UNICONホールディングス(407A):IPO上場情報と初値予想
UNICONホールディングスは、東北地方を中心とした地域ゼネコンを統合する持株会社です。
グループは同社と連結子会社5社、関連会社2社で構成。

県域を越えた地域有力ゼネコンを資本的に結び付け、各社の受注機能と技術者リソースを機動的に連動させることを通じて、地域建設業界が抱える課題を解決するとともに、新規加入企業の増加を通じてグループの成長を実現させることを目的とした、地域連合型ゼネコンの持株会社として設立。
UNICON HDのIPOの内容や事業内容は日本取引所グループに掲載されています。
本ページで掲載している画像は、UNICON HDの目論見書から引用しています。
庶民のIPOは、初心者でもIPOに参加しやすいよう要約し、評価や初値予想を掲載。はじめての人へ
UNICONホールディングスの上場日
上場日 | 2025/9/26(金) | 証券コード | 407A |
---|---|---|---|
市場 | 東証スタンダード | 業種 | 建設業 |
Webサイト | Webサイト | 単元株 | 100株 |
Yahoo!ファイナンス | UNICONホールディングス(407A) | ||
時価総額 | 104.9億円(公開価格で計算) 137億円(初値で計算) |
UNICONホールディングスのブックビルディング内容
ブックビルディング期間中に、幹事証券からIPOに申し込みましょう。
ブックビルディング期間 |
2025/9/9 (火) ~ 9/16 (火) |
||
---|---|---|---|
仮条件 | 1,000円~1,060円 (抽選資金:10万円 ~ 10.6万円) | ||
当選口数 | 54,338口 | ||
発行済株式数 | 9,894,900株 | オファリングレシオ | 54.9% |
公募株数 | 0株 | 売出株数 | 4,725,100株 |
吸収金額 | 57.5億円 | O.A分 | 708,700株 |
仮条件決定日 | 9/5 (金) | 公開価格決定日 | 9/17 (水) |
購入期間 | 9/18 (木) ~ 9/24 (水) |
※ 吸収金額は公募株、売出株、OA株を含む。
※ 申込・購入期間は各証券会社で異なります。
- IPO管理帳 / IPO管理帳ログイン版
IPOの申込み、当選管理がカンタンに。 - IPOのメール通知システム
ブックビルディングの開始時にメールが届く。
UNICONホールディングスの公開価格と初値
仮条件 | 1,000円~1,060円 | ||
---|---|---|---|
公開価格 | 1,060円 | 初値 | 1,385円 |
騰落率 | 30.66% | 倍率 | 1.31倍 |
初値売り損益 | 32,500円(1,385円 - 1,060円)× 100株 |
※初値や利益の数値はあくまで予想であり、将来の実際の結果を保証するものではありません。
※予想利益は公開価格(仮条件の上限価格)を基に試算しています。
UNICONホールディングスの初値予想と予想利益
UNICONホールディングスの初値予想と予想利益です。
※初値や利益の数値はあくまで予想であり、将来の実際の結果を保証するものではありません。
※予想利益は仮条件の上限価格(想定価格)を基に試算しています。
仮条件と初値予想
仮条件 | 1,000円 ~ 1,060円 ※抽選資金:10万円 ~ 10.6万円 |
---|---|
初値予想 |
1,000円 ~ 1,110円※9/7 修正
(0.9倍~1.0倍) |
予想利益 | -6,000円~5,000円 |
想定価格と初値予想
想定価格 | 1,060円あたり ※抽選資金:10.6万円あたり |
---|---|
初値予想 | 1,000円 ~ 1,120円 (0.9倍~1.1倍) |
予想利益 | -6,000円~6,000円 |
初値予想アンケート
UNICONホールディングス(407A)の初値予想アンケートに、ご協力をお願いします。
公開価格(1,060円)を基準価格に修正しています。
有効回答:699票 投票期限:2025/9/25 (木) 23:59までUNICONホールディングスの主幹事と幹事証券
UNICONホールディングスのIPOを取り扱っている証券会社です。
