AViC(エイビック)(9554):IPO上場情報
AViC(エイビック)は、デジタルマーケティングサービス(インターネット広告サービス、SEOコンサルティングサービス)の提供などを行っている企業です。
インターネット広告サービス
主に検索連動型広告、ディスプレイ広告、インフィード広告などの運用型広告。
SEOコンサルティングサービス
検索順位の上昇可能性を踏まえた対策キーワードの選定・現状分析/競合分析からの戦略の立案・対象Webサイトの構造の最適化、施策実行によって得られる成果のシミュレーションの提示・Webサイト内記事ページの企画と制作。
対価として主にコンサルティング手数料及び記事コンテンツ制作料等を収受。
設立は2013年7月。
従業員数は2022年4月末で47名、平均年齢は30.1歳、平均勤続年数は1.58年、平均年間給与は628万円。
AViCのIPOの内容や事業内容は日本取引所グループに掲載されています。
本ページで掲載している画像は、AViCの目論見書から引用しています。
庶民のIPOは、初心者でもIPOに参加しやすいよう要約し、評価や初値予想を掲載。はじめての人へ
AViC(エイビック)の上場日
上場日 | 2022/6/30(木) | 証券コード | 9554 |
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市場 | 東証グロース | 業種 | サービス業 |
Webサイト | Webサイト | 単元株 | 100株 |
Yahoo!ファイナンス | AViC(エイビック)(9554) | ||
時価総額 | 58.1億円(公開価格で計算) 72.1億円(初値で計算) |
AViC(エイビック)のブックビルディング内容
ブックビルディング期間中に、幹事証券からIPOに申し込みましょう。
ブックビルディング期間 |
2022/6/14 (火) ~ 6/20 (月) |
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仮条件 | 920円~1,020円 (抽選資金:9.2万円 ~ 10.2万円) | ||
当選口数 | 12,965口 | ||
発行済株式数 | 5,691,300株 | オファリングレシオ | 22.7% |
公募株数 | 150,000株 | 売出株数 | 977,400株 |
吸収金額 | 13.2億円 | O.A分 | 169,100株 |
仮条件決定日 | 6/10 (金) | 公開価格決定日 | 6/21 (火) |
購入期間 | 6/22 (水) ~ 6/27 (月) |
※ 吸収金額は公募株、売出株、OA株を含む。
※ 申込・購入期間は各証券会社で異なります。
AViC(エイビック)の公開価格と初値
仮条件 | 920円~1,020円 | ||
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公開価格 | 1,020円 | 初値 | 1,266円 |
騰落率 | 24.12% | 倍率 | 1.24倍 |
初値売り損益 | 24,600円(1,266円 - 1,020円)× 100株 |
※予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
AViC(エイビック)の初値予想と予想利益
AViC(エイビック)の初値予想と予想利益です。予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
仮条件と初値予想
仮条件 |
920円 ~ 1,020円
※抽選資金:9.2万円 ~ 10.2万円
上限は5.2%上ブレ↑ |
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初値予想 |
970円 ~ 1,070円※6/10 修正
(1.0倍~1.0倍) |
予想利益 | -5,000円~5,000円 |
想定価格と初値予想
想定価格 | 970円あたり ※抽選資金:9.7万円あたり |
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初値予想 | 920円 ~ 1,020円 (0.9倍~1.1倍) |
予想利益 | -5,000円~5,000円 |
初値予想アンケート
AViC(エイビック)(9554)の初値予想アンケートに、ご協力をお願いします。
公開価格(1,020円)を基準価格に修正しています。
有効回答:237票 投票期限:2022/6/29 (水) 23:59までAViC(エイビック)の主幹事と幹事証券
AViC(エイビック)のIPOを取り扱っている証券会社です。
AViC(エイビック)の割当数とネット抽選の当選数
目論見書で公表されている証券会社の割当数と、ネット抽選分の当選数(個人配分)の予想です。
割当数にネット抽選分のパーセンテージをかけた単純な計算ですので、参考程度にお願いします。
証券会社 | 割当率 | 割当数 | ネット 抽選分 |
---|---|---|---|
主幹事 みずほ証券 |
83.18% | 1,078,400株 | 1,078口 |
SBI証券 | 11.30% | 146,500株 | 879口 |
マネックス証券 | 1.48% | 19,200株 | 192口 |
楽天証券 | 1.48% | 19,200株 | 192口 |
岡三証券 | 0.52% | 6,800株 | 6口 |
いちよし証券 | 0.52% | 6,800株 | 0口 |
松井証券 | 0.26% | 3,400株 | 23口 |
岩井コスモ証券 | 0.26% | 3,400株 | 3口 |
東海東京証券 | 0.26% | 3,400株 | 3口 |
丸三証券 | 0.26% | 3,400株 | 3口 |
東洋証券 | 0.09% | 1,200株 | 1口 |
