Synspective(シンスペクティブ)(290A):IPO上場情報と初値予想


Synspective(シンスペクティブ)は、SAR衛星の開発・製造・運用を行い、得られたSAR衛星データを用いたデータビジネスを行っている企業です。グループは同社と連結子会社2社で構成。

事業内容

宇宙ベンチャーのIPOは市場で非常に人気が高いです。注目度も集まりそう。

※詳細は企業紹介IPOのポイントにて。


SynspectiveのIPOの内容や事業内容は日本取引所グループに掲載されています。
本ページで掲載している画像は、Synspectiveの目論見書から引用しています。
庶民のIPOは、初心者でもIPOに参加しやすいよう要約し、評価や初値予想を掲載。はじめての人へ

Synspective(シンスペクティブ)の上場日

B
  • 業績:不安
  • IPO人気:あり
  • オファリングレシオ:やや低い
  • 公募多い
  • 調達金額:大きい

上場日 2024/12/19(木) 証券コード 290A
市場 東証グロース 業種 情報・通信業
Webサイト Webサイト 単元株 100株
Yahoo!ファイナンス Synspective(シンスペクティブ)(290A)
時価総額
519.6億円(公開価格で計算)

Synspective(シンスペクティブ)のブックビルディング内容

ブックビルディング期間中に、幹事証券からIPOに申し込みましょう。

ブックビルディング期間

2024/12/4 (水) ~ 12/9 (月)

仮条件 460円~480円 (抽選資金:4.6万円 ~ 4.8万円)
当選口数 244,998口
発行済株式数 108,249,150株 オファリングレシオ 22.6%
公募株数 21,304,200株 売出株数 0株
吸収金額 117.5億円 O.A分 3,195,600株
仮条件決定日 12/3 (火) 公開価格決定日 12/10 (火)
購入期間 12/11 (水) ~ 12/16 (月)
備考

【11.14追記】公募は、国内19,041,200株、海外2,263,000株(海外販売の割合 10.6%)

※ 吸収金額は公募株、売出株、OA株を含む。
※ 申込・購入期間は各証券会社で異なります。

Synspective(シンスペクティブ)の公開価格と初値

仮条件 460円~480円
公開価格 480円 初値 (初値予想)630円 ~ 840円※12/3 修正
騰落率 -  倍率  -
初値売り損益 (予想利益)15,000円~36,000円※12/3 修正

※予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。

Synspective(シンスペクティブ)の初値予想と予想利益

Synspective(シンスペクティブ)の初値予想と予想利益です。予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。

仮条件と初値予想

仮条件 460円 ~ 480円 ※抽選資金:4.6万円 ~ 4.8万円
上限は4.3%上ブレ↑
初値予想 630円 ~ 840円※12/3 修正
(1.3倍~1.8倍)
予想利益 1.5万円~3.6万円

想定価格と初値予想

想定価格 460円あたり ※抽選資金:4.6万円あたり
初値予想 600円 ~ 800円 (1.3倍~1.7倍)
予想利益 1.4万円~3.4万円
送信中...

初値予想アンケート

Synspective(シンスペクティブ)(290A)の初値予想アンケートに、ご協力をお願いします。

公開価格(480円)を基準価格に修正しています。

有効回答:806   投票期限:2024/12/18 (水) 23:59まで
3倍以上(1,440円以上)
509票  63%
投票済み

2.5倍以上~3倍未満(1,200円以上~1,440円未満)
33票  4%
投票済み

2倍以上~2.5倍未満(960円以上~1,200円未満)
93票  12%
投票済み

1.5倍以上~2倍未満(720円以上~960円未満)
67票  8%
投票済み

1.2倍以上~1.5倍未満(576円以上~720円未満)
43票  5%
投票済み

1倍以上~1.2倍未満(480円以上~576円未満)
27票  3%
投票済み

公募割れ(480円未満)
34票  4%
投票済み

Synspective(シンスペクティブ)の主幹事と幹事証券

Synspective(シンスペクティブ)のIPOを取り扱っている証券会社です。

Synspective(シンスペクティブ)の割当数とネット抽選の当選数

目論見書で公表されている証券会社の割当数と、ネット抽選分の当選数(個人配分)の予想です。

割当数にネット抽選分のパーセンテージをかけた単純な計算ですので、参考程度にお願いします。

証券会社 割当率 割当数 ネット
抽選分
主幹事
野村證券
91.35% 20,314,000株 20,314口※
みずほ証券 2.57% 571,200株 571口※
SBI証券 1.71% 380,800株 2,284口※
東海東京証券 1.28% 285,600株 285口※
SMBC日興証券 0.86% 190,400株 190口※
大和証券 0.86% 190,400株 190口※
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 0.86% 190,400株 190口※
マネックス証券 0.17% 38,000株 380口※
楽天証券 0.17% 38,000株 380口※
アイザワ証券 0.17% 38,000株 38口※