UNICONホールディングスの割当数とネット抽選の当選数
目論見書で公表されている証券会社の割当数と、ネット抽選分の当選数(個人配分)の予想です。
割当数にネット抽選分のパーセンテージをかけた単純な計算ですので、参考程度にお願いします。
証券会社 | 割当率 | 割当数 | ネット 抽選分 |
---|---|---|---|
主幹事 野村證券 |
95.22% | 5,174,200株 | 5,174口 |
大和証券 | 1.30% | 70,800株 | 70口 |
楽天証券 | 0.87% | 47,200株 | 472口 |
SBI証券 | 0.87% | 47,200株 | 283口 |
岡三証券 | 0.65% | 35,400株 | 35口 |
東海東京証券 | 0.65% | 35,400株 | 35口 |
静銀ティーエム証券 | 0.22% | 11,800株 | 0口 |
ちばぎん証券 | 0.22% | 11,800株 | 0口 |
大和コネクト証券のネット抽選分は、7口あたりが想定されます。(大和証券の約1%)
委託幹事である岡三オンラインと松井証券は、委託数が公表されていません。
楽天証券の抽選倍率は、222倍でした。
現在、現金7,500円+2,000ポイントがもらえる口座開設タイアップ企画を実施中です。
抽選資金が不要の岡三オンラインと松井証券、委託幹事として狙い目の三菱UFJ eスマート証券、そして落選してもポイントが貯まるSBI証券がタイアップ対象です(タイアップ企画について)
UNICONホールディングスの決算情報
単独 財務情報 (単位/千円)
決算期 | 2024年6月 | 2023年6月 | 2022年6月 |
---|---|---|---|
売上高 | 2,819,880 | 750,024 | ― |
経常利益 | 2,442,231 | 519,339 | 18,269 |
当期利益 | 2,452,766 | 515,551 | -4,498 |
純資産 | 5,109,108 | 5,656,424 | 3,413,647 |
配当金※ | 30,412.00 | ― | ― |
EPS※ | 248.64 | 55.21 | -64.84 |
BPS※ | 517.91 | 573.39 | 49,205.03 |
前期比(売上高) | 276% | ― | ― |
連結 財務情報 (単位/千円)
決算期 | 2024年6月 | 2023年6月 |
---|---|---|
売上高 | 15,611,403 | 16,129,963 |
営業利益 | 1,147,446 | ― |
営業利益率 | 7.35% | ― |
経常利益 | 1,147,446 | 1,361,222 |
当期利益 | 725,892 | 986,933 |
純資産 | 4,888,927 | 7,162,324 |
EPS※ | 73.58 | 105.68 |
BPS※ | 495.59 | 726.05 |
前期比 (営業利益) |
― | ― |
前期比(売上高) | -3.2% | ― |

UNICONホールディングスのPERとPBR
公開価格(1,060円)で算出したPERとPBRです。
決算月 | PER | PBR | EPS | BPS |
---|---|---|---|---|
2023年6月 (実績/連結) |
10.03倍 | 1.46倍 | 105.68 | 726.05 |
2024年6月 (実績/連結) |
14.41倍 | 2.14倍 | 73.58 | 495.59 |
2025年6月 (予想) |
9.36倍 | 2.15倍 | 113.23 | 494.10 |
2026年6月 (予想) |
9.53倍 | 1.89倍 | 111.25 | 561.70 |
UNICONホールディングスの配当金と配当利回り
公開価格(1,060円)と配当金で算出した配当利回りです。
決算月 | 1株あたり の配当金 |
配当利回り | 配当性向 |
---|---|---|---|
2023年6月 (実績) |
0円 | - | - |
2024年6月 (実績) |
304.12円 | 28.69% | 122.3% |
2025年6月 (実績) |
