POPER(5134):IPO上場情報
POPER(ポパー)は、教育事業者等向けSaaS型業務管理プラットフォーム「Comiru(コミル)」の開発・運用を行っている企業です。
学習塾を中心とする教育事業者等のバックオフィスのアナログ的な業務をデジタル化することで効率化。
Saas型業務管理プラットフォーム「Comiru」
バックオフィス業務の効率化及び保護者とのコミュニケーション強化のために、教育事業者等に活用してもらうSaaS型サービス。
教育事業者等は、バックオフィス業務に費やした作業時間や関連コストの削減を期待でき、各種経営数値を迅速に集計することも。
教育事業者等の事業規模や機能に応じて、3プランを提供。
初期費用、及びその後利用生徒ID数×ID単価に応じた月額費用。
オンライン授業・自宅学習支援サービス「ComiruAir」
オンライン授業及び生徒の自宅学習をサポートするSaaS型サービス。
オンライン授業の利用だけではなく、授業の前後の業務をオンライン化することができ、より効率的なオンライン学習運営を実施することが可能に。授業自体も生徒それぞれに合わせた画面共有やコミュニケーションが可能となり、講師等と生徒が1対1の個別指導に近い環境を実現。
講師等の労務管理・コミュニケーションサービス「ComiruHR」
講師等のシフト調整、給与労務の集計、及びこれらに関連するコミュニケーションを効率的に行うSaaS型サービス。
他社の勤怠管理ツールではフォローしきれない講師等の勤怠管理や給与管理への「ComiruHR」による一元管理が可能に。
設立は2015年1月。
従業員数は2022年9月末で53名、平均年齢は33歳、平均勤続年数は2.3年、平均年間給与は518.4万円。
POPERのIPOの内容や事業内容は日本取引所グループに掲載されています。
本ページで掲載している画像は、POPERの目論見書から引用しています。
庶民のIPOは、初心者でもIPOに参加しやすいよう要約し、評価や初値予想を掲載。はじめての人へ
POPERの上場日
POPERのブックビルディング内容
ブックビルディング期間中に、幹事証券からIPOに申し込みましょう。
ブックビルディング期間 |
2022/10/28 (金) ~ 11/4 (金) |
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仮条件 | 630円~700円 (抽選資金:6.3万円 ~ 7万円) | ||
当選口数 | 6,053口 | ||
発行済株式数 | 3,780,053株 | オファリングレシオ | 16% |
公募株数 | 200,000株 | 売出株数 | 326,400株 |
吸収金額 | 4.2億円 | O.A分 | 78,900株 |
仮条件決定日 | 10/26 (水) | 公開価格決定日 | 11/7 (月) |
購入期間 | 11/8 (火) ~ 11/11 (金) |
※ 吸収金額は公募株、売出株、OA株を含む。
※ 申込・購入期間は各証券会社で異なります。
POPERの公開価格と初値
仮条件 | 630円~700円 | ||
---|---|---|---|
公開価格 | 700円 | 初値 | 1,110円 |
騰落率 | 58.57% | 倍率 | 1.59倍 |
初値売り損益 | 41,000円(1,110円 - 700円)× 100株 |
※予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
POPERの初値予想と予想利益
POPERの初値予想と予想利益です。予想利益は仮条件の上限価格を基にしています。
仮条件と初値予想
仮条件 |
630円 ~ 700円
※抽選資金:6.3万円 ~ 7万円
上限は11.1%上ブレ↑ |
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初値予想 |
910円 ~ 1,130円※10/26 修正
(1.3倍~1.6倍) |
予想利益 | 2.1万円~4.3万円 |
想定価格と初値予想
想定価格 | 630円あたり ※抽選資金:6.3万円あたり |
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初値予想 | 780円 ~ 950円 (1.2倍~1.5倍) |
予想利益 | 1.5万円~3.2万円 |
初値予想アンケート
POPER(5134)の初値予想アンケートに、ご協力をお願いします。
公開価格(700円)を基準価格に修正しています。
有効回答:211票 投票期限:2022/11/14 (月) 23:59までPOPERの主幹事と幹事証券
POPERのIPOを取り扱っている証券会社です。
POPERの割当数とネット抽選の当選数
目論見書で公表されている証券会社の割当数と、ネット抽選分の当選数(個人配分)の予想です。
割当数にネット抽選分のパーセンテージをかけた単純な計算ですので、参考程度にお願いします。
証券会社 | 割当率 | 割当数 | ネット 抽選分 |
---|---|---|---|
主幹事 大和証券 |
91.34% | 552,900株 | 552口 |
みずほ証券 | 3.47% | 21,000株 | 21口 |
SBI証券 | 1.73% | 10,500株 | 63口 |
岩井コスモ証券 | 1.73% | 10,500株 | 10口 |
松井証券 | 0.86% | 5,200株 | 36口 |
東洋証券 | 0.86% | 5,200株 | 5口 |
大和コネクト証券のネット抽選分は、55口あたりが想定されます。(大和証券の約1%)
現金8,000円+2,000ポイントがもらえる口座開設タイアップ企画を行っています。
抽選資金が不要の岡三オンラインと松井証券。委託幹事で穴場のauカブコム証券。ポイントが貯まるSBI証券
POPERの決算情報
単独 財務情報 (単位/千円)
決算期 | 2021年10月 | 2020年10月 | 2019年10月 |
---|---|---|---|
売上高 | 442,880 | 262,362 | 133,853 |