極東証券 | 0.09% | 1,200株 | 0口 |
水戸証券 | 0.09% | 1,200株 | 0口 |
あかつき証券 | 0.09% | 1,200株 | 0口 |
委託幹事である岡三オンラインは、委託数が公表されていません。
楽天証券の抽選倍率は、163倍でした。
現金8,000円+2,000ポイントがもらえる口座開設タイアップ企画を行っています。
抽選資金が不要の岡三オンラインと松井証券。委託幹事で穴場のauカブコム証券。ポイントが貯まるSBI証券
AViC(エイビック)の決算情報
単独 財務情報 (単位/千円)
決算期 | 2021年9月 | 2020年9月 | 2019年9月 |
---|---|---|---|
売上高 | 1,329,789 | 696,577 | 236,302 |
経常利益 | 111,638 | 122,276 | -8,701 |
当期利益 | 78,759 | 86,391 | -2,294 |
純資産 | 344,452 | 265,028 | 40,142 |
配当金※ | ― | ― | ― |
EPS※ | 14.21 | 16.30 | -4,334.56 |
BPS※ | 61.43 | 47.22 | 75,741.29 |
前期比(売上高) | 90.9% | 194.8% | ― |
上位株主とロックアップ情報
AViC(エイビック)の上位10名の株主構成、ロックアップの情報です。
株主名 | 株数 | 売出数 | ロック アップ |
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市原創吾・ミダス投資事業有限責任組合 役員等により総株主の議決権の過半数が所有されている会社 |
2,676,520株
44.07%
|
333,000株 | 180日 |
岩田匡平・ミダス投資事業有限責任組合 |
1,688,080株
27.80%
|
277,000株 | 180日 |
吉村英毅・ミダスA投資事業有限責任組合 |
500,000株
8.23%
|
222,000株 | 180日 |
みずほ成長支援第3号投資事業有限責任組合 VC |
270,000株
4.45%
|
46,200株 | 90日/ 1.5倍 |
MICイノベーション5号投資事業有限責任組合 VC |
270,000株
4.45%
|
46,200株 | 90日/ 1.5倍 |
コタエル信託株式会社 |
243,000株
4.00%
(243,000)
|
- | |
笹野 誠 取締役 |
80,500株
1.33%
(57,200)
|
- | 180日 |
瓜生 翔 従業員 |
63,500株
1.05%
(57,200)
|
- | 180日 |
静岡キャピタル8号投資事業有限責任組合 VC |
53,000株
0.87%
|
53,000株 | |
高野 英樹 従業員 |
46,300株
0.76%
(40,000)
|
- | 180日 |
ロックアップ解除となる株価(1.5倍)は、1,530円です。
株主第11位にUUUM株式会社。保有率は0.7%。
直近の類似IPOの上場結果
AViC(エイビック)と市場と業種が同じIPOの上場結果です。
「市場:グロースまたは東証マザーズ」かつ「業種:サービス業」の直近のIPO結果です。
AViC(エイビック)のIPO分析
売上高の伸びが凄いですね。何があったんでしょう(笑)
前日に上場する類似企業のマイクロアドと比較すると、AViCの方がグラフが奇麗だなぁと感じます。
会社の沿革をみると、2013年7月に岩田匡平(現株式会社BuySell Technologies代表取締役社長兼CEO)の配偶者が風外堂株式会社(現当社)を設立。2014年4月に岩田匡平が、風外堂株式会社の全株式を取得。
2018年3月に岩田匡平が退任し、市原創吾が代表取締役社長に就任とあります。
BuySell Technologiesはネット型リユース事業を行っている企業です。2019年12月に上場。
AViCの販売実績と相手先はこちら。
インターネット広告が売上高の74.8%を占める。(前期)
前期実績と想定価格で算出したPERは68.3倍。
2022年9期の業績予想値で算出すると26.6倍。想定価格にやや割高感あり。
上位株主のVC2社のロックアップが「90日または公募価格の1.5倍」で外れます。
外れた際の売り圧力が強そうなので、長期投資は厳しそう。(初値には影響なし)
売上高の奇麗なグラフをみると買いたくなりますが、広告業サービスって先行き不透明な気はします。
あと、想定価格も少し高いと感じますので、評価は弱気目にしたいと思います。
参考までに
評価は下記を考慮して、公募割れのリスクがややある「C」に設定しました。
- IPOで人気のあるIT関連企業
- 業績が好調(決算情報)
- オファリングレシオが22.7%とやや低い(オファリングレシオによる実績)
- 想定価格と2022年9月の予想実績によるPERは26.6倍とやや高い
- 上場市場の東証グロース市場が軟調(投資資金が抜けている)
- 6月後半のIPOラッシュによる投資家の資金枯渇。選別される可能性あり
- 2022年9月期の業績予想(前期比)は、売上高1,215百万円、営業利益312百万円。2022年9月期期首より会計基準変更
- 前日に上場する同業種のマイクロアドの結果も影響されそう
- ベンチャーキャピタルの保有株が多く、公開価格の1.5倍または90日間でロックアップ解除(売り圧力)
目論見書の想定仮条件は970円。初値予想は920円 ~ 1,020円としました。
予想利益は-5,000円~5,000円で、市況によっては公募割れのリスクがあるIPOになります。
下落基調のこの相場で割高な設定価格のままだと、公募割れリスクもあるかなと思います。
前日に上場するマイクロアドが初値の参考になりそうですが、ブックビルディング参加の参考にはならないですね・・。