Synspective(シンスペクティブ)(290A):IPO上場情報と初値予想
Synspective(シンスペクティブ)は、SAR衛星の開発・製造・運用を行い、得られたSAR衛星データを用いたデータビジネスを行っている企業です。グループは同社と連結子会社2社で構成。
SAR衛星は電波を対象物に向けて照射し、反射した電波を検出し画像化。
天候や時間帯に依存せずいつでもデータ取得が可能であるのが特徴。
(光学衛星は雲に視界を遮られ夜間に視認性が落ちる)
台風や地震などの災害時でも地形データを取得することが可能。
どこの道路が遮断されて、どこが通行できるのか?などが把握でき、救助活動に役立つ。
取得した観測データの販売と、解析を伴うソリューションの提供を行っています。データはAIで解析。
大型ダムや高速道路のインフラ開発へ。
顧客は各国の省庁のみならず、損害保険、インフラ開発・土木工事、資源エネルギー開発などを手掛ける企業にも拡がりつつあり、災害リスク/被害状況評価、大型設備と施工の安全管理・保守、地形・風況・森林等の環境調査などの需要に応えています。
設立は2018年2月
従業員数は181名、平均年齢は39.5歳、平均勤続年数は2.7年、平均年間給与は862.6万円。連結の従業員数は186名(2024年9月末)
SynspectiveのIPOの内容や事業内容は日本取引所グループに掲載されています。
本ページで掲載している画像は、Synspectiveの目論見書から引用しています。
庶民のIPOは、初心者でもIPOに参加しやすいよう要約し、評価や初値予想を掲載。はじめての人へ
Synspective(シンスペクティブ)の上場日
上場日 | 2024/12/19(木) | 証券コード | 290A |
---|---|---|---|
市場 | 東証グロース | 業種 | 情報・通信業 |
Webサイト | Webサイト | 単元株 | 100株 |
Yahoo!ファイナンス | Synspective(シンスペクティブ)(290A) | ||
時価総額 | 497.9億円(想定価格で計算) |
Synspective(シンスペクティブ)のブックビルディング内容
ブックビルディング期間中に、幹事証券からIPOに申し込みましょう。
ブックビルディング期間 |
2024/12/4 (水) ~ 12/9 (月) |
||
---|---|---|---|
仮条件 | 12/3 (火)に決定 | ||
当選口数 | 244,998口 | ||
発行済株式数 | 108,249,150株 | オファリングレシオ | 22.6% |
公募株数 | 21,304,200株 | 売出株数 | 0株 |
吸収金額 | 112.6億円あたり | O.A分 | 3,195,600株 |
仮条件決定日 | 12/3 (火) | 公開価格決定日 | 12/10 (火) |
購入期間 | 12/11 (水) ~ 12/16 (月) | ||
備考 |
【11.14追記】公募は、国内19,041,200株、海外2,263,000株(海外販売の割合 10.6%) |
※ 吸収金額は公募株、売出株、OA株を含む。
※ 申込・購入期間は各証券会社で異なります。
- IPO管理帳 / IPO管理帳ログイン版
IPOの申込み、当選管理がカンタンに。 - IPOのメール通知システム
ブックビルディングの開始時にメールが届く。
Synspective(シンスペクティブ)の初値予想と予想利益
Synspective(シンスペクティブ)の初値予想と予想利益です。予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
想定価格と初値予想
想定価格 | 460円あたり ※抽選資金:4.6万円あたり |
---|---|
初値予想 | 600円 ~ 800円 (1.3倍~1.7倍) |
予想利益 | 1.4万円~3.4万円 |
初値予想アンケート
Synspective(シンスペクティブ)(290A)の初値予想アンケートに、ご協力をお願いします。
目論見書の想定価格(460円)を基準価格としています。
有効回答:207票 投票期限:2024/12/18 (水) 23:59までSynspective(シンスペクティブ)の主幹事と幹事証券
Synspective(シンスペクティブ)のIPOを取り扱っている証券会社です。