経常利益 | -181,357 | -194,752 | -120,743 |
当期利益 | -184,914 | -195,529 | -129,128 |
純資産 | 76,065 | 261,007 | 104,277 |
配当金※ | ― | ― | ― |
EPS※ | -55.91 | -63.40 | -155.85 |
BPS※ | -194.50 | -138.59 | -281.39 |
前期比(売上高) | 68.8% | 96% | ― |
上位株主とロックアップ情報
POPERの上位10名の株主構成、ロックアップの情報です。
株主名 | 株数 | 売出数 | ロック アップ |
---|---|---|---|
栗原 慎吾 代表取締役 |
1,176,000株
30.38%
|
29,400株 | 180日 |
学校法人駿河台学園 |
464,490株
12.00%
|
- | 180日 |
大和ベンチャー1号投資事業有限責任組合 VC |
450,000株
11.63%
|
135,000株 | 90日/ 1.5倍 |
KVPシード・イノベーション1号投資事業有限責任組合 VC |
231,000株
5.97%
|
46,200株 | 90日/ 1.5倍 |
繆 仁軍 取締役 |
177,900株
4.60%
|
- | 180日 |
株式会社DGベンチャーズ |
150,000株
3.88%
|
45,000株 | 90日/ 1.5倍 |
ニッセイ・キャピタル9号投資事業有限責任組合 VC |
150,000株
3.88%
|
- | 90日/ 1.5倍 |
株式会社マイナビ |
120,433株
3.11%
|
- | 90日/ 1.5倍 |
ニッセイ・キャピタル10号投資事業有限責任組合 VC |
118,110株
3.05%
|
- | 90日/ 1.5倍 |
フリービットインベストメント株式会社 |
99,240株
2.56%
|
- | 90日/ 1.5倍 |
ロックアップ解除となる株価(1.5倍)は、1,050円です。
直近の類似IPOの上場結果
POPERと同じホットワードのIPOの上場結果です。
「SaaS」のIPOの直近の結果です。
POPERと市場と業種が同じIPOの上場結果です。
「市場:グロース」かつ「業種:情報・通信業」の直近のIPO結果です。
POPERのIPO分析
教育事業者等向けSaaS型業務管理プラットフォーム「Comiru」の開発・運用。
利用生徒のID数やARR、ARPUは順調に伸びています。
SaaSサービスで重要視される月間解約率も0.6%以下とかなり低い。(2021年10月末現在)
- ARR(年間経常収益):毎年、繰り返し得られる売上のこと。
- ARPU(アープ):ユーザー1人あたりの平均売上金額。(客単価)
個人的に、業務を効率化するSaaS系のサービスは好きです。特に特化系。
塾専用に特化している競合他社ってどれくらいあるのか分かりませんでしたが、目論見書には他社との競合リスクは「発生可能性/中、影響度/中」と書かれておりました。
小粒のIPOで需給的に初値は上昇しやすいです。
まだまだシステムや人的資源に投資段階で、業績の黒字化はこれからといったところでしょうか。
プログラミング設計やコーディングは海外に業務委託しており、今後は国内の人員も採用していくとのことで人件費は増えていきそう。
VCが複数出資しており、VCが保有する株の割合は40.6%とかなり高いです。(90日間または公開価格の1.5倍でロックアップ解除)
上位株主の駿河台学園は、2022年9月21日付けでニッセイ・キャピタル(8号~11号)とマイナビから株式譲渡により、主要株主へ。
価格をみると1,012円とあるので想定価格(630円)より高いです。
SaaS型サービスで先行投資により経常損失がでるIPOの株価は、半年前は苦戦しておりました。現在の株式市況はややそれらの企業にも資金が戻ってきているように感じますが、同社にどれくらい資金が入るのかには興味があります。(個人的には応援)
POPERの初値に良い価格がつくと、これ以降のSaaS系のIPOにとっても朗報になりそう。
参考までに
評価は下記を考慮して、中立の「B」に設定しました。
- 売上高は右肩上がり。先行投資で赤字だけど今後の成長に期待
- IPOで人気のある「SaaS」事業。解約率は0.6%(データ)
- 人手不足を解消する事業はIPOで人気あり
- オファリングレシオが16%と低い(オファリングレシオによる実績)
- 市場からの吸収金額が3.8億円と小さい(吸収金額による実績)
- 購入単価が低いIPOが好調(抽選資金による実績)
- 秀英予備校など大手企業への導入実績あり
- 【10.26追記】仮条件が11.1%も上振れして決定。IPOも21社連続で初値が公開価格を上回る
- 国内の人員採用による人件費の上昇
- 上場市場の東証グロース市場が軟調。特に赤字企業は厳しい株価に
- ベンチャーキャピタルの保有株が多く、公開価格の1.5倍でロックアップ解除(売り圧力)
10.26追記。仮条件が想定発行価格(630円)より11.1%の上振れ決定(630円 ~ 700円)したので、初値予想を910円 ~ 1,130円に修正しました。予想利益は2.1万円~4.3万円です。
目論見書の想定仮条件は630円。初値予想は780円 ~ 950円としました。
予想利益は1.5万円~3.2万円です。
カブスルは幹事証券にてIPOに参加します。
松井証券はブックビルディング時の抽選資金が不要です。
当選した後に購入資金を入金すればよいという、嬉しいシステムを採用。
松井証券はIPOの引受部門にチカラを入れており、幹事数が増えています。(5割目標)
大和証券が主幹事となっていますので、委託幹事としてCONNECTが決まりました。(委託幹事は気づかれないことが多い)
CONNECTは、IPOの取り扱いが2020年12月で認知度がまだ低く、狙い目です!(カブスルは2回当選)
落選しても次回以降の当選チャンスに活かせるポイントが付与されるSBI証券や岩井コスモ証券でも参加しておきたいです。