ステラファーマ(4888):IPO上場情報
ステラファーマは、 BNCTに使用されるホウ素医薬品の開発および製造販売を行っている企業です。
BNCTとは、放射線治療の一種であり、新しいがんの治療法(ホウ素中性子捕捉療法)。
BNCTの特徴として、『がん細胞を選択的に破壊』することができる治療法であることから、がん細胞と入り組む正常組織への影響が少なく、術後のQOL(生活の質)も従来の治療に比べて良好であることが期待されます。
設立は2007年6月。
従業員数は2021年2月末で43名、平均年齢は44.9歳、平均勤続年数は5.1年、平均年間給与は677.9万円。
ステラファーマのIPOの内容や事業内容は日本取引所グループに掲載されています。
本ページで掲載している画像は、ステラファーマの目論見書から引用しています。
庶民のIPOは、初心者でもIPOに参加しやすいよう要約し、評価や初値予想を掲載。はじめての人へ
ステラファーマの上場日
ステラファーマのブックビルディング内容
ブックビルディング期間中に、幹事証券からIPOに申し込みましょう。
ブックビルディング期間 |
2021/4/6 (火) ~ 4/12 (月) |
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仮条件 | 400円~460円 (抽選資金:4万円 ~ 4.6万円) | ||
当選口数 | 85,000口 | ||
発行済株式数 | 27,528,800株 | オファリングレシオ | 30.8% |
公募株数 | 7,391,400株 | 売出株数 | 1,108,600株 |
吸収金額 | 39.1億円 | O.A分 | 0株 |
仮条件決定日 | 4/2 (金) | 公開価格決定日 | 4/13 (火) |
購入期間 | 4/14 (水) ~ 4/19 (月) | ||
備考 |
【4.13追記】公募は、国内5,494,400株、海外1,897,000株(海外販売の割合 25.7%) |
※ 吸収金額は公募株、売出株、OA株を含む。
※ 申込・購入期間は各証券会社で異なります。
ステラファーマの公開価格と初値
仮条件 | 400円~460円 | ||
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公開価格 | 460円 | 初値 | 712円 |
騰落率 | 54.78% | 倍率 | 1.55倍 |
初値売り損益 | 25,200円(712円 - 460円)× 100株 |
※予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
ステラファーマの初値予想と予想利益
ステラファーマの初値予想と予想利益です。予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
仮条件と初値予想
仮条件 |
400円 ~ 460円
※抽選資金:4万円 ~ 4.6万円
上限は9.8%下ブレ↓ |
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初値予想 |
410円 ~ 510円※4/2 修正
(0.9倍~1.1倍) |
予想利益 | -5,000円~5,000円 |
想定価格と初値予想
想定価格 | 510円あたり ※抽選資金:5.1万円あたり |
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初値予想 | 480円 ~ 600円 (0.9倍~1.2倍) |
予想利益 | -3,000円~9,000円 |
初値予想アンケート
ステラファーマ(4888)の初値予想アンケートに、ご協力をお願いします。
公開価格(460円)を基準価格に修正しています。
有効回答:560票 投票期限:2021/4/21 (水) 23:59までステラファーマの主幹事と幹事証券
ステラファーマのIPOを取り扱っている証券会社です。
ステラファーマの割当数とネット抽選の当選数
目論見書で公表されている証券会社の割当数と、ネット抽選分の当選数(個人配分)の予想です。
割当数にネット抽選分のパーセンテージをかけた単純な計算ですので、参考程度にお願いします。
証券会社 | 割当率 | 割当数 | ネット 抽選分 |
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主幹事 みずほ証券 |
78.26% | 6,652,400株 | 6,652口※ |
大和証券 | 10.43% | 886,900株 | 886口※ |
SMBC日興証券 | 3.48% | 295,600株 | 295口※ |
SBI証券 | 1.74% | 147,800株 | 886口※ |
岩井コスモ証券 | 1.74% | 147,800株 | 147口※ |
いちよし証券 | 1.74% | 147,800株 | 14口※ |
エース証券 | 1.74% | 147,800株 | 0口※ |
楽天証券 | 0.87% | 73,900株 | 739口※ |
大和コネクト証券のネット抽選分は、88口あたりが想定されます。(大和証券の約1%)
委託幹事であるマネックス証券は、委託数が公表されていません。
※海外売出し1,897,000株分が含まれているので、実際のネット抽選分は数値より低いです。
