クリングルファーマ(4884):IPO上場情報
クリングルファーマは、HGF医薬品の実用化を目指す創薬バイオベンチャー企業です。
難治性疾患、すなわち「症例数が少なく、原因不明で、治療法が確立しておらず、生活面への長期にわたる支障がある疾患」に対する治療薬の研究開発を目指す大学発バイオベンチャーとして設立。
組換えヒトHGFタンパク質の研究開発によって創薬イノベーションを起こすことが事業機会の創出・獲得につながると考え、組換えヒトHGFタンパク質プロジェクトに経営資源を集中し、事業展開をしています。
自社開発により自社で医薬品製造販売承認を取得することが基本方針。
設立は2001年12月。
従業員数は2020年10月末で10名、平均年齢は43歳、平均勤続年数は2.9年、平均年間給与は424.8万円。
クリングルファーマのIPOの内容や事業内容は日本取引所グループに掲載されています。
本ページで掲載している画像は、クリングルファーマの目論見書から引用しています。
庶民のIPOは、初心者でもIPOに参加しやすいよう要約し、評価や初値予想を掲載。はじめての人へ
クリングルファーマの上場日
クリングルファーマのブックビルディング内容
ブックビルディング期間中に、幹事証券からIPOに申し込みましょう。
ブックビルディング期間 |
2020/12/10 (木) ~ 12/16 (水) |
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仮条件 | 950円~1,000円 (抽選資金:9.5万円 ~ 10万円) | ||
当選口数 | 6,670口 | ||
発行済株式数 | 4,227,700株 | オファリングレシオ | 15.7% |
公募株数 | 580,000株 | 売出株数 | 0株 |
吸収金額 | 6.6億円 | O.A分 | 87,000株 |
仮条件決定日 | 12/8 (火) | 公開価格決定日 | 12/17 (木) |
購入期間 | 12/18 (金) ~ 12/23 (水) |
※ 吸収金額は公募株、売出株、OA株を含む。
※ 申込・購入期間は各証券会社で異なります。
クリングルファーマの公開価格と初値
仮条件 | 950円~1,000円 | ||
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公開価格 | 1,000円 | 初値 | 1,480円 |
騰落率 | 48.00% | 倍率 | 1.48倍 |
初値売り損益 | 48,000円(1,480円 - 1,000円)× 100株 |
※予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
クリングルファーマの初値予想と予想利益
クリングルファーマの初値予想と予想利益です。予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
仮条件と初値予想
仮条件 |
950円 ~ 1,000円
※抽選資金:9.5万円 ~ 10万円
上限は5.3%上ブレ↑ |
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初値予想 |
940円 ~ 1,030円※12/8 修正
(0.9倍~1.0倍) |
予想利益 | -6,000円~3,000円 |
想定価格と初値予想
想定価格 | 950円あたり ※抽選資金:9.5万円あたり |
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初値予想 | 890円 ~ 980円 (0.9倍~1.0倍) |
予想利益 | -6,000円~3,000円 |
初値予想アンケート
クリングルファーマ(4884)の初値予想アンケートに、ご協力をお願いします。
公開価格(1,000円)を基準価格に修正しています。
有効回答:211票 投票期限:2020/12/27 (日) 23:59までクリングルファーマの主幹事と幹事証券
クリングルファーマのIPOを取り扱っている証券会社です。
クリングルファーマの割当数とネット抽選の当選数
目論見書で公表されている証券会社の割当数と、ネット抽選分の当選数(個人配分)の予想です。
割当数にネット抽選分のパーセンテージをかけた単純な計算ですので、参考程度にお願いします。
証券会社 | 割当率 | 割当数 | ネット 抽選分 |
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主幹事 野村證券 |
82.61% | 551,000株 | 551口 |
SBI証券 | 4.35% | 29,000株 | 203口 |
SMBC日興証券 | 4.35% | 29,000株 | 29口 |
楽天証券 | 2.61% | 17,400株 | 174口 |
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 | 2.61% | 17,400株 | 17口 |
岡三証券 | 0.87% | 5,800株 | 5口 |
東洋証券 | 0.87% | 5,800株 | 5口 |
いちよし証券 | 0.87% | 5,800株 | 0口 |
エース証券 | 0.87% | 5,800株 | 0口 |
委託幹事である岡三オンラインとauカブコム証券は、委託数が公表されていません。
楽天証券の抽選倍率は、213倍でした。
現金8,000円+2,000ポイントがもらえる口座開設タイアップ企画を行っています。
抽選資金が不要の岡三オンラインと松井証券。委託幹事で穴場のauカブコム証券。ポイントが貯まるSBI証券
クリングルファーマの決算情報
