ギックス(9219):IPO上場情報
ギックスは、アナリティクスを用いたデータインフォームド事業を行っている企業です。
クライアント企業の経営課題解決、競争力強化のために、データを用いて物事を理解・判断する「データインフォームド(データを用いて考える思考態度)」を推進しています。
DIコンサルティングとDIプラットフォームにより、事業上の課題を理解し、最適な分析手法を見定め、それを実装するための最適な技術を選定。
DIプロダクトは、個別課題解決を提供する中で、新たに創造された解法やアルゴリズム、ツール、ノウハウを活用し、特定業界、あるいは、より広く社会一般に共通する課題に対する解決策として提供可能な「プロダクト(製品)」を複数開発。
設立は2012年12月。
従業員数は2022年1月末で31名、平均年齢は33.7歳、平均勤続年数は2.3年、平均年間給与は858.2万円。
ギックスのIPOの内容や事業内容は日本取引所グループに掲載されています。
本ページで掲載している画像は、ギックスの目論見書から引用しています。
庶民のIPOは、初心者でもIPOに参加しやすいよう要約し、評価や初値予想を掲載。はじめての人へ
ギックスの上場日
ギックスのブックビルディング内容
ブックビルディング期間中に、幹事証券からIPOに申し込みましょう。
ブックビルディング期間 |
2022/3/14 (月) ~ 3/17 (木) |
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仮条件 | 980円~1,070円 (抽選資金:9.8万円 ~ 10.7万円) | ||
当選口数 | 11,908口 | ||
発行済株式数 | 5,493,400株 | オファリングレシオ | 21.6% |
公募株数 | 300,000株 | 売出株数 | 735,500株 |
吸収金額 | 12.7億円 | O.A分 | 155,300株 |
仮条件決定日 | 3/11 (金) | 公開価格決定日 | 3/18 (金) |
購入期間 | 3/22 (火) ~ 3/25 (金) |
※ 吸収金額は公募株、売出株、OA株を含む。
※ 申込・購入期間は各証券会社で異なります。
ギックスの公開価格と初値
仮条件 | 980円~1,070円 | ||
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公開価格 | 1,070円 | 初値 | 1,100円 |
騰落率 | 2.80% | 倍率 | 1.03倍 |
初値売り損益 | 3,000円(1,100円 - 1,070円)× 100株 |
※予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
ギックスの初値予想と予想利益
ギックスの初値予想と予想利益です。予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
仮条件と初値予想
仮条件 | 980円 ~ 1,070円 ※抽選資金:9.8万円 ~ 10.7万円 |
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初値予想 |
940円 ~ 1,090円※3/11 修正
(0.9倍~1.0倍) |
予想利益 | -1.3万円~2,000円 |
想定価格と初値予想
想定価格 | 1,070円あたり ※抽選資金:10.7万円あたり |
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初値予想 | 960円 ~ 1,100円 (0.9倍~1.0倍) |
予想利益 | -1.1万円~3,000円 |
初値予想アンケート
ギックス(9219)の初値予想アンケートに、ご協力をお願いします。
公開価格(1,070円)を基準価格に修正しています。
有効回答:222票 投票期限:2022/3/29 (火) 23:59までギックスの主幹事と幹事証券
ギックスのIPOを取り扱っている証券会社です。
ギックスの割当数とネット抽選の当選数
目論見書で公表されている証券会社の割当数と、ネット抽選分の当選数(個人配分)の予想です。
割当数にネット抽選分のパーセンテージをかけた単純な計算ですので、参考程度にお願いします。
証券会社 | 割当率 | 割当数 | ネット 抽選分 |
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主幹事 野村證券 |
91.33% | 1,087,500株 | 1,087口 |
SBI証券 | 6.95% | 82,800株 | 496口 |
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 | 0.86% | 10,300株 | 10口 |
楽天証券 | 0.43% | 5,100株 | 51口 |
いちよし証券 | 0.43% | 5,100株 | 0口 |
委託幹事であるauカブコム証券とLINE証券は、委託数が公表されていません。
楽天証券の抽選倍率は、359倍でした。
現金8,000円+2,000ポイントがもらえる口座開設タイアップ企画を行っています。
抽選資金が不要の岡三オンラインと松井証券。委託幹事で穴場のauカブコム証券。ポイントが貯まるSBI証券
ギックスの決算情報
単独 財務情報 (単位/千円)
決算期 | 2021年6月 | 2020年6月 | 2019年6月 |
---|---|---|---|
売上高 | 722,275 | 617,614 | 382,924 |
経常利益 | 50,782 | 42,300 | 45,631 |
当期利益 | 51,435 | 36,435 | 24,577 |
純資産 | 1,194,782 | 416,648 | 380,212 |
配当金※ | ― | ― | ― |
EPS※ | 12.86 | 9.11 | 614.43 |
BPS※ | 297.62 | 104.16 | 9,505.32 |
前期比(売上高) | 16.9% | 61.3% | ― |
上位株主とロックアップ情報
ギックスの上位10名の株主構成、ロックアップの情報です。
株主名 | 株数 | 売出数 | ロック アップ |
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網野 知博 代表取締役 |
2,033,400株
38.10%
|
50,000株 | 90日 |
田中 耕比古 取締役 |
933,000株
17.49%
|
250,000株 | 90日 |
花谷 慎太郎 取締役 |
933,000株
17.49%
|
150,000株 | 90日 |
FinTech ビジネスイノベーション投資事業有限責任組合 VC |
571,000株
10.70%
|
285,500株 | 90日 |
株式会社JR西日本イノベーション ズ |
311,200株
5.83%
|
- | 90日 |
日本ユニシス株式会社 |
261,200株
4.89%
|
- | |
鴨居 達哉 |
100,000株
1.87%
|
- | 90日 |
三菱UFJキャピタル7号投資事業有限責任組合 VC |
50,000株
0.94%
|
- | |
安藤 祐輔 |
48,300株
0.90%
(48,300)
|
- | |
岡 大勝 |
48,300株
0.90%
(48,300)
|
- |
直近の類似IPOの上場結果
ギックスと市場と業種が同じIPOの上場結果です。
「市場:東証マザーズ」かつ「業種:サービス業」の直近のIPO結果です。
- 2022/03/28 メンタルヘルステクノロジーズ
… 初値売り損益:25,000円
騰落率:39.68%、倍率:1.40倍 - 2022/02/22 CaSy
… 初値売り損益:65,100円
騰落率:48.22%、倍率:1.48倍 - 2022/02/03 Recovery International
… 初値売り損益:-42,000円
騰落率:-13.73%、倍率:0.86倍 - 2021/12/24 タカヨシ
… 初値売り損益:14,000円
騰落率:8.97%、倍率:1.09倍 - 2021/12/24 CS-C
… 初値売り損益:19,500円
騰落率:19.31%、倍率:1.19倍
ギックスのIPO分析
同社が取り扱うデータは、個人が特定できない統計データであることに加え、データ収集・保管を行っているクライアント企業やデータ提供企業自身が顧客やデータ入手先よりデータ分析許諾を得たデータのみ。
主な販売先と割合は、西日本旅客鉄道が205,907千円(28.5%)、アサヒグループHDが142,947千円(19.8%)、三菱UFJ銀行が101,000千円(14.0%)。(第9期事業年度)
クライアント企業の決算期が年度末であることが多いことから、売上高は上期に比して相対的に下期に偏重する傾向。
平均年間給与は858万円。上場企業の中でも高い給与水準ですね。
人材を獲得するには高い年収を用意する必要があるんですが、人件費ってカンタンに削れないんですよね~。
成長中は良いんですが成長が止まるとキツイ。同社は売上高は伸びているものの経常利益は伸びず。
う~ん。評価が難しいIPOですね。
想定価格は、AI関連(情報・通信業)と比較した水準かな?(同社の登録業種はサービス業)。
2022年6月期の当期純利益は600万円の予想。想定価格で算出するPERは823倍と高すぎ・・。
仮条件を引き下げないと、買われないかもしれないですね。← 3.11追記:下がりませんでした。
株式相場が悪く、既に上場しているAI関連銘柄の株価も冴えないことから、評価を低めにしておきます。
(相場の回復状況をみて評価を情報修正するかもしれませんが)
参考までに
評価は下記を考慮して、公募割れのリスクがややある「C」に設定しました。
- IPOで人気のある「データ活用」事業。
- 時代にマッチした事業内容で将来性あり。
- オファリングレシオが21.6%とやや低い。(オファリングレシオによる実績)
- 大手企業への導入実績あり。
- 2022年6月期の業績予想(前期比)は、売上高966百万円(+33.8%)、営業利益20百万円(-62.5%)
- 上場市場の東証マザーズ市場が軟調。(投資資金が抜けている)
- 上場済みのAI関連企業の株価が弱い。
- 売出比率が71%と高い。
- 想定価格と2022年6月の予想実績によるPERは823倍と高い。2021年6月実績だとPER83倍。
- 売上高は右肩上がり。ただし経常利益は横ばい。(決算情報)
- 人件費が高いのが気になる。
- ベンチャーキャピタルの保有株が多い。
3.11追記。仮条件が980円 ~ 1,070円に決定。(想定価格の1,070円が上限でやや弱気)
仮条件の引き下げを期待しておりましたが下がらず。
初値予想を940円 ~ 1,090円に修正。予想利益は-1.3万円~2,000円です。
目論見書の想定仮条件は1,070円。初値予想は960円 ~ 1,100円としました。
予想利益は-1.1万円~3,000円で、市況によっては公募割れのリスクがあるIPOになります。
上場日の相場環境により、利益にも損失にもなりそうなIPO。(やや損失寄りかも)
カブスルは相場の動向をみて、ブックビルディングに参加するか決めようと思います。