AIメカテック(6227):IPO上場情報
AIメカテックは、フラットパネル・ディスプレイ製造装置や半導体パッケージ製造装置の開発・製造・販売およびアフターサービスを行っている企業です。グループの売上高の大半は海外向け。
日立テクノエンジニアリング株式会社竜ヶ崎工場が母体。(現:株式会社 日立製作所)
- IJPソリューション事業
- 2,011,127(千円)(売上高の17.9%)
- 半導体関連事業
- 1,586,397(千円)(売上高の14.1%)
- LCD事業
- 7,642,174千円(売上高の68%)
売上高の集計期間は2020年7月1日~2021年3月31日(第5期第三四半期)。
半導体パッケージは、ICチップに電源を供給、衝撃・湿気・ほこり等外部環境から保護、およびICチップの放熱等を行うものであり、ICチップの能力を最大限に引き出す役割を果たしています。
従業員数は2021年5月末で202名、平均年齢は47.9歳、平均勤続年数は18.4年、平均年間給与は685.4万円。
グループは同社と連結子会社1社で構成。
AIメカテックのIPOの内容や事業内容は日本取引所グループに掲載されています。
本ページで掲載している画像は、AIメカテックの目論見書から引用しています。
庶民のIPOは、初心者でもIPOに参加しやすいよう要約し、評価や初値予想を掲載。はじめての人へ
AIメカテックの上場日
AIメカテックのブックビルディング内容
ブックビルディング期間中に、幹事証券からIPOに申し込みましょう。
ブックビルディング期間 |
2021/7/12 (月) ~ 7/16 (金) |
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仮条件 | 1,900円~1,920円 (抽選資金:19万円 ~ 19.2万円) | ||
当選口数 | 39,410口 | ||
発行済株式数 | 5,630,000株 | オファリングレシオ | 70% |
公募株数 | 0株 | 売出株数 | 3,427,000株 |
吸収金額 | 75.6億円 | O.A分 | 514,000株 |
仮条件決定日 | 7/8 (木) | 公開価格決定日 | 7/19 (月) |
購入期間 | 7/20 (火) ~ 7/27 (火) |
※ 吸収金額は公募株、売出株、OA株を含む。
※ 申込・購入期間は各証券会社で異なります。
AIメカテックの公開価格と初値
仮条件 | 1,900円~1,920円 | ||
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公開価格 | 1,920円 | 初値 | 1,941円 |
騰落率 | 1.09% | 倍率 | 1.01倍 |
初値売り損益 | 2,100円(1,941円 - 1,920円)× 100株 |
※予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
AIメカテックの初値予想と予想利益
AIメカテックの初値予想と予想利益です。予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
仮条件と初値予想
仮条件 | 1,900円 ~ 1,920円 ※抽選資金:19万円 ~ 19.2万円 |
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初値予想 |
1,820円 ~ 1,940円
(0.9倍~1.0倍) |
予想利益 | -1万円~2,000円 |
想定価格と初値予想
想定価格 | 1,920円あたり ※抽選資金:19.2万円あたり |
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初値予想 | 1,820円 ~ 1,940円 (0.9倍~1.0倍) |
予想利益 | -1万円~2,000円 |
初値予想アンケート
AIメカテック(6227)の初値予想アンケートに、ご協力をお願いします。
公開価格(1,920円)を基準価格に修正しています。
有効回答:432票 投票期限:2021/7/29 (木) 23:59までAIメカテックの主幹事と幹事証券
AIメカテックのIPOを取り扱っている証券会社です。
AIメカテックの割当数とネット抽選の当選数
目論見書で公表されている証券会社の割当数と、ネット抽選分の当選数(個人配分)の予想です。
割当数にネット抽選分のパーセンテージをかけた単純な計算ですので、参考程度にお願いします。
証券会社 | 割当率 | 割当数 | ネット 抽選分 |
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主幹事 みずほ証券 |
91.32% | 3,598,800株 | 3,598口 |
大和証券 | 2.17% | 85,600株 | 85口 |
野村證券 | 2.17% | 85,600株 | 85口 |
楽天証券 | 1.30% | 51,400株 | 514口 |
SBI証券 | 1.30% | 51,400株 | 308口 |
SMBC日興証券 | 0.87% | 34,200株 | 34口 |
岡三証券 | 0.26% | 10,200株 | 10口 |
岩井コスモ証券 | 0.26% | 10,200株 | 10口 |
極東証券 | 0.17% | 6,800株 | 0口 |
水戸証券 | 0.17% | 6,800株 | 0口 |
大和コネクト証券のネット抽選分は、8口あたりが想定されます。(大和証券の約1%)
委託幹事であるマネックス証券と岡三オンラインは、委託数が公表されていません。
楽天証券の抽選倍率は、35倍でした。
現金8,000円+2,000ポイントがもらえる口座開設タイアップ企画を行っています。
抽選資金が不要の岡三オンラインと松井証券。委託幹事で穴場のauカブコム証券。ポイントが貯まるSBI証券
AIメカテックの決算情報
単独 財務情報 (単位/千円)
決算期 | 2020年6月 | 2019年6月 | 2018年6月 |
