グリッド(5582):IPO上場情報
グリッドは、人工知能を用いた計画最適化システムの開発・販売・保守・運用サポートを行っている企業です。
注力している分野は、電力・エネルギー、物流・サプライチェーン、都市交通・スマートシティの3分野。
画像認識、需要予測といった領域で広く利用が進んでいるAI技術を計画最適化に応用し、問題の難易度や要求事項に対して柔軟にAIアルゴリズムを組み合わせることで、エネルギー消費量の削減、輸送効率や生産効率の向上といった顧客の課題を解決。
デジタルツインテクノロジーにより、各顧客の計画対象業務を数式化することでデジタル空間上にビジネス環境や業務環境を再現。これにより、ビッグデータを使用せずに顧客業務のシミュレーション結果を生み出すことを可能としています。
その結果から得られるデジタルデータを基に、強化学習、数理最適化等を組み合わせたAIアルゴリズムが、顧客の業務課題を解決する最適解を提供。
設立は2009年10月
同社の従業員数は2023年4月末で82名、平均年齢は38.2歳、平均勤続年数は2.9年、平均年間給与は767.4万円
グリッドのIPOの内容や事業内容は日本取引所グループに掲載されています。
本ページで掲載している画像は、グリッドの目論見書から引用しています。
庶民のIPOは、初心者でもIPOに参加しやすいよう要約し、評価や初値予想を掲載。はじめての人へ
グリッドの上場日
上場日 | 2023/7/7(金) | 証券コード | 5582 |
---|---|---|---|
市場 | 東証グロース | 業種 | 情報・通信業 |
Webサイト | Webサイト | 単元株 | 100株 |
Yahoo!ファイナンス | グリッド(5582) | ||
時価総額 | 96.6億円(公開価格で計算) 288.8億円(初値で計算) |
グリッドのブックビルディング内容
ブックビルディング期間中に、幹事証券からIPOに申し込みましょう。
ブックビルディング期間 |
2023/6/21 (水) ~ 6/27 (火) |
||
---|---|---|---|
仮条件 | 2,000円~2,140円 (抽選資金:20万円 ~ 21.4万円) | ||
当選口数 | 13,202口 | ||
発行済株式数 | 4,512,000株 | オファリングレシオ | 29.2% |
公募株数 | 876,000株 | 売出株数 | 272,000株 |
吸収金額 | 28.2億円 | O.A分 | 172,200株 |
仮条件決定日 | 6/19 (月) | 公開価格決定日 | 6/28 (水) |
購入期間 | 6/29 (木) ~ 7/4 (火) |
※ 吸収金額は公募株、売出株、OA株を含む。
※ 申込・購入期間は各証券会社で異なります。
- IPO管理帳 / IPO管理帳ログイン版
IPOの申込み、当選管理がカンタンに。 - IPOのメール通知システム
ブックビルディングの開始時にメールが届く。
グリッドの公開価格と初値
仮条件 | 2,000円~2,140円 | ||
---|---|---|---|
公開価格 | 2,140円 | 初値 | 6,400円 |
騰落率 | 199.07% | 倍率 | 2.99倍 |
初値売り損益 | 426,000円(6,400円 - 2,140円)× 100株 |
※予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
グリッドの初値予想と予想利益
グリッドの初値予想と予想利益です。予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
仮条件と初値予想
仮条件 |
2,000円 ~ 2,140円
※抽選資金:20万円 ~ 21.4万円
上限は19.6%上ブレ↑ |
---|---|
初値予想 |
2,580円 ~ 3,400円※6/20 修正
(1.2倍~1.6倍) |
予想利益 | 4.4万円~12.6万円 |
想定価格と初値予想
想定価格 | 1,790円あたり ※抽選資金:17.9万円あたり |
---|---|
初値予想 | 2,500円 ~ 3,220円 (1.4倍~1.8倍) |
予想利益 | 7.1万円~14.3万円 |
初値予想アンケート
グリッド(5582)の初値予想アンケートに、ご協力をお願いします。
公開価格(2,140円)を基準価格に修正しています。
有効回答:318票 投票期限:2023/7/6 (木) 23:59までグリッドの主幹事と幹事証券
グリッドのIPOを取り扱っている証券会社です。
グリッドの割当数とネット抽選の当選数
目論見書で公表されている証券会社の割当数と、ネット抽選分の当選数(個人配分)の予想です。
割当数にネット抽選分のパーセンテージをかけた単純な計算ですので、参考程度にお願いします。
証券会社 | 割当率 | 割当数 | ネット 抽選分 |
---|---|---|---|
主幹事 野村證券 |
93.93% | 1,240,000株 | 1,240口 |
SMBC日興証券 | 2.61% | 34,400株 | 34口 |
SBI証券 | 1.73% | 22,900株 | 137口 |
丸三証券 | 1.73% | 22,900株 | 0口 |
現金8,000円+2,000ポイントがもらえる口座開設タイアップ企画を行っています。
抽選資金が不要の岡三オンラインと松井証券。委託幹事で穴場のauカブコム証券。ポイントが貯まるSBI証券
グリッドの決算情報
単独 財務情報 (単位/千円)
決算期 | 2022年6月 | 2021年6月 | 2020年6月 |
---|---|---|---|
売上高 | 910,399 | 706,857 | 692,844 |
経常利益 | 67,651 | -198,538 | -626,939 |