大和コネクト証券のネット抽選分は、19口あたりが想定されます。大和証券の約1%

委託幹事であるauカブコム証券は、委託数が公表されていません。

※海外売出し2,263,000株分が含まれているので、実際のネット抽選分は数値より低いです。

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Synspective(シンスペクティブ)の決算情報

単独 財務情報 (単位/千円)

決算期 2023年12月 2022年12月 2021年12月
売上高 1,414,347 498,743 52,401
営業利益 -1,847,590 -4,281,714
営業利益率 -130.63% -858.5%
経常利益 -2,000,823 -4,333,721 -2,460,388
当期利益 -1,559,650 -6,265,062 -2,465,368
純資産 7,864,980 8,124,448 8,939,441
配当金
EPS -21.13 -88.32 -6,738.90
BPS -193.95 -179.52 -16,646.56
前期比(営業利益) -56.8%
前期比(売上高) 183.6% 851.8%
※配当金、EPS、BPSは(単位/円)

連結 財務情報 (単位/千円)

決算期 2023年12月 2022年12月
売上高 1,386,283 492,413
営業利益 -1,795,927 -4,290,931
営業利益率 -129.55% -871.41%
経常利益 -1,951,232 -4,340,711
当期利益 -1,520,458 -6,272,235
純資産 7,870,638 8,092,159
EPS -20.60 -88.42
BPS -193.87 -179.97
前期比(営業利益) -58.1%
前期比(売上高) 181.5%
※EPS、BPSは(単位/円)
業績

Synspective(シンスペクティブ)のPERとPBR

公開価格(480円)で算出したPERとPBRです。

決算月 PER PBR EPS BPS
2022年12月
(実績/連結)
- - -88.42 -179.97
2023年12月
(実績/連結)
- - -20.60 -193.87
2024年12月
(予想/連結)
- - -41.34 -

Synspective(シンスペクティブ)の配当金と配当利回り

公開価格(480円)と配当金で算出した配当利回りです。

決算月 1株あたり
の配当金
配当利回り 配当性向
2023年12月
(実績)
0円 - -
2024年12月
(予定)
0円 - -

上位株主とロックアップ情報

Synspective(シンスペクティブ)の上位10名の株主構成、ロックアップの情報です。

株主名 株数 比率 ロック
アップ
新井元行 代表取締役 9,015,000 9.36% 180日
スペース・エースタート1号投資事業有限責任組合 VC 8,611,200 8.94% 180日
ジャフコSV5共有投資事業有限責任組合 VC 7,339,800 7.62% 180日
清水建設株式会社 6,944,400 7.21% 180日
SPエースタート1号投資事業有限責任組合 VC 6,469,050 6.72%
日本グロースキャピタル投資法人 VC 5,053,650 5.25% 180日
白坂成功 4,500,000 4.67% 180日
森トラスト株式会社 2,399,700 2.49% 180日
協創プラットフォーム開発1号投資事業有限責任組合 VC 2,280,450 2.37% 180日
Tsunagu Investment Pte. Ltd. VC 2,223,300 2.31% 180日
  • 180日のロックアップ期間は、2025年6月16日まで
詳細は目論見書にてご確認ください。

直近の類似IPOの上場結果

Synspective(シンスペクティブ)と同じホットワードのIPOの上場結果です。

「宇宙」のIPOの直近の結果です。

  • 2024/06/05 アストロスケールHD
    初値売り損益:43,100円
    (騰落率:50.71%、倍率:1.51倍)
  • 2023/12/06 QPS研究所
    初値売り損益:47,000円
    (騰落率:120.51%、倍率:2.21倍)
  • 2023/04/12 ispace
    初値売り損益:74,600円
    (騰落率:293.70%、倍率:3.94倍)

Synspective(シンスペクティブ)と市場と業種が同じIPOの上場結果です。

「市場:グロース」かつ「業種:情報・通信業」の直近のIPO結果です。

  • 2024/12/09 インフォメティス
    初値売り損益:-8,700円
    騰落率:-8.06%、倍率:0.92倍
  • 2024/10/29 Sapeet
    初値売り損益:78,500円
    騰落率:52.33%、倍率:1.52倍
  • 2024/10/28 Hmcomm
    初値売り損益:27,800円
    騰落率:32.71%、倍率:1.33倍
  • 2024/10/11 オルツ
    初値売り損益:3,000円
    騰落率:5.56%、倍率:1.06倍
  • 2024/09/26 グロースエクスパートナーズ
    初値売り損益:31,100円
    騰落率:20.33%、倍率:1.20倍