現金8,000円+2,000ポイントがもらえる口座開設タイアップ企画を行っています。
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Synspective(シンスペクティブ)の決算情報
単独 財務情報 (単位/千円)
決算期 | 2023年12月 | 2022年12月 | 2021年12月 |
---|---|---|---|
売上高 | 1,414,347 | 498,743 | 52,401 |
営業利益 | -1,847,590 | -4,281,714 | ― |
営業利益率 | -130.63% | -858.5% | ― |
経常利益 | -2,000,823 | -4,333,721 | -2,460,388 |
当期利益 | -1,559,650 | -6,265,062 | -2,465,368 |
純資産 | 7,864,980 | 8,124,448 | 8,939,441 |
配当金※ | ― | ― | ― |
EPS※ | -21.13 | -88.32 | -6,738.90 |
BPS※ | -193.95 | -179.52 | -16,646.56 |
前期比(営業利益) | -56.8% | ― | ― |
前期比(売上高) | 183.6% | 851.8% | ― |
連結 財務情報 (単位/千円)
決算期 | 2023年12月 | 2022年12月 |
---|---|---|
売上高 | 1,386,283 | 492,413 |
営業利益 | -1,795,927 | -4,290,931 |
営業利益率 | -129.55% | -871.41% |
経常利益 | -1,951,232 | -4,340,711 |
当期利益 | -1,520,458 | -6,272,235 |
純資産 | 7,870,638 | 8,092,159 |
EPS※ | -20.60 | -88.42 |
BPS※ | -193.87 | -179.97 |
前期比(営業利益) | -58.1% | ― |
前期比(売上高) | 181.5% | ― |
Synspective(シンスペクティブ)のPERとPBR
想定価格(460円)で算出したPERとPBRです。
決算月 | PER | PBR | EPS | BPS |
---|---|---|---|---|
2022年12月 (実績/連結) |
- | - | -88.42 | -179.97 |
2023年12月 (実績/連結) |
- | - | -20.60 | -193.87 |
2024年12月 (予想/連結) |
- | - | -41.34 | - |
Synspective(シンスペクティブ)の配当金と配当利回り
想定価格(460円)と配当金で算出した配当利回りです。
決算月 | 1株あたり の配当金 |
配当利回り | 配当性向 |
---|---|---|---|
2023年12月 (実績) |
0円 | - | - |
2024年12月 (予定) |
0円 | - | - |
上位株主とロックアップ情報
Synspective(シンスペクティブ)の上位10名の株主構成、ロックアップの情報です。
株主名 | 株数 | 比率 | ロック アップ |
---|---|---|---|
新井元行 代表取締役 | 9,015,000株 | 9.36% | 180日 |
スペース・エースタート1号投資事業有限責任組合 VC | 8,611,200株 | 8.94% | 180日 |
ジャフコSV5共有投資事業有限責任組合 VC | 7,339,800株 | 7.62% | 180日 |
清水建設株式会社 | 6,944,400株 | 7.21% | 180日 |
SPエースタート1号投資事業有限責任組合 VC | 6,469,050株 | 6.72% | |
日本グロースキャピタル投資法人 VC | 5,053,650株 | 5.25% | 180日 |
白坂成功 | 4,500,000株 | 4.67% | 180日 |
森トラスト株式会社 | 2,399,700株 | 2.49% | 180日 |
協創プラットフォーム開発1号投資事業有限責任組合 VC | 2,280,450株 | 2.37% | 180日 |