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売上高 | 14,479,693 | 20,253,519 | 19,449,158 |
経常利益 | 373,535 | 1,254,686 | 1,074,787 |
当期利益 | 265,362 | 870,228 | 763,636 |
純資産 | 6,573,077 | 6,307,865 | 6,437,636 |
配当金※ | ― | 177.62 | ― |
EPS※ | 47.13 | 154.57 | 7,092.51 |
BPS※ | 1,167.15 | 1,120.02 | 57,153.39 |
前期比(売上高) | -28.5% | 4.1% | ― |
連結 財務情報 (単位/千円)
決算期 | 2020年6月 | 2019年6月 |
---|---|---|
売上高 | 14,521,324 | 20,261,486 |
経常利益 | 396,810 | 1,257,178 |
当期利益 | 291,396 | 791,714 |
純資産 | 6,727,575 | 6,465,425 |
EPS※ | 51.76 | 140.62 |
BPS※ | 1,194.59 | 1,148.00 |
前期比(売上高) | -28.3% | ― |
上位株主とロックアップ情報
AIメカテックの上位10名の株主構成、ロックアップの情報です。
株主名 | 株数 | 売出数 | ロック アップ |
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ポラリス第三号投資事業有限責任組合 VC |
4,233,300株
73.03%
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2,576,900株 | 90日/ 1.5倍 |
TiaraCGPrivateEquityFund2013,L.P. |
1,396,700株
24.09%
|
850,100株 | 90日/ 1.5倍 |
阿部猪佐 代表取締役社長 |
62,700株
1.08%
(62,700)
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- | |
石田茂 取締役 |
31,350株
0.54%
(31,350)
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- | |
村上克宏 取締役 |
31,350株
0.54%
(31,350)
|
- | |
小菅忠男 取締役 |
13,950株
0.24%
(13,950)
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- | |
土屋敬三 従業員 |
13,950株
0.24%
(13,950)
|
- | |
野澤貞雄 従業員 |
6,950株
0.12%
(6,950)
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- | |
松浦康 取締役 |
6,950株
0.12%
(6,950)
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- |
直近の類似IPOの上場結果
AIメカテックと市場と業種が同じIPOの上場結果です。
AIメカテックのIPO分析
AIメカテックという社名をみて、最初の印象で期待が大きくなりましたが、思っていた事業内容と違いました。
会社の沿革はこちら。業種は機械。
平均年間給与が685.4万円とそこそこ高いですが、同社の目論見書に「従業員の能力による部分が大きく」とあるので、それが影響しているのかも。
IPOの内容的には非常に悪く、VCの売出し案件となりそうです。
唯一の希望は、株式相場で注目度が高い「半導体の関連事業」ということですが、それを考慮しても初値は厳しそうです。
半導体関連事業の中期的な経営戦略として、次世代通信規格(5G)やIoT、AIに伴う情報通信関連の需要が増加する中、高品質で安定した量産プロセスとユニットの大型化に対応した新型のはんだボールマウンタ装置をリリース。
高性能化が進む半導体パッケージへの展開に加えて、ウェハ向けにも対象を拡げ、更なる対応範囲の拡大を進めていく予定。
グループの売上高の大半は海外向け。第4期は新型コロナウィルスの影響もあり苦戦。第5期は回復傾向に。
参考までに
評価は下記を考慮して、公募割れのリスクが高い「D」に設定しました。
- 株式相場で人気のある半導体関連事業でもあるが、売上高に占める割合は14%ほど。(第5期第三四半期)
- 2021年6月期の業績予想(前期比)は、売上高16,160百万円(+11.3%)、営業利益961百万円(+105.3%)、経常利益907百万円(+129%)
- オファリングレシオが70%と高い。(オファリングレシオによる実績)
- 業績は新型コロナウィルスの影響で、上下のブレあり。
- 市場からの吸収金額が75.6億円と大きい。
- IPOで人気の低い東証二部市場。
- VCによる全株 売出し。
- グループの売上高の大半は海外向け。
- 同じく半導体関連事業となる6/25上場の日本電解の初値は、公開価格と同価格に。その後、上昇し軟調。
- 次のIPOまで空白期間があり、資金が集まりやすい。
- 半導体市場は2024年には過剰供給に陥るリスクありとの報道もあり。
目論見書の想定仮条件は1,920円。初値予想は1,820円 ~ 1,940円としました。
予想利益は-1万円~2,000円で、市況によっては公募割れのリスクがあるIPOになります。
カブスルはIPOの参加をパスします。
買いたい場合でも、初値がついてからでも遅くなさそうです。
公募割れのリスクが高いので、SBI証券のポイント狙いでブックビルディングに参加するのも有効な手です。
幹事証券のSMBC日興証券は、当選後に辞退するとペナルティがありますのでブックビルディングの参加にはご注意を。