当期利益 | 91,967 | -210,748 | -676,867 |
純資産 | 937,844 | 845,877 | 1,056,715 |
配当金※ | ― | ― | ― |
EPS※ | 25.29 | -57.96 | -578,625.00 |
BPS※ | -149.46 | -178.32 | -336,525.29 |
前期比(売上高) | 28.8% | 2% | ― |
グリッドのPERとPBR
公開価格(2,140円)で算出したPERとPBRです。
決算月 | PER | PBR | EPS | BPS |
---|---|---|---|---|
2021年6月 (実績) |
- | - | -57.96 | -178.32 |
2022年6月 (実績) |
84.62倍 | - | 25.29 | -149.46 |
2023年6月 (予想) |
40.94倍 | - | 52.27 | - |
上位株主とロックアップ情報
グリッドの上位10名の株主構成、ロックアップの情報です。
株主名 | 株数 | 売出数 | ロック アップ |
---|---|---|---|
株式会社We 代表取締役の資産管理会社 |
2,880,000株
68.04%
|
272,000株 | 90日 |
寺島 敬臣 |
597,000株
14.10%
(597,000)
|
- | 新株予約権 |
三井物産株式会社 |
552,000株
13.04%
|
- | 90日 |
丸紅株式会社 |
102,000株
2.41%
|
- | 90日 |
伊藤忠商事株式会社 |
102,000株
2.41%
|
- | 90日 |
代表取締役社長は曽我部完 氏。株式会社Weは同氏の資産管理会社。
- 90日のロックアップ期間は、2023年10月4日まで
直近の類似IPOの上場結果
グリッドと同じホットワードのIPOの上場結果です。
「AI開発」のIPOの直近の結果です。
グリッドと市場と業種が同じIPOの上場結果です。
「市場:グロース」かつ「業種:情報・通信業」の直近のIPO結果です。
- 2023/06/28 プロディライト
… 初値売り損益:156,500円
騰落率:108.68%、倍率:2.09倍 - 2023/06/23 ARアドバンストテクノロジ
… 初値売り損益:269,000円
騰落率:213.49%、倍率:3.13倍 - 2023/06/22 アイデミー
… 初値売り損益:451,000円
騰落率:429.52%、倍率:5.30倍 - 2023/06/14 Globee
… 初値売り損益:151,600円
騰落率:131.83%、倍率:2.32倍 - 2023/06/13 ABEJA
… 初値売り損益:343,000円
騰落率:221.29%、倍率:3.21倍
グリッドのIPO分析
第10期(2019年6月)、第11期(2020年6月)及び第12期(2021年6月)は、エネルギーソリューション事業からAI開発事業へ事業転換するために収益を上回る規模で人件費等に対する先行投資を行ったため、経常損失及び当期純損失がでていると書かれています。沿革はこちら。
AI開発事業を開始したのは2016年6月期から。運用・サポートの開始は2022年6月期。
人的資源をAI開発事業に拡大集中し2022年6月期に黒字化を達成。顧客の大半が大手企業。
2023年6月期の業績予想が発表されていますが、こちらも好調。事業転換成功か。
個人的には良さそうなIPOに見えます。直近の相場ではAI関連の企業に買いが入っていますし(ココはジャンルが違いそうだけど)
ただ、事業転換を考えると実質二~三期目みたいな存在なので、今後の業績の伸びは注目かも。
とはいえ、初値には影響せず、買われやすいIPOかなと思います。
参考までに
評価は下記を考慮して、中立の「B」に設定しました。
- IPOで人気のある「AI開発」事業(データ)
- 業績が好調(決算情報)
- 2023年6月期の業績予想(前期比)は、売上高 1,350百万円(+48.3%)、営業利益 188百万円(+165.4%)
- 時代にマッチした事業内容で将来性あり
- 大手企業への導入実績あり
- 株式市況でAI関連株が人気。といっても生成AI関連で同社とは違うが、AIというキーワードだけで買われそう
- オファリングレシオが29.2%とやや高い(IPOデータ)
- 市場からの吸収金額が28.2億円とやや大きい(IPOデータ)
- 事業転換からまだ年月が浅い
- 新株予約権に係る潜在株式数は597,000株で、発行済株式総数の16.4%に相当
- 仮条件の上限価格と2023年6月期の予想実績によるPERは40.94倍
- ロックアップ90日間がやや気になる
- 【6.20追記】仮条件が上限価格で19.6%も上振れして決定。割安感が更に薄まる
6.20追記。仮条件が想定発行価格(1,790円)より19.6%の上振れ決定(2,000円 ~ 2,140円)。初値予想を2,580円 ~ 3,400円に修正。予想利益は4.4万円~12.6万円です。
目論見書の想定仮条件は1,790円。初値予想は2,500円 ~ 3,220円としました。
予想利益は7.1万円~14.3万円です。
カブスルは積極的に幹事証券にてIPOに参加します。
1人1票の平等抽選で、資金力に左右されない当選が期待できるSMBC日興証券や、落選しても次回以降の当選チャンスに活かせるポイントが付与されるSBI証券がおすすめです。
カブスルはこちらの2社だけでIPOに55回当選しています。(全当選数の41.4%)
ブックビルディングの参加スタンスは Twitterにて発信しています。
庶民のIPO限定のタイアップ企画を行っていますので、口座開設がまだの方は お得なこの機会に是非どうぞ(  ̄∇ ̄)