Tsunagu Investment Pte. Ltd. VC | 2,223,300株 | 2.31% | 180日 |
- 180日のロックアップ期間は、2025年6月16日まで
直近の類似IPOの上場結果
Synspective(シンスペクティブ)と同じホットワードのIPOの上場結果です。
「宇宙」のIPOの直近の結果です。
- 2024/06/05 アストロスケールHD…
初値売り損益:43,100円
(騰落率:50.71%、倍率:1.51倍) - 2023/12/06 QPS研究所…
初値売り損益:47,000円
(騰落率:120.51%、倍率:2.21倍) - 2023/04/12 ispace…
初値売り損益:74,600円
(騰落率:293.70%、倍率:3.94倍)
Synspective(シンスペクティブ)と市場と業種が同じIPOの上場結果です。
「市場:グロース」かつ「業種:情報・通信業」の直近のIPO結果です。
- 2024/10/29 Sapeet
… 初値売り損益:78,500円
騰落率:52.33%、倍率:1.52倍 - 2024/10/28 Hmcomm
… 初値売り損益:27,800円
騰落率:32.71%、倍率:1.33倍 - 2024/10/11 オルツ
… 初値売り損益:3,000円
騰落率:5.56%、倍率:1.06倍 - 2024/09/26 グロースエクスパートナーズ
… 初値売り損益:31,100円
騰落率:20.33%、倍率:1.20倍 - 2024/09/26 キッズスター
… 初値売り損益:-35,000円
騰落率:-13.67%、倍率:0.86倍
Synspective(シンスペクティブ)のIPO分析
小型SAR衛星「StriX」は、従来の大型SAR衛星の約1/10である100kg級で、コスト面は、開発と打上げ費用を合わせ、大型SAR衛星と比較し約1/20を実現(小型化・低コスト)
小型SAR衛星を商業運用している事業者は同社を含めて世界に5社(日本は2社)
衛星から取得したデータを販売。安全保障、防災/減災、インフラ/国土開発等の官需が中心。
政府が主導する革新的研究開発推進プログラムの成果を応用した独自の小型SAR衛星。JAXA、東京大学、東京科学大学、慶應義塾大学等との連携により、高性能・低コスト・製造容易性を意識した開発と研究が進められ、小型SAR衛星開発に係るプログラムは2015年度から2019年度まで実施。それらの技術を引き継ぎ応用して完成。
成長戦略として、日本政府へのデータ販売を起点に、顧客を海外政府へ拡大し、安定した収益基盤形成を目指しています。(現在は世界25の国や地域に展開)。中長期的には衛星データ量の増大に伴い民間セクターにも。
現在は3機を軌道上で商用運用。2025年末には6機、2026年末には11機前後となる計画。
同業他社のQPS研究所が2023年12月に上場。
Synspectiveも多額の事業資金の調達のため、上場することが想定されていました。代表も名言しておりましたし。
今回の上場による調達資金は約98億円。
IPO | Synspective (290A) |
QPS研究所 (5595) |
---|---|---|
創業 | 2018年2月 | 2005年6月 |
上場月 | 2024年12月 | 2023年12月 |
従業員 | 181人 | 51人 |
運用機数 | 3機 | 3機 |
前期売上高 | 14.1 億円 2023年12月期 |
16.5 億円 2024年5月期 |
前期営業利益 | -18.4 億円 2023年12月期 |
3.4 億円 2024年5月期 |
上場時の 時価総額 |
497.9 億円 想定価格 |
136.5 億円 公開価格 |
IPOの 調達額 |
112.6 億円 |
39.9 億円 |
公開価格 | 460円 あたり |
390円 |
初値 騰落率 |
- | 860円 (120.5%) |
オファリングレシオ | 22.6% | 29.3% |
現在の株価 2024.11.15 |
- | 1,505円 |
現在の 時価総額 2024.11.15 |
- | 557.7億円 |
QPS研究所、前期に黒字化しているとは思いませんでした。調べてビックリ。
ただ、宇宙開発事業は、衛星打ち上げの成功の可否により今後の事業や業績が大きく影響するので、将来予想は難しい。