上場日の初値決定前の気配運用

Synspective(シンスペクティブ)(290A)の初値決定前の気配運用です。

公開価格 上限価格 下限価格
480円
1,104円
(上場1日目)
360円
  • 上限価格:
    更新値幅 24円、更新時間 10分
  • 下限価格:
    通常の更新値幅、更新時間 3分
  • 初値の上限価格:1,134円

引受価額は444円。幹事証券の引受価額は、公募割れ時の目安に(誠意買いとは?

初値を基にした価格で制限値幅(ストップ高/ストップ安)が決まります。

(例)初値が1,200円の場合、制限値幅は300円に。上場日のストップ高は1,500円、ストップ安は900円

Synspective(シンスペクティブ)のIPO分析

小型SAR衛星「StriX」は、従来の大型SAR衛星の約1/10である100kg級で、コスト面は、開発と打上げ費用を合わせ、大型SAR衛星と比較し約1/20を実現(小型化・低コスト)

小型SAR衛星を商業運用している事業者は同社を含めて世界に5社(日本は2社)
衛星から取得したデータを販売。安全保障、防災/減災、インフラ/国土開発等の官需が中心。

政府が主導する革新的研究開発推進プログラムの成果を応用した独自の小型SAR衛星。JAXA、東京大学、東京科学大学、慶應義塾大学等との連携により、高性能・低コスト・製造容易性を意識した開発と研究が進められ、小型SAR衛星開発に係るプログラムは2015年度から2019年度まで実施。それらの技術を引き継ぎ応用して完成。

成長戦略として、日本政府へのデータ販売を起点に、顧客を海外政府へ拡大し、安定した収益基盤形成を目指しています。(現在は世界25の国や地域に展開)。中長期的には衛星データ量の増大に伴い民間セクターにも。

グローバル展開とソリューションを活かした成長戦略

現在は3機を軌道上で商用運用。2025年末には6機、2026年末には11機前後となる計画。

衛星の製造及び打上計画

同業他社のQPS研究所が2023年12月に上場。
Synspectiveも多額の事業資金の調達のため、上場することが想定されていました。代表も名言しておりましたし。
今回の上場による調達資金は約102億円。

IPO Synspective
(290A)
QPS研究所
(5595)
創業 2018年2月 2005年6月
上場月 2024年12月 2023年12月
従業員 181人 51人
運用機数 3機 3機
前期売上高 14.1
億円
2023年12月期
16.5
億円
2024年5月期
前期営業利益 -18.4
億円
2023年12月期
3.4
億円
2024年5月期
上場時の
時価総額
519.6
億円
仮条件の上限価格
136.5
億円
公開価格
IPOの
調達額
117.5
億円
39.9
億円
公開価格 480円
仮条件の上限価格
390円
初値
騰落率
- 860円
(120.5%)
オファリングレシオ 22.6% 29.3%
現在の株価
2024.12.3
- 1,335円
現在の
時価総額
2024.12.3
- 496.7億円

QPS研究所、前期に黒字化しているとは思いませんでした。調べてビックリ。
ただ、宇宙開発事業は、衛星打ち上げの成功の可否により今後の事業や業績が大きく影響するので、将来予想は難しい。

Synspective、2024年12月期の業績予想(連結)が発表されています。こちらは赤字予想。
総収入とは政府からの補助金収入を売上高に加算したもの。
業績予想

ベンチャーキャピタルが株主として多く入っていますが、売出しはゼロ。
180日間のロックアップがかかっており、初値には影響せず。ロックアップ解除後は少し怖いですが。

親引け先(IPO株の販売先を指定)は次の2社。上限で78億円分となっており、この分 需給は引き締まります。

  • 三菱電機:60億円分
  • ヒューリック:18億円分

宇宙ベンチャーのIPOは市場で非常に人気が高いです。注目度も集まりそう。

IPO Synspective
(290A)
QPS研究所
(5595)
アストロスケールHD
(186A)
ispace
(9348)
事業内容 小型SAR衛星の開発、製造 小型SAR衛星の開発、製造 宇宙ごみの除去 月への物資輸送サービス
上場月 2024年12月 2023年12月 2024年6月 2023年4月
公開価格 460円
あたり
390円 850円 254円
初値
騰落率
- 860円
(120.5%)
1,281円
(50.71%)
1,000円
(293.7%)
現在の株価
2024.11.15
- 1,505円 1,013円 607円
現在の
時価総額
2024.11.15
- 557.7億円
1181.7億円
582.9億円