楽天証券の抽選倍率は、64倍でした。
現金8,000円+2,000ポイントがもらえる口座開設タイアップ企画を行っています。
抽選資金が不要の岡三オンラインと松井証券。委託幹事で穴場のauカブコム証券。ポイントが貯まるSBI証券
ステラファーマの決算情報
単独 財務情報 (単位/千円)
決算期 | 2020年3月 | 2019年3月 | 2018年3月 |
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売上高 | ― | ― | ― |
経常利益 | -959,351 | -856,248 | -1,052,274 |
当期利益 | -962,238 | -859,007 | -1,054,653 |
純資産 | 690,033 | 1,652,271 | 2,511,278 |
配当金※ | ― | ― | ― |
EPS※ | -61.68 | -66.28 | -8,137.76 |
BPS※ | 34.57 | -142.57 | -7,629.02 |
前期比(売上高) | ― | ― | ― |
上位株主とロックアップ情報
ステラファーマの上位10名の株主構成、ロックアップの情報です。
株主名 | 比率 | ロック アップ |
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ステラケミファ(株) | 60.43% | 180日 |
(株)INCJ | 33.15% | 90日/ 1.5倍 |
住友重機械工業(株) | 0.95% | 180日 |
浅野 智之 代表取締役会長 | 0.88% | 180日 |
藪 和光 取締役 | 0.79% | 180日 |
上原 幸樹 代表取締役社長 | 0.76% | 180日 |
(株)スズケン | 0.42% | |
(株)ハイメディック | 0.42% | |
槌谷 武 従業員 | 0.17% | |
藤井 祐一 取締役 | 0.16% | 180日 |
直近の類似IPOの上場結果
ステラファーマと市場と業種が同じIPOの上場結果です。
ステラファーマのIPO分析
開発品の競争優位性がバイオベンチャーで気になるところだと思いますが、下記の図のようになっています。
詳しくは目論見書、または同社のWebサイトにてご確認ください。
本社が大阪のバイオベンチャーといえば、昨年末に上場したファンベップやクリングルファーマを思い浮かべます。
ステラファーマ(4888) | ファンペップ(4881) | クリングルファーマ(4884) | |
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上場日 | 4/22 | 12/25 | 12/28 |
事業内容 | BNCTに使用されるホウ素医薬品の開発および製造販売 | 機能性ペプチドを用いた医薬品などの研究開発事業 | HGFタンパク質を用いた難治性疾患の治療薬の研究開発 |
時価総額 (想定価格で計算) |
14,039百万円 | 13,732百万円 | 4,016百万円 |
オファリングレシオ | 30.8% | 18.8% | 15.7% |
想定価格 | 510円 | 820円 | 950円 |
設立 | 2007年6月 | 2013年10月 | 2001年12月 |
従業員 | 43名、平均年齢44歳、平均年間給与は677.9万円 | 11名、平均年齢46歳、平均年間給与は841.3万円 | 10名、平均年齢43歳、平均年間給与は424.8万円 |
主幹事 | みずほ証券 | SBI証券 | 野村證券 |
が、現在はどちらも公開価格を下回る冴えない株価推移となっています。
ファンペップ(4881) | クリングルファーマ(4884) | |
---|---|---|
公開価格 | 650円 | 1,000円 |
初値 | 715円 | 1,480円 |
3/19の株価 | 564円 | 975円 |
同業他社の株価の推移をみると、同社の初値もやや厳しいかなぁと思います。(ただし、初値は投機的側面もあるので読めない)
参考までに
評価は下記を考慮して、公募割れのリスクがややある「C」に設定しました。
- 社会定義が高い事業内容。
- 購入単価が低いIPOが好調。(抽選資金による実績)
- 業績は赤字。
- 市場からの吸収金額が39.1億円と大きい。(吸収金額による実績)
- オファリングレシオが30.8%とやや高い。(オファリングレシオによる実績)
- 同日に3社が上場。
- 3~4月はIPOが多く、選別される可能性あり。
- 同業種のファンペップ(4881)やクリングルファーマ(4884)株価推移が参考になりそう。
- 株式市場が高値圏にあり、やや警戒感あり。(調整あるかも)
4.2追記。仮条件が想定価格の510円より9.8%下振れて、400円 ~ 460円 に決定しました。
機関投資家の需要が低いことが予想されるので、初値予想を410円 ~ 510円に修正。
予想利益は-5,000円~5,000円です。
目論見書の想定仮条件は510円。初値予想は480円 ~ 600円としました。
予想利益は -3,000円~9,000円で、市況によっては公募割れのリスクがあるIPOになります。
カブスルは仮条件がいくらになるのか?と市況を考慮し、参加の可否を決める予定です。