイドの決算情報
単独 財務情報 (単位/千円)
決算期 | 2020年2月 | 2019年2月 | 2018年2月 |
---|---|---|---|
売上高 | 3,065,267 | 2,608,896 | 608,204 |
経常利益 | 104,910 | 87,371 | -124,780 |
当期利益 | 76,960 | 140,565 | -184,781 |
純資産 | 1,189,629 | 1,044,668 | 572,652 |
配当金※ | ― | ― | ― |
EPS※ | 20.46 | 40.04 | -26,365.22 |
BPS※ | 315.46 | 279.99 | 81,994.92 |
前期比(売上高) | 17.5% | 329% | ― |
上位株主とロックアップ情報
オキサイドの上位10名の株主構成、ロックアップの情報です。
株主名 | 株数 | 売出数 | ロック アップ |
---|---|---|---|
古川 保典 代表取締役 |
915,500株
19.71%
|
155,700株 | 90日 |
エヌ・ティ・ティ・アドバンステクノロジ(株) |
335,000株
7.21%
|
- | 90日 |
(株)日立ハイテク |
280,000株
6.03%
|
- | 90日 |
NTTファイナンス(株) |
250,000株
5.38%
|
- | 90日/ 1.5倍 |
KLA-Tencor (Singapore) Pte. Ltd. |
205,000株
4.41%
|
- | 90日 |
ティー・ハンズオン1号投資事業有限責任組合 VC |
200,000株
4.31%
|
- | 90日/ 1.5倍 |
KT Venture Group, L.L.C. VC |
125,500株
2.70%
|
- | 90日 |
(株)ニコン |
125,000株
2.69%
|
- | 90日 |
レーザーテック(株) |
125,000株
2.69%
|
- | 90日 |
山梨中銀経営コンサルティング(株) |
122,500株
2.64%
|
7,500株 | 90日/ 1.5倍 |
ロックアップ解除となる株価(1.5倍)は、4,200円です。
直近の類似IPOの上場結果
オキサイドと市場と業種が同じIPOの上場結果です。
オキサイドのIPO分析
独創性および競争優位性として、単結晶・光学関連の博士号を保有する技術者25名が在籍し、研究開発型の事業会社として成長していること、国内外の企業4社から光学関連技術を買収し、製品化・事業化するノウハウを有していることなどが同社の特徴です。
目論見書より
売上高の41%は半導体事業が占めています。
売上高成長率は、創業後の20年間、概ね5年毎に約2倍の増収を実現。
半導体関連は今年は2社の上場があり、それらの初値やその後の株価の動向が参考になるかもしれません。
(ただし、QDレーザは今年初のIPOということで人気化、また最近の相場は軟調に推移しています)
オキサイド(6521) | QDレーザ(6613) | シキノハイテック(6614) | |
---|---|---|---|
事業内容 | 光学分野における酸化物単結晶、光部品、レーザ光源、計測装置などの開発・製造・販売。 | 半導体レーザ、網膜走査型レーザアイウェアおよびそれらの応用製品の開発・製造・販売。 | 半導体検査装置の開発・製造LSIの設計及びIPコアの開発カメラモジュールおよび画像処理システムの開発・製造。 |
上場日 | 4月5日 | 2月5日 | 3月24日 |
創業 | 2000年10月 | 2006年4月 | 1975年1月 |
時価総額 | 11,238百万円 (想定価格) |
11,758百万円 (公開価格) |
1,618百万円 (想定価格) |
公開価格 | 2,480円あたり | 340円 | 390円 |
初値 | - | 797円 (騰落率134.4%) |
1,221円 (騰落率213.0%) |
吸収金額 | 34.8億円あたり | 53億円 | 5.4億円 |
オファリングレシオ | 27.4% | 45.0% | 33.9% |
参考までに
評価は下記を考慮して、中立の「B」に設定しました。
- 半導体関連で買われる可能性あり。(売上高の41%が半導体事業)
- 売上高成長率は、創業後の20年間、概ね5年毎に約2倍の増収を実現。
- 上位株主に、日立ハイテクやNTTファイナンス、ニコンなど。
- オファリングレシオが27.4%とやや高い。(オファリングレシオによる実績)
- 市場からの吸収金額が34.8億円と大きい。(吸収金額による実績)
- ストック・オプションによる潜在株式数は864,000株(発行済株式数の22.85%相当)
- 半導体関連であるQDレーザ(6613)とシキノハイテック(6614)の株価推移も参考になりそう。
- ベンチャーキャピタルの保有株が多いが、ロックアップあり。
- 株式市場が高値圏にあり、やや警戒感あり。(調整あるかも)
3.16追記。仮条件が想定発行価格(2,480円)より12.9%の上振れ決定(2,480円 ~ 2,800円)したので、初値予想を3,650円 ~ 4,480円に修正しました。予想利益は8.5万円~16.8万円です。
目論見書の想定仮条件は2,480円。初値予想は3,220円 ~ 3,970円としました。
予想利益は7.4万円~14.9万円です。
カブスルは幹事証券にてIPOに参加します。
ワンポイント
主幹事証券は大手の野村證券。
主幹事はIPOの一連の流れを取りしきる立場にあり、IPOの当選数(割当数)も主幹事が一番多いです。
また、野村證券はIPOの抽選時に抽選資金が必要ありません。
当選した後に購入資金を入金すればよいという、嬉しいシステムを採用している証券会社です。
追加の委託幹事として岡三オンライン証券が決まりました。
野村證券同様、抽選時に資金が必要ない証券会社です。
1人1票の平等抽選で、資金力に左右されない当選が期待できるマネックス証券やSMBC日興証券や、落選しても次回以降の当選チャンスに活かせるポイントが付与されるSBI証券もおすすめです。
カブスルはこちらの3社だけでIPOに59回当選しています。(全当選数の66.3%)
余裕があれば、幹事数が増えてきた楽天証券や岩井コスモ証券も、おすすめです。