45円 | 4.24% | 39.9% |
2026年6月 (予定) |
45円 | 4.24% | 40.4% |
上位株主とロックアップ期間
UNICONホールディングスの上位10名の株主構成とロックアップ期間です。
株主名 | 株数 | 売出数 | ロック アップ |
---|---|---|---|
エンデバー・ユナイテッド2号投資事業有限責任組合 VC |
9,391,700株
94.91%
|
4,725,100株 | 180日 |
小山 和夫 血族 |
307,700株
3.11%
|
- | |
小山 剛 代表取締役社長 |
160,000株
1.62%
|
- | |
小野 貞人 子会社の取締役 |
10,000株
0.10%
|
- | |
植村 賢二 取締役 |
8,000株
0.08%
|
- | |
井上 孝 取締役 |
3,000株
0.03%
|
- | |
黒沼 理 子会社の取締役 |
2,400株
0.02%
|
- | |
植村 卓馬 子会社の取締役 |
2,400株
0.02%
|
- | |
飯塚 信 子会社の取締役 |
2,000株
0.02%
|
- | |
大浦 和久 取締役 |
1,100株
0.01%
|
- |
- 180日のロックアップ期間は、2026年3月24日まで
直近の類似IPOの上場結果
UNICONホールディングスと同じホットワードのIPOの上場結果です。
「EXIT系」のIPOの直近の結果です。
- 2025/06/30 リップス…
初値売り損益:7,000円
(騰落率:2.24%、倍率:1.02倍) - 2025/06/24 プリモグローバルHD…
初値売り損益:-13,700円
(騰落率:-6.37%、倍率:0.94倍) - 2025/06/20 伊澤タオル…
初値売り損益:1,500円
(騰落率:2%、倍率:1.02倍) - 2025/03/28 プログレス・テクノロジーズGP…
初値売り損益:3,000円
(騰落率:1.54%、倍率:1.02倍) - 2024/12/09 インフォメティス…
初値売り損益:-8,700円
(騰落率:-8.06%、倍率:0.92倍)
UNICONホールディングスと市場と業種が同じIPOの上場結果です。
「市場:スタンダードまたは東証二部」かつ「業種:建設業」の直近のIPO結果です。
- 2024/07/18 カドス
… 初値売り損益:31,000円
騰落率:10.69%、倍率:1.11倍 - 2022/03/31 ノバック
… 初値売り損益:-37,000円
騰落率:-12.33%、倍率:0.88倍 - 2022/03/11 セレコーポレーション
… 初値売り損益:-8,000円
騰落率:-4.21%、倍率:0.96倍 - 2019/03/19 KHC
… 初値売り損益:-1,800円
騰落率:-2.12%、倍率:0.98倍 - 2015/09/08 JESCO HD
… 初値売り損益:2,900円
騰落率:5.37%、倍率:1.05倍
UNICONホールディングスのIPO分析
建設業法では工事現場ごとに監理技術者などを配置する必要がありますが、「企業集団」に認定されていると、グループ内での人材出向でも雇用関係が認められる特例があります。同社グループはこの制度を活用し、技術者の稼働を平準化しつつ、機会損失の抑制を図っています。


UNICONのような「持株会社型の中小企業連携」は、地域のゼネコン同士がゆるやかに資本でつながり、受注や人材を補い合う仕組みです。
機能面ではJA(農業協同組合)のように地域の自立性を残しつつ協力する点が似ています。
参考までに2025年2月に上場した技術承継機構(319A)との違いです。
(技術承継機構の公開価格は2,000円、初値2,700円、9/5の終値は6,160円と好調)
比較項目 | UNICON (407A) |
技術承継機構 (319A) |
---|---|---|
形態 | 持株会社型 中小ゼネコン連携 | 中小企業のM&A、事業承継支援 |
業種 | 建設業(地域ゼネコン) | 専門サービス(事業承継支援) |
事業目的 | 受注・技術者リソースの共有によるスケールメリット確保 | 中小企業の後継者問題解決と承継先の成長支援 |
組織モデル | 連結子会社化による企業集団(JAに機能面で近い) | 承継企業の子会社化・株式取得による統合 |