単独 財務情報 (単位/千円)
決算期 | 2019年9月 | 2018年9月 | 2017年9月 |
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売上高 | ― | ― | ― |
経常利益 | -301,630 | -64,134 | -101,676 |
当期利益 | -302,050 | -64,554 | -102,096 |
純資産 | 216,393 | 518,443 | 382,997 |
配当金※ | ― | ― | ― |
EPS※ | -290.14 | -62.01 | -1,961.39 |
BPS※ | -570.19 | -280.06 | -8,203.22 |
前期比(売上高) | ― | ― | ― |
上位株主とロックアップ情報
クリングルファーマの上位10名の株主構成、ロックアップの情報です。
株主名 | 株数 | 比率 | ロック アップ |
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日本全薬工業(株) | 500,840株 | 12.12% | 90日/ 1.5倍 |
慶應イノベーション・イニシアティブ1号投資事業有限責任組合 VC | 470,460株 | 11.38% | 90日/ 1.5倍 |
DBJキャピタル投資事業有限責任組合 VC | 319,800株 | 7.74% | 90日/ 1.5倍 |
THVP-1号投資事業有限責任組合 VC | 226,660株 | 5.48% | 90日/ 1.5倍 |
CYBERDYNE(株) | 200,000株 | 4.84% | 90日/ 1.5倍 |
OUVC1号投資事業有限責任組合 VC | 200,000株 | 4.84% | (継続所有等の確約) |
安達 喜一 代表取締役社長 | 171,900株 | 4.16% | 90日 |
岩谷 邦夫 | 132,040株 | 3.20% | 90日/ 1.5倍 |
丸石製薬(株) | 100,000株 | 2.42% | (継続所有等の確約) |
(株)リプロセル | 100,000株 | 2.42% | 90日/ 1.5倍 |
ロックアップ解除となる株価(1.5倍)は、1,500円です。
直近の類似IPOの上場結果
クリングルファーマと市場と業種が同じIPOの上場結果です。
「市場:東証マザーズ」かつ「業種:医薬品」の直近のIPO結果です。
- 2020/12/25 ファンペップ
… 初値売り損益:6,500円
騰落率:10%、倍率:1.10倍 - 2020/08/03 モダリス
… 初値売り損益:132,000円
騰落率:110%、倍率:2.10倍 - 2019/10/28 セルソース
… 初値売り損益:374,000円
騰落率:164.04%、倍率:2.64倍 - 2019/08/09 ステムリム
… 初値売り損益:-7,000円
騰落率:-7%、倍率:0.93倍 - 2018/10/12 Delta-FlyPharma
… 初値売り損益:-38,500円
騰落率:-8.07%、倍率:0.92倍
クリングルファーマのIPO分析
クリングルファーマの事業モデルとして、対象疾患や提携先に応じてA、B、Cを組み合わせたハイブリッド型の事業モデルを志向しているようです。
同社は、治性疾患は患者数が限られますが、複数パイプラインの開発を進めること、海外へ販売を拡大すること、他領域の疾患についても開発を進めることにより、市場の拡大が可能であると考えています。
前日上場で同じ大阪府のバイオベンチャーであるファンベップとの比較です。
どちらも所在地は大阪府茨木市彩都あさぎ。(アンジェスも同じ)
ファンペップ(4881) | クリングルファーマ(4884) | |
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上場日 | 12/25 (金) | 12/28(月) |
事業内容 | 機能性ペプチドを用いた医薬品などの研究開発事業 | HGFタンパク質を用いた難治性疾患の治療薬の研究開発 |
時価総額 (想定価格で計算) |
13,732百万円 | 4,016百万円 |
オファリングレシオ | 18.8% | 15.7% |
想定価格 | 820円 | 950円 |
設立 | 2013年10月 | 2001年12月 |
従業員 | 11名、平均年齢46歳、平均年間給与は841.3万円 | 10名、平均年齢43歳、平均年間給与は424.8万円 |
主幹事 | SBI証券 | 野村證券 |
仮条件 | 650円~730円 | 950円~1,000円 |
公開価格 | 650円(下限) | 1,000円(上限) |
【12.17追記】公開価格と仮条件を表に追記しました。
どちらもバイオベンチャーですが、ファンベップは仮条件の下限で決定。クリングルファーマは仮条件の上限で決定です。
参考までに
評価は下記を考慮して、公募割れのリスクがややある「C」に設定しました。
- 社会的意義が高い事業内容。
- オファリングレシオが15.7%と低い。
- 公開株がすべて公募株。売出ゼロ。
- 購入単価が低い(9万円)。
- 業績が赤字になりやすい創薬系バイオベンチャーはIPOで人気なし。
- 前日のファンベップの初値が参考に。
目論見書の想定仮条件は950円。初値予想は890円 ~ 980円としました。
予想利益は-6,000円~3,000円で、今年最後のIPOですが場合によっては公募割れのリスクがあるIPOになります。
前日に上場するファンベップの初値にも注目です。
カブスルは、損失リスクもありますが参加しようと思っています。(抽選資金あまっていれば)