Synspective、2024年12月期の業績予想(連結)が発表されています。こちらは赤字予想。
総収入とは政府からの補助金収入を売上高に加算したもの。
ベンチャーキャピタルが株主として多く入っていますが、売出しはゼロ。
180日間のロックアップがかかっており、初値には影響せず。ロックアップ解除後は少し怖いですが。
親引け先(IPO株の販売先を指定)は次の2社。上限で78億円分となっており、この分 需給は引き締まります。
- 三菱電機:60億円分
- ヒューリック:18億円分
宇宙ベンチャーのIPOは市場で非常に人気が高いです。注目度も集まりそう。
IPO | Synspective (290A) |
QPS研究所 (5595) |
アストロスケールHD (186A) |
ispace (9348) |
---|---|---|---|---|
事業内容 | 小型SAR衛星の開発、製造 | 小型SAR衛星の開発、製造 | 宇宙ごみの除去 | 月への物資輸送サービス |
上場月 | 2024年12月 | 2023年12月 | 2024年6月 | 2023年4月 |
公開価格 | 460円 あたり |
390円 | 850円 | 254円 |
初値 騰落率 |
- | 860円 (120.5%) |
1,281円 (50.71%) |
1,000円 (293.7%) |
現在の株価 2024.11.15 |
- | 1,505円 | 1,013円 | 607円 |
現在の 時価総額 2024.11.15 |
- | 557.7億円 |
1181.7億円 |
582.9億円 |
初値に関しては心配しなくて良さそうなIPO。
ただ、株主の62%がVCなので180日間のロックアップ解除後に売り注文がでてくるリスクは中長期保有でありそうです。
参考までに
評価は下記を考慮して、中立の「B」に設定しました。
- IPOで非常に人気の高い宇宙ベンチャー事業(データ)
- 参入障壁が高い事業内容。小型SAR衛星を商業運用している事業者は世界で5社のみ(うち日本で2社)
- 取引先は主に官公庁(2023年12月期 約9割、2022年12月期 約6割)
- 購入単価が低いIPOが好調(抽選資金による実績)
- グローバルオファリング(海外販売)あり。海外販売比率は10.6%
- オファリングレシオが22.6%とやや低い(IPOデータ)
- 公開株がすべて公募株。売出ゼロ
- 同業他社であるQPS研究所の株価推移が好調
- 市場からの吸収金額が112.6億円と非常に大きい(IPOデータ)
- 12月のIPOラッシュによる投資家の資金枯渇
- 配当実績なし
- 先行投資で赤字だけど今後の成長に期待(決算情報)
- 2024年12月期の業績予想(前期比)は、売上高 2,283百万円(+64.7%)、営業損失 -2,990百万円
- 研究開発費などの先行投資がしばらく続きそう
- 78億円分の親引けにより需給がその分絞られる予定
- 衛星打ち上げの失敗リスク
- ベンチャーキャピタルも多く出資しているが、上場時の売出しゼロ。ロックアップ期間は180日(ロックアップ解除後の売り圧力には注意)
目論見書の想定仮条件は460円。初値予想は600円 ~ 800円としました。
予想利益は1.4万円~3.4万円です。
カブスルは幹事証券にてIPOに参加します。
1人1票の平等抽選で、資金力に左右されない当選が期待できるマネックス証券やSMBC日興証券や、落選しても次回以降の当選チャンスに活かせるポイントが付与されるSBI証券がおすすめです。
カブスルはこちらの3社だけでIPOに85回当選しています(全当選数の50.9%)
委託幹事として、大和コネクト証券とauカブコム証券が決まりました。(auカブコム証券は口座開設タイアップ中)
委託幹事は目論見書に掲載されないので気づかれず、大和コネクト証券の認知度もまだ低いので狙い目です!(カブスルは4回当選)
主幹事証券の野村證券とみずほ証券はブックビルディング時の抽選資金が不要です。
当選後に購入資金を入金すれば良いので気軽に参加できます。
そのほかに楽天証券でも参加が可能です。
ブックビルディングの参加スタンスは Twitterにて発信しています。
庶民のIPO限定のタイアップ企画を行っていますので、口座開設がまだの方は お得なこの機会に是非どうぞ(  ̄∇ ̄)