特徴 | 監理技術者の共通活用、繁閑平準化による機会損失の抑制 | PMIや経営支援により基盤強化・効率化 |
中小企業への関与 | グループ化による資本・人的連携 | 事業承継・統合プロセス支援とノウハウ提供 |
スキームの柔軟性 | 企業集団制度で出向も雇用関係扱い可 | 案件に応じたM&Aスキーム設計可 |
2026年6月期の業績予想(連結)が開示されており、想定価格で算出したPERは9.5倍。PBRは1.89倍と試算。(PERとPBR)

予定されている配当金は45円と前期と一緒。
想定価格ベースの配当利回りは4.24%。配当性向は40.4%と試算。(配当利回り)
なお、配当政策として「連結配当性向40%程度の安定した配当を継続して実施していくことを基本方針」と書かれています。
筆頭株主のエンデバー・ユナイテッド2号投資事業有限責任組合の100%売り出し案件です。
(EXIT系IPO。持ち株の半分を放出)
一般的にEXIT系IPOは人気が低く、公募割れするケースも多く見られましたが、最近では高配当を打ち出すことで個人投資家の関心を集める事例が増えています。
IPOとしては、VCによる売出株が多く需給面で重たいため、初値が大きく伸びるイメージは持ちづらいです。
一方で公開価格を下回る水準で推移するようであれば、配当狙いで仕込むチャンスになるやも。ただし、VCの持ち株が半分残ってロックアップが2026年3月に解除されることを踏まえると、それ以降にタイミングを図って買ってもいいのかも。慌てて買うような株じゃない。
参考までに
評価は下記を考慮して、公募割れのリスクがややある「C」に設定しました。

- 業績は安定的(決算情報)
- 想定価格と2026年6月期の業績予想(連結)によるPERは9.5倍。PBRは1.89倍と試算(PERとPBR)
- 2026年6月期の予定配当金は45円。想定価格ベースの配当利回りは4.24%。配当性向は40.4%と試算。配当性向は連結で40%を予定。安定配当か(配当利回り)
- 建設業界全体で決算が堅調
- ベンチャーキャピタルのEXIT感が強い(IPOデータ)
- 需給が重く初値が上昇しづらい構造
- オファリングレシオは54.9%と高め(IPOデータ)
- 市場からの吸収金額は57.5億円と大きい
- 全株 売出株で、公募株なし(資金調達を伴わない)
- IPOで人気の低い東証スタンダード市場
- 2026年6月期(連結)の営業利益率は8.6%の予想。前期の営業率は実績で9.7%
- 事業拡大よりも、既存事業の安定・補完を重視する構造
- 金融機関・取引先などへの親引けが合計26.2億円分あり、需給をある程度絞る見込み
- 地方ゼネコン集団のため、地域経済や災害・自治体予算の影響を受けやすい
- (妄想)東北の食材などを活かした株主優待を設ければ、個人投資家の関心を集めそう
9.6追記。仮条件が1,000円 ~ 1,060円に決定(想定価格の1,060が上限価格でやや弱気)
初値予想を1,000円 ~ 1,110円に修正。予想利益は-6,000円~5,000円です。
目論見書の想定価格は1,060円。初値予想は1,000円 ~ 1,120円としました。
予想利益は-6,000円~6,000円で、市況によっては公募割れのリスクがあるIPOになります。
※初値や利益の数値はあくまで予想であり、将来の実際の結果を保証するものではありません。
上場日の相場環境により、利益にも損失にもなりそうなIPO。
カブスルは相場の動向をみて、幹事証券にてブックビルディングに参加するか決めようと思います。
※本記事は情報提供を目的としており、投資の勧誘を目的としたものではありません。
※数値は予想であり、将来の結果を保証するものではありません。
ブックビルディングの参加スタンスは X(Twitter)にて発信しています。
庶民のIPO限定のタイアップ企画を行っていますので、口座開設がまだの方は お得なこの機会に是非どうぞ(  ̄∇ ̄)

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幹事数は9割以上とかなり多い!
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