初値に関しては心配しなくて良さそうなIPO。
ただ、株主の62%がVCなので180日間のロックアップ解除後に売り注文がでてくるリスクは中長期保有でありそうです。

参考までに

評価は下記を考慮して、中立の「B」に設定しました。

中立
  • IPOで非常に人気の高い宇宙ベンチャー事業(データ
  • 参入障壁が高い事業内容。小型SAR衛星を商業運用している事業者は世界で5社のみ(うち日本で2社)
  • 取引先は主に官公庁(2023年12月期 約9割、2022年12月期 約6割)
  • 購入単価が低いIPOが好調抽選資金による実績
  • グローバルオファリング(海外販売)あり。海外販売比率は10.6%
  • オファリングレシオが22.6%とやや低いIPOデータ
  • 公開株がすべて公募株。売出ゼロ
  • 同業他社であるQPS研究所の株価推移が好調
  • 市場からの吸収金額が117.5億円と非常に大きいIPOデータ
  • 12月のIPOラッシュによる投資家の資金枯渇
  • 配当実績なし
  • 先行投資で赤字だけど今後の成長に期待(決算情報
  • 2024年12月期の業績予想(前期比)は、売上高 2,283百万円(+64.7%)、営業損失 -2,990百万円
  • 研究開発費などの先行投資がしばらく続きそう
  • 78億円分の親引けにより需給がその分絞られる予定
  • 衛星打ち上げの失敗リスク
  • ベンチャーキャピタルも多く出資しているが、上場時の売出しゼロ。ロックアップ期間は180日ロックアップ解除後の売り圧力には注意)

12.3追記。仮条件が460円~480円に決定。(想定価格は460円。上限価格で4.3%の上振れに)
初値予想を630円 ~ 840円に修正し、予想利益を1.5万円~3.6万円としました。

目論見書の想定仮条件は460円。初値予想は600円 ~ 800円としました。
予想利益は1.4万円~3.4万円です。

カブスルは幹事証券にてIPOに参加します。

1人1票の平等抽選で、資金力に左右されない当選が期待できるマネックス証券SMBC日興証券や、落選しても次回以降の当選チャンスに活かせるポイントが付与されるSBI証券がおすすめです。

カブスルはこちらの3社だけでIPOに85回当選しています(全当選数の50.9%)

委託幹事として、大和コネクト証券auカブコム証券が決まりました。(auカブコム証券は口座開設タイアップ中)

委託幹事は目論見書に掲載されないので気づかれず、大和コネクト証券の認知度もまだ低いので狙い目です!(カブスルは4回当選)

主幹事証券の野村證券みずほ証券はブックビルディング時の抽選資金が不要です。
当選後に購入資金を入金すれば良いので気軽に参加できます。

そのほかに楽天証券でも参加が可能です。

ブックビルディングの参加スタンスは Twitterにて発信しています。

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企業紹介

Synspective(シンスペクティブ)は、SAR衛星の開発・製造・運用を行い、得られたSAR衛星データを用いたデータビジネスを行っている企業です。グループは同社と連結子会社2社で構成。

事業内容

SAR衛星は電波を対象物に向けて照射し、反射した電波を検出し画像化。
天候や時間帯に依存せずいつでもデータ取得が可能であるのが特徴。
(光学衛星は雲に視界を遮られ夜間に視認性が落ちる)

台風や地震などの災害時でも地形データを取得することが可能。
どこの道路が遮断されて、どこが通行できるのか?などが把握でき、救助活動に役立つ。

取得した観測データの販売と、解析を伴うソリューションの提供を行っています。データはAIで解析。
大型ダムや高速道路のインフラ開発へ。

ビジネスモデル

顧客は各国の省庁のみならず、損害保険、インフラ開発・土木工事、資源エネルギー開発などを手掛ける企業にも拡がりつつあり、災害リスク/被害状況評価、大型設備と施工の安全管理・保守、地形・風況・森林等の環境調査などの需要に応えています。

設立は2018年2月
従業員数は181名、平均年齢は39.5歳、平均勤続年数は2.7年、平均年間給与は862.6万円。連結の従業員数は186名(2024年9月末)

SynspectiveのIPOの内容や事業内容は日本取引所グループに掲